KDDIとNTTドコモが2022年10月27日より発売開始した格安スマホ Galaxy A23 5Gに買うメリットがあるかどうか、より安く買えるXperia Ace IIIと性能や価格を比較して検証・分析してみましょう。

Galaxy A23はau・UQモバイルから”SCG18”、ドコモから”SC-56C”という型番で販売されるモデルです。海外でも同名の機種はありますが、日本向けモデルは「Dimensity 700」というチップを採用したエントリースマートフォン(初心者向け)です。

一方、日本ではすでに2022年モデルのエントリークラスのスマートフォンとして似たような性能・機能を持つ機種は多数出ており、最新機種も一括1円で買えるスマホも少なくありません。

Galaxy A23を購入検討する場合は、他社の低価格スマホ・格安スマホに比べて有利な点があるのかどうか、しっかり比較してから注文することをオススメします。

Galaxy A23のスペックと機能

Galaxy A23のコンセプトは「はじめてのスマホとして、ちょっとイイ」性能・機能を持ったスマートフォンです。

Galaxy A23の主な特徴は以下のようなものが挙げられます。

かんたんモード搭載
5,000万画素の高精細カメラ搭載
無料の「Galaxy使い方相談」が利用可能
4000mAhの大容量電池搭載
防水防塵、おサイフケータイ対応
顔認証+指紋認証の両対応
2個の電話番号を使えるnanoSIM+eSIM対応
通話自動録音機能搭載

Galaxy A23は初心者向けスマホですが”シニア専用スマホ”ではないため、基本的なスマートフォンとしての機能を一通り網羅しています。

上記のうち、”エントリースマホ/最低限よりちょっと上”の機能として、カメラが高画素数であること・無料サポートが含まれていること・顔認証と指紋認証の両対応であることがGalaxy A23の強みとして挙げられます。価格重視の機種であるとこのあたりがおざなりになりがちです。

そしてドコモ版、au版ともに、オンラインですぐに契約・利用ができる「eSIM」サービスにも対応しています。スマホの初心者にはeSIMは理解が難しいところもあるかもしれませんが、オンラインのみで契約できる格安プランにはeSIM専用のキャンペーンや特典が用意されていることもあり、eSIMが使えるスマホを1台持っておくことには意味があります。

Galaxy A23のAntutuスコア目安

Galaxy A23には「Dimensity 700」というCPUチップが搭載されています。

Dimensity 700のチップはおよそ定価が2~3万円程度の格安スマートフォンに利用され、簡単なゲームアプリなら普通に動作する程度の処理性能があるといえます。

スマホの処理性能を数字として比較できるベンチマークアプリ(Antutu Benchmark)のスコア基準で言えば、Galaxy A23の処理性能は以下のようなランクです。

Antutuベンチマークのスコアと搭載CPUの目安を比較表にしてみると、以下のような感じです。

Antutuスコア(ver.9.x) 搭載CPU/目安
90万点~100万点前後 Snapdragon 8 Gen 1
/2022年の最高峰機種
70万点~80万点前後 Snapdragon 888
/2021年のハイエンドクラス
60万点~70万点前後 Snapdragon 865
/2020年のハイエンドクラス
50万点~55万点前後 Snapdragon 855
/2019年のハイエンドクラス
35万点~40万点前後 Snapdragon 765 5G・
Snapdragon 695 5Gの水準

/2021-2022年のミドルクラス
30万点~35万点前後
Snapdragon 690 5G
/2021年のミドルクラス
[Galaxy A23はココ]
25万点~30万点前後
Dimensity 700
Snapdragon 480

/2022年のエントリーモデルクラス

Galaxy A23のAntutuスコアはおよそ30万点弱ほどです(測定環境やアプリのバージョンによって数値は多少前後します/RAMが4GBであるため、Liteバージョン以外では一部スコアが正常に反映されない場合があります)。

Dimensity 700の処理性能は価格相応のエントリーモデル水準であり、特別に性能が高いわけではありませんが、2~3年以上前の古い初心者向け・格安スマホの水準に比べると格段に性能がアップしています。昔の”安いスマホはゲームが出来ない”という思い込みは捨てて良いでしょう。そのくらい、最近の格安スマホは性能がアップしてきています。

ただ、これらの”基本的な機能を網羅している”という性能・仕様は、今どきの日本向けスマホとしては当たり前です。高性能な最新機種でなくても、このくらいの機能に対応したスマホはいくらでもあります。

