2016年6月中に発売が予定されているSonyの最新スマートフォンXperia X Performance(略してXP)の発売日が迫ってきていますが、海外ではXP以外にも「Xperia X」および「Xperia XA」という廉価モデルがすでに発売されています。
Xperia Xシリーズの3機種はすべて5インチサイズのディスプレイを搭載しており、内部の機能によって価格帯が異なります。そして「廉価版」とはいうものの、Xperia X,XAは他社の格安スマホのように安価なわけでもありません。
そして2016年6月時点ではまだ2015年冬モデルとして発売されたXpeira Z5シリーズも継続販売中です。大画面のXperia Z5 Premium,コンパクトなXperia Z5 compactのサイズはXシリーズにはなく、それぞれが発売から半年が経過したことでかなり安く買えるようになっています。そのため、「新しいXの廉価モデル」を買うよりも「少し古いZ5シリーズ」を買ったほうがお得感が高いのでは?と管理人は思ってしまいます。
Z5シリーズとXシリーズではデザインも大きく変わっていますが、ひとまずスペックと機能面を一覧にして比較してみたいと思ったので、自分用のメモを兼ねて比較表を作成しました。
Xperia Z5, Xperia Z5 Premium, Xperia Z5 compact, Xperia X, Xperia XA, Xperia X Performanceの6機種分を一挙比較していきます(幅が広いテーブルなのでPCからの閲覧を推奨します)
機種名 | Xperia XP | Xperia X | Xperia XA | Xperia Z5 | Xperia Z5P | Xperia Z5C |
---|---|---|---|---|---|---|
画面サイズ | 5.0インチ | 5.0インチ | 5.0インチ | 5.2インチ | 5.5インチ | 4.6インチ |
解像度 | 1080×1920 | 1080×1920 | 720×1280 | 1080×1920 | 2160×3840 | 720×1280 |
重量 | 165g | 153g | 137.4g | 154g | 181g | 138g |
縦幅 | 144mm | 142.7mm | 143.6mm | 146mm | 154mm | 127mm |
横幅 | 71mm | 69.4mm | 66.8mm | 72mm | 76mm | 65mm |
厚さ | 8.6mm | 7.9mm | 7.9mm | 7.3mm | 7.8mm | 8.9mm |
電池容量 | 2570mAh | 2620mAh | 2300mAh | 2900mAh | 3430mAh | 2700mAh |
CPU | MSM8996 スナドラ820 | MSM8956 スナドラ650 | MediaTek 6755 Helio P10 | MSM8994 スナドラ810 | MSM8994 スナドラ810 | MSM8994 スナドラ810 |
RAM | 3GB | 3GB | 2GB | 3GB | 3GB | 2GB |
ROM | 32GB | 64GB | 16GB | 32GB | 32GB | 32GB |
メインカメラ | 2300万画素 | 2300万画素 | 1300万画素 | 2300万画素 | 2300万画素 | 2300万画素 |
サブカメラ | 1300万画素 | 1300万画素 | 800万画素 | 510万画素 | 510万画素 | 510万画素 |
防水/防塵 | ○/○ | ×/× | ×/× | ○/○ | ○/○ | ○/○ |
指紋認証 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
SIMフリー価格相場 | --- | 70000円 (F5122) | 40000円 (F3115) | 55000円 (E6653) | 65000円 (E6853) | 45000円 (E5823) |
SIMフリーモデルの価格はeBayおよび海外スマホの輸入ショップ「Etoren.com」あたりを参照しています。
ではここからは1台ずつ特徴を簡単に紹介しましょう。
今年の夏モデルとして国内キャリアへ投入が確定しているハイスペックモデル・「パフォーマンス」。夏モデルのハイエンド機スマホに搭載されるSoC Snapndragon 820を使っているため、旧モデルのZ5シリーズを圧倒する処理能力を持っていることは間違いありません。
デザインを旧モデルから大きく変更し、全体的にカーブ・曲線の多い滑らかなフォルムになったことが特徴的です。カメラ性能もアップしており、ディスプレイの点灯を待たずに約0.6秒で撮影を可能にするショートカットカメラ撮影や、広角で高画質なインカメラもレベルアップしています。
ソフトバンク・au・docomoの3社からロゴデザイン以外はほとんどの同一のモデルが発売されますので、好きなキャリアで契約出来ます。
詳しいXperia X Performaceのレビュー・感想を以下のページにまとめています。
