2022年9月1日正式に発表されたソニーのコンパクト高性能スマホシリーズの最新機種「Xperia 5 IV」(エクスペリアファイブ マークフォー)について、旧モデルXperia 5 IIIや上位モデル Xperia 1 IV実機レビューとの比較・買い替えるメリット、機能や性能の分析・解説をします(2022年9月29日、各社の取り扱い状況を追記)。
Xperia 5 IVは、ソニーの”エクスペリアシリーズ”のうち、コンパクトで高性能なシリーズ第4世代のスマートフォンになります。初代 Xperia 5(2019年)からXperia 5 II(2020年)→ Xperia 5 III (2021年)、そして2022年モデル Xperia 5 IVというモデルチェンジを繰り返してきました。
Xperia 5 | Xperia 5 II | Xperia 5 III |
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Xperia 5シリーズは4年間に渡って少しずつ性能がアップ・仕様変更を行ってきており、2022年モデルは旧型に比べていくつか進化点・アップグレードしている点があります。
一方で、ソニーのXperiaには大画面で超高性能な「Xperia 1」シリーズ、とにかく安く買える「Xperia Ace」シリーズ、これらの中間的な性能・価格の「Xperia 10」シリーズも同時に発売されており、それぞれ2022年最新機種が日本で発売中です。
(売れ筋のXperia 10 IV実機)
Xperia 5 IVと他のXperia、旧モデルと比べて買う価値があるスマートフォンになっているのかどうか評価していきます。
過去モデルのXperia実機レビューを先に見たい方はこちら (Xperia 1IV/Xperia 10 IV/Xperia AceIIIなど最新機種をすべて入手・網羅しています)→ Xperiaシリーズ実機レビューリスト
Xperia 5 IVの概要・進化点
ソニーXperia 5 IVの一番の特徴は「細め・軽めで高性能なソニーブランドモデル」であることです。
Xperia 5 IVには2022年春~夏モデルの多くの国内向けハイエンドスマートフォンに搭載されているチップ(SoC)Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1という部品が搭載されています。つまり、Xperia 5 IVの処理性能は歴代シリーズで最高峰、日本で買えるスマホの中でもトップレベルです。
歴代Xperia 5シリーズのAntutuベンチマークのスコアと搭載CPUの目安を比較表にしてみると、以下のような感じです。
Antutuスコア(ver.9.x) | 搭載CPU/目安 |
[Xperia 5 IVはココ] 90万点~100万点前後 |
Snapdragon 8 Gen 1 /2022年の最高峰機種 |
[Xperia 5 III(2021)はココ] 70万点~80万点前後 |
Snapdragon 888 /2021年のハイエンドクラス |
[Xperia 5 II(2020)はココ] 60万点~70万点前後 |
Snapdragon 865 /2020年のハイエンドクラス |
[Xperia 5 (2019)はココ] 50万点~55万点前後 |
Snapdragon 855 /2019年のハイエンドクラス |
35万点~40万点前後 | Snapdragon 765 5G・ Snapdragon 695 5Gの水準 /2021-2022年のミドルクラス |
30万点~35万点前後 |
Snapdragon 690 5G /2021年のミドルクラス |
25万点~30万点前後 | Snapdragon 480 /2022年のエントリーモデルクラス |
Xperia 5シリーズは毎年発売され、それぞれ各年のハイエンドチップを使い続けているため、順当に少しずつ処理性能は向上し続けています。
ディスプレイサイズは十分大きな6.1インチ・細長の特殊な形状を継続しています。旧モデルに比べて最大輝度(明るさ)が約50%向上し、屋外でも見やすい画面に変更されました。
Xperia 5 IVは電池容量が5000mAhに増量されました。初代のXperia 5の電池容量はわずか3000mAhしかなかったため、実に6割以上も増えています。
5Gスマートフォン・高性能スマートフォンは電池消耗が大きい傾向にあるため、物理的に大容量な電池を搭載することでバッテリー長持ちを実現します。他のスマートフォンに比べて極端に大きな電池というほどではないものの、本体172グラムという比較的軽量なボディに大きな電池を積んでくれたことは嬉しい限りです。
