シャープの安くて人気のスマホシリーズ最新作「AQUOS sense6」(アクオスセンスシックス・NTTドコモモデル型番 SH-54B/製品型番 ASH07925/ASH07895/ASH07912/ASH07909)の実機レビュー・評価です(2022年8月22日、大幅値引きで買う方法を追記)。
AQUOS sense6は旧モデル「AQUOS sense5G」の後継機種です。”AQUOS sense”シリーズは処理性能やカメラ機能はほどほどながら、価格が安く電池長持ちに特化したモデルとして大ヒットしているスマホです。
AQUOS sense6は格安スマホに分類されるモデルであるため、はっきり言って「価格の割に良い/悪い」と感じられる部分があります。
AQUOS sense6を買って満足できるかどうかは「スマホに何を求めて機種変更したいのか」という部分が重要となってきます。そこで当サイトでは実際にAQUOS sense6 SH-54Bを使ってみて感じた良い点・悪い点を評価していきます。
AQUOS sense6はこんな人にオススメ
いまのスマホ料金が高すぎる
バッテリーの持ちが悪くなってきた
ゲームやアプリもそれなりに使いたい
日本メーカーのスマホが良い
特にAQUOS sense6を買うべきユーザーは「スマホは電池が長持ちすることを最優先したい」と感じている人です。電池持ちでスマホを選ぶならAQUOS sense6は最強クラスです。
AQUOS sense6は格安スマホです。そのため処理性能やカメラ性能は”ほどほど”のレベルです。より高いお金を出せば処理性能がもっと高いスマホ・カメラ機能が優れた機種も選べますので、以下に紹介するような機能・性能で満足できるかどうか、AQUOS sense6機種変更の購入参考にしてみてください。
圧倒的なAQUOS sense6の電池持ち
AQUOS sense6には大容量の「4570mAh」という容量のバッテリーが内蔵されています。
スマートフォンでは大きく明るいディスプレイで電池を消耗する部分が大きいところ、AQUOS sense6はシャープのIGZOディスプレイ技術を使うことで電池持ちを向上させ、標準的な使い方では1週間は充電要らずで使えます。
具体的に最新モデルの高性能機種と数字で比較してみましょう。
モデル名 | 4G連続待受可能時間 |
AQUOS sense6 | 約790時間 |
AQUOS R6 | 約430時間 |
Xperia 1 III | 約330時間 |
Galaxy Z Fold3 | 約270時間 |
Galaxy Z Flip 3 | 約240時間 |
(電池が減る早さはスマホの設定・電波状況・利用頻度によって変わります)
電池容量自体は他の高性能スマートフォンも大容量のバッテリーを搭載しているモデルであっても、AQUOS sense6のほうが圧倒的に電池は長く保ちます。
10万円も20万円もするような高いスマホも、電池が無ければただの板です。
毎日の充電を忘れることがある・充電の回数を減らしたいという方は、高性能モデルではなくAQUOS sense6が向いています。
☆「ドコモ公式サイト:AQUOS sense6 SH-54Bをみる」
AQUOS sense6のデザイン・使いやすさ
2021年モデルのAQUOS sense6は、旧モデルからデザインもいくつか変更がありました。
今回入手したモデル「AQUOS sense6 シルバー」では、ボディの背面・側面はさらさらとした質感のマットコーティングがされており、指紋がつきにくくなっています。
AQUOS sense6本体の右横には音量ボタン・アシスタントボタン・電源ボタンがあります。
ボディ下にスピーカーとType-C USB、3.5mmイヤホンジャックの差込口があります。
特別に目立つデザインではなく、シンプルで持ちやすい・使いやすいデザイン・大きさという評価です。
強いて言えば、慣れるまでアシスタントキーを電源ボタンと押し間違えやすいというデメリットがあります。アシスタント機能が不要な場合は設定からアシスタントボタンを無効にする事ができます。よってGoogleアシスタントを使わないユーザーにも特に問題ないでしょう。
AQUOS sense6の処理性能・ゲーム性能
格安スマホのAQUOS sense6はゲームもある程度遊べる処理性能を有しているという評価です。
AQUOS sense6は、2年前のスマホ(AQUOS sense3)に比べてCPU処理性能が2倍以上に向上しているとされています(同等のAQUOS sense5Gの公式表記/AQUOS sense6はUFS2.2に対応)。