☆「ドコモ2016年夏モデル Xperia X Performance SO-04H実機簡易レビュー」
パッと見ただけではXPとの差がわからないほどにそっくりな、Xperia Xは防水・防塵機能が除去されています。また、バッテリー容量が少し小さく、重さがXPより10グラムほど軽量化されました。
しかし、ディスプレイ・カメラについてはXPと同等であり、指紋認証機能もあります。SoCのSnapdragon 650では820には大きく劣るものの、ベンチマークスコアでは2015年モデルのハイエンド機搭載のSnapdragon 810に劣らない処理能力を持っているとのことです。Xperia Xはミドル~ハイエンドの海外向けスマートフォンという位置づけになっています。
性能が十分に高い反面で、発売開始直後の現時点でのSIMフリーモデルの価格も高価なものになっています。輸入ショップ経由であれば7~8万円はするため、価格もハイエンドクラスです。
なお、海外ではシングルSIMモデルの「F5121」と「F5122」というモデルがグローバル向けに出荷されています。
もう少し価格が安ければ・・・
今回の6機種の中では最もスペックを抑えた廉価モデル Xperia XAはディスプレイの解像度やチップ性能を落とし、防水・指紋認証機能を省いた5インチスマートフォンです。現在のSIMフリー端末価格はおよそ4万円となっており、ソニーブランドのスマホとしては高くはありませんが、似たようなスマホの性能で他社モデルなら2万円が良いところでしょう。
関連記事: 廉価版Xperia XAがEtorenで輸入可能に しかし買うメリットが見当たらない
Xシリーズではすべて5インチサイズのディスプレイになったため、大画面スマホが欲しい人はXperia Z5 Premiumが検討候補に入るでしょう。
鏡面仕上げで反射するバックパネルの存在感は抜群です。4Kディスプレイを搭載したモデルも非常に珍しく、2016年時点でもユニークです。
ドコモからはSO-03Hの型番で販売されています。グローバルモデル(E6853)との違いはワンセグ・フルセグに対応し、おサイフケータイ機能も使えます。
☆「ドコモ XperiaZ5 Premium SO-03H 詳細ページ 」
Xperia Z5は2015年冬モデルとして国内でも3キャリアから同時期に発売がされました。ひとつ前のXperia Z4が残念なモデルだったため、後継機種のZ5は比較的高い人気がありました。そんなZ5も今は在庫の掃討戦に入っており、各キャリアで値下げが進んでお買い得感が出ています。
スペック面では新型のXperia X Performanceに劣るようになりましたが、一方で今ならXperia Z5がキャリアで安く購入できるようになっています。おそらくXPの発売が本格的に始まると型落ちのZ5が販売終了していきますので、Xperia Z5のスペックで十分という方はお値段で選んで見るのもよいでしょう。
Xperia Z5 | 機種変更 実質価格 |
MNP 実質価格 |
docomo SO-01H | 38,880円 | 15,552円 |
SB 501SO | 10,800円 | 10,800円 |
au SOV32 | 32,400円 | 10,800円 |
*上記は2016年6月12日時点の情報に基づく各公式ショップの月額割引を最大に効かせた場合の本体代金負担額です。
すでにZ5の在庫が尽き始めているカラーもあります。追加発売されたピンクなど、欲しい色が決まっている場合は早めに在庫を確保することをオススメしています。
☆「ドコモオンラインショップ」
このモデルはドコモがSO-02Hという型番で販売しており、回線とセットで契約したいのならドコモモデルを購入するのも良いのですが、SIMフリーモデルが欲しいのならば今回比較した6機種の中で最もお得感が高いと言えるでしょう。
Xperia Z5 compactの海外向けSIMフリーモデル E5823は日本国内でも利用が可能です(国内の技術基準適合証明を取得しています)。発売当時はこのモデルも高額なスマホであったのですが、現在はおよそ45000円前後でショップから購入が可能になっています。
輸入上級者の方にはeBayをオススメします。安い出品者なら3万円台から新品が即決販売されています。オークションサイトのためいろんな在庫が混じっていますが、上手く掘り出し物を見つけられれば節約が出来ます。
☆「eBay Xperia Z5 Compact E5823」
まとめ
今回取り上げた6種類のXperiaはそれぞれターゲットが異なるモデルとして揃えられたラインナップです。いずれも低価格な格安スマホとは言いがたい価格帯のモデルですが、完成度の高い新型を狙うも良し、ちょっと古くなってきた旧モデルを安く買うのも良いと思います。
2016年のキャリアモデルはXperia X Performanceのみになりそうな感じすらありますが、まだ2015年モデルのZ5シリーズもOSが最新のAndroid6.0への配信が各モデルで行われており、すぐに時代遅れになって使えなくなるということもありません。
新機種では何が新しくなったのか、古い・安い機種でも満足できるかどうかを各自でよく考えてスマホ代の節約をしてみましょう。