Apple AirPodsを始めとする、ケーブルが無く左右のイヤホンパーツが独立した「完全ワイヤレス」形状のイヤフォンでは、よく専用のケースで再充電をした場合に使える「最大利用可能時間」が表記されることがありますが、個人的には「1回の充電でどれだけ長く音楽再生が出来るのか」のほうが気になります。

管理人は1年ほどGLIDICのTW-5000という完全ワイヤレスタイプのイヤホンをほぼ毎日使ってきました。

音質や接続の安定具合については価格の安さ(市場価格はAir Podsの半額以下)を考慮すれば十分に満足できるものであったものの、やっぱり気になるのは「電池の持ち」でした。

TW-5000の場合、イヤホンに内蔵されたバッテリーだけで単独利用できる最大音楽再生可能時間は3時間前後です。また、イヤホンをおよそ2回充電できるバッテリーがケースに内蔵されており、ケースに戻すだけで自動的に充電がされて最大で10時間の利用が可能とされています。

例えば朝夕の通勤通学時間に利用して、日中は使わずケースで保管(再充電)→また帰宅移動中に利用 → 家では使わず保管(再充電)→(繰り返し)、といった使い方であれば”1回の利用可能時間”は確かに3時間もあれば日常利用には問題ないでしょう。

一方で、完全ワイヤレスではないタイプのワイヤレスヘッドホン・ネックレスタイプや耳掛けタイプのイヤホンでは、完全ワイヤレスのイヤホン製品に比べて一般的に何倍も電池が持ちます。

上記写真に写っているBoseのオーバーイヤーヘッドホンならばワイヤレスで20時間以上の連続再生が出来ますし、首掛けタイプのソニーのh.ear in Wireless(MDR-EX750BT)も7時間以上の音楽再生が出来ます。

完全ワイヤレスイヤホンは「軽量で持ち運びが楽、ケーブルが絡まずストレスフリー」という点だけでも魅力はありますが、従来のワイヤレスタイプのオーディオ機器から買い換える場合はやっぱり「もっと電池が持って欲しい」と感じてしまいます。

完全ワイヤレスタイプのイヤホンではほとんどが「電池内蔵のケースとセットで使う」ことが前提として作られており、1回の充電で使える時間は「単独で耳につける」という制約上どうしても短くなりがちながら、製品によって利用可能時間にも違いがあります。

そこで、現在販売されている完全ワイヤレスイヤホンのみの「1回の充電で可能な最長音楽連続再生時間」およびケースを併用した場合の利用時間、そして価格相場をリストにまとめてみました。

以下のテーブルは価格・利用可能時間等で並べ替えも出来ますので、完全ワイヤレスタイプの機種選びの参考に使ってみてください(随時データを追加していく予定)。

製品名/メーカーASIN/型番1回で使える時間
(時間)
ケース併用時
(時間)
Ginova(進化版)B07H3P32CF390
TaoTronicsTT-BH0523120
Apple AirPodsMMEF2J/A524
Apple AirPods ProMWP22J/A524
Apple AirPods Pro2MQD83J/A630
Zolo Liverty+AK-Z20105113.548
iKanziB07G57TTDK360
Zolo LivertyAK-Z20005113.524
Jabra Elite 65tB079L9WYP7515
Jabra Elite Active 65t B07DFM1KPB515
Jabra Elite 7 ProB09GVQ44YJ830
Bose SoundSportB074TCH8D9515
BoseQuietComfort Earbuds II624
GLIDiC Sound AirTW-5000310
GLIDiC Sound AirTW-5000s310
GLIDiC Sound AirTW-7000925
GLIDiC Sound AirTW-6000721
GLIDiC Sound AirTW-90001244
JVCHA-XC70BT312
JVCHA-XC50T414
JVCHA-A5T-B515
Senzer Q20B07K26KBGC6---
SONY WF-C5001020
SONY WF-H800816
SONY WF-1000XM4SONY WF-1000XM4836
SONY WF-1000XM3WF-1000XM3832
SONY WF-1000XWF-1000X39
SONY WF-SP700NWF-SP700N39
SONY WF-SP900WF-SP900312
PasonomiB078XYHR83315
Soundcore Liberty LiteB07CM2LR9H3.515
Bang & OlufsenBeoplay E8412
Bang & OlufsenBeoplay E8(第3世代)735
HAVITB07CZB1P813.518
TotemoiB0721XDMWP428
EonfineTWS-EH10345
JBL FREE XB07HRF5NXP424
JBL UA SPORTB07KQHK3NS525
JBL FREEB075ZXJ9BM424
JBL LIVE FREE2B09TZX6428628
JVCケンウッドHA-ET900BT39
NuForceBE Free8416
ERATOApollo7s3---
Jaybird RUNJBD-RUN-001412
PioneerSE-E8TW39
PioneerSE-C8TW39
NUARLNT01-MB512
Galaxy Gear IconXSM-R14010117JP510
MAVINAIR-X/WE1050
SOULST-XS SL-20012.510
SoundPEATSB07K6D61VL420
TECKEPICB0791CX3C12.575
Erato VerseB075RYJ2LT315
NuForceB07CPNKBHT416
KeciepoB07JJL4W242.580
SOL REPUBLICSOL-EP1195345
BRAGIB07886S5H76---
DEAREARB01MTTVNL92.520
ONKYOW800BT318
ZERO AUDIOTWZ-1000728
AVIOTTE-D01a4.516
AVIOTTE-D01d9100
AVIOTTE-D01g1050
AVIOTTE-BD21f725
AVIOTTE-D01h9---
NUARLNT01AX1035
マクセルMXH-BTW10005.516
SOULST-XS2525
MASTER&DYNAMICMW073.510
SoundPEATStruefree+3.535
SOUNDPEATSTrueAir2525
TaoTronicsDuo Free316.5
OwltechSAMU-SE03428
StillCoolB07YCHVSP37.5480
AnkerSoundcore Life A3i936
AnkerSoundcore Liberty Air520
AnkerSoundcore Life P2740
AnkerSoundcore Liberty Neo21040
Galaxy BudsSM-R170613
Galaxy Buds+---1122
Noble audioFALCON1040
ヤマハTW-E3A624
オーディオテクニカATH-CK3630
オーディオテクニカATH-CKR7TW615
オーディオテクニカATH-CKS5TW1545
オーディオテクニカATH-CKS50TW2050
ゼンハイザーCX Plus True Wireless SE824
[2023.02.03更新]連続仕様時間は音楽再生モードの場合(一部機種には単独で音楽再生が出来るモデルもあり).aptX再生時は2-3割短くなる機種があります

