2019年モデルの大容量バッテリー搭載スマホ ASUS ZenFone Max Pro(M2) ZB631KLを使って、人気スマホゲーム ポケモンGO(Niantic)が快適に遊べるのかどうか、検証してみました。
ZenFone Max Pro(M2) ZB631KLは、一般的な他社類似サイズのスマホに比べて40~50%も大きな電池(5000mAh)を内蔵しており、長時間連続で利用できることを最大のウリとしているスマホです。
メーカーのホームページを見るとスマホの利用可能時間は
・連続待ち受け 最大35日間
・連続通話 最大31時間
・ウェブブラウジング 最大23時間
とされています。
スマホの電池の持ちに関する数値はメーカー・会社ごとに評価基準が異なるため、直接的に他社スマホとの比較は出来ませんが、Apple iPhoneの場合ならば、2018年モデルで最も大きな電池を搭載したiPhone XS Maxの場合でインターネット利用時間最大13時間、連続通話時間(ワイヤレス) 最大25時間とされており、ZenFone Max Pro(M2)のほうがかなり長い数値を公開しています。
ZB631KL | iPhone 7 | iPhone XS |
連続待ち受け 最大35日間 |
— | — |
連続通話 最大31時間 |
連続通話 最大14時間 |
連続通話 最大20時間 |
ウェブブラウジング 最大23時間 |
インターネット利用 最大12時間 |
インターネット利用 最大12時間 |
(測定方法詳細は公開されていないため、正確な比較にはなりませんのでご注意下さい)
標準的なモデルである旧モデルのiPhone 7、最新モデルのiPhone XSと比べてもZenFoneの電池は圧倒的に長く持つ・・・らしいのですが、いくら電池が長く持ったところでゲームアプリの動きが鈍い、動作に不具合があるのでは困りますので、ハードにゲームを遊ぶ・機能を使いまくった場合にどれくらい実際に電池が持つのか、そして快適にゲームが遊べるのか、実験してみることにしました。
ポケモンGOをZB631KLでテストプレイ
”電池が長く持つスマホ”といえば、人気の位置ゲーム「ポケモンGO」で遊びたいというユーザーも多いと思います。
ポケモンGOを快適に遊ぶための条件には、
・電池がよく持つこと
・ネットにスムーズに繋がること
・画面が外でも見やすいこと
・GPS(位置情報)が正確、再捕捉が鋭敏であること
・ゲーム画面、アニメーションがスムーズに動くこと
などが挙げられます。ポケモンGOはかなり古いスマホ・性能が低めのスマホでも動作自体は問題なく行える(動作確認済である)ものの、快適に”長く遊べるか”という観点では、スマホの性能によって多く快適度が左右されます。
それぞれの項目について実際にポケモンGOをプレイしてみて感じた印象を列挙していきます。
ZB631KLのポケモンGO連続プレイ可能時間は?
まず最初に、最も気になるポケモンGOプレイ時の電池の持ち・消耗具合について。
今回ZenFone Max Pro M2は普通のスマホに比べて電池の持ちが良い・長く使えるであろうことは想定内であったため、あえて電池を激しく消耗させる利用状況を作り出す目的として、
・画面の明るさは常に最大(100%)設定
・ポケモンGOを常時画面点灯させたまま遊ぶ
(最初の40分のみ、オン-オフ繰り返し)
・Bluetooth接続で音楽を再生し続ける
(amazonプライム Music)アプリによるバックグラウンド再生
・ポケモンGOのサウンド, バイブ, ARカメラ機能オフ
・NFC機能オフ
このような条件で実験しました。その他の設定はほぼ購入直後のままです。購入してから間もないため、電池の劣化は無いはずです。
音楽再生には「MAVIN Air-X」を利用しています。
MAVIN Air-Xも電池の持ちに特化した完全ワイヤレスイヤホンであり、音楽の連続再生は最大10時間という、完全ワイヤレスタイプでは最長クラスのはずです。
関連記事:[2019年]完全ワイヤレスイヤホン 1回の充電で長持ちするイヤホンランキング
なお、今回は移動距離を測定するためにApple Watch Series4を使っていますが、アップルウォッチはZenFone Maxとは接続していません。
実験開始
実験は100%の満充電状態からスタートさせました。
まず最初の1時間、繁華街からスタートしたため歩く→ポケストップの位置を確認→画面を消して歩く→ポケストップでアイテムを獲得・近くにポケモンがいれば捕まえる→画面を消してまた歩く、という動作を40分ほど繰り返しました。この期間中はパネルのオン・オフを数十回は繰り返しています。
最初の1時間で、スマホのバッテリーは100%→90%まで減りました。1時間で5.1キロを歩いています。
ゲームをプレイするために毎回立ち止まっていますのであまり距離は出ていませんが、実際にはかなり早歩きで移動しています。
この段階で繁華街を抜け、歩きやすい街道沿いへ移動しました。ここからはポケストップ間の移動時にポケモンGOのゲームを消さずに点灯させ続けてプレイ(小休憩を除く)をしています。
ここから時間経過による電池残量は、
・1時間経過:90%
・1.5時間経過:83%
・2時間経過:75%
(ここで15分ほど画面を消して休憩)
・3時間経過:63%
このように変化しました。
画面のオン・オフを繰り返していた最初の40分以降、画面を連続点灯させ続けた場合のほうが電池の減りが早くなっていることが分かります。
