ドコモの2019年新料金プラン「ギガホ/ギガライト」の提供が始まった2ヶ月が経ちました。もう新料金プランに切り替えて料金の値下げに成功した利用者が急速に増え始めているようです。

一方で、ドコモの新料金体系は、使い方・契約の仕方によっては旧プラン(カケホーダイ&パケあえる系・シェアパックなど)を維持したほうが安い・不用意に新プラン変えてしまうと違約金が生じる・割引が無くなって逆に損をするケースもありえます。

ドコモの新料金プランは”誰でも(今のプランと比べて)安くなる”わけではないため、新料金プランに変更するタイミング・割引を最大限に活かすことが出来るタイミングでプラン変更/機種変更を出来るよう、「新料金プランに切り替えるべきタイミング」と、新料金プランの値引きに大きな役割を果たす”みんなドコモ割”について解説します。

旧プランからの切り替えについてより詳しく解説した記事を読みたい方はこちらを先にどうぞ → ドコモ2019新料金プラン 違約金発生・割引解除になる「まだ変更してはいけない」ユーザーは?

2019年7月下旬で375万回線が新プラン契約中

NTTドコモによれば、2019年5月22日から事前受付を開始した新料金プラン「ギガホ/ギガライト」を利用しているドコモ利用者はサービスイン時点で84万回線だったそうです。

開始から1ヶ月時点で275万回線、データを公開した時点で最新だった2019年7月23日時点で375万回線を突破していたとの情報が明らかになっています(ギガホ/ギガライト/キッズプラン/ケータイプラン含む)。

これは非常に大きな人数のようにも感じますが、ドコモのスマートフォン・タブレット利用者はおよそ41,000,000回線(4100万)と言われているため、2019年7月下旬時点ではまだ9割以上のスマホユーザーは旧プランのままである、とも言えます。

旧プランをそのまま続けたほうがスマホ料金が安くなる・便利に使えるユーザーもいるため、今後すべての利用者がすぐに新プランに切り替えるべきという話ではありませんが、新料金プランに切り替えた多くのユーザーは新しいファミリー割引である”みんなドコモ割”に加入していることも明らかになっています。

ドコモによれば、新料金プランに切り替えたユーザーのうち、なんと85%もの回線がみんなドコモ割を使っているという事実が明らかになりました。

新料金プランに切り替えるべきかどうかという判断に、この”みんなドコモ割”が使えるかどうかがキーポイントになっていることがデータとしても現れているということです。

「みんなドコモ割」は旧プランを維持する家族が居てもOK

携帯電話・スマートフォン料金に関して、「家族が使っていると割引がある」というサービスはドコモ以外にも複数の事業者が提供しており、その点では”みんなドコモ割”は特に斬新なものではありません。

それでも2019年7月時点で85%もの利用者がみんなドコモ割を適用できた理由は、”旧プランでもドコモ利用者さえ居れば適用できる”という適用範囲の広さにあると推測されます。

みんなドコモ割の適用範囲

他社では「新料金プランに加入している利用者の人数」によって割引が適用されるサービスもありますが、ドコモの場合は「旧プランの家族の人数も含んで割引が計算される」という特徴があります。

みんなドコモ割のカウント対象:2in1、キッズケータイプラス、キッズケータイプランを除く、ドコモが提供している音声通話が可能な全てのプランがカウント対象となります。(対象料金プランを契約している自回線もカウント対象に含みます)なお、「ずっとドコモ割コース」「フリーコース」、「バリューコース」「ベーシックコース」および定期契約なしの料金プランも対象です。

上記の通り、子ども用携帯などの特殊プランを除き、基本的にほぼすべての携帯回線・スマホ回線のプランが”みんなドコモ割の割引条件”に関わってきます。

みんなドコモ割の割引額と割引対象プラン

他にドコモの契約者が居ない場合(1回線のみの利用)には割引は適用されず、通常価格での利用となります。

他に1人でもドコモ利用者がいれば毎月500円、3回線以上になると毎月1,000円の節約効果が生まれます。

ここで、割引の対象となるのは「新料金プランのみ」となり、旧プランを利用しているユーザーは”カウントの対象のみ”である点を間違えないでください。

上記のイラストだと「ギガライト」と「ギガホ」の新プランを契約している母・娘は割引対象となり、父・息子は従来どおりの料金が適用されています。

ドコモの旧プランと新プランでは”新プランに変えないほうが便利・安い家族が居る”というケースが想定されているため、新料金プランと旧プランを使う家族が混在してもよいのです。

