2024年5月16日に日本でも正式に発売されるカメラスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」のグローバル版を先行購入して1ヶ月使ってみた感じた評価、Galaxy S Ultraシリーズから機種変更して感じた違いやメリット/デメリットをレポートします。
Xiaomi 14 Ultraは高級コンパクトデジカメレベルの大型カメラセンサーを搭載+専用デジカメ化キット(Photography Kit/個別販売価格2.2万円、日本では数量限定プレゼントとして本体に無料で付いてきます)、2024年フラグシップモデル向けの高性能CPU(Snapdragon 8 Gen 3)を使った最上位スマートフォンです。
Xiaomiはこれまで日本向けにたくさんのスマートフォンを投入してきていますが、「Ultra」を冠する最上位機種の投入は初となります。
筆者は長年Androidのメイン利用スマホとしてGalaxy Ultraシリーズ(その前はNoteシリーズ)を使ってきて、今回Xiaomi 14 Ultraへ買い替えました(Galaxyシリーズ以外にも、iPhone/Xperia/AQUOSなど各メーカーの最新・フラグシップモデルもたくさん所有・利用経験もあります)。
Galaxy Ultraシリーズは日本向けのAndroidスマートフォンの中でも高い性能を誇る人気機種。評判のよいGalaxyシリーズからXiaomi 14 Ultraへの機種変更でも満足できる水準と言えるかどうか、がっつり使って感じた違いを紹介します。
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Xiaomi 14 Ultraを買って満足できた点
まずはXiaomi 14 Ultraの優れた部分・ハイエンドモデルから買い替えても違和感なく便利に使えると感じた機能やスペックを取り上げてみましょう。
圧倒的なカメラ写真画質
使いやすいカメラ関連の機能(編集やシェア機能)
最高峰のゲーム性能
外でも明るく見やすいディスプレイ
便利なデュアルアカウント機能
非常に速い充電速度
生体認証(顔認証+指紋認証)は快適
カメラ機能に関するレビューは以下の記事にまとめています。
関連記事:Xiaomi 14 Ultraのカメラ機能・メニュー実機でチェック/絞り可変-無音シャッター
Xiaomi 14 Ultraは最新フラグシップモデルですので、基本的な性能はどこを取っても間違いなくトップクラスです。スマホの日常利用において「スペック不足」を感じる場面は1ヶ月使ってみても全くありませんでした。
Xiaomi 14 UltraのOSは「Xiaomi Hyper OS」というAndroidベースのシステムです。Galaxyスマートフォンと比べて多少操作性に違いはありますが、慣れれば特に問題は感じません(筆者は普段iPhoneも併用していますので、”慣れ”依存の違和感は感じません)。
Xiaomi 14 Ultraを使っていて特に満足度が高いのは、カメラ・写真関連の機能です。キレイな写真が簡単に撮れるのは当然として、画像の編集・共有機能なども洗練されています。
画像の切り取りや色の調整はもちろんのこと、写真に合う自動調整・プロ向けの画像編集ソフトレベルの詳細な調整、そしてAIを利用した画像加工・編集もXiaomi 14 Ultraなら簡単です。
撮影した写真をSNSやメールに添付して送信する際には、撮影情報(EXIF)の自動消去で個人情報を守る機能や、画質・画像サイズを指定して容量を節約できる設定もあり、日常的な使いやすさ・快適さを考慮した機能が盛り沢山です。
Xiaomi 14 Ultra専用ではないものの、少し珍しい機能としては「デュアルアプリ」という、1つのスマホで同じアプリを複数のアカウントで使う機能が使えます。
デュアルアプリを利用することで、同じ端末で複数のLINEアカウントを使うことも可能です。同じサービスをプライベートとビジネス用アカウントで使い分けたり、ゲームを複数IDで同時進行して遊ぶことなども出来てしまいます。
Xiaomi 14 Ultraは大容量メモリ・大容量ストレージを内蔵していますので、容量を気にせず思う存分アプリを使うことが出来ます。
Xiaomi 14 Ultraに感じた不満点
