昔のガラケーのように「縦方向に折りたたむ」ことが出来る”フリップ”スマホの比較です。
本体定価が比較的安いことで話題のモトローラ 2023年モデル折りたたみスマホ「motorola razr40」と、第5世代まで進化を続けてきたGalaxyシリーズ「Galaxy Z Flip」の3~5世代モデルの違いを解説します。
日本ではモトローラとGalaxyシリーズは数世代の縦折りスマホを販売してきており、その機能・性能も熟成しはじめてきています。
かつてはキワモノ扱いだったフリップタイプのスマホにそろそろ手を出してみようかな?というユーザーは、2023年11~12月モデルのモトローラ razr40 (s)か、Galaxy Flipの型落ちモデルあたりから検討することをおすすめします。
縦折りスマホ | モトローラ折りたたみ | Galaxy折りたたみ |
最新
↕ 旧型/廉価 |
razr 40 ultra(2023) razr 40 (2023) razr 40s (2023) razr 5G (2021) |
Galaxy Z Flip5(2023) Galaxy Z Flip4(2022) Galaxy Z Flip3(2021) Galaxy Z Flip 5G(2020) Galaxy Z Flip(2020) |
*razr 40はSIMフリー、razr 40sはソフトバンクモデルでほぼ同等性能。razr 5GにもSIMフリー版とソフトバンク版があります。
最新・最上位モデルはモトローラならrazr 40 Ultra/ギャラクシーならGalaxy Z Flip5があります。しかし最新・ハイスペックモデルはお値段も高いため、価格と機能のバランスが良い旧型もおすすめです。
razr 40とGalaxy Flipスペック比較表
スペック項目 | razr 40(s) | Galaxy Z Flip4 | Galaxy Z Flip3 |
発売日 | 2023年11月22日/ 2023年12月8日(s) |
2022年9月29日 | 2021年10月6日 |
メインディスプレイ | 6.9インチ FHD+ 144Hz |
6.7インチ FHD+ |
6.7インチ FHD+ |
サブディスプレイ | 1.5インチ | 1.9インチ | 1.9インチ |
本体サイズ(折りたたみ時) | 縦:89mm 横:74mm 厚さ:15.8mm |
縦:85mm 横:72mm 厚さ:15.9mm |
縦:86mm 横:72mm 厚さ:15.9mm |
本体重量 | 188.6グラム | 187グラム | 184グラム |
バッテリー容量 | 4,200mAh | 3,700mAh | 3,300mAh |
ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 | 対応 |
CPU(SoC) | Snapdragon 7 Gen 1 | Snapdragon 8+ Gen1 | Snapdragon 888 |
RAM/ROM | 8GB/256GB | 8GB/128GB | 8GB/128GB |
SIMスロット | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM | nano SIM |
防水防塵 | IP52 | IPX8 | IPX8 |
アウトカメラ | 6400万画素 +1300万画素 |
1200万画素 +1200万画素 |
1200万画素 +1200万画素 |
インカメラ | 3200万画素 | 1000万画素 | 1000万画素 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 | 対応 |
生体認証 | 指紋+顔 | 指紋+顔 | 指紋+顔 |
定価 | SIMフリー:125,800円 SB:121,680円 |
au(SCG17) 159,870円 | au(SCG12) 148,925円 |
それぞれ国内モデルの仕様(Galaxyはau版基準)より。一部SIMフリー/キャリア版で仕様が異なるモデルがあります。
razr40/40sはIP5X相当の防塵、IPX2は防滴性能です(ちょっとした雨に降られるくらいなら大丈夫という程度)。ソフトバンクのサイトでは防水非対応との表記になります。
大雑把にrazr 40(s)とGalaxy旧シリーズの物理的なスペックを比べると、
razr40はディスプレイが少し大きい
razr40は電池容量が大きい
razr40 は防水性能が低い
