Appleは2018年10月31日、新型の最上位iPadシリーズとして新たなデザインを採用した「11インチiPad Pro」および「12.9インチ iPad Pro」を発表しました。
日本のキャリアでは2018年11月1日より事前予約を開始、発売日は11月7日に設定されています。
iPad Proシリーズといえばかつては唯一Apple Pencil(スタイラスペン)に対応した、大画面のiPadであり、イラストレーター・デザイナーなど、どちらかというと一般ユーザーよりは「タブレットを仕事向けに使いこなす」人向けの最高峰端末であり、通常のiPad, iPad miniに比べて購入を戸惑うレベルで高額なモデルでした。
一方で、最近ではiPhoneもどんどん高性能化・大画面化が進んだ影響で、旧モデルのiPad ProよりもiPhoneのほうが本体価格が高くなり、逆にiPad Proの価格が割安に感じられるようになっています。
2018年10月31日の時点で、ドコモ・au・ソフトバンクの3社は一斉に2018年モデルiPad Proの価格を発表しましたが、端末の価格(および月額割引)だけではなく、「そもそもタブレットの料金プラン・維持費はどれくらいだったかな?」という人向けに、最新の各携帯会社のタブレット(iPad)向け基本料金を含む2018年iPad Proの料金を解説します。
3キャリアのiPad Pro価格と割引
2019年2月1日時点(情報を更新しました)の各社の新しいiPad Pro(Wi-Fi+Cellularモデル)の価格は以下の通りです。
11インチiPad Proの場合
モデル/ キャリア |
ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 定価:115,344円 月サポ:2,079円 実質:65,448円 |
定価:120,600円 毎月割:2,880円 実質:51,480円 |
定価:115,200円 月月割:2,730円 実質:49,680円 |
256GB | 定価:133,488円 月サポ:2,106円 実質:82,944円 |
定価:137,880円 毎月割:2,880円 実質:68,760円 |
定価:133,200円 月月割:2,760円 実質:66,960円 |
512GB | 定価:157,464円 月サポ:2187円 実質:104,976円 |
定価:160,200円 毎月割:2,880円 実質:91,080円 |
定価:156,960円 月月割:2,820円 実質:89,280円 |
1TB | 定価:204,768円 月サポ:2295円 実質:149,688円 |
定価:204,840円 毎月割:2,880円 実質:135,720円 |
定価:204,480円 月月割:2,940円 実質:133,920円 |
12.9インチ iPad Proの場合
モデル/ キャリア |
ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 定価:139,320円 月サポ:2,160円 実質:87,480円 |
定価:142,920円 毎月割:2,880円 実質:73,800円 |
定価:138,960円 月月割:2,790円 実質:72,000円 |
256GB | 定価:157,464円 月サポ:2,187円 実質:104,976円 |
定価:160,200円 毎月割:2,880円 実質:91,080円 |
定価:156,960円 月月割:2,820円 実質:89,280円 |
512GB | 定価:181,440円 月サポ:2,241円 実質:127,656円 |
定価:182,520円 毎月割:2,880円 実質:113,400円 |
定価:180,720円 月月割:2,880円 実質:111,600円 |
1TB | 定価:228,744円 月サポ:2376円 実質:171,720円 |
定価:227,160円 毎月割:2,880円 実質:158,040円 |
定価:228,240円 月月割:3,000円 実質:156,240円 |
モデル/ キャリア |
ドコモ | au | ソフトバンク |
32GB | 定価:57,024円 月サポ:1944円 実質:10,368円 |
定価:60,480円 毎月割:2,520円 実質:0円 |
定価:56,880円 月月割:2,370円 実質:0円 |
128GB | 定価:69,336円 月サポ:1971円 実質:22,032円 |
定価:68,400円 毎月割:2,880円 実質:7,920円 |
定価:68,760円 月月割:2,565円 実質:7,200円 |
*ドコモのGOGOiPad割は終了しました(2019年時点)→ 2019年2月15日より、ゴーゴアイパッド割が再開されます。
より詳しいそれぞれの最新価格は公式HPにて確認してください(すべて2019年2月1日の公式オンライン価格となります)。
iPad用の基本料金コミでの支払額イメージ
ドコモ・au・ソフトバンクの2018年モデルiPad Proの販売価格は、会社によって最大で1.5万円もの定価・販売価格に差が出ていることは前項の価格リストで理解できたと思います。
しかし、キャリアでiPadを買う(月額割引を受ける)場合には「指定料金プランへの加入・定期契約」が必要になるのは従来どおりです。したがって、前項の「本体実質価格」だけを支払えばiPadが手に入るわけではありません。
端末価格負担額だけを見ればソフトバンクが一番安く、ドコモは頭一つ飛び抜けた高い価格を付けているように見えますが、実際の契約時の料金シミュレーションも含めて、月々いくらでiPadを持てるのか計算してみた結果も見てみましょう。
