ドコモから2016年に発売されたコンパクトスマホ Xperia X Compact SO-02Jに対し、2018年3月26日からOSアップデートによりAndroid 8.0(Oreo)が使えるようになりましたので、早速更新して使ってみました。


Xperiaのコンパクトモデルに関しては、すでにXperia X Compactの後継機種 Xperia XZ1 Compact SO-02KにてAndroid8.0がデフォルトで採用されており、機能面ではSO-02JがSO-02Kに追いつくことはありませんが、まだ新機種に機種変更出来るタイミングでは無いという方は、SO-02Jを最新OSにバージョンアップさせると、いくつかの新機能が使えるようになります。

OSアップデートの方法

XperiaスマホのOSを更新するには、以下の2つの方法があります。

端末本体による方法:『設定』⇒『端末情報』⇒『Androidバージョンアップ』を選択し、画面の案内に従って操作を行うことで、アップデートできます。
パソコン接続による方法 :パソコンを利用して、ソフトウェアの更新を行います(http://www.sonymobile.co.jp/support/software/xperia-companion/)。

一般的には上の、スマートフォン本体のシステムを利用して更新します。SO-02Jではこれまでに複数回のソフトウェア更新が配信されており、OSのバージョンアップ前に古いビルド番号の状態になっている場合は複数回のソフトウェア更新が必要になる場合があります。SO-02Jは発売時点でさらに1つ古いAndroid 6.0がデフォルトとなっています。

より詳しいバージョンアップの解説はドコモの公式サイトにも記載があります。

バージョンアップに掛かる時間は約45分(ダウンロード+インストール)ほどの長時間になります。更新中は通話・メールなどを含む一切の機能が使えない状態となりますので、深夜帯などに十分バッテリー残量がある時に実行しましょう。

なお、OSのバージョンアップ以外にも、3月26日の更新で以下の不具合修正もありました。

     カーナビに電話帳の画像が表示されない場合があります。     セキュリティ更新(設定メニューのセキュリティパッチレベルが2018年2月になります。)

Android 8.0の新機能

なんだかキモいタコが出せます!

これはAndroidスマートフォンに共通の隠し機能となっていますが、[設定]→[システム]→[端末情報]→[Androidバージョン]を連続タップ→表示された◎のようなイラストを連続タップすると、タッチに反応して動かす事のできる謎のタコっぽい生物が出てきます。・・・それだけです。

さて、次こそはちゃんとしたAndroid8.0の変更点を紹介していきましょう。


Android 7.0 → 8.0へ更新すると、システムのメニューUIなどが刷新されます。ほぼXperia XZ1, XZ1 Compactと同じです。いくつか項目の設定方法が変わった箇所もありますが、基本的には表示のデザイン・スタイルが変わっただけであるため、Androidを使い慣れている人であれば特に操作に関して違和感はないと思います。

Xperiaならではのスタミナモード・いたわり充電などもAndroid8.0でも引き続き利用が可能です。

関連記事:Android 8.0バージョンでのXperiaスマホの節電設定方法(使用機種:SO-01K)


今回のOSアップデートで一番印象的な追加機能「ピクチャー イン ピクチャー」(PIP)に対応しました。PIPに対応したアプリを利用すると、上記の画像のように小さな枠に動画を再生しつつ、メールを作成するといったマルチディスプレイ利用が出来るようになります。

Android 7.0の時点で画面分割(上下に2つのアプリ・画面を表示させる)機能にSO-02Jも対応していましたが、ピクチャーインピクチャーはその拡張機能といった感じです。ただ、4.6インチしかないXperia X Compactでこの機能を使うとワイプ画面はかなり小さくなってしまうのは宿命として受け入れなくてはならないでしょう。

PIPはすべてのアプリで動作するわけではなく、機能としてアプリが対応していること・設定から動作を許可する状態になっている必要があります。

ピクチャーインピクチャーを使うには、[設定]→[アプリと通知]→[詳細設定]を展開→[特別なアプリアクセス]→[PIP]へと進みます。

PIPが利用できるアプリが一覧で表示されますので、使いたいアプリをタップします。


表示された画面で「PIPを許可」のチェックをオン(青色)側に移動させると、ピクチャーインピクチャーが使えるはずです(対応のアプリのバージョンが古いと動作しないこともあるので、アプリ側もアップデートを実行したほうが良いでしょう)。

*日本国内において、2018年4月時点ではYoutubeによるPIP動作はしません。PIPは有料オプションのYoutube Redに加入中のアカウントでないと動かず、日本での提供はされていません。

利用できる地域  :オーストラリア     韓国     メキシコ     ニュージーランド     米国

将来的に無料のアプリでも動作する用になる可能性はありますが、現時点での対応は不明です。

PIPを試してみたい場合は、Google Map(最新バージョンへの更新が必要)を起動し、経路(ナビ)を案内中の状態にしてナビゲーションボタンの「□」を押してホーム画面に戻すと、小さな枠でGoogle Mapが表示された状態になります。ナビ中以外にはPIPが使えない仕様になっています。