razr40はストレージが大きい
処理性能はGalaxyのほうが高い
といった感じになります。本体のサイズはかなり似通っており、「縦折りのスマホ」であることのメリット・特徴は基本的に同じです。
また、SIMスロットの仕様として、日本向けモデルはGalaxy Z Flip4からデュアル(nano SIM+eSIM)になりました。旧型の日本版Galaxy Z Flip3はシングルSIMです。
処理性能の比較として、CPU(SoC)のベンチマークスコア目安は以下の基準となるはずです。
Antutuスコア (ver 10.x) |
搭載CPU/目安 |
200万点前後 |
Snapdragon 8 Gen3 /2024年の最高峰機種 |
【Galaxy Z Flip5はココ】 140万~160万点 |
Snapdragon 8 Gen 2 /2023年の最高峰機種 |
【Galaxy Z Flip4はココ】 【razr 40 ultraもココ】 100万~120万点 |
Snapdragon 8 Gen 1 /2022年の最高峰機種 |
【Galaxy Z Flip3はココ】 80~90万点 |
Google Tensor G2 Snapdragon 888 /2021年のハイエンドクラス |
【razr 40はココ】 70~80万点 |
Snapdragon 7 Gen 1 Google Tensor G1 Snapdragon 865 /2020年のハイエンドクラス |
55~60万点 |
Snapdragon 6 Gen 1 Snapdragon 778・ Snapdragon 855 /2019年のハイエンドクラス |
40~45万点 |
Snapdragon 765 5G・ Snapdragon 695 5Gの水準 /2021-2023年のミドルクラス |
35~40万点 |
Snapdragon 690 5G /2021年のミドルクラス |
30~40万点 |
Snapdragon 480 /2022年のエントリーモデルクラス |
*数字は目安です。モデル・測定環境によって同じCPUを搭載していてもスコアが上下することがあります。
razr 40の処理性能はAntutuベンチマークスコアで言えば60~70万程度であり、3~4年くらい前のハイスペックモデル相当です。一般的なゲームを遊ぶには十分な高い処理性能と言えますが、最新ハイエンドモデル/ゲーミングスマホには遠く及ばないミドルハイ水準となっています。
そして、定価で比べるとGalaxy Z Flipシリーズに比べてrazr 40(s)は安く設定されていますが・・・旧型のGalaxy Z Flip4/3は安く買えるチャンスもあります(Galaxy Z Flip 5G/初代の4Gモデルは古すぎ/防水・おサイフケータイ非対応など機能面で劣るためおすすめしません)。
razr 40/Galaxy Z Flip4セール価格
2023年12月時点において、1世代前のGalaxy Z Flip4はまだ販売が続いています。
2023年12月2日時点の主なセール情報は以下のとおりです。
モデル | セール情報 |
razr 40 | IIJmioで MNP特価 一括79,800円 (2024/01/17まで) |
rarz 40s | SBで MNP 実質9,840円~ (MNP+2年返却) |
Galaxy Z Flip4 (Rakuten) | 一括89,500円 +最大12,000ポイント |
Galaxy Z Flip4 SCG17(au) | auで MNP実質 47,000円~ (MNP+2年返却) |
Galaxy Z Flip4 SC-54C | docomoで MNP実質 26,180円~ (MNP+2年返却) |
*割引・残債免除システムについては各社HPを参照。
Galaxy Z Flip3の中古(白ロム)価格
2023年時点で通常販売はほぼ終わっているGalaxy Z Flip3を購入したい場合、中古・白ロム在庫なら安く手に入れられるチャンスがあります。
販売ショップ | 状態/価格 |
イオシス | au版Aランク 64,800円 au版Bランク 59,800円 ドコモ版Cランク 52,800円 au版Cランク 47,800円 |
ゲオモバイル | ドコモ版 Aランク 65780円/Bランク 62,491円 au版Aランク 65,780円 |
じゃんぱら(楽天) | — |
ソフマップ(楽天) | — |
*中古状態は各社の基準・個体により差があります。