また、AQUOS sense6はディスプレイが新しくなっており、10億色の美しい色彩・120Hzのタッチレスポンス対応でぴったりとタッチ操作に反応するゲーム向きの仕様になりました。
もちろん最先端の高級ゲーミングスマホ(ゲームプレイに特化した最高性能系機種)に比べるとAQUOS sense6の処理性能・画面の滑らかさは劣るものの、前述のとおり高すぎる性能のスマホは電池消耗が早いため、超高速処理を必要とするようなeスポーツ目的ではないのなら、逆にAQUOS sense6のほうがたくさんSNSやソーシャルゲームを遊べる可能性があります。
AQUOS sense6のAntutuベンチマークスコアは約27万点です(アプリバージョン8系の場合。一部メモリ不足のより測定できていな居項目あり)。アニメーションの再生は十分なめらかですが、ハイエンドクラスのスマホに比べるとやや動きが鈍く感じられました。
一般的なゲーム・アプリならAQUOS sense6でもスムーズに動作することが期待出来ますので、ゲームもある程度遊びたいユーザーもAQUOS sense6を購入しても問題ないでしょう。
逆に、eスポーツ選手やありとあらゆるゲームを最高の条件で遊びたいと考えるユーザーはAQUOS sense6では物足りない可能性があります。特に大容量メモリ(RAM)を必要とする3Dゲーム系は処理が遅れる可能性があります。
また、ストレージ容量(ROM)が64GB、ユーザーが自由に使える容量は購入初期状態でおよそ48.5GBほど。低容量のゲームならいくつも保存することは可能ですが、昨今のスマホとしてはAQUOS sense6の保存容量は大きいとは言えません(データを別売りのmicroSDカードに保存することは出来ます)。
同じシャープ製の最高峰モデル AQUOS R6であれば、sense6に比べて
・画面サイズ 6.1インチ→6.5インチ
・処理性能 → sense6のさらに2倍以上(ベンチスコア基準)
・ストレージ容量 64GB→ 128GB
・メモリ 4GB → 12GB
・画面リフレッシュレート 60Hz→ 最高240Hz
・ピーク輝度 1300nit → 2000nit
・電池容量 4570mAh → 5000mAh
といった、ゲームの処理・体感が変わる性能がsense6を大幅に上回る性能があります。より高性能なスマホを求めているユーザーは「Snapdragon 888搭載モデル」と比較検討を推奨します。
*ゲームアプリの動作は処理性能だけでなく、個別アプリとの相性によって動作状況が変わることがあります。各アプリの動作状況はアプリメーカーにお問い合わせください。
AQUOS sense6はカメラも進化
AQUOS sense6では旧モデル(AQUOS sense5G)に比べて明るさが約2倍の新型カメラが使われています。
さらに2021年夏モデルとして発売中の10万円超の「AQUOS R6」のカメラ技術を応用した「ProPix3」という新しい画像処理エンジンを搭載しているため、格安スマホとしては比較的キレイな写真を撮れます。
AQUOS sense6のカメラ画素数・センサーは以下のような構成です。
AQUOS sense6のレンズ | センサーサイズ |
標準レンズ | 4800万画素 1/2.0インチ |
超広角レンズ | 800万画素 1/4.0インチ |
望遠レンズ | 800万画素 1/4.0インチ |
低価格スマホでありながらワイドからズームまでの領域をカバー出来るトリプルカメラを搭載しました。
AI機能によって自動で撮影シーンを判別して最適な設定を行うモードもあり、AQUOS sense6ならカメラの難しい設定を知らなくても手軽にカメラを使うことが可能です。
2年前のAQUOS sense3と比べた場合、夜景撮影時などは特に進化を感じる事ができます。
AQUOS sense6とsense3のメインカメラにて同じ条件で撮り比べた上記写真を、部分的にズームアップして見比べると・・・
AQUOS sense6で撮影 | AQUOS sense3で撮影 |
上記の通り、AQUOS sense3では色調整が不十分で白飛びしてしまっている場所がAQUSO sense6なら綺麗に撮れたり、ノイズも圧倒的に少なくなりました。
