シャープの2019年夏モデル 、歴代AQUOSスマートフォンで最強のスペックを誇る AQUOS R3 SH-04Lを、旧モデルAQUOS R2(SH-03L)や低価格モデル AQUOS sense 2(SH-01L)/初代 AQUOS senseをそれぞれ実際に使って、どんなところが新しくなったか・進化したか、あるいは他のライバル機種と比べた場合の長所・短所を実機レビュー&レポートでお届けします。
AQUOS R3(アクオス・アールスリー)は、ドコモから発売されるシャープ製スマホの中で過去最高性能を誇るSoC CPU Snapdragon 855(SDM855)を採用し、新機種だから処理能力が高くなり、さらに新しくなったディスプレイパネル「Pro IGZO(プロ イグゾー)」を採用することで大きな変化がありました。
色表現が10億色というまさしく桁違い(旧機種は1677万色)のクオリティに到達したディスプレイと、AQUOS R2/R3の非常に珍しい機能である進化した「動画専用カメラ」は、古いAQUOSスマホから比べても明確に進歩を感じられる仕上がりになっています。
しかしながら進化しているは他のメーカーでも同じことです。年々カメラやディスプレイにいろんな工夫・機能を追加してきています。それらのライバルスマホに比べてもAQUOS R3は買いなのか?旧機種から機種変更する価値はあるのか?という観点で、その実力をチェックしていきましょう。
旧モデルの実機レビューを先にみたいという方は「ドコモスマホ・ケータイ実機レビューリスト」のページにまとめてあります。最新スマホからガラケーまで、実際に入手して使ってみた評価を公開しています。
AQUOS R3 のスペック概要
AQUOS R3は2018年モデル「AQUOS R2 SH-03K」、2017年モデル「AQUOS R SH-03J」に続く、第3世代の「R」シリーズ最新機種です。
ディスプレイ (解像度) |
6.2インチ PRO IGZO (3120×1440) |
生体認証 | 指紋認証 (前面ボタン) 顔認証 |
サイズ | 縦:156 mm 横:74 mm 厚さ:8.9 mm 重さ:185グラム |
カメラ | 静止画専用 /1220万画素 動画専用 /2010万画素 |
バッテリー | 3,200mAh (ワイヤレス充電対応) |
テレビ | フルセグ対応 |
CPU | Snapdragon 855 | おサイフケータイ | 対応 |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 防水/防塵 | 対応 |
(それぞれおよその数値。より細かいスペック表・対応機能リストは「NTTdocomo AQUOS R3 SH-04L」の項を参照)
AQUOS R3はシャープのフラッグシップモデル「R」の後継機種として、最先端の性能・機能を盛り込んだハイエンドモデルです。旧モデルに比べて性能・機能面で劣っている点はほとんどありません(一部ソフトウェア・アプリが変更されているため、全く同じ使い勝手というわけでもありません)。
また、ドコモでは発売されていませんがAQUOS Zeroに比べてもAQUOS R3のほうが高いスペック・機能を持っています(軽量さではAQUOS zeroのほうが上)。
AQUOS R3のディスプレイを評価
AQUOS R3には従来のAQUOSシリーズとは異なる、「PRO IGZO」という新しいディスプレイパネルとデザインが採用されました。
このPRO IGZOの特徴は、
・10億色(旧モデル比60倍)の高い表現力
・画面最大輝度が約2倍に明るく(R2比)
・120HzのハイスピードIGZOでなめらか表示
・新機能 アウトドアビュー(外で見やすい画質の自動調整)搭載
・濡れた手、水滴が付いていても誤作動が少ない
・常時表示(Always on Display)に対応
といったものがあります。特に新しくなった特徴は、画像表示の美しさ・見やすさの向上です。
スマホのディスプレイは日光の当たる非常に明るい場所ではパネルの光が負けてしまい、文字や写真が見づらくなることがありますが、AQUOS R3では従来機に比べて明るく・色を自動調整する機能が追加されたため、明らかに見えやすくなっています。
ディスプレイのサイズは約6.2インチとなり、スマホとしての大きさはiPhone XS Max(6.5インチ)に近く、iPhoneより20グラム以上軽量です。
ディスプレイには上下にインカメラ・ホームボタンを避けるように凹み(ノッチ)デザインが採用されています。インカメラのために上部にノッチがあるスマホは多いですが、下も欠けているスマホは珍しいでしょう(AQUOS R2 Compactもこのデザイン)。