Galaxy A23とXperia Ace III比較

スペック・仕様 Galaxy A23
Xperia Ace III
ディスプレイ 5.8インチ
HD+
(1560×720)
TFT
5.5インチ
HD+
(1496×720)
TFT
サイズ 150 × 71
× 9.0 mm
140 × 69
× 8.9 mm
重さ 168グラム
162グラム
SIMスロット
nano SIM+eSIM
nano SIM+eSIM
電池容量 4000mAh 4500mAh
連続待受時間(au) 約450時間 約730時間
CPU Dimensity 700 Snapdragon 480
RAM 4GB 4GB
ROM 64GB
64GB
5G通信 対応 対応
おサイフケータイ
対応
対応
ワンセグ/フルセグ
非対応
非対応
ワイヤレス充電
非対応
非対応
外部ストレージ
micro SD(最大1TB)対応
micro SD(最大1TB)対応
カメラ 5000万画素
F 1.8
1/2.76″インチセンサー
1300万画素
F 1.8
1/3.0″インチセンサー
防水防塵
対応 対応
生体認証
顔+指紋(本体横) 指紋(本体横)
価格* au:36,960円
d:33,440円
au:33,415円
d:34,408円
YM:31,680円

*より詳細なスペック・仕様は各社のHPを参照ください。価格は2022年10月27日時点、各社の公式サイト定価の場合。

上記の通り、au基準の価格だと3千円以上安い、ワイモバイルならもっと安いXperia AceIIIのほうが、基本的な機能や性能は似たようなもので、一回り小さくて軽く・電池持ちも圧倒的に良いスマホもあります。

前項で説明したAntutuベンチマークアプリのスコアも、Xperia Ace IIIも30万点程度であり、基本処理性能は同クラスです。

実際のゲーム動作・利用可否はアプリごとにことなり、Mediatek Dimensity 700とSnapdragon 480 5Gではメーカーが違うため、多少動作に違いが出るゲームもあるかもしれませんが、一般的にSnapdragonのほうがメジャーであるため、Xperia Ace IIIのほうがスムーズに動くことが期待出来ます。

Galaxy A23の割引・値引き価格

2022年10月27日時点における、ドコモモデル SC-56C, UQモバイルのSCG18の割引価格も比較しておきましょう。

契約種別/ショップ UQモバイル ドコモ
新規契約 一括25,960円~ 33,440円
機種変更 一括36,960円 33,440円
乗り換え(MNP) 一括14,960円~ 33,440円

*割引には各種条件が設定されている場合があります。詳しい値引き条件は公式HPを参照ください。

Xperia Ace3なら一括1円が当たり前

2022年10月28日時点、Galaxy A23は発売されたばかりであるため一番安いUQモバイルの乗り換え価格でも1.5万円と高めです。

同じ程度の性能であるXperia Ace IIIなら、ワイモバイルに乗り換えで一括1円で買えます。

(割引には各種条件があります)

ということで、Galaxy A23をドコモやauで買おうと思っているのなら、ワイモバイルへ乗り換えてXperia Ace IIIを1円で買うことを推奨します(すでにワイモバイルユーザーの場合も、一括1.1万円で買えます)。

ワイモバイルでは乗り換えの前に、YahooのIDでキャンペーンにエントリーすると、さらに別途最大3,000ポイント貰えます(スマホ1円値引きと併用可能です)。

☆「ワイモバイル-新どこでも貰える特典 クーポン発行ページ


*新どこでももらえる特典:新規・のりかえ・番号移行・シンプルS/M/Lへの変更が対象。シンプルS/M/L内のプラン変更と機種変更(指定プランからのプラン変更を伴う場合は除く)は対象外です。クレジットカードでのお支払いは対象外。ただし、PayPayアプリを介したPayPayカード、ヤフーカードでのお支払いは対象。シンプルSは500円相当。シンプルM/Lは6,000円相当(2023年8月25日~/終了日未定)。後日PayPayポイントを付与。出金と譲渡はできません。PayPayポイントは出金と譲渡はできません。PayPay公式ストア/PayPayカード公式ストアでも利用可能。 特典には適用条件があります。最新情報は公式HPの記載を各自参照ください
2022年10月27日発売Galaxy A23は買い?一括1円のXperia Ace3と価格比較-処理性能・Antutuスコア目安