ただし「スマホで最高峰の写真を撮りたい」と考えるユーザーは、上位のAQUOS R6と価格比較をして検討してみましょう。予算が許すなら、はっきり言ってAQUOS sense6と他の最新高級スマホ機種で撮り比べてしまうと、やはりカメラ機能に特化した最新機種のほうが優れています。AQUOS sense6のカメラ機能は価格相応の範疇という評価です。
特に超広角・ズームは画質も低く、各レンズの切替時には画面が一瞬途切れる(ピントがボケたような演出が入る)など、他社のスムーズなズーム切り替えが出来る機種に比べてストレスがあります。
関連記事:AQUOS R6レビュー 歴代最高カメラ搭載で写真画質向上 価格や機能を評価-良い点・悪い点レポート
キャッシュレス対応の便利機能 Payトリガー
本機能はAQUOSシリーズの2020年冬モデル以降の機種で対応しているシャープのスマホなら使える機能で、スマホでキャッシュレスサービスを簡単に、すばやく起動できる「Payトリガー」にAQUOS sense6も対応しています。
Payトリガーを使うと、AQUOS sense6の画面内蔵型指紋認証センサーのロック解除と連動して指定の決済アプリを直接起動できます。普通のスマホのように「ロック解除→アプリを探して起動」というひと手間が無くなり、よくスマホ対応のキャッシュレスサービスを使うユーザーに向いています。
AQUOS sense6の指紋認証はディスプレイ(画面)内蔵型です。画面に指を触れるだけで簡単にロック解除・アプリ起動が出来るようになっています。
”Payトリガー”という名前ながら、指紋認証から直接起動できるアプリは電子決済アプリ(例えばPayPay)だけでなく、ゲームアプリ・ツールアプリなど、(アプリ一覧から指定できるものなら)なんでも追加出来ます。
日常的にスマホ決済アプリやSNSを使いこなすヘビーユーザーにもAQUOS sense6は向いているという評価です。
ドコモAQUOS sense6価格
ドコモのAQUOS sense6 SH-54Bをオトクに購入したい場合、他社から乗り換える or ケータイ割引クーポンの入手をオススメします。
まず「他社から乗り換え(MNP)」の場合には、SH-54Bを割引価格で割賦契約することが出来るため月々776円で使うことが出来ます。
AQUOS sense6は2年(23ヶ月)の総額負担は17,864円です。ドコモのスマホ代金は注文時に分割払い(24回)を選ぶことで、負担を減らすプログラムに加入できます。
*ドコモの乗り換えの割引は2021年11月18日をもって大部分が廃止される見込みです。
月々の基本料金を含んだ価格・AQUOS sense6の購入キャンペーン(2021年12月12日までの購入分)の確認は公式サイトで最新情報を確認してください。
2022年8月22日~オンライン限定割引を追加
NTTドコモは2022年8月22日10時から、AQUOS sense6 SH-54Bをオンライン限定の機種購入割引に追加し、約44%オフで機種変更出来るように改定を行います。
2022年時点でドコモの定価(5.7万円)は非常に割高なボッタクリ価格となっていましたが、これでやっとまともな価格になります。
☆「ドコモ公式サイト:AQUOS sense6 SH-54Bの価格・キャンペーン」
AQUOS sense6は後生大事に長く使い続けるようなスマホではなく、2年程度で買い替えが推奨される格安スマホです。2021年時点から見て2年前のAQUOS sense3からsense6の性能が大幅に向上したように、2年も経てばsense6も買い替え時を迎えるでしょう。そのため低価格スマホは買い切りではなく分割による残価設定型割賦契約(購入時点で2年後の返却時下取価格を差し引いてから、分割するような買い方)での購入を推奨します。
他社から乗り換え契約以外の場合は、手間でも一度他社のプランを契約してからドコモにMNPしましょう。2021年11月12日時点、AQUOS sense6 SH-54Bの割引はMNP時のみ適用出来ます。
もう一つのAQUOS sense6を値下げ価格で買う方法はケータイ割引クーポンの入手です。
ドコモでは一部の対象者にスマホの値引クーポンを配布しています。条件を満たせば誰でも入手できるスマホ値引クーポンとしては、ドコモのdカード GOLDの年間利用特典があります。
既存のドコモユーザーはこのdカードクーポン使用以外にスマホを安く買う方法がほとんどありません。今後もドコモユーザーで居続けるならdカード GOLDを作って節約しましょう。
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