ソフトバンク版iPhoneSEの販売価格が決定しましたので、この比較が気になる人は多いかもしれません。
2013年モデルのiPhone5sとiPhoneSEはほぼ同じデザイン・サイズのスマートフォンであり、中身は格段にiPhoneSEの方が進化しているものの、ぱっと見の違いは判らないほどに同一です(新色となるローズゴールドを除く)。そしてiPhoneSEの価格は2014/2015年モデルの4.7インチiPhoneに比べて割安な価格設定となり、買いやすいお値段になっています(参照:出揃ったiPhoneSEの販売価格!3キャリアの実質負担額&値引きキャンペーンを比較)。
一方、2016年になってからソフトバンクグループの「Y!mobile(ワイモバイル)」では、2013年モデルのiPhone5s(16GB,32GBモデル)を月額2980円~の格安プランで契約できるようにラインナップに追加しました。
iPhone5sの正統後継機種ともいえるiPhoneSEの維持費を比較することで、その価格差を支払う価値があるのかどうかの参考にしてみてください。
iPhoneSE & 5sの実質価格
まずは料金プランを加味する前に、本体価格から見て行きましょう。iPhone SEには16/64GBモデル、iPhone 5sには16/32GB(64GBモデルはワイモバイルにはありません)があります。ここでは16GBモデルで比較していきます。
16GBモデル | 契約種別 | 実質負担額 |
SB/SE 定価 (56,880円) |
新規 | 10,800円 |
機種変 | 10,800円 | |
MNP | 10,800円 | |
Yモバ/5s 定価 (63,504円) |
新規 | 2,592円 |
機種変 | 2,592円 | |
MNP | -10,368円 |
*実質負担額はそれぞれ「月々割(最大額)」および「MNP特別割引」を2年定期契約時に適用させた最も安いパターンとなります。ワイモバの場合は契約するプランによって実質負担額が変動します(詳しくは後述).
2年間の維持費比較
では本題の維持費比較に行きます。ワイモバイルとソフトバンクでは選べる料金プランに違いがあるため、今回は2種類の利用頻度を想定して「たっぷり通話やデータ通信をする人向け」と、「料金を最も少なく維持したい人向け」(それぞれ1回線のみ新規契約、適用条件の難しい特別な値引きを考慮しない)の場合にわけて料金を計算してみます。
16GBモデル | SB iPhone SE |
ワイモバ iPhone 5s |
本体価格 | 56,880円 | 63,504円 |
月額割引 (2年分) |
-1,920円 (-46,080円) |
-2,538円 (-60,912円) |
月額料金 (2年分) |
8,640円 (207,360円) |
7,538円 (180,912円) |
2年間支払合計 | 218,160円 | 183,504円 |
この想定は「データ通信もかなり使い、通話も家族以外へ相当にたくさん・長時間行う」場合です。通話し放題が不要な場合はライトプラン・スーパー誰とでも定額オプション(月額1080円)などを外したり、パケット容量を小さくすることで、特殊な割引を使わなくてもまだ維持費は下げられます。
16GBモデル | SB iPhone SE |
ワイモバ iPhone 5s |
本体価格 | 56,880円 | 63,504円 |
月額割引 (2年分) |
-1,920円 (-46,080円) |
-1,566円 (-37,584円) |
月額料金 (2年分) |
7,020円 (168,480円) |
3,218円 (77,232円) |
2年間支払合計 | 179,280円 | 103,152円 |
ソフトバンクでは容量がもう一段小さい「データ定額1GBパック」が2016年4月以降に追加予定ですが、その場合は月額割引が減額され逆に高くなる可能性があるため、ここでは従来の2GBプランを選びました。なお、通話よりもデータ通信を優先する場合は「通話し放題ライト+5GB」という選択肢もあります。
さて、もう上記テーブルを見れば一目瞭然ですが、ワイモバイルの強みは低価格プランを選べること、です。たっぷり使うバージョンではワイモバの方が2GB分容量を多く使える条件を選んではいるものの、iPhoneSEと5sの性能差があるため一概にワイモバ5sの方が割安であるとは言えません。
しかし、最低維持パターンを考えるとワイモバでは同じ新規契約で2年間の維持費がiPhone1台丸まる分くらい違います。SBのプランでは通話し放題+2GB、ワイモバでは通話に制限+1GBのデータ通信しか出来ないという差があります。スマホをあまり使わない人ならこのワイモバ低価格維持プランで節約が可能です。
他にも契約パターンとして「iPhoneSEのSIMフリーモデルをワイモバで使う」ということも出来ますが、その場合は月額割引が適用されませんので維持費は上記の5sバージョンの試算から+3~5万円となり、お得感は減ってしまいます。
ワイモバイルの場合はMNP(乗り換え)でさらに割引が増えたり、利用可能なデータ容量が増えます。また、学割・家族割・スマート値引きなどの割引も併用出来ますので、上記の金額をベースにどれだけ割引を増やせるのかが本当の勝負となります。
*実際の料金請求ではユニバーサル料金や日割り計算、オプション料金・値引きなどが含まれるため、以下のシミュレーションとは大きく異なることがあります。もっともっとお得に利用できるパターンはいくらでも考えられますので、各自適用できるキャンペーンを公式サイトで確認してから再計算を行いましょう。