ドコモから発売中のXperia XZ1 Compact SO-02Kでは、旧モデルSO-02Jから大きく仕様変更された一つの目玉に、画角120度の広角インカメラレンズがあります。
(画像左からSO-01K, SO-02J, SO-02K)
ソニーのパンフレットには「大人数でも背景と一緒に撮れる」とされていますが、その広角っぷりが他機種に比べてどのくらいの違いがあるのか、確認してみました。
XZ1 Compactの細かいスペックや価格情報の比較は「ドコモ2017年冬モデル Xperia XZ1 Compact(SO-02K) 旧モデル SO-02Jからの進化点は?新機能やスペック比較」の記事も参照下さい。
☆「NTTドコモ Xperia XZ1 Compact SO-02Kをみる」
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各Xperiaカメラのスペック比較
今回は Xperia XZ1 Compact SO-01Kおよび旧モデル Xperia X Compact SO-02Jの他、2017年冬モデル Xperia XZ1 SO-01Kのインカメラでも比較してみます。
機種 | SO-02K | SO-01K | SO-02J |
メインカメラ | Motion Eyeカメラシステム 裏面照射積層型CMOS 1920万画素 |
裏面照射積層型 2300万画素 |
|
インカメラ | 800万画素 画角120度 裏面照射型 |
1320万画素 裏面照射積層型 |
510万画素 裏面照射型 |
なお、SO-01Kのインカメラは夏モデル Xperia XZs SO-03K, Xperia XZ Premium SO-04Jと同じ仕様になっていますので、そちらと比べたい場合にも参考になるはずです。
☆「Xperia XZ1 SO-01K」
☆「Xperia XZ Premium SO-04J」
メインカメラについては2017年夏~冬モデル(SO-03J,04J,01K,02K)で同一のMotion Eyeシステムを搭載した、積層型メモリーチップ採用の新カメラが使われています。有効画素数こそ旧モデルのSO-02Jの2300万画素を下回っていますが、センサーピクセルサイズを大きくすることで明るい写真が撮れるように仕様変更されました。
今回はインカメラについて比較をするためメインカメラの話は省略しますが、960fpsのスーパースローカメラ・3Dスキャンなどの新機能も使えるようになっています(関連記事:2017年XperiaXZ1シリーズ新機能 960fpsスローモーション撮影の難点・惜しいところをレビュー)。
XZ1 Compactだけの超広角セルフィーモード
メインカメラの仕様はXZ1, XZ Premiumと同じXZ1 Compactですが、SO-02Kだけの仕様として画角120度の超広角レンズカメラを搭載することで、セルフィー(自撮り)に特化させています。
では、その「120度の画角」が他機種のインカメラと比べてどのような違いがあるのか見てみましょう。
SO-01K, SO-02K, SO-02Jを全く同じ位置に設置し(距離10センチくらい接写)、マス目が描かれたシートを撮影したものが以下のデータです。
まずは510万画素のインカメラを搭載した旧モデル X Compact SO-02Jです。
マス目は1×1センチのサイズであるため、SO-02Jでは縦9センチ × 横13センチ(実際の写真は縦長。写真は縮小してあります)が1枚の写真に映り込みました。
続いて、インカメラ1320万画素搭載のXZ1 SO-01Kです。
SO-02Jよりやや広く、SO-01Kでは縦11センチ × 横15センチ(SO-02Jとの面積比 約1.4倍の範囲)が映りました。上記のサンプル撮影では分かりづらいですが、画質自体もSO-02Jより圧倒的に上です(色合いが違うのは画像処理の影響です。撮影環境は全く同じ)。
ではいよいよSO-02Kです。SO-02Kのインカメラでは、撮影画面のメニューで超広角モードと標準モードを切り替える事ができます。
まずは標準モードで撮影したものです。
SO-02Kの標準状態では、縦9センチ × 横13センチの範囲が映り、ほぼSO-02Jと同じエリアが映るように調整されています。
ではいよいよ、SO-02Kの超広角モードです。
SO-02Kの広角モードに切り替えると、あまりにも画角が広すぎてシートのマス目の外まで写ってしまいました。エリアで言えば縦15センチ・横22センチ(通常モードとのエリア比で約2.8倍)という、文字通り超広い範囲が1枚の写真に写っています。
Xperia XZ1やPremiumのインカメラも一般的には広角と言われるレンズですが、XZ1 Compact SO-02Jの広角モードを使えば、もう自撮り棒(セルフィースティック)は不要かもしれません(撮影時にはセルフタイマー機能も使えます。)
ただし、上記の写真のように接写をさせると魚眼レンズのように周囲の歪みが大きくなります。人物撮りや風景を撮る場合はここまでの歪みが気になることはないはずですが、さすがに歪みゼロというわけにはいかないようです。
以下の写真が高台からSO-02Kを使って風景を撮影したものです(クリックするとオリジナルサイズに拡大出来ます)。
微細な描写はメインカメラに及びませんが、広い風景を撮る・記念撮影用のセルフィーには十分でしょう。
家族や友人との旅行やイベント時には、新しいインカメラで今までのスマホとは一味違った写真をSO-02Kを利用して記録してみましょう。
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