みんなドコモ割による「ファミリー割引」の特典である家族間通話無料は、新プランでも旧プランでも適用されますので心配ありません。

機種変更のタイミングで新プランへ切り替えたい場合、機種変更のタイミング(月々サポートや端末購入サポートの縛り期間が終わる日程)が異なっていても、機種変更したいタイミングで家族がそれぞれバラバラの日程で切り替えても損はありません。

携帯ショップ等で契約する場合には、家族みんなで出かけて一気に手続きをしたほうが簡単なこともあったでしょう。そのために「機種変更は家族揃ってみんな同じ日に」と意識して揃えてきたドコモユーザーも居ると思いますが、新料金プランへの切り替えは”切り替えたほうが安い・便利である”と分かった瞬間に、家族それぞれが行って問題ありません

旧プランと新プランのどちらが安くなるかは、ドコモが公式に提供しているシミュレーションツールを使えば、ウェブから簡単に調べられます(”しっかりシミュレーション”モードを使うと、過去の利用実績から最適なプランを算出出来ます)。

事務手数料が無料になるウェブ手続きをすれば家族それぞれが好きなタイミングで機種変更をしてもこれからはOKになった、とも言えます。

月末と月初め、どちらに機種変更したほうがトク?

すでにドコモ回線を旧プランで使っているユーザーが機種変更と同時に新プランに切り替える場合、契約の種別によって即時適用または翌月から適用になるパターンが存在するため、新プランへの変更のタイミングも重要となってきます。

上記の表のように、変更前のプランと変更後の新料金プランの組み合わせによって「即時適用」か「翌月適用」になるかが決まり、多くの場合は月の途中で変更をすると”翌月から適用”または”当月の1日から遡って変更後プランで再計算される”ことになります。

そのため、新規ではなく機種変更(契約変更)で新料金プランへの変更を考える場合には、月々サポートや端末購入サポートの縛りが無くなってしまえば(割引消滅・違約金発生)、これから月初めでも月末でも、いつ機種変更をしても損得に影響が出なくなります(新プランで遡り計算をしたほうが安くなる場合もありえるので、一概には言えません)。

旧プランで月サポ・端末購入サポートを使っている場合に限り、月の途中にプラン変更をしてしまうと損になる可能性が高いため、My docomo(マイページ)から規定期間・割引期間が終わったことを確認してから手続きをすればよい、と覚えておけば問題ありません。

☆「https://www.nttdocomo.co.jp/mydocomo/

旧プランを維持したまま機種変更もできる

新プランと旧プランを検討した結果として「みんなドコモ割を使っても今より安くならない」ことが判明したユーザーは、今後ドコモから機種購入をする場合には、プラン変更をせずに端末だけを注文することも出来ます(ウェブ手続きなら事務手数料も頭金も無料)。

ウェブ機種変更時には上記のように新料金プランの申し込みの他に、「その他の料金プランを申込む」という選択肢が出てきて、旧料金プランの中で従来どおりのパケット容量変更などをすることもまだ可能です。

2019年6月以降、ドコモでは機種に対する月々値引きが存在しなくなりましたので、旧プランを維持したまま割引適用なしで買うことにはなりますが、例えば旧プランのdocomo withを継続していれば月額1,500円の割引を永続することも出来るため、現在の「みんなドコモ割で1000円引き」よりお得なケースがありえます。

関連記事:新料金プランで安く買う・docomo withのまま買う方法

docomo withの新規加入は2019年5月31日を以って終了してしまったため、今後新たにwith割引を効かせる事はできず、一度でも新料金プランに変更してしまうともとに戻せなくなります。

過去の料金プランで安く維持するテクニックを使っている方は今後も新プランへ変えずに機種変更時に「旧プランのまま」を選択しつづけるのも節約法の一つですので、良く新料金プランに変えた場合のメリット・デメリットを把握してから手続きを行うことを推奨します。

上記は2019年8月時点の情報に基づき解説しています。より詳しいみんなドコモ割の最新適用条件は「ドコモ公式HP-みんなドコモ割」を参照ください。

すでに300万回線が適用中 新料金プラン値引き”みんなドコモ割”変更するタイミングは?