2023年夏モデル シャープ AQUOS R8 proの1インチセンサーカメラで出来ることを詳細解説します。

シャープ AQUOS R8 proは「1インチセンサー」の大きなカメラセンサーユニットを搭載した、歴代最高峰のカメラ特化モデルです。スマホのカメラとは思えないクオリティの写真が撮れることはメーカーサンプル画像などを見れば一目瞭然なので、もはや解説も不要でしょう。

そこで本ページではスマホのカタログスペックや短時間の試用程度では確認できないような、AQUOS R8 proで利用・設定出来る詳細項目を網羅して紹介します(2023年8月時点の実機ソフトウェアで確認しています)。

AQUOS R8 proのカメラ仕様

AQUOS R8 proには「1インチセンサー」のカメラが搭載されています。

メインカメラレンズはスマホの中央上部に配置されています。左側にあるレンズは測距用、右にフラッシュライトおよび14chスペクトルセンサーがあります。

AQUOS R8 proのカメラレンズは上記のように、3段階の円形パーツがボディから出っ張っています(右は比較用のiPhone14Pro)。この円形パーツは排熱用でもあり、カメラ撮影時の過熱予防のためにも役立っています。

メインカメラ CMOS
4720万画素
1/1″型 センサー
F値/1.9
焦点距離 19mm相当
電子式手ぶれ補正
測距カメラ モノクロ
190万画素
1/5.0インチセンサー
F値/2.5

AQUOS R8 proには超広角・望遠レンズはありません。標準カメラ1個で0.7倍~デジタル6倍までをカバーしています。

なお、インカメラは1260万画素です。

AQUOS R8 proで使えるカメラモード一覧

AQUOS R8 proの標準カメラアプリで選べるモードは、以下のとおりです。

「ビデオ」:動画撮影が出来る
「写真」:静止画撮影が出来る
「ポートレート」:人物やペットを際立たせて撮影できる(人物モード/ペット(毛並み調整)モード)
「ナイト」:夜景撮影が出来る
「マニュアル写真」:ユーザーが細かい撮影設定が出来る
その他:
・ハイレゾ:高解像度モードで撮影出来る
・8Kビデオ:最高画質で動画撮影が出来る
・タイムラプス:早回しのような動画撮影が出来る
・スロービデオ:スローモーションの動画撮影が出来る
・マニュアルビデオ:色合いや明るさを設定して動画撮影が出来る
・HDRビデオ:明暗差の大きい状態できれいな動画撮影が出来る

初期状態(買った直後そのまま)の状態でカメラ→写真機能を立ち上げると、AIモードがオンになっています。AIモードがオンになっていると風景・料理・動物・夜景など、カメラAIが認識したシーンに合わせて自動で設定が最適化される機能が動作します。

(「動物」として認識した様子)

普段は特に何も考えず写真を撮ってもAQUOS R8 proならきれいな写真が撮れますが、本機種を買おうというユーザーはカメラ機能に強いこだわりがあると思いますので、上記のカメラモードで特徴的なものをいくつか詳細解説します。

AQUOS R8 proのマニュアルモードでは、以下のような細かな設定が出来ます。

シャッタースピード:1/10000秒~最大30秒まで
ISO:50~最大25,600まで
オートフォーカス/マニュアルフォーカス
ホワイトバランス:2000K~8000K
EV:0~±18
彩度:0~±5
コントラスト:0~±5
明瞭度:0~±5

上記で変更した調整数値を「お気に入り」として保存登録・呼び出して素早く設定をすることも可能です。

AQUOS R8 proのナイトモード設定

AQUOS R8 proのナイトモードは自動で環境に合わせて夜景をキレイに撮る「夜景オート」のほか、「星空モード」と「花火モード」の3種類があります。

ナイトモードの切り替えは、カメラ画面のアイコン(Aの文字がついた月、星、花火のアイコン)をタップすることで変更出来ます。

星空モードでは三脚にスマホを固定した状態なら、明るさに応じて最大47秒~最短5秒くらいの撮影時間を掛けて長時間露光による撮影を実行します。

花火モードは、いわゆる連写・バースト撮影によって、5秒ほどの間に最大100枚の連続撮影を行います。そしてあとから花火のベストショットを自分で選ぶというモードにです。