Xperia 1/5の上位モデルの優れた点として、サウンド・スピーカーにも力が入っています。
安いスマホだと動画や音楽の音が出るスピーカーが1個しかない(モノラル)、スピーカーが本体の下(ケーブルコネクタ等がある側面)にある機種も多いところ、Xperia 5 IVはフルステージステレオスピーカー(左右均等のフロント搭載)を採用しています。イヤホンを使って動画見るときだけでなく、スピーカー本体から音を聞いても自然な聞こえ方です。
また、ソフトウェア面においてもXperiaの上位機種向け専用アプリが使えます。
2022年モデルに搭載されたレコーディングアプリ「Music Pro」や、写真用の「Photography Pro」、動画用の「Videography Pro」などの動画配信者用・さらにゲーム配信向けの「ゲームエンハンサーの機能が搭載されています。
Xperia 5 IVとXperia 5 IIの仕様比較
項目 | Xperia 5 IV (2022) |
Xperia 5 II (2020) |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL フルHD+ |
6.1インチ 有機EL フルHD+ |
本体サイズ | 縦:156 mm 横:67 mm 厚さ:8.2 mm |
縦:158 mm 横:68 mm 厚さ:8.0 mm |
重さ | 172グラム | 163グラム |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 4,000mAh |
ワイヤレス充電 |
対応 |
非対応 |
CPU | SD8 Gen 1 |
SDM865 |
RAM/ROM | 8GB/128GB |
8GB/128GB |
5G接続 | 対応 | 非対応 |
カメラ | 【メインカメラ】 1220万画素(24mm) +1220万画素(16mm) +1220万画素(60mm) 【サブカメラ】 1200万画素 |
【メインカメラ】 1220万画素(24mm) +1220万画素(16mm) +1220万画素(70mm) 【サブカメラ】 800万画素 |
防水・防塵 |
対応 |
対応 |
おサイフケータイ |
対応 |
対応 |
セキュリティ | 指紋認証(本体横) | 指紋認証(本体横) |
本体価格 | d:137,280円 a:134,900円 S:147,600円 楽天:119,900円 |
ドコモ一括99,000円 |
発売日 |
2022年10月21日 |
2019年11月1日(SO-01M) |
*価格は発売当時のもの。国内キャリア向けXperia 5 IVは128GB版であることが確定しました。
項目 | Xperia 5 III (2021) ![]() |
Xperia 5 (2019) ![]() |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL フルHD+ |
6.1インチ 有機EL フルHD+ |
本体サイズ | 縦:157 mm 横:68 mm 厚さ:8.2 mm |
縦:158 mm 横:68 mm 厚さ:8.2 mm |
重さ | 168グラム | 164グラム |
バッテリー容量 | 4,500mAh | 3,000mAh |
実利用可能時間 | 非公開 | 130時間(4G) |
CPU | SDM888 | SDM855 |
RAM/ROM | 8GB/128GB |
6GB/64GB |
5G接続 | 対応 | 非対応 |
カメラ | 【メインカメラ】 1220万画素 +1220万画素 +1220万画素 【サブカメラ】 800万画素 |
【メインカメラ】 1220万画素 +1220万画素 +1220万画素 【サブカメラ】 800万画素 |
防水・防塵 |
対応 |
対応 |
おサイフケータイ |
対応 |
対応 |
セキュリティ | 指紋認証(本体横) | 指紋認証(本体横) |
本体価格 | ドコモ 一括113,256円 au 一括121,405円 |
ドコモ一括87,912円 au一括90,720円 SB一括116,160円 |
発売日 |
2021年11月12日(3キャリア同時) | 2019年11月1日 |
*価格は発売当時のもの。より詳しい機能は各社の販売ページを参照ください。
Xperia 5 IVの劣化点・デメリット・悪い点