今回のアップデートにおいて、任意のテキスト中に含まれる電話番号を検出し、ダブルタップ(選択)することによってすぐに電話をかけられる機能が追加されました。

上記が実際にメモアプリ上に電話番号を含む文章を保存して、番号部分を選択してみたところです。電話番号情報が無い場合は「貼り付け・コピー」などの一般的なメニューが表示されますが、電話番号と判断される情報があると「ダイヤル」という表示が出てきます。ここをタップすると電話アプリへ直接移動が出来るようになります。

ウェブサイトなどであらかじめ電話番号情報にリンクが貼られている場合には不要ですが、プレーンテキストの情報からでも電話へのアクセスが簡単になる便利な機能だと言えるでしょう。

また、入力に関してGoogleのアカウントに保存された入力履歴を記録させて、簡単にサイトログインを行うことが出来る機能も追加されています。ブラウザ機能でいうところの「オートコンプリート」が、スマホのOS上の機能として使えるようになったということで、使い勝手は良くなるでしょう(Googleアカウントと紐付いていない場合は利用不可)。

[4/2まで]SO-02J→SO-02Kへの買い換えも安い


Xperia X Compact SO-02JのOSバージョンアップによってより使いやすく進化してはいますが、2018年時点ではSO-02Jはやや時代遅れの端末になり始めています。1年以上SO-02Jを使い込んでいるのならそろそろ少しバッテリーのヘタリや、処理のもたつきを感じる頃かもしれません。

そんな場合にはOSのバージョンアップよりも、機種そのものを新型のXperia XZ1 Compact SO-02Kに格安で取り替えてしまいましょう。SO-02Jを下取りに使うことで、金銭的な負担はごくわずかで処理速度・カメラ機能・電池の持ちも向上した最新機種を買うことが出来ます

SO-02K値下げ情報2018年6月よりXperia XZ1 Compact SO-02Kの機種変更価格が1万円値下げされました。すでにX Compact SO-02Jは販売終了となっており、今買い換えるのならばSO-02Kのほうが断然オススメです。

内訳 Xperia XZ1 Compact
本体定価 77,760円
一括値引き -51,192円引き
dカード支払い特典 530 dポイント獲得
頭金・事務手数料 オンライン限定で
無料(Xi→Xi)
下取りプログラム* SO-02Jの下取り
22,000円引き
買い換え負担額* 4,038円

*郵送下取り時・dカード払いの特典のdポイント=1円として計算しています。また、下取り価格は2018年3月27日時点の査定を参照しており、2018年4月以降は価値が下がるという噂もありますので、最新情報は「NTTドコモ 実施中のキャンペーン一覧」にて確認してください。

Xperia X Compactは発売当時から”ハイスペック”機種でしたが、”ハイエンド”ではありませんでした。一方のXZ1 Compact SO-02KはSnapdragon 835搭載・RAM 4GB・スーパースローモーション対応カメラを搭載するなど、大幅に機能が強化された完全上位互換スマホとなっています。

Antutuベンチマークスコアならば、2倍以上の差が出ています。

サイズはSO-02JもSO-02Kもほとんど同じですので、X Compactの小さいボディが好みだった人はきっとSO-02Kに買い換えれば更に満足度がアップすることでしょう。

より詳しいSO-02JとSO-02Kの比較、実機レビューは「ドコモ版Xperia XZ1 Compact SO-02K実機レビュー 型落ちのSO-02Jとデザインの違いを徹底比較」のページを参照ください。

機種変更(Xi→Xi)で一括値引きが適応されるのは2018年3月20日~2018年4月2日までの期間限定が予定されていますので、SO-02Jユーザーの方は早めに機種変更することを推奨します。

☆「ドコモ Xperia XZ1 Compact SO-02Kの価格・機能をみる

irumo

SO-02JはAndroid 9.0 (Pie)アップデート 予定無し

2018年12月時点のおいて、最新のAndroid OS 9 (Pie)へアップグレード出来るスマートフォンの中に、残念ながらXperia X Compact SO-02Jは含まれていません。

XperiaでAndroid 9を使いたいのであればデフォルトとして9が入っているスマホとして2018年冬モデルのXperia XZ3(SO-01L)や、SO-02Jより1世代新しいXperia XZ1 Compact SO-02K以降のモデルへ買い換えることをオススメします。

2018年冬時点においてXperia X Compactは最新モデルのハイスペック機種に比べて処理性能は半分以下となっており、そろそろ買い替え時期になっています。SO-02Jより圧倒的に高性能なSO-02Kへの買い替えコストはわずか648円(2018年秋に値下げされました)ですので、Android OSを最新にしてセキュリティを保つ目的でも、すぐに機種変更することをオススメします。

関連記事:「 検索 ドコモの機種変更激安スマホ Xperia XZ1 Compact SO-02K実質648円へ値下げの効果でランキング1位に

docomo Xperia X Compact SO-02JをAndroid8.0へアップデートしてみた 新機能や動作をチェック

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