AQUOS R8 proのハイレゾモード効果

AQUOS R8 proのカメラは4720万画素ですが、デフォルトの状態だと11.8メガ(1.0倍の場合)で撮影されます。これは「ピクセルビニング」と呼ばれる隣接する4つの画素を1個として結合・画像処理を行い、明るい写真を作り出す技術が使われているためです。

ピクセルビニングは暗い場所での撮影などで画質を向上させる効果がありますが、十分に明るい場所であれば画素の結合を行わず、AQUOS R8 proに搭載されたセンサーの最高解像度を生かした「ハイレゾ」モードとして4720万画素の状態で撮影も出来ます。

ハイレゾモードに切り替えると、マニュアル写真のように各種設定が可能です。

ただし、ハイレゾモードでの設定可能項目ではシャッタースピードは1/10000秒から1秒まで(標準写真モードでは最大30秒)に制限されています。

このハイレゾモードで月を撮ると・・・

中央、やや下の位置に白い点が見えるでしょうか。上記の画像をズームアップ(トリミングして拡大)すると・・・

こうなります。クレーターまでは確認できないものの、ズームレンズ撮影でもないのに月の模様がしっかりと見えます。全体像ではほんの小さな点にしか見えないような被写体でも、高い解像度があるため拡大してもディティールが残っています。

AQUOS R8 proの動画撮影サイズ設定

AQUOS R8 proでは、以下の動画画質を設定出来ます。

・16:9/4K
・16:9/フルHD
・4:3/1.6M
・1:1/1.2M

フレームレートは60fps~30fps(オート)と、30fps固定が選べます。さらに別途「その他」から「8Kビデオ」モードの設定が可能です。8Kビデオ(4320×7680ピクセル)の撮影可能時間は最大1分間のみです。ちなみに1分でおよそ500MB超のデータ容量が必要となります。

その他AQUOS R8 proで設定出来る項目

この他、カメラアプリの設定画面ではさまざまな項目を変更できます。

【写真用の設定】

・RAW保存(マニュアル写真)
・ウォーターマークの追加(AQUOSロゴ/日時/撮影情報/LEITZ SUMMICRON)
・シャッター長押し時の挙動(連写撮影/動画撮影)
・レリーズ優先(フォーカス調整中でもシャッターを切ることが出来るモード)
・オートHDRのオン/オフ
・オートナイトのオン/オフ
・インテリジェントフレーミング(構図補正した写真を保存)
・ガイド線のオン/オフ
・ヒストグラム表示
・白飛び・黒つぶれ表示
・マルチフォーカスのオン/オフ
・追尾フォーカスのオン/オフ
・顔・瞳フォーカスのオン/オフ(枠表示のあり/なし)
・料理ぼかし調整
・QRコード/バーコード認識のオン/オフ

【動画用の設定】

・画質とデータ量(汎用/軽量/高画質モード)
・手ぶれ補正のオン/オフ
・音声録画のオン/オフ
・風切り音低減のオン/オフ
・顔フォーカスのオン/オフ
・AIライブストーリー
・AIライブシャッター

【共通の設定】

・フラッシュのオン/オフ
・セルフタイマーのオン/オフ
・位置情報付加設定
・電源キー2回押しでカメラ起動
・カメラスタンバイ(カメラ起動時に、画面を消す→再点灯でカメラ起動再開)
・省エネファインダー
・カメラモード保持
・広角で起動する
・撮影画面の明るさを上げる
・ちらつき防止
・水準器表示

*AQUOS R8 pro(SH-51D)の機能・画面は2023年8月時点のものです。最新のバージョン・上記以外の仕様については公式サイト等を参照してください。

☆「ドコモ公式サイト AQUOS R8 pro SH-51D

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AQUOS R8 proレビュー-1インチカメラのハイレゾモード(47.2MP)撮影・星空撮影・花火撮影、マニュアル設定