世界で最も多く売れている”時計”である、アップル製のウェアラブルデバイス Apple Watchには、2015年に発売された初代アップルウォッチから数えて、2018年9月には「Series 4」/2019年9月の「Series5」までの5種類のシリーズと、さまざまなケース素材・ケースサイズ・バンド種類が発売されてきました。
色んな種類があるアップルウォッチのバンド(ベルト)は、購入した時にセットになっているものだけでなく、ユーザーがバンドを自由に入れ替えて使うことができるようになっています。
Apple Watchを手に入れたのなら、気分やファッション、TPOに合わせてさまざまなバンドをせっかくなので楽しみたいと思うところですが、過去のアップルウォッチにはたくさんの種類があり、どれが使えるのか判らなくなりがちです。
アップルウォッチの時計ベルトは、アップルが公式で販売しているものだけではなく、サードパーティ製・他社メーカーが販売する安価でコスパの高いバンドもいっぱいあります。
ここでは実際にApple Watchに非純正のベルトを取り付けてみた感想、それぞれのシリーズ・ケースの互換性について解説します。
Apple Watch3と4/5のバンド互換性
2018年モデルの最新作 Apple Watch Series4と、1世代前のApple Watch Series3ではディスプレイの大きさ・ケースのサイズ(アップルウォッチ本体の大きさ)が刷新されました。
旧モデルに比べて最新モデルのApple Watchは画面が大きく、操作性が向上しました。このため、「ケースプロテクター」(アップルウォッチの本体を保護するためのケース)や、「保護フィルム」に関しては、旧モデル用に作られたアクセサリーは新モデルでは使えないことがあります。
一方で、バンドはSeries 3の42mm= Series 4/5の44mm、Series 3の38mm=Series 4/5の40mmは同じ接続構造になっているため、互換性があります。
これはアップル公式サイトにも明記されています。
つまり、Apple Watch Series3の42mmを購入した人はSeries 4の44mmに買い換えても、そのまま同じバンドを使い続けることが出来ます。新たに買い直す必要はありませんし、新たに買ったバンドを古いモデルでもう一度使うことも出来ます。
Apple Watch Series5用に新発売されたバンドも同様で、旧モデルと互換性があります。
アップルウォッチのケースの素材について
アップルウォッチではケースのサイズ(38, 42mm/40, 44mm)の他に、ケースの素材が異なるモデルがあります。上記の写真に写っているモデルだと「スペースグレイアルミニウム」のケースです。
・シルバーアルミニウムケース
・ゴールドアルミニウムケース
・スペースグレイアルミニウムケース
・ステンレススチールケース
・ゴールドステンレススチールケース
・スペースブラックステンレススチールケース
また、Apple Watch Series3のときには、セラミック素材のケース(Apple Watch Edition)もありました。
これらの素材が違うApple Watchの場合にも、ケースのサイズさえ同じならばバンドを入れて使うことが出来ます。前項で解説したとおり、Apple Watch Series 4の40mmと過去のモデルの38mm用のバンドなら、どのケースを使っていても入れ替え利用が出来ます。
GPSモデルとGPS+Cellularモデルのバンド
2017年モデルのApple Watch Series3以降、ウォッチ単体で通話・データ通信が行える「GPS+Cellularモデル」が登場しました。
(Cellularモデルにはクラウン(竜頭)に赤いカラーリングが施されています)
GPSモデルに比べて単体通信(利用にはキャリアとの契約が必要。詳しくは「Apple Watch Series3セルラーモデルは格安SIMでは使えない iPhoneのSIMを入れ替えた場合の挙動e 」を参照)ができるセルラーモデルは価格が高めですが、本体のサイズ・バンドの接続部位は全く同じであるため、GPS用・GPS+Cellular用の区別はありません。ケースのサイズが対応していれば、どちらのモデルにも使うことが出来ます。
純正品じゃないバンドはApple Watch Series4/5に使える?
Apple Watchを買う際に、好みに合わせて最初の一本はアップルの純正品を買うユーザーが多いと思いますが、2本目・3本目のバンドは、必ずしも本体とセットで買う必要はありません。
アップル公式ショップではたくさんの種類のバンドが販売されていますが、いずれも価格がお高めです。Apple Watch本体が5万円~であり、さらにたくさんのバンドを買い揃えるのはちょっと大変・・・と感じた場合、純正品以外のバンドを購入してみたくなる人もいるはずです。
こちらのアップル純正のシーシェルスポーツループは、高値で良ければアップルストアにて販売されています。純正品ならば確実にApple Watchに適合し、安心して使えることは間違いありませんが・・・類似品ならば1/6の価格、たったの1,000円で購入できます。
こちらはアマゾンで購入してみた「Compatible for Apple Watch スポーツループバンド(貝殻)」というバンド。購入時の価格は1,199円でした。
Apple Watch Series 3以前の38mm向けに作られた製品であるため、商品の入れ物には「38mm」のシールが貼られていました。しかし、先述の通りApple Watch Series 4の40mmケースにも使うことが出来ました。
バンドの接続機構は純正品と全く同じです。
左が純正品、右がアマゾンで売っている中国製のApple Watchバンドです。アップル純正には「40MM」の文字がありますが、安物にはありません。
バンドの長さ調整も純正品とそっくりですが、使われているパーツの素材が安っぽい樹脂になっているようです。それでもちゃんとくっつき、長さ調整も問題なく行えます。
バンドの取り付けはオリジナル品と同じく、本体の横からスライドさせてはめ込みます。しっかりと噛合い、多少の力をかけても外れる様子はありません。外す際にはボタンを押してスムーズに交換が可能でした。
安価なバンドの素材はいかにも「安いナイロン」感があり、純正のスポーツループバンドより若干硬い肌触りに感じました。
しかし、価格が1/6であることを思えば、これで十分だと感じました。
海外製品ではスポーツループバンドタイプだけでなく、アップルで買えばもっと高価なステンレススチールバンド・レザーバンド・ミラネーゼタイプなど、数々の「純正品そっくりな廉価バンド」が存在します。
安ければ良いというものでもありませんが、いろんなタイプのバンドを試してみたいのなら、ケースに対して互換性のあるバンドサイズを確かめて、お手頃価格なサードパーティ製バンドを探してみるのも面白いと思います。