続いて、Xperia 5 IVを買って感じるかもしれないがっかりなポイント、上位機種・他メーカー機種に比べて劣っていると感じられるかもしれない部分を解説します。
Xperia 5 IVはシリーズの第4世代として、旧モデルを実際に使って感じられた弱点やデメリットを順当に克服・進歩し続けているため、端末としての完成度・全体的なバランスは高めです。しかしながら、より上位・より優れた他社の超高水準機種と比べると物足りないと感じる部分が出てくる可能性があります。
まず、より上位・過去に高性能なカメラ搭載スマートフォンを持っていたユーザーがXperia 5 IVに買い替えると、カメラ性能にがっかりするかもしれません。
Xperia 5 IVには超広角・広角・望遠の3つのカメラが搭載されています。Xperiaのカメラは他社スマホに比べてあまり評価は高くなく、Xperia 5 IVは旧モデルから比べてあまり進化していません。
Xperia 5 IVのメインカメラは1220万画素・1/1.7”インチセンサーという仕様のまま3世代も過ぎてしまいました。他社ではもっと大きなセンサーを搭載する傾向にあるため、3年前から変わらないXperiaのメインカメラセンサーはやや見劣りします。
また、Xperia 5 IVではズーム性能が旧機種に比べても下がっています。
モデル | 焦点距離 | センサーサイズ |
Xperia 5 IV | 60mm | 1/3.5″ |
Xperia 5 III | 70-105mm (可変) |
1/2.9″ |
Xperia 5 II | 70mm | 1/3.4″ |
Xperia 5 | 52mm | 1/3.4″ |
(比較) Xperia 1 IV |
85-125mm (ズーム) |
1/3.5″ |
Xperia 5 IVの望遠カメラ用センサーは歴代で最小、焦点距離(一般的に大きいほど倍率が高い)は2年前のモデルより短くなっています。必ずしもセンサーの大きさ・焦点距離の仕様が「撮影された写真の画質」に直結・比例するとは限らない(画像処理技術の向上によって変わるから)ものの、最新のXperia 1 IVで採用した「望遠ズームカメラ」はXperia 5 IVには搭載出来なかったようです。
Xperiaシリーズのカメラの特徴として「リアルタイムトラッキング」や「瞳AF」などにはXperia 5 IVも対応しています。
3年前の初代Xperia 5からの機種変更であればXperia 5 IVに交換してもカメラ性能の進化を感じられます。5 II以降の機種から買い替えた場合は進歩を感じにくいかもしれません。
カメラ性能を重視したいなら上位のXperia 1 IVをオススメします。
続きを読む → Xperia 1 IVカメラ実機レビュー・作例
あとはXperia 5 IVでは5000mAhの大容量電池を採用・ワイヤレス充電にも対応するという進歩を遂げていますが、他社の超急速充電に比べると充電時間が長く感じられる可能性があります。
Xperia 5 IVの充電仕様は約30分で50%の急速充電(30W急速充電アダプタ利用時)に対応するものの、2022年の他社最高速度の充電スピードでは20分足らずで100%まで充電するスマホもあります。充電技術はスピードだけでなく安全性・耐久性の問題もありますので「早ければ良い」というだけではないものの、充電速度に関する進歩はXperia 5 IVではあまり感じられないかもしれません。
Xperia 5 IVの発売日情報
ソニーのXperia 5 IV発売日は各社2022年10月21日に決定しました。
アメリカでは2022年10月27日頃に発売されます。
Xperia 5 IVの価格・値引き
Xperia 5 IVの日本価格は2022年9月1日時点で未発表です。
→ 2022年9月29日、楽天モバイルが価格を発表、119,900円であることが判明しました。
アメリカでは8GB+128GBモデルが999.99ドル(約14万円)に設定されており、Xperia 5 IIIと同額です。
比較として、現行モデル・旧モデルのXperiaシリーズの価格は以下のとおりです。
モデル | 価格* |
Xperia 1 IV (2022) | 190,872円~ |
Xperia 5 IV | 楽天:119,900円 |
Xperia 5 III | 定価113,256円~ 2022年10月3日より SIMフリー版 99,000円に値下げ中 |
Xperia 5 II | 99,000円~ |
Xperia 10 IV (2022) | 59,800円~ |
Xperia Ace III (2022) | 31,680円~ |
*発売時点の定価。