NTTドコモは2019年11月13日より、最新モデルのかんたん操作携帯電話機種「らくらくホン F-01M」の事前予約の受付を開始、11月下旬より発売開始します。

ドコモの「らくらくホン」シリーズは1999年に発売された初代mova向け端末 P601esより、実に20年も続く超ロングセラー携帯電話シリーズです。


(2019年モデル らくらくホン F-01M購入レビュー)

現在では「らくらく」シリーズにもスマートフォンタイプも登場し、幅広い世代に向けた”スマホの利便性”を享受できるよう、カスタマイズされた端末もあります。

2019年モデル らくらくスマホ F-01Lレビュー

らくらくスマホは富士通が長年携帯電話タイプの「らくらくホン」で培った、”使いやすさ・わかり易さ”最優先のユーザー向けデザイン・操作性のカスタマイズ・安心感をスマホタイプでも実現したデバイスとなっています。実際に普段から大量のスマホを持ち歩くユーザーがらくスマF-01Lを使ってみると「普通のスマホに比べて、説明書無しでも使えるほどに親切に作られている」という感想を持ちました。

らくスマはガラケーユーザーがスマホデビューをしたいという場合の良い選択肢の一つだとは思いますが、一方では旧来からのガラケーユーザーにとっては”今と同じままのガラケーが良い”という声も多いそうです。

そこで富士通が2019年最新モデルとして投入するのが、「旧モデルと変わらない使い勝手」を保持させて作った らくらくホン F-01Mです。そして、2020年1月時点で実質0円で交換出来る、最安ガラケーでもあります(FOMA携帯からの交換、または他社3G回線からの乗り換え時。オンライン購入時はポイントによる還元)。

FOMAタイプのらくらくホンからの買い替えモデル F-01M

NTTドコモは2019年10月末、3Gサービスの「FOMA」および「iモード」の提供終了予定を告知しました。

これまで過去20年に登場したらくらくホンには、すでにサービスが打ち切られているmova(ムーバ)時代のモデルもありますが、その大半はFOMA用の携帯電話です。

FOMAサービス/iモードサービスの停止が予定されているのは2026年であるため、実際にはまだまだこれからFOMAタイプのらくらくホンを使い続けること自体は可能です。しかし、多くの古いらくらくホンは2019年の時点で修理・サポートが打ち切られています

2019年11月13日時点のデータによれば、ガラケータイプの”らくらくホン”のうち、修理対応が可能なモデルは「F-01G/F-02J/F-08C/F-08F/F-09B」の5種類のみです。それ以外のらくらくホンは、すでに修理をすることがドコモショップでも出来なくなっています。

現行モデルであるF-02Jは今後もしばらく修理が可能ですが、FOMAタイプのF-01G/F-08C/F-08F/F-09Bの4機種はあと2年以内(2019年11月時点から)に修理が打ち切られることが決定しています。

故障することがなければFOMAタイプのらくらくホンを2026年のFOMAサービス終了時まで使うことは出来ますが、上記の修理受付が終わるタイミングまでには、新しいらくらくホンに取り替えておくことが推奨されます。

上記が2019年最新のらくらくホン F-01Mです。見た目からも判るように、従来どおりのテンキー付き折りたたみガラケータイプの携帯電話です。

ここで、2013年モデルのらくらくホン F-01Gも見てみましょう。

どうでしょうか。F-01Gの発売から6年が経過したにも関わらず、F-01Mと見た目がそっくりです。

スマホモデルであれば6年も経過すれば、旧モデルはもはや時代遅れすぎて使い続けるにはかなり厳しいほど、性能もデザインも進化しています(iPhoneで言えば、2013年モデルはiPhone 5s相当)。

F-01Mを製造している富士通(富士通コネクテッドテクノロジーズ)では前述の「らくらくスマートフォン」シリーズや、もちろん現代風のスマホを作る技術もノウハウもあるはずですが、らくらくホンに関しては「あえて昔のモデルと同じデザイン・作り」を継承させているのだそうです。

FOMA終了・修理サポート終了に伴い、古いらくらくホンが使えなくなってしまい、新しいケータイに機種変更すると使い方がわからなくなる・操作方法を覚え直すのが大変というユーザーに使ってほしいのがらくらくホン F-01Mとなっています。

