2022年6月29日より配信されているソニーのハイエンドスマートフォン Xperia 1 IV (SO-51C)向けのソフトウェアアップデートにより、望遠カメラ写真の画質向上が更新内容に含まれているため、Xperia 1 IV実機によるアップデート前後での画質比較をしてみます。
Xperia 1 IVには、シリーズ初となる「光学ズーム望遠レンズ」が搭載されました。新しい望遠レンズでは「3.5倍↔5.2倍」(焦点距離85mm-125mm相当)の望遠機能に対応し、従来機種よりもズームが強化されています。
しかし、Xperia 1 IVの発売直後から一部の撮影状況で「ズームにするとピントが合っていない」「写真が少し滲んだようにぼやける」という低評価な口コミ・レビューが出ていました。
新しい光学ズーム望遠レンズはXperia 1 IVの目玉機能の一つであっただけに、がっかり仕様なXperia 1 IVの望遠カメラが改善したのかどうか、実際にドコモモデル SO-51Cで確認・最新スマホで望遠性能最高峰 Galaxy S22 Ultraと比較データも公開します。
新型モデルXperia 1 Vのさらに進化したカメラ機能はこちら → Xperia 1 V (2023)実機レビュー
Xperia 1 IVのソフトウェアアップデート
2022年6月29日時点で、国内モデルXperia 1 IV にはドコモ向け SO-51C (ビルド番号 64.0.C.5.52 release-keys)/au向け SOG06(ビルド番号 64.0.D.5.48 )のソフトウェアアップデートが配信中です。
ドコモ向けアップデートに含まれる内容は、
・Video Proでストリーミング中に高温になっても高温警告を示すダイアログが表示されない場合があります。
・バッテリー残量が残り少ない状態でアプリを起動してもバッテリー低下の警告を示すダイアログが表示されない場合があります。
・望遠レンズで静止画を撮影した場合に解像感の最適化を図ります。
・セキュリティ更新(設定メニューのセキュリティパッチレベルが2022年6月になります。)
とされています。
更新サイズは323MBです。
アップデートの方法は自動でのアップデート適用を待つか、
通知画面で「今すぐ再起動」をタップするか、ホーム画面で「設定」→「システム」→「システムアップデート」を選択し、画面の案内に従って操作を行う
の手順ですぐに更新も出来ます。
Xperia 1 IVアップデート前後のズーム写真比較
Xperia 1 IV SO-51Cの実機を用いて、64.0.C.4.9 release-keys →64.0.C.5.52 release-keysへソフトウェアアップデート前後で最大ズーム(15.6倍)にしてカラーサンプルを撮影してみました。
被写体までの距離はちょうど2メートルほどです。上記の画像が撮って出し(無加工)の画角です。
以下の画像が、上記をXperia 1 IVのアップデート前後(左アップデート前/右アップデート後)の写真を拡大比較したものです。
Xperia 1 IVの望遠カメラアップデートによって、劇的に解像度がアップするというほどではありませんが、更新前にぼんやりと色ノイズが見える部分がアップデート後にシャープになっているように感じます。一方で、ややノイズは増えたようにも見えます。
なお、1倍~3.5倍/5.2倍の状態でも比較してみましたが、アップデート前後で特に変化は感じられませんでした。
アップデート内容にもあるように「望遠カメラの静止画撮影時に最適化をする」という更新であるため、ソフトウェアで画質調整効果が感じられる写真とそうでない場合があるようです。更新によってズーム倍率がアップする/極端に画質が変わるわけではありません。
Xperia 1 IVのズームを期待してスマートフォンを購入検討していたユーザーは、アップデート後の画質で満足できるようなら買いです。
Xperia 1 IVはドコモ・au・ソフトバンクから各社で販売中です。
Xperia 1 IVとGalaxy S22 Ultraのズーム比較
続いて、2022年夏モデルの日本向けスマートフォンのうち、ズーム性能が最も優れている(と思われる)Galaxy S22 Ultraで同じ条件で撮影比較してみました。
これが望遠レンズが強化/ソフトウェアアップデート後のXperia 1 IVと、光学3倍-光学10倍のダブル望遠レンズ搭載最強スマホのGalaxy S22 Ultraのズーム性能の違いです。
スマホにズーム性能を求めるなら、Galaxy S22 Ultraをオススメします。
Galaxy S22 UltraはNTTドコモおよびKDDIより発売中です。
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