出発前は「ZenFone Max Pro M2の電池がゼロになるまでプレイし続ける!」という意気込みで始めたのですが・・・3時間でおよそ15キロを歩いた時点で飽きてしまったので、電車で帰りました。。。
0%になるまでポケモンGOをプレイして歩きつづけるなら、最低でも約40キロくらい歩かなくてはならないでしょう。
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
ちなみに、15キロは東京駅から羽田空港まで行けるくらいの距離です。
電池残量100%→0%まで頑張りたかったところですが、これ以上連続でプレイし続けるとスマホより先に人間が電池切れになりそうだったので断念。電池消耗具合をテストするためだけなら、十分なデータが採れています。
今回の実験ではすべて電波・GPS受信をしやすい屋外で移動をしています。またポケモンGOプレイおよび位置情報・電池情報を確認するために必ず立ち止まって測定・記録をしています。施設内や人通りの多い場所で遊ぶときは回りに十分配慮し、歩きスマホは絶対にやめましょう
以上の3時間の連続プレイ状況から、今回のテスト環境では
・画面のオン、オフを頻繁に繰り返した場合は1時間で10%程度の消費
・画面をつけっぱなしにして移動した場合は1時間で13%程度の消費
このような電池消費スピードとなりました。条件で解説した通り、今回は画面の明るさを最大・バックグラウンドでストリーミング音楽再生をし続けるという条件ですので、省エネ優先でポケモンGOのみをプレイした場合はもっと長時間のプレイが出来るはずです。
単純計算でZenFone Max M2 Pro ZB631KLならば、ワイヤレス音楽再生をしながらでもおよそ7.5時間のポケモンGO連続プレイが可能となります。移動中に画面を小まめに消灯させれば10時間は遊べるでしょう。
今回の実験では新規にアカウントを作成してからプレイを始め、3時間で39種類のポケモンを捕まえる事が出来ました。
途中から歩くことに一生懸命になっていたので、もっと真剣に「ポケモンを捕まえる」ことを重視すれば、ZB631KLならば1回の充電で何十、何百というポケモンを捕まえることも出来ると思われます(管理人はポケモンGOはこれまでに何度もテストプレイはしていますが、効率的なプレイ方法・攻略法などは全く知りません)。
画面の明るさをもう少し暗く、音楽再生などの追加動作をさせなければ、半日(12時間)以上の連続プレイも出来るはずです。ポケモンGOガチ勢でも、1日で12時間以上移動し続けてプレイするユーザーは滅多にいないと思いますので、ZenFone Max Pro M2の5000mAhという容量があれば、モバイルバッテリーなどを使わず丸一日充電することなく遊び続けられると言って良いでしょう。
ちなみに、ポケモンGOをプレイし続けた3時間でApple Watch Series 4は100%→61%まで減少・MAVIN Air-Xは100%→70%まで減りました。MAVIN Air-Xは本当に10時間くらい連続再生が出来ます(Apple AirPodsのおよそ2倍)。
☆「MAVIN Air-X」
ZenFone Max Pro(M2)のネット接続速度
ZenFone Max Pro M2、国内正規品型番ZB631KLでは、以下のネットワークに対応しています。
FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B28
TD-LTE:B38/B41
キャリアアグリゲーション:2CA
W-CDMA:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz
今回テストに利用したのは格安SIMの「mineo」のサービスです。mineoではZB631KLの端末販売も行っており、ドコモ回線・au回線(VoLTE SIM)・ソフトバンク回線、すべてのプランで利用が可能なことが確認されています。
SIMカードは2枚同時に利用することが出来る、Dual SIM, Dual VoLTEスタンバイ(DSDV)に対応します。
mineoのドコモ回線を使った場合、ゲームプレイ中の3時間において、ポケモンGOが動かなくなる・アマゾンMusicが切断されるなどのトラブルはありませんでした。
ポケモンGOを遊ぶ程度であれば高速・大容量の通信は必要とされないため、ZenFone Max Pro M2+mineoの組み合わせでも全く問題を感じずにプレイが出来ました。
3時間の連続プレイでポケモンGOに消費したデータ通信量は93.2MB、Amazon Music再生に使った容量は90.3MBでした。mineoのドコモ料金プラン(データ通信のみ契約)は3GBで900円ですので、格安SIMで3時間遊んでも通信費は60円足らずです。
画面スリープ(オフ)時からの通信復帰も特に問題はなく、表示が更新されるまで数秒間は掛かる(これはGPSの再捕捉の影響もあるはず)ものの、プレイに支障があるほどではありません。
デュアルSIMスマホであることを活かし、1枚は普段使いの音声プラン付き回線+もう一枚は大容量の格安SIMを契約してギガを気にせずプレイするといった使い方ならばZenFone Max Pro(M2)は非常に向いています。
GPSの感度・精度
ZenFone Max Pro M2はGPSを含め、多数のセンサーを搭載しています。
