ASUSの大画面スマホ ZenFone3 Ultra(ZU680KL)のカメラ性能を最大限に活かす、超解像度写真のチェックをしてみましょう。

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ZU680KLのメインカメラセンサーはソニー製のIMX318を採用し、2300万画素という高解像度なパーツが使われています。F値2.0・6層レンズ、4軸光学式手ぶれ補正(OIS)および3軸電子式手ぶれ補正(EIS)による強力な手ブレ防止機能も魅力ですが、今回は「画質」について検証してみます。

ZenFone3 Ultraではカメラの解像度として

・23M 5488×4096 (4:3)
・16M 5488×3088(16:9)
・13M 4160×3120(4:3)
・8M 3840×2160(16:9)

という4種類の画像サイズ・アスペクト比が選べます(サイズはカメラ起動画面の左上に出ている歯車アイコンから)。デフォルトでは16Mサイズが設定されているはずです。

screenshot_20161216-025518オートモードのまま撮影すると上記の4種類のピクセルサイズの写真が保存されますが、ここで右下の「田」のようなメニューを開くと「超解像度」というモードに切り替える事が出来ます。超解像度モードでは通常の縦・横ともに2倍のピクセルにアップし、最大で9200万画素の画像が作成されます。これによりオートモードよりも微細な描写を実現することが出来るとされていますので、オートモードと超解像度モードの画質を実際に撮り比べてみました。

・・・ZenFone3 Ultraで撮影したフルサイズの画像をここにアップロードしようと思ったのですが、どうやら画像の幅が大きすぎてシステムエラーが起きるので、切り抜いた写真比較のみでお届けします(´Д`;)

本来の画像サイズは「16M設定の超解像度」に相当する6,176×10,976ピクセル=約6,780万ピクセルの写真を縮小したものです。

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全く同じ構図でオートモード・超解像度モードを切り替え上記写真の赤枠で囲った部分を拡大して比較したものが以下となります(画像をクリックすると大きな画像で表示出来ます)。さて、左右どちらが超解像度か判るでしょうか?

%e8%b6%85%e8%a7%a3%e5%83%8f%e5%ba%a6%e6%af%94%e8%bc%83答えは、左側が超解像度モード・右がオートモードで撮影した画像から切り出したものです。スマホ等の小さめの画面でご覧になっている人にはちょっとわかりづらいかもしれませんが、拡大して見ると違いは明らかだと思います。

超解像度モードではメッシュ状の繊維一本一本までくっきりと写り、ノイズも少なくなっています。

オートモードと超解像度モードでは画像のサイズは面積比で4倍も違うのですが、「ファイルのサイズ」はほとんど同じでした(オリジナルファイルサイズはオート 6.36MB, 超解像度 4.93MB)。超解像度モードにすると単純に全力を出して大きな写真が撮れるというものではなく、デジタル的な処理による画像作成が行われるみたいです。

ついでにほぼ同じ位置からiPhone7で撮影した写真がこちら(画像をクリックすると2MBのオリジナルファイルが開きます)。

img_1427ここから同じように写真の一部を切り出してみましょう。

img_1427-2同じ位置から撮影したつもりでも大きく拡大すると角度に差が出てしまいましたが・・・ファイルサイズの違いが大きいため、iPhone7よりも微細部分についてはZenFone3 Ultraのほうがしっかりと撮れているようです。通常の写真撮影でここまで拡大する機会は滅多にないと思いますが、小物撮影・遠く離れた被写体を撮りたい時にはZenFone3 Ultraの超解像度モードが威力を発揮することでしょう。iPhone7のカメラはあらゆるスマホの中でもトップクラスに綺麗な写真を撮影できる性能がありますが、ZenFone3 Ultraの超解像度モードはそれを上回る画像処理だと感じました。

ただし、先述のように超解像度モードでは画像幅を大きく・画質を上げるため、写真撮影後に数秒間のタイムラグが発生します。画像処理中は次の写真を撮ることが出来ませんので、連射性能はありませんので使い分けが必要です。

なお、この超解像度モードはASUSのZenFone3シリーズ各種(ZE520KL, ZS550KL, ZS570KL, ZC551KLなど)に搭載されています。ZenFone3 Ultraのメインカメラは最上位モデルZenFone3 Deluxeの5.7インチと同等です。


ZenFone3 Ultraカメラレビュー 最大9200万画素の超解像度写真が撮れる

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