2017年モデルのiPhone X, iPhone 8 Plus、2016年モデルのiPhone7,iPhone SEを入手しましたので、記念にベンチマークテストを最新のバージョンで行った結果を掲載しておきます。
2016年モデル iPhone 7にはA10チップ、iPhone 8/8Plus/Xには新しいA11 Bionicチップが採用されており、新型のほうがCPU/GPUの処理性能がアップしているということをiPhoneの新製品発表時にアピールしていました。このチップの違いが、実際の動作にどれほど影響するのかをチェックしてみましょう。
iPhone SEは2015年モデルのiPhone6s/6s Plusと同じA9チップを搭載していますが、格安スマホサービスの「UQモバイル」や「ワイモバイル」で安く買えるというメリットもあり、性能と料金を考えて、どの機種を買うべきかの参考にどうぞ。
ベンチマークスコア比較
Ver6.3 | iPhone X | iPhone 8 Plus |
iPhoneSE | iPhone7 | |
トータルスコア | 232743 | 226382 | 126630 | 165373 | |
3D | トータル | 82856 | 74240 | 33356 | 44833 |
3D Garden | 36527 | 36895 | 10367 | 16640 | |
3D Marooned | 46329 | 37345 | 22989 | 28193 | |
UX | トータル | 74391 | 71328 | 42373 | 54256 |
Data Secure | 9573 | 9818 | 7436 | 8957 | |
Process | 15160 | 15268 | 9791 | 11694 | |
Strategy Games | 26574 | 26423 | 17244 | 23737 | |
Image Process | 6635 | 6658 | 3760 | 5125 | |
I/O Performance | 16449 | 13161 | 4142 | 4743 | |
CPU | トータル | 60207 | 65517 | 42154 | 53441 |
Mathematics | 19934 | 22577 | 15680 | 20603 | |
Common Use | 21092 | 20989 | 14586 | 18245 | |
Multi-Core | 19181 | 21951 | 11888 | 14593 | |
RAM | 15289 | 15297 | 8747 | 12843 |
*アプリは同じver.6.3ですが、OSはそれぞれ異なるバージョンになっています(検証用に更新を止めている端末なので許してください)。iPhone X/8 Plusは最新のiOS11.1です。
各iPhoneでベンチマークテストを実施すると、iPhone X/8 Plus/ 7において再生中の3Dアニメーション、処理の進み具合には全くと言っていいほど違いを感じることは出来ません(画面の解像度による違いは無くはない)。いずれも非常に滑らかで高速な処理が行われており、あらゆるアプリが快適に動くでしょう(実際の動作はアプリとの相性がある)。
iPhone 8 Plusに比べてiPhone Xの方がやや高いトータルスコアを叩き出していますが、これは誤差範囲内でしょう(同じスマホでも測定ごとに数万点の上下があるため)。搭載したCPU/RAMが同じなので、処理能力にほとんど違いはありません。
iPhone SEの場合は、他の新モデル3種と比べるとほんの少しだけ処理に遅れが出ます。といっても、5分程度のベンチマークテスト中にトータルで1秒程度の差しかありませんので、これも日常の利用中に優劣を感じられるほどではないでしょう。
iPhone SEは4.0インチ、iPhone 7は4.6インチ、iPhone 8 Plusは5.5インチ、そして最新のiPhone Xは5.8インチのディスプレイを搭載しており、ゲームやアプリをよく使うのなら、処理能力そのものよりも画面の大きさ・綺麗さの方が重要だと思います。
2017年時点からみて、2014年モデルのiPhone 6/6 Plus以前のモデルになるとやや処理能力が見劣りしてきています。iPhone6以前のモデルだとそろそろバッテリーの持ちも苦しくなってくる頃合いかと思いますので、下取りプログラムなどを使って新しい機種に買い換えを検討してもいい時期かもしれません。