ノッチで欠けた部分には通知アイコンやナビゲーション(戻るボタン)を表示させられる他、動画を再生する場合には全画面表示することも出来ます。ただし、縦長比率の影響で全画面まで広げてしまうと通常サイズの動画は上下も切れてしまうため、詳細まで確認したい場合にはあまり実用的ではありません。
(上:AQUOS R3、下:AQUOS sense2で標準表示した場合)
(AQUOS R3の画面サイズに合わせて拡大)
AQUOS R3のパワー(処理性能)を評価
AQUOS R3に搭載されたSoC Qualcomm Snapdragon 855は2019年夏モデルで多くのメーカーが最高峰モデルに採用しているチップと同じです。旧モデルのSnapdragon 845に比べて2~3割程度、2年前のSnapdragon 835から比べると5割近くの処理能力向上をしています。
AQUOS R2(SDM845)に比べると、CPUは30%アップ、GPUが20%アップ、AI処理能力は200%もアップしたとしています。
Geekbench(ベンチマークアプリ)のスコアは、シングルコアスコア 2694点、マルチコアスコアは10933点となり、あらゆるゲームが快適に遊べるレベルに達しています。3Dアニメーションのキャラクターが動くゲームも、快適に遊べるはずです(実際に快適にプレイできるかどうかはアプリとバージョンの相性があるため、アプリを提供している各社にお問い合わせ下さい)。
AQUOS R3ではRAM(メモリー)が6GB・ROM(ストレージ)も128GBに増えており、マルチタスクやたくさんのアプリを保存したいユーザーでも快適に使えるようになっています。
AQUOS R3のカメラの評価(静止画)
AQUOS R3のカメラは写真用とムービー用にそれぞれ1つずつレンズが割り当てられており(上が動画用、下が静止画用、”動画を撮りながら写真も撮れる”という機能があります。
動画撮影中に静止画を撮る(動画のコマを取り出す)こと自体はいくつかのスマホで機能的には同じことが出来るモデルはありますが、専用のレンズを使うことで動画・静止画に適したセンサーを使い分けているのがAQUOSの特徴です。
AQUOS R3の静止画用カメラの特徴として、
・画質エンジンProPix2により、AIが被写体ブレを抑える(シャッタースピードを自動調整する)
・全ピクセル位相差センサーオートフォーカス採用
・画素数を2260万(AQUOS R2の場合)→1220万画素まで落とし、大型ピクセルセンサー・F1.7の明るいレンズに変更
などがあります。
画素数は少なくなっていますが、ピクセルセンサーを大きくすることで暗い場所での撮影に強くなるという技術を使っているためです。
下記の写真が実際にAQUOS R3(SH-04L)とAQUOS sense2 (SH-01L)で撮り比べたデータです。
暗めの部屋で同じ場所から、フラッシュ無し・オートモードで撮影しています。
パッと見でも明らかにAQUOS R3のほうが明るい写真に仕上がっています。これはただ「色を明るく調整している」というだけでなく、ズームアップしたときの画質にも明確に違いが出ます。
写真の一部を切り出してみると、AQUOS sense2では暗くて潰れてしまっているミニチュア家具・ソファーのクッションの折り目まで、AQUOS R3の写真ならば判別できます。
ただし、AQUOS R3の写真用カメラは旧モデルのAQUOS R2や低価格なAQUOS sense2よりも優れていると言えますが、さらにカメラで高い評価を受けているモデルと比べると、暗所撮影でのクオリティはやや劣ります。
全く同じ環境で、Google Pixel 3の夜景モードを使って撮影をすると以下のような画質になります。
Pixel 3の夜景モードなら、テーブルの上にある本のタイトル文字までくっきり写ります。この時だけ照明を点けているかのように見えますが、AQUOS R3/sense2の条件と全く同じ明るさで撮影しています。
AQUOSとPixelではAI機能やユーザーインターフェイスなども大きく違いますので、単純に暗い場所でキレイに撮れるスマホが良いスマホ、というわけではないものの、どんな場面でも綺麗に撮れるカメラを期待するのならPixel 3シリーズと比較検討してみることをオススメします。
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AQUOS R3の動画カメラ-AIライブストーリー
AQUOS R2より継承された本シリーズのユニークな特徴である「動画専用カメラ」は、シャープが公開している公式ムービーを見るとどんな機能であるのか、すぐに理解できると思います。
AQUOS R3の動画用カメラは旧モデルR2に比べて1630万画素→2010万画素まで画素数を上げ、R2よりも4倍明るく撮影できる技術(4つのピクセルセンサーを束ねて光を受け取る面積を大きくする)が採用されています。