とは言え、新しいらくらくホンが全く古いらくらくホンシリーズと変わっていないというわけではありません。

2019年版らくらくホンのメリット

最新モデルのらくらくホン F-01Mでは、従来のらくらくホンで出来る基本機能は、ほぼそのまま残っているため、同じ使い勝手のまま機種変更が出来るメリットに加えて、FOMA/iモードではなく「Xi/spモード」に接続できるようになったことで、FOMAサービス終了後の2026年以降もずっと利用が可能になります(その頃までにまた新しいらくらくホンが出ている可能性はあります)。

まず、6年前のらくらくホン F-01Gと全く同じように、携帯の画面したにショートカットキーが配置されており、登録しておいた相手にすぐ電話を掛けることが出来ます。機種変更前のらくらくホンと同じ番号をF-01Mでも登録しておけば、スムーズに機種変更後も使い始めることが出来ます。

F-01Mでは画面の色や文字も見やすくなっています。屋外の明るさに併せて自動で色を調整することで、お出かけ中にも携帯画面が見やすくなります。

らくらくホン F-01Mは2016年モデルのらくらくホン F-02Jに比べて、2段階分の通話音量がアップした「でかボリューム」に対応しています。小さな音が聞きづらい・屋外の喧騒で相手の声が聞こえづらい場面でも、F-01Mならば大きな音で電話をすることが出来ます。

また、音質自体もXiケータイであるF-01Mは「VoLTE EVS-WB」に対応することで、3G携帯に比べてクリアで聞き取りやすい自然な声を電話でも利用できるようになります(音質は相手の利用機種・マイクの品質にも依存します)。

また、まだまだニュースなどで被害の話をよく聞くオレオレ詐欺電話・迷惑電話に対しては、電話帳に登録されていない相手に対して自動応答で「通話を録音します」という警告アナウンスを通知する機能が付いています(もちろんこの機能はオフにすることも出来ます)。もし相手に悪意があったとしても、「通話を録音される」という危機感を与えることで電話を切らせる事ができれば、どんなに口車がうまい相手でも未然に被害を防ぐととが出来るでしょう。

相手に「会話を録音する」というメッセージを流す一方で、らくらくホンの利用者にも「相手は電話帳に載っていない番号です。迷惑電話に注意~」といった内容のメッセージを聞かせることが出来るため、家族が詐欺被害に合わないか心配な場合にも、迷惑電話対策機能をオンにしてかららくらくホンを渡してあげれば安心出来ます。

FOMA携帯からF-01Mに交換すると、料金プランが変わります

現在FOMAタイプのらくらくホンを利用中である場合、2016年モデル/2019年モデルのらくらくホン F-02J/F-01Mなどに機種変更すると、必ず料金プランが変更になります(2019年11月時点で通常販売されているドコモケータイ/らくらくホンは、すべてFOMAプランのまま機種変更契約は出来ないモデルです。FOMAプランの機種は販売が終わっており、ドコモショップでも購入することは不可能です)。

2019年11月時点では、「らくらくホン専用プラン」といったものは提供されておらず、Xi対応ケータイはすべて「ケータイプラン」という月額1,200円から使える新料金プランで使うことになります(ケータイプランの他、スマホと同じギガホ/ギガライトを契約することも出来ます)。

より詳しい料金プランのシミュレーションは公式ウェブサイトで行うことが出来ます。

FOMAガラケーから新しいらくらくホン F-01Mへ機種変更したい場合は、ウェブサイトから申し込み・購入手続きをすると事務手数料が無料になる優遇がありますので、スマホ・パソコンを使えるご家族はらくらくホン F-01Mをオンラインで注文すると安く交換が可能です。

*FOMAガラケーからXiケータイまたはスマホに交換する場合、対象機種限定で「はじめてスマホ購入サポート」が使えるXiケータイもあります。2019年11月17日時点ではらくらくホンへの交換は割引対象外(→2020年1月時点で、らくらくホンF-01Mも端末購入割引対象に追加・負担額0円ケータイなりました。詳しい料金解説は「2020年ドコモ最新料金プランでFOMAガラケーからXiケータイへ機種変更する場合に掛かるお金(購入時編)」を参照)/らくらくスマホ・Xiケータイは一部対象となっていますので、お得さを優先する場合ははじめてスマホ購入サポート対象機種への交換も検討することをオススメします。

ドコモ2019年らくらくホンF-01M “変わらない”のではなく”変えない”デザイン/使えなくなるFOMA携帯と同じ使い勝手