ドコモから発売中の「docomo with(ドコモ・ウィズ)」割引対象機種 Galaxy Feel SC-04JのAntutuベンチマークテスト結果を他のスマートフォン機種と比べてみます。
Antutu BenchmarkはAndroidスマホ/iPhoneシリーズでも配信されているスマホの処理能力を総合的にテストすることが出来る定番のベンチマークアプリです。「ベンチマークスコアが高い=処理能力が高い」というわかり易さからよく用いられるものであり、当サイトでも良く比較用に使っています。アプリを使ったことのない人は手持ちの端末で測定・以下のスコアと比較してみましょう(Google Play- Antutu Benchmark(無料))。
Galaxy Feel SC-04Jはその割引・価格の安さから2017年夏モデルスマホの中でも機種変更用に人気となっていますが、回線の維持費節約だけではなく端末自体にも魅力がありますので、その実力を見ていきましょう。
公式サイトで先にスペック・価格を見たいひとはこちら→「NTTドコモ Galaxy Feel SC-04Jをみる」
Galaxy FeelのAntutuベンチマークスコア詳細
Ver6.2 | Galaxy SC-04J |
Galaxy S7 edge SCV33 |
Galaxy Note8 SC-01K |
|
トータルスコア | 45467 | 148678 | 177154 | |
3D | トータル | 5754 | 59808 | 74075 |
3D Garden | 1599 | 23419 | 29111 | |
3D Marooned | 4155 | 36389 | 44964 | |
UX | トータル | 17231 | 47956 | 54050 |
Data Secure | 4575 | 8733 | 7791 | |
Process | 2079 | 5260 | 7548 | |
Strategy Games | 3209 | 8809 | 11528 | |
Image Process | 4036 | 21194 | 22507 | |
I/O Performance | 3332 | 3960 | 4676 | |
CPU | トータル | 16699 | 31141 | 37811 |
Mathematics | 2822 | 12173 | 9770 | |
Common Use | 5569 | 8676 | 11878 | |
Multi-Core | 8308 | 10292 | 16163 | |
RAM | 5783 | 9768 | 11218 |
Antutu ver 7.xの場合
今回利用しているベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」は2018年2月にバージョンが更新され、測定・評価方法が変更されました。従来の旧バージョン同士で測定した場合は問題ありませんが、Ver 6.x系列とVer 7.x以降のアプリではスコアの比較ができなくなっていますので注意してください。
Ver 7.0のアプリに更新してGalaxy Feel SC-04Jのベンチマークを測定した結果は以下の通りです。
Android7.0時 | Ver7.0 | Galaxy Feel SC-04J |
トータルスコア | 61825 | |
CPU | トータル | 32776 |
演算処理 | 3917 | |
一般使用 | 4475 | |
マルチコア | 24384 | |
GPU | トータル | 8643 |
Marooned | 1200 | |
Coastline | 2162 | |
Refinery | 5281 | |
UX | トータル | 15392 |
データセキュリティ | 2676 | |
データ処理 | 2693 | |
画像処理 | 2069 | |
ユーザエクスペリエンス | 7954 | |
MEM | 5014 |
2018年6月時点のアプリバージョンで測定すると、旧バージョンのスコアよりも数割高くなる傾向にあります。ベンチマークスコアを比べるときはバージョンの混同がないように注意してください。
2018年7月30日、Galaxy Feel SC-04J向けにOSのバージョンアップが配信されましたので、Andorid 8.0.0で測定した結果は以下の通りです。
Android 8.0時 | Ver7.0 | Galaxy Feel SC-04J |
トータルスコア | 62926 | |
CPU | トータル | 32898 |
演算処理 | 3957 | |
一般使用 | 4763 | |
マルチコア | 24178 | |
GPU | トータル | 8318 |
Marooned | 1310 | |
Coastline | 2197 | |
Refinery | 4811 | |
UX | トータル | 16540 |
データセキュリティ | 2937 | |
データ処理 | 3436 | |
画像処理 | 2073 | |
ユーザエクスペリエンス | 8094 | |
MEM | 5170 |
*測定数値には誤差が出ることもあります。測定に利用した端末は購入から1年近く利用しており、ベンチマークテストアプリ以外にも多数のアプリが動いている実利用状態での数値となりますのでご了承下さい。
Galaxy Feelの処理能力レベル
1.6GHz オクタコア CPU Exynos 7870を搭載するGalaxy FeelはAntutuのスコアは4.5万点前後(上記以外に5回測定済.ver6.xのあ場合)です。これは2013年頃のハイスペックスマートフォン(Snapdragon 800系)と同等の処理能力と言えるでしょう。
・日常利用(通話・メール・メッセージアプリ等の起動)→ 十分にサクサクと動く
・軽いパズルゲーム、シミュレーションゲーム → 普通にプレイできる
・3Dレースゲーム → 普通にプレイできる
・高負荷の3Dシミュレーションゲーム → 処理に若干の遅延・動きにカクつきが見られる
このような性能です。処理能力自体は2016~2017年モデルのハイスペックモデルには遠く及ばず、Antutuベンチマークの3Dアニメーションの再生はかなりモッサリした動きになります。しかし、RAMは3GBを搭載していますので同時に多数のアプリを動かしても比較的スムーズな動きが期待できます。
たくさんの画像処理・フレーム処理が要求されるゲームの場合、Galaxy Feelのパフォーマンスははっきり言ってイマイチです。ゲームによっては処理が止まってしまう・アプリが落ちることもありました。ゲーム重視でスマホを買うのなら今は値下げされた「ドコモ Galaxy S8 SC-02J」に機種変更(機種変実質2.5万円~)した方が良いでしょう。
スマホでガンガンゲームを楽しみたい・最高性能のスマホじゃないと満足できないという人にはGalaxy Feelの処理能力では物足りなさを感じるかもしれませんが、SNSの利用がメイン・基本的な携帯電話の能力が使えれば十分・一般的なパズルゲーム(パズドラやモンストなど)程度が出来ればOKという人にはGalaxy Feelはお買い得な端末と言えるでしょう。
Galaxy Feelと似たサイズのXperia XZ1 Compact SO-02K(写真の手前にあるスマホがSO-02K。奥は5.2インチのXperia XZ1 SO-01K)のほうがベンチマークテスト・処理能力は桁違いに上です。Xperia XZ1 Compactは2018年6月1日に大幅値下げされており、スナドラ835搭載機の中ではもっとも安く機種変が出来るようになりました。
ずっと割引が続くdocomo withよりも処理性能を重視する人にはXperia XZ1 Compactをオススメします。
ドコモウィズ対象の機種はドコモの公式サイトから購入可能です。注文方法は以下のページにまとめてありますので、店頭での待ち時間の無駄・頭金で余計なお金を出したくない人はウェブ注文をオススメします(Xiスマホ同士の機種変更は事務手数料0円の特別価格が適用されます)