*ここでは2018 11インチiPad Pro 64GBモデルを例としますが、本体価格/月額割引(月々サポート・毎月割・月月割)以外の料金プラン・割引は基本的にすべて同一です。ストレージ容量の別モデル・12.9インチモデル を買いたい場合は以下のシミュレーションの本体価格部分を入れ替えて再計算してみてください。全キャリア新規・機種変更のどちらでも価格は変わりません。
なお、一部キャリアには3年契約(36分割)によるプランを選択することもできますが、ここでは2年間(24回払い)の場合に統一して比較していきます(すべて2年/定期契約を前提とします。便宜上各プラン・サービス毎に8%消費税として計算していますが、税額変更・請求時点で誤差が出る可能性がありますのであくまで参考用としてご利用下さい)。
ドコモの場合(タブレット単契約時)
【加入プラン:データプラン(スマホ/タブ)+spモード+ベーシックパック(~1GB)】
項目 | 月額負担額 |
iPad本体価格 | 4,806円 |
月々サポート | ▲2,079円 |
データプラン | 1,836円 |
spモード | 324円 |
パケットプラン | 3,132円 (ベーシックパック 1GBまで) |
月額維持費 | 合計8,019円~ |
*ベーシックパックは1ヶ月間に利用したパケット容量に応じて、4段階で料金が変わります。すでに旧プランでドコモタブレットを契約中の場合は従来のデータ定額プランでも購入が可能です。詳しくは「ドコモの新スマホ料金「ベーシックパック」の罠を解説 変更して安くなる人・損をする人」を参照ください。
ドコモの場合(タブレット子回線)
【加入プラン:データプラン(スマホ/タブ)+spモード+ベーシックパック(~1GB)】
項目 | 月額負担額 |
iPad本体価格 | 4,806円 |
月々サポート | ▲2,079円 |
データプラン | 1,836円 |
spモード | 324円 |
パケットプラン | 540円 (シェアオプション) |
月額維持費 | 合計5,427円~ |
上記以外にタブレット購入時に割引・特典を受けられることもあります。本体価格以外に関わる割引・キャンペーンについては「ドコモ 実施中のキャンペーン一覧」を参照参照ください。
auの場合(タブレット単契約時)
【加入プラン:LTEフラット for Tab(L)+ LTE NET+LTEスタート割】
項目 | 月額負担額 |
iPad本体価格 | 5,025円 |
まい | ▲2,880円 |
データプラン | LTEフラット(7GB) 6,156円 |
LTE NET | 324円 |
スタート割 | ▲540円 (2年間) |
月額維持費 | 合計8,085円~ |
*公式オンラインショップではLTEフラット for Tab(L)以外のプラン選択はできません。
auの場合はネット回線とのセット割引「auスマートバリュー」を使うことでタブレットの基本料金を大きく割り引くことが可能です。スマバリ無しの場合は非常に割高となるため、auでスマホ・タブレットの両方を契約するのであればネット回線も切り替えることをオススメします。
関連記事:auスマートバリューに使えるネット回線・必須契約サービスを調べる方法
SBの場合(タブレット単契約時)
【加入プラン:タブレット基本プラン+ウェブ使用料+ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE】
項目 | 月額負担額 |
iPad本体価格 | 4,800円 |
月々割 | ▲2,730円 |
基本プラン | タブレット基本料 1,836円 |
ウェブ使用料 | 324円 |
データパック | ベーシックデータ定額(7GB) 5,616円 (2年間) |
月額維持費 | 合計9,846円~ |
*ここでは他社と比較するために7GBまでのベーシックデータ定額プランをチョイスしましたが、最新プランのウルトラギガモンスター(50GB/7000円)やギガモンスター(20GB/6000円)のほうが一般的です。新プランでは利用できる容量が一気に増えますので、どちらが良いかは各自で検討してください。
SBの場合(子回線として契約する場合)
【加入プラン:タブレット基本プラン+ウェブ使用料+データシェア
項目 | 月額負担額 |
iPad本体価格 | 3,050円 (36回) |
月々割 | ▲1,800円 (36回) |
基本プラン | タブレット基本料 1,836円 |
ウェブ使用料 | 324円 |
データパック | データシェアプラス 540円 |
月額維持費 | 合計3,950円~ (2年まで) |
ソフトバンクではタブレットを子回線としてデータシェアをする場合、月額割引(月月割)が36分割(タブレットずーっと割/はじめてタブレット割利用時)になります。ただしタブレットの定期契約は2年間になるため、本体分割代金とのずれに注意が必要です。本体の実質負担額(3年分)は、iPad単体契約の2年間負担と同じになるよう設定されています。
ドコモ・au・ソフトバンクのタブレットの基本料金については以上のように、比較的シンプルな料金体系となっていますが、それぞれの会社でiPadを安く使うためにはスマホとのセット(データシェア)・ネットとのセット割引などを併用することが一般的です。
それらの割引・キャンペーンを考慮する場合には上記のシミュレーションとは状況が異なり、それぞれの加入条件・利用プランによって割引額が複雑に変わります。各種の割引も知りたい場合には各社のHPにある公式料金シミュレーションを参照下さい。