さらに電子式手ブレ補正(静止画用は光学式手ぶれ補正搭載)によって、撮影中の揺れを軽減します。低価格モデルのAQUOS sense2と並べてわざとスマホを揺らしながら撮影してみると、明確に振動が少なく・ブレが抑えられていることが分かるほど効果があります。
AQUOS R3の価格・維持費
AQUOS R3 SH-04Lは2019年6月1日に発売されており、新規・MNPで契約する場合には同日から提供開始となった新料金プラン「ギガホ/ギガライト」での契約となります。AQUOS R3には従来の月々サポート、端末購入補助は適用されません。
*ドコモの料金プランは新しくなりました。最新料金プランで計算する場合は公式サイトのシミュレーションを使ってください。
ドコモAQUOS R3のキャンペーン情報
新料金プランが始まった影響で、基本料金が下がった代わりに機種負担額が高くなったドコモのスマホ購入維持費を少しでもお得に買うために各種キャンペーンを活用することが出来ます。
AQUOS R3にはシャープが提供する専用のキャンペーンがありますので、対象期間・条件を確認して確実に適用できるようにしましょう。
・事前予約 → 購入&応募でもれなく10,000 dポイント
・事前予約なし →購入&応募でもれなく5,000 dポイント
さらに購入者の中から抽選で100名に15,000dポイントがプレゼントされ、最大で25,000dポイントが貰えるチャンスがあります(事前予約期間は2019年5月31日まで)。
購入期間は2019年6月1日~2019年6月30日まで、応募期間は2019年7月7日までとなります。
キャンペーンの応募はAQUOS R3に初めからインストールされている「SHSHOW」アプリから行います(COCORO IDへのログイン必須)。応募にはSH-04LのIMEI/dポイントクラブの会員番号などを登録する必要があります。詳細はドコモおよびシャープの公式ページ、アプリの応募画面にて確認出来ます。
SHSHOWのアプリを開くと、一番上に「dポイントプレゼントキャンペーン」というバナーが出ていますので、ここから応募へ移動できます(バナーが無い場合は「TOP」「サポート」「製品ラインナップ」と並んでいるタブメニューを横にスライドさせて、「おすすめキャンペーン」の欄から)。
☆「ドコモ公式サイトでAQUOS R3 SH-04Lの価格・詳細をみる」
dカード一括払いで1,788ポイントゲット
SH-04Lの本体代金を支払う際に、ドコモのクレジットカード「dカード」または「dカード GOLD」を使って一括払いをしていすれば、特約店の効果で通常の2倍のポイントを獲得できます(オンライン手続き限定特典)。
SH-04Lの場合は通常894ポイントのところ、2倍の1788ポイントが貰えます(本体割引クーポンなどを利用した場合には付与ポイントは変動します)。dポイントは1ポイント=1円相当として、ドコモのスマホやアクセサリーの購入だけでなく、数多くの提携店でも利用ができます。
今後ドコモのスマホをドコモから買うのであれば、dカードを持っていない・使わないのは確実に損となりますので、これまでクレジットカードを持っていなかった・別のクレジットカードを使っていたという人は、dカードへ切り替えることをオススメします。
参照:dカードの作り方解説 申し込み手順・必要なもの・審査時間、届くまでの日数まとめ
公式ページ | 期間* | 割引額 |
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終了未定 | 5Gギガホ契約で 最大6ヶ月間 月額1000円割引 |
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ギガホ割![]() |
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はじめてスマホ割
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~未定 | 他社利用者OK スマホデビューで 1000円×12ヶ月 値引き上乗せ |
はじめてスマホ購入サポート
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~未定 | 他社利用者OK スマホデビューで 最大2.2万円還元 |
対象機種購入特典![]() |
CPに依る | [対象機種限定] 対象機種購入で 各種特典・ プレゼントあり その他特典多数 |
プログラム ![]() |
指定なし | 最大7.15万円還元 (iPhone7 32GBなら 通常13,000円) |
dカードで決済
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指定なし | [オンライン限定] dカード決済で ポイント2倍 (付属品も対象) |