GPS(GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSSサポート)、加速度センサー、電子コンパス、光センサー、 近接センサー、ジャイロスコープ、指紋センサー、NFC
ポケモンGOのプレイ時には、表示される道と方向はほぼ正確です。立ち止まった後だと向いている方向がズレていることがありましたが、数メートルも移動すれば再捕捉され、正しい方向を向くようになります。
表示されたポケストップの位置まで移動すれば、ちゃんと表示された目印が数メートル以内の範囲に存在していました。
画面オフ→移動→画面再点灯した場合には、5~10秒ほど情報の更新に時間が掛かるケースも見られました。これは通信速度の問題もあるためGPSだけの捕捉・精度が影響しているのかどうかは不明です。
3時間のプレイ中に、極端に位置情報がズレている・位置情報を取得できないといったトラブルは一度もありませんでしたので、ZB631KLはポケモンGOをプレイするために十分なGPS精度・機能を持っていると言えるでしょう。
ZenFone Max Pro(M2)のゲーム処理速度
ポケモンGOをプレイするために必要な条件は以下のようなものが公式サイトに挙げられています。
【iOS】
対応OSバージョン:iOS 9 – 11
対応端末:iPhone® 5/5c/5s/SE/6/6s/6 Plus/6s Plus/7/7 Plus
※iPod touch第5世代以前、iPhone 4S以前の端末は非対応です。
※タブレット端末での動作は保証しておりません。
※お客様個々の利用状況・利用環境は異なるため、全ての端末での動作を保証するものではありません。【Android】
対応OSバージョン:Android 4.4 – 7.1
対応端末:Android 4.4以上 RAM2GB以上搭載の端末
※Intel製 Atomプロセッサ搭載端末は非対応です。
※タブレット端末での動作は保証しておりません。
※一部端末に関しては、対応OSバージョン以上でも動作しない場合がございます。
ZenFone Max Pro (M2)は2019年7月時点でAndroid 9.0、RAM 4GBを搭載していますので、動作条件は十分に満たしています。ポケモンのキャラクター/戦闘画面表示・カメラによるAR機能(ポケモンを現実世界の風景と合成させて撮影する機能)もスムーズに動作します。
ZenFone Max Pro(M2)に搭載されたSoC(CPU)はQualcomm Snapdragon 660(SDM660)です。このチップは3年くらい前のハイエンドモデル(SDM820搭載機種)より若干性能は低いものの、2~3万円で販売される低価格スマホとしては高めの性能です。
Antutu Benchmarkアプリのスコアは130635点です(ver7.2.2で測定)。最新の3Dシミュレーションゲームなどでは一部ZB631KLのスペックだと処理が遅れる可能性はありますが、ポケモンGOやパズドラのような数年前からあるスマホでも遊べるものなら、SDM660は十分な性能なはずです。
画面の明るさ・大きさについて
ZenFone Max Pro M3のディスプレイは 6.3型ワイド IPS液晶、解像度はフルHD+相当の2,280×1,080ドット です。
特別に画面が鮮やか・明るいモデルということはありませんが、画面の明るさを最大にしていれば屋外でのゲームプレイ時にも見づらいということはありませんでした。
ディスプレイは6.3インチとかなり大きめであり、手の小さい方には片手での操作にはやや不向きです。
ZenFoneは頑丈なスマホというわけではないため、落とすとパネル割れ・故障してしまう可能性が高いため、保護フィルムやストラップが付けられるケースと併用するのが良いかもしれません(透明でシンプルなTPUケースは同梱されています)。
また、ZenFone Max Pro(M2)は防水・防塵に対応していませんので、雨天時・砂場での利用時などにも注意が必要です。
ZenFone Max Pro(M2)の激安購入レポート
ZenFone Max Pro(M2) ZB631KLは、2019年7月時点のメーカー定価は 38,340円です。
しかし、そんな高い価格で買う必要はありません。もっともっと安く、お得に買えるセールやキャンペーンが存在するからです。
記事執筆時点で管理人が活用したキャンペーンはすでに終了してしまっていますので参考情報となりますが、NTTぷららグループが運営するネットショップにて、ZB631KL購入に使える超オトクなキャンペーン・クーポンがありました。
・メルマガ読者限定クーポン 3,000円引き
(有効期限終了済み)
・購入ポイント 1倍 320円相当還元
・d払いキャンペーン(d曜日:最大25倍)8,000円相当還元
(2019年7月31日まで)
・LINE ID連携 ポイントたま~るキャンペーン:6,000円相当還元
(2019年7月9日終了済み)
メーカーサイトよりも3千円安い販売価格から、さらに3千円引き+14,320円分のポイント還元を受けられる予定です(キャンペーン参加・ポイント獲得には各種条件・有効期限などがありました)。
ポイント還元を値引きと考えれば実質的にメーカー価格の半額以下(32,060円の支払いに対して14,320円相当還元)で入手出来たこともあり、今回購入を決めました。