2021年春モデルの中でも超高コストパフォーマンスを実現する格安スマホ au Galaxy A32 (SCG08)とソフトバンク Redmi Note 9Tの違い・性能と機能、スペックの違いを解説します。
2020年モデルの5Gスマホの多くは各メーカーが最先端の技術を詰め込んだ最新鋭端末で勝負をしたため「5Gスマホ・5Gプラン料金は高い」という印象を感じたユーザーも少なくないと思います。しかし、2021年の5G戦略は「全員に5Gを」という、誰もが買える・使える廉価な5Gスマホ機種と5G料金プランの提供が始まります。
Galaxy A32とRedmi Note 9Tは、それぞれ国内ではauとソフトバンクが専売モデルとして2021年2月に発売します。いずれも5G通信に対応するだけでなく、激安スマホなのにおサイフケータイ機能付きという特長があります。
これまでにも海外メーカーのスマホで2~3万円程度の価格に設定される「格安スマホ」にカテゴライズされるコスパのよいモデルはいろいろとありましたが、おサイフケータイや防水は非対応といったモデルが大半でした。
しかし、日本人に求められる人気スマホの条件として「安くてもある程度使いやすい・機能が充実していること」が挙げられるため、これに対応すべくauとソフトバンクが本気を出した結果が今回の2モデル Galaxy A32とRedmi Note 9Tにあらわれていると言えます。
最新鋭の10万円を軽く超えるようなスマホ代金に辟易してきたユーザーも、これまでの「安物買いの銭失い」な格安スマホとはレベルの違う最新端末をチェックしてみることをおすすめします。
Galaxy A32とRedmi Note9Tスペック比較
スペック・機能 | au Galaxy A32 型番SCG08 |
SB Redmi Note 9T 型番A001XM |
ディスプレイ | 6.5インチ HD+ |
6.53インチ フルHD+ |
大きさ | 164×76 ×9.1mm |
162×77 ×9.1mm |
重さ | 209グラム | 200グラム |
CPU | Dimensity 720 | Dimensity 800U |
RAM(メモリ) | 4GB | 4GB |
ROM(ストレージ) | 64GB | 64GB |
外部ストレージ | 最大1TB対応 | 最大512GB対応 |
電池容量 | 5000mAh | 5000mAh |
カメラ | クアッドカメラ 48MP+8MP +5MP+深度測位 |
トリプルカメラ 48MP+2MP +2MP |
おサイフケータイ対応 | 対応 | 対応 |
防水・防塵 | IPX8/IP6X 防水・防塵対応 |
防滴対応 |
生体認証 | 指紋/顔 | 指紋 |
最大通信速度 | 下り2.1Gbps /上り183Mbps |
測定中 |
*2021年2月16日時点。より詳しいデータは各社の公式サイトを参照ください。
上記の通り、Galaxy A32もRedmi Note 9Tにも
・6.5インチの大画面スマホ
・5000mAhの大容量バッテリー
・複数レンズのカメラ
・おサイフケータイに対応
・5G通信に対応
・外部ストレージ(micro SDカード)が利用できる
といった共通点があります。もちろんメーカーが違いますので利用できる機能・性能に細かな違いはたくさんありますが、どちらも激安価格に設定されたエントリー5Gスマホというポジションです。
Galaxy A32が有利な点として、IPX8防水/IP6X防塵に対応しています。一方のRedmi Note 9Tは防滴仕様止まりですので、水回りで使うことが多いユーザーはGalaxy A32を選択してください。
CPU・ゲーム性能の違い
「格安のスマホだとゲーム・アプリで遊べないのでは?」という疑問は、今回のGalaxy A32とRedmi Note 9Tにとって不安要素になりえるところでしょう。
しかし、「あらゆるゲームを最高の状態で遊びたい」という目的でないのなら、Galaxy A32とRedmi Note 9Tは過去の並の格安モデルの処理性能を圧倒する機能が搭載されています。
Galaxy A32とRedmi Note 9Tは、どちらも64GBのデータ保存容量(ROM)が採用されています。特に大きな容量というわけではありませんが、スマホで撮影する写真ならば何百・何千枚と保存出来ます(保存可能枚数は画質設定に依ります)。もちろんアプリなどもある程度は利用できます。
Galaxy A32とRedmi Note 9TのSoC(CPU・GPUを含むチップセット)は、どちらも「MediaTek Dimensity」というシリーズのチップが使われています。
MediaTek Dimensity 720とDimensity 800Uは、どちらも似たような性能のチップです。Antutuベンチマークスコア(ver8系)で言えば30万点前後のスコアが出ます(若干Galaxy A32のほうが高い数字が出るかもしれません)。
3~4年くらい前のハイエンドスマートフォンレベルの性能が、今は格安スマホの水準になっていると言えるでしょう。
2021年時点の最高峰スマホに比べれば処理性能は半分程度という水準ながら、スマホ価格は1/3~1/4以下ということを考慮すれば、十分なパフォーマンスを感じられます。
対応周波数帯(バンド)の違い
Galaxy A32とRedmi Note 9Tはどちらも「5G通信」に対応します。しかし、利用できる周波数帯(バンド)には違いがあります。
5Gバンド | Galaxy A32 SCG08 | Redmi Note 9T |
n77 | ○ | ○ |
n78 | ○ | × |
n79 | × | × |
n257 | × | × |
*ソフトウェアのバージョンにより利用可否が変わることがあります。
LTEバンド | Galaxy A32 SCG08 | Redmi Note 9T |
Band1 | ○ | ○ |
Band3 | ○ | ○ |
Band8 | ○ | |
Band11 | ||
Band18 | ○ | ○ |
Band19 | ○ | |
Band21 | ||
Band28 | ○ | ○ |
Band42 | ○ | ○ |
各社の利用しているバンドについては「 キャリアの5G・4G/3G通信周波数帯(Band)一覧まとめ」を参照ください。販売キャリア以外でのネットワークに対する接続可否の保証はありません。
カメラ機能の違い
Galaxy A32とRedmi Note 9Tはカメラのレンズの数と役割が少し違います。
カメラの仕様 | Galaxy A32 | Redmi Note 9T |
メインカメラ | 4,800万画素 (F1.8) |
4,800万画素 1/2″センサー (F1.79) |
超広角(ワイド)カメラ | 800万画素 (F2.2) |
無し |
望遠(ズーム)カメラ | 無し | 無し |
接写(マクロ)カメラ | 500万画素 (F2.4) |
200万画素 (F2.4) |
深度測定用 | 200万画素 | 200万画素 |
Galaxy A32はクアッド(4個)カメラであるのに対して、Redmi Note 9Tはトリプル(3個)カメラです。
どちらもメインカメラは4800万画素で同程度の画質が期待出来ますが、ワイドな写真が撮れる超広角レンズがあるのはGalaxy A32だけです。また、マクロカメラも画素数はGalaxy A32のほうが上となっています。
どちらも格安スマホの水準としては平均的な機能が期待できますけれど、このカメラ性能の差が、以下の価格の違いにも表れています。
Galaxy A32とRedmi Note 9T価格の違い
これまでの日本向け5Gスマートフォンの多くが10万円を超えていたのに対して、Galaxy A32とRedmi Note 9Tは超激安価格での提供となります。
発売時点 | au Galaxy A32 | SB Redmi Note 9T |
販売価格 | 31,190円 | 21,600円 |
(2021年2月19日時点)
上記はそれぞれ本体価格の定価であり、割引前の通常価格です。ここから契約の種別などによって割引を効かせる・キャッシュバック付きで買うことも可能です。
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auの場合は、公式オンラインで割引が実施されます。