Appleの2023年モデル iPhone 15・iPhone 15 Proなどのモデルで写真を撮ると、本来あるはずのない場所に何かが映り込んでいる!UFOかも!カメラの不良品?!という現象に遭遇した人向けの解説です。
大型のセンサー・暗い場所でもキレイに撮影できる「ナイトモード」に対応した最新iPhone 15/iPhone 15 Proシリーズで夜景・ライトアップ・満月などを撮影した際に、「写真に青~青緑っぽい点が映り込んでいる」という事象が発生することがあります。
写真に本物のUFOや未確認生物が映り込んでいれば嬉しいところかもしれませんが、残念ながらiPhoneで撮影される謎の光の点や筋は、多くの場合「ゴースト」・「フレア」などと呼ばれる現象が原因です。
当サイトではゴースト・フレアは最新のiPhone 15, iPhone 15 Proシリーズでも発生することを実機で確認しています。「iPhoneで撮った写真に変なものが映っているかも」という方は、以下の事例と比較してみてください。極稀にiPhoneの不良品・不具合が原因で変なものが映る可能性もありますので、異常な状態かどうか確認しましょう。
iPhone 15/Proのゴースト・フレア例
まずは実際にiPhone 15 / iPhone 15 Proでゴースト・フレアが映り込んだ作例を見てください。
(iPhone 15 Proで撮影)
上記の写真では、写真に2つの薄緑色の点が映り込んでいます。少しカメラの角度を変えると・・・
薄緑色の点の位置関係がずれる様子が確認できます。同じような点は、過去のiPhoneシリーズ・スマホでも生じることがあり、これらの光の点が映るのは仕様・正常な範囲です。
謎の点が映り込んだ写真を撮影したときに、太陽や月・炎・電球やLEDライトなど、おそらく強い光(光源)にレンズを向けていたはずです。
ゴースト・フレアが生じる原因と対処方法
iPhoneやスマホのカメラで前述のような「強い光源が画面に映っている状態」でシャッターを押してしまうと、謎の点が生じる可能性があります。
これは、本来は「光源→レンズ→センサー」へと光が届き、その光を記録することで写真を作り出す際に、iPhoneのレンズ表面・内部やセンサーなどで複雑に光が反射することで、本来あるはずのない場所に光が届いて「謎の点」として現れていると考えられます。
iPhoneを含む多くのスマホでは、外側から見えるカメラのレンズの奥に何枚ものレンズを重ねて光を集めて写真を撮っています。強い光が当たると本来意図しない乱反射が起こり、ゴースト・フレアが生じることはどんなカメラでも起こり得ることです。明るい電光掲示板・パネルなどを撮ると、上下が反転して空中に映ることもあります。
一方で、iPhoneのカメラレンズ・パーツに汚れ・傷・製造上の不良がある場合には、極端に多くのゴーストやフレアが発生する可能性も無いとは言えないため、あまりにも異常な数・異常な大きさで光の点・筋・帯が映るようなら、アップルストア等で故障判断・相談をしてください。
ゴースト・フレアなどによる謎の点の映り込みを避けたい場合は、写真に強い光源を入れないように構図を変更する・撮影場所を変更するという方法があります。強い光をレンズに入れなければ、ゴースト・フレアは出ないはずです(デジタルカメラの場合は絞りを変更する/レンズフードを被せて余計な光を遮る方法もありますが、iPhoneでレンズフードを使うのは現実的ではないかもしれません)。
レンズの汚れが原因の場合は、柔らかい布などでキレイにすれば、ゴーストやフレアが抑えられる可能性もあります。
「強い光をiPhone撮るとゴースト・フレアが出るかも」ということを予め知っていれば、撮影時に画面を見ながらフレアを抑える・写り込まない角度でシャッターを押すように心掛けることが出来るはずです。