ドコモから発売中で一休さんのかぶりものが登場するテレビCM「イッキューパッ(1980円)」に出てくる1980円プランを組むことが出来るdoocmo withスマートフォンシリーズ Galaxy Feel2 (SC-02L)に搭載された「Exynos7885」について、処理能力や実際の動作状況をチェックしてみましたので、情報をまとめておきます。

Galaxy Feel2のSoC Exynos 7885は日本国内において同じチップを採用したスマートフォンは本機種一台のみのはずです(2018年11月時点)。スマートフォンのチップとして有名なQualcomm SnapdragonシリーズやHuawei Kirinシリーズと比べた場合の処理能力の目安など、他のスマホから機種変更した場合に「どのくらい快適に使えるのか」という気になるポイントを紹介します。

Exynos 7885の基本情報

製造:Samsung
動作:オクタコア(2.2GHz Cortex-A73 CPU+ hexa 1.6GHz Cortex-A53)
GPU:Mali-G71MP2
Process: 14nm FinFET Process
ネットワーク:最大DL600Mbps/UL 150Mbps(ドコモでは500Mbps/150Mbps)
ディスプレイ:最大FHD+までサポート(SC-02LはHD+)

・Samsung Galaxy A8(2018)
・Samsung Galaxy A8+(2018)
・docomo Galaxy Feel2 SC-02L

(2018年11月確認時点)

Galaxy A8(2018)はドコモのSC-02Lの兄弟モデル(ベース)であり、類似点も多くありますが、Galaxy Feel2として発売するにあたり日本向けに非常に多くのカスタマイズがされています(ソフトウェアだけでなくハード面でも違いがある)。

Exynos 7885はウェブブラウジングからゲーム利用まで幅広い目的に特化したスマートフォン向けに製造されたハイクラスのチップとされています。メジャーなLTEネットワークをサポートし、マルチメディア再生・画像処理に優れた最新のSoCです。

より詳しいチップの技術仕様は「https://www.samsung.com/semiconductor/minisite/exynos/products/mobileprocessor/exynos-7-series-7885/」を参照下さい。

ちなみに、Exynosシリーズのより上位な「Exynos 9 Series」を搭載したGalaxy Note9が存在しますが、日本向けモデルにはSnapdragon 845が採用されています。

Antutuベンチマークスコア

Exynos 7885を搭載した Galaxy Feel2(SC-02L)にて連続でAntutuベンチマークテストを作動させつづけ、時間経過・表面温度・ベンチスコアの推移をチェックした結果は以下のとおりです。

測定回数 経過時間
(連続動作時間)
表面温度* ベンチスコア
0回 0分 19.5℃
1回目 9分 25.7℃ 123,325
2回目 18分 27.8℃ 123,833
3回目 26分 28.5℃ 124,293
4回目 34分 31.7℃ 122,824
5回目 43分 31.2℃ 123,751

(*表面温度の測定方法は「放射温度計を使ってスマホの温度を物理的に測る方法」を参照)

実験結果からも判るように、Exynos 7885を搭載したGalaxy Feel2は数十分の連続処理を行っても本体の温度上昇はほんのり暖かくなる程度であり、30分を経過した時点でもパフォーマンスはいつまでも落ちることなく、ほぼ最大限の処理性能を発揮しつづけました。

連続動作テスト後に実際に手で持って触ってみると、室温に比べて10度以上高いため暖かさは感じますが、まったく熱い箇所はありませんでした。部位別だと本体背面の上部・カメラレンズ回りを中心に熱を感じます。

この傾向は旧モデルのGalaxy Feel SC-04Jでもほぼ同等でした。最大限のパフォーマンスはもちろん上位機種に劣るものの、必要以上に高処理駆動をさせないことでスマホの発熱を避けることが出来ているようです。

関連記事:[レビュー]ドコモGalaxy Feel SC-04JにiPhone7より優れる意外なポイントを発見!

一般的な利用でGalaxy Feel2 SC-02Lにおいて手で触れなくなるほど熱くなることはまず考えられず、もしやけどするほどに熱くなるようであれば個体の不具合の可能性が高いため、ドコモショップへ修理依頼に出すことを推奨します。

ものすごく高い処理性能が要求されるゲーム(例えばPUBG Mobileのような3Dキャラがたくさん動くシミュレーションアプリ)の場合にはExynos 7885では動きが鈍く・カクツキや処理落ちが出ることがあります。一方で、ゲームの動作を調整できるアプリであれば、3Dの画質調整・演出調整をすることによりGalaxy Feel2程度の能力があればほとんどのゲームが快適に遊べるくらいに作られています。

旧モデルのGalaxy Feelでもある程度のゲームは快適に遊ぶことが出来ましたが、およそ2倍のベンチマークスコアを叩き出すGalaxy Feel2は3~4年前のハイエンドモデル(Snapdragon 820やSDM660)に近いレベルとなっていますので、スマホでちょっとはゲームも遊んでみたいというユーザーにSC-02Lはぴったりでしょう。

その他Galaxy Feel2の実機レビュー・使い勝手の評価を知りたい方は以下のページを参照ください。

☆「月額280円~ドコモウィズスマホ Galaxy Feel2 SC-02LとSC-04J(初代)の進化点・スペック・価格レビュー

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ドコモGalaxy Feel2(SC-02L)のExynos7885の性能・Antutuベンチマーク・発熱状況をチェック

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