*「市場価格」はリストに追加した時点での一般的なショップでの販売価格(当サイト調べ)です。在庫状況・最新の販売価格・メーカー価格とは異なります。メーカーの型番が明確に分かるものは型番、アマゾンでしか売っていなさそうなアイテムの「ASIN」はアマゾンでの固有番号となりますので、「アマゾンの商品検索」で探してみてください。

また、利用可能時間は各製品の商品紹介ページにあったデータから抽出しており、利用状況・環境により実際の利用時間とは異なるはずです。

通販サイトでは海外製品で少しロゴが違うだけ・OEMの類似のものが多く出回っているケースも見られました。ここでは音楽再生可能時間だけに注目していますが、実際の音質や操作性・機能性も当然製品ごとに違いますので、完全ワイヤレスイヤホン選びの際はいろんな情報を検討して買うことをオススメします。精密機器ですので、壊れやすい・不良品も多いようです。

2020年2月時点、電池持ち10時間超えも多数

ケーブルレスの完全ワイヤレスイヤホンはますます増えており、2020年時点でも次々とメーカーから新しい製品が登場しています。

2019年春に調べた時には「1回の充電で10時間」以上の再生を可能とするイヤホンはごく限られたモデルのみでしたが、2020年2月時点では複数のモデルが10時間を突破しています。

特にオーディオテクニカの「ATH-CKS5TW」では、1回の充電でなんと15時間(ケース併用で45時間)という、一般的な完全ワイヤレスイヤホンの3倍程度のロングライフモデルが登場しています(2019年7月頃発売)。

ただし、ATH-CKS5TWも含めて極端に電池の持ちが良いイヤホンは本体が大きめ(ATH-CKS5TWは1個で約8グラム)になることもあります。イヤホンのサイズ・形状は装着感に大きく影響しますので、電池持ちとサイズ感のバランスの良さも重視して選ぶと良いかもしれません。

(2019年時点)電池長持ち1位は「MAVIN」

2019年5月時点で数え切れないほど多くの完全ワイヤレスタイプのイヤホンがありましたが、当サイトの調べでは1回の充電で最も長く使える製品は「MAVIN」というメーカーのイヤホンのようです。日本国内ではソフトバンクとアマゾンが正規代理店として取り扱っており、ソフトバンクセレクションにも在庫があります。

 

マービンのAir-Xは、1回の充電で最大10時間の再生+ケースで4回分の充電=最大50時間の利用が可能とされています。これは一般的な完全ワイヤレスイヤホンの2倍くらいの数値です。

MAVIN AIR-X購入レビューはこちら

イヤホンのみでの重量は各4.5グラムですので、他の製品に比べて特別に大きなサイズというわけではありません。また、一般的なBluetooth接続機器は見通しで10メートルくらいの距離まで接続状態を維持しますが、この製品は30mまで届くそうです(実機を買ってみましたので、後日レビューします)。

ナノコーティング防滴仕様にもなっており、長時間のスポーツ時にも比較的安心して利用が可能ということです。販売価格は現時点で2万円ほどとなっているためやや高めながら、1回の充電で長く使いたいというユーザーには向いているかもしれません。

☆「Mavin Air-Xをみる

GLIDiCの新型 TW-7000も長持ち

管理人が使っているTW-5000の2018年冬発売予定の上位モデル、TW-7000も1回の充電で9時間という長時間再生が可能とされています。

このTW-7000では急速充電に対応しており、ケースに10分入れて充電するだけで2時間の連続再生が可能になるとしています。充電切れからの回復が早いというのは魅力です。

価格面でもマービンのAIR-Xより3割ほど安く、2018年12月21日発売予定時点の価格は1.4万円ほど。ただ旧モデルの約2倍という価格は少し気になります・・・連続再生を重視するならTW-7000を、取り替えて使うのならTW-5000を同じ予算で2個買って交互に使うという手もあるかもしれません。

☆「GLIDiC Sound Air TW-7000

2019年の最新モデルでは他にもいくつかのモデルで本体生成時間9-10時間程度を達成しているモデルが増えつつあり、完全ワイヤレスイヤホンの欠点といわれていた電池の持ちに関する劇的な改善が進んでいます。

[2023年版]完全ワイヤレスイヤホン 1回の充電で長持ちするイヤホンランキング