続いて良いところだけでなく、Xiaomi 14 Ultraに買い替えて感じた不満点や「Galaxy S Ultraのほうが上だったかな?」と感じた部分も挙げてみましょう。
・AI編集は一部イマイチ
・バッテリー消費は普通
・発熱はほどほど
・eSIMには非対応
・おサイフケータイ(Felica)には非対応
・カメラレンズに結露が生じる(対策が必要な可能性)
・重さ/大きさは妥協しなければならない
かなり細かい点も挙げてみました。例えば「AI編集」で違和感を感じたのは、iPhone・Galaxy・Pixelシリーズなどでも使える”画像をタッチして切り抜く”機能の認識精度です。
Xiaomi 14 Ultraで撮影した写真で、任意の対象をロングタッチしていると上記のように自動で対象範囲を切り抜いてコピー・編集することが出来ます。この機能がiPhoneやGalaxyに比べて認識が雑に感じることがありました。人物・動物・自動車などわかりやすい対象はXiaomi 14 Ultraでも切り抜けるのですが、背景と重なっている場合/人間以外の物体は、他社モデルのほうが賢く切り抜きます(Xiaomi 14 Ultraでは切り抜けない場合が多数)。AIの認識能力がやや劣るかな?という印象です。
続いてXiaomi 14 Ultraの電池持ちについて。
Xiaomi 14 Ultraは大容量の5000mAhバッテリーを搭載しています。同じバッテリー容量のGalaxy Ultraシリーズの利用時と比べると、ややスタンバイ時・利用時の消費が速いかな?と感じます。
筆者のXiaomi 14 Ultraはメイン利用するためにたくさんのアプリや設定が変更してあるため、あくまで個人的な環境での想定ながら、写真撮影を1日中行うと朝から晩までにバッテリーを使い切ることもあります。スタンバイ時のバッテリー消費は1日あたり15%~20%程度の水準です。同じようなアプリ・使い方の環境でGalaxyならもっと電池が保った印象です(全く同じ状況で比較再現は不可能なので、あくまで体感での差です)。
また、物理的な仕様から感じるかもしれない不満点として、Xiaomi 14 UltraはeSIM/おサイフケータイ機能がありません。2024年時点では格安モデルのスマートフォンでもほとんどのモデルで使えるこの2つの機能が無いことは、購入前に覚悟しておかなければなりません。
筆者の場合はGalaxyで利用していたSIMの組み合わせが「nano SIM+eSIM」のデュアルであったため、eSIMを契約していた回線は手数料無料で乗り換えが出来て、契約でポイントも貰える楽天モバイルに変更することにしました。
関連記事:サブ回線povoのSIM交換手数料高すぎ/楽天モバイルにMNP14000ポイント貰って乗り換えた話
eSIM→物理SIMカードへの変更は手数料が掛かるサービスがほとんどであるため、使えるSIMカードの組み合わせに注意が必要です。
Xiaomiは過去に日本で発売したXiaomi 13T ProやXiaomi 12T Proにて、おサイフケータイ(Felica)対応した日本専用モデルを用意してきましたが、Xiaomi 14 Ultraはグローバル版と同じ仕様のままFelica非対応です。おサイフケータイが必須というユーザーは困るかもしれません(筆者はおサイフケータイはiPhone/Apple Watchで同時利用しているため、Felica非対応はどうでもよかった)。
また、Xiaomi 14 Ultraは海外モデルの場合、カメラレンズの結露問題が発生しており、筆者の購入端末でも結露が見られます。
今回日本向けに販売するロットで同じ結露問題が発生するかどうか、発生頻度はどの程度かは不明ですが、日本の正規モデルを購入すれば、24ヶ月の品質保証があるため、正規修理・交換が出来る可能性があります。
結露自体が保証の対象になるかどうかはXiaomiのサポート次第となりますが、それが原因でカメラの自然故障・機能不全があれば保証対象になるでしょう。さらに1回限定のスクリーン破損保証も付くというプレミアムな仕様です(保証内容はサービスの規定を公式HPでよく確認してください)。
他にもユーザーによってはXiaomi 14 Ultraの仕様が合う・合わないと感じる部分があるかもしれません。価格に見合う体験ができるかどうか、詳しくは公式サイトの仕様を良く確かめて購入検討をしてください。