NTTドコモが2019年冬-2020年春モデルとして発売予定の全5種のスマートフォンのうち、比較的価格が安く・ガラケーからのスマホデビュー向けに作られたシャープ AQUOS sense3 SH-02MおよびGalaxy A20 SC-02Mの詳細スペックと実機をタッチ&トライで触ってきた感想をレポートします(2019年高性能モデル Galaxy Note10+, Xperia 5, AQUOS zero2のレビューはこちら)。
ドコモの2019年冬モデルでは低価格向けのスマホはAQUOSとGalaxyの2台のみとなりますが、引き続き2019年夏モデルとして発売されたXperia , arrowsなどのブランド製品もあります。発売済みのモデルに関しては下記実機レビューも参照下さい。
☆「ドコモ Xperia Ace SO-02L実機レビュー」
☆「ドコモ arrows Be3 F-02L実機レビュー」
AQUOS sense3 SH-02Mのレビュー
AQUOS sense3は旧モデル AQUOS sense2(SH-01L)の後継機種です。
ディスプレイ | 5.5インチ IGZO TFT フルHD+ (2160×1080) |
CPU | Snapdragon 630 |
OS | Android 9 Pie | RAM | 4GB |
電池容量 | 4,000mAh | ROM | 64GB |
サイズ | 縦:147mm 横:70 mm 厚さ:8.9 mm 重量:167グラム |
カメラ | メイン1200万 +広角1200万画素 |
SIMスロット | nano SIM |
外部ストレージ | micro SD対応 |
おサイフケータイ | Felica対応 | 防水/防塵 | 対応/対応 |
AQUOS sense3はすでにシャープより発表済みのモデルとなっていますが、ドコモではメインカラーのライトカッパー、ブラック・シルバーホワイトのほか、ドコモ限定色のディープピンクを取り扱います。
従来AQUOSのsenseシリーズは「シンプルかつ必要十分な性能を持った機種」という印象でした。AQUOS sense3のコンセプトは、幅広いユーザーにとって使いやすさを実現する、エントリー~ミドルスペックモデルに変わっています。
AQUOS sense3の最も印象的な特徴は、1週間持つバッテリーです。
4,000mAhとIGZO効果で電池長持ちを実現し、1日1時間程度のライトユーザーなら1週間程度、1日中スマホを利用するユーザーの場合でも朝から晩まで使い続けても大丈夫(HD動画再生で20時間程度が可能)という、シャープのスマホとしてはかなり電池長持ちスマホに仕上げられています。
電池容量を増やすために大きなバッテリーパーツが組み込まれていますので本体は若干モデルより重くなりましたが、ボディサイズは旧モデルとあまり変わらず、十分持ちやすい範囲内です。
(旧モデルのAQUOS sense2 SH-01L)
旧モデルと正面から見た外観はあまり変わっていませんが、背面にはデュアルカメラを搭載しました。
通常の標準カメラに加えて121°の画角をもつ広角カメラをAQUOS senseスマホとしては初めて採用しました。最近ではApple iPhone 11でも同じように広角レンズが追加されており、人気の機能です。
写真撮影時には「AIオート」、動画撮影時には「AIライブストーリー」といったAI機能を活用した便利な機能もAQUOS sense3でも利用が出来るようになっています。
ディスプレイパネルはシャープのIGZOを利用し、屋外でも輝度とコントラストを調整することで見やすくなる「アウトドアビュー」にも対応します。
そして、大きく変更されたのは外観だけでなく中身も。CPU/RAM/ROMが大幅に強化されました。
スペック | 2018年 sense2 | 2019年 sense3 |
CPU | Snapdragon 450 | Snapdragon 630 |
RAM | 3GB | 4GB |
ROM | 32GB | 64GB |
CPUが400番台から600番台にアップしました。SDM630ではまだ「ハイスペック性能」とは言えないものの、CPUは15% GPUは60% ほど処理性能が向上しており、旧モデルよりもアプリもスムーズに動くようになっています(SDM630では3DやVR機能を多用したアプリだと、まだ若干カクツキが発生します)。
AQUOS sense3はシャープ製ということもあり、従来ドコモでシャープのガラケーを使い続けてきたユーザーにとって、頻繁にスマホを使うのでなければガラケーと同じように「数日間程度なら充電せずに使い続けられる」という電池長持ちの安心機種となっています。
Galaxy A20 SC-02Mのレビュー
ディスプレイ | 5.8インチ TFT HD+ (1560×720) |
CPU | Exynos 7884B |
OS | Android 9 Pie | RAM | 3GB |
電池容量 | 3,000mAh | ROM | 32GB |
サイズ | 縦:150mm 横:71 mm 厚さ:8.1 mm 重量:151グラム |
カメラ | メイン 800万画素 |
最大通信速度 | 262.5Mbps | 外部ストレージ | micro SD対応 |
おサイフケータイ | Felica対応 | 防水/防塵 | 対応/対応 |
Galaxy A20 SC-02Mはドコモ2019冬モデルの中では最も性能は低いながら、エントリーモデルとしては十分な性能を持たせた「スマホデビュー用端末」としてのポジションです。
ドコモでの販売価格は2万円と、かなり価格を抑えています(公式オンラインでは10月11日時点21,384 円 )。
従来ドコモではGalaxyの安いスマホとして「Feel」という名前のシリーズを出していましたが、今回は「Galaxy A20」という、他社と同じシリーズです。
Galaxy A20はとてもシンプルなスマホなので、これと言って「旧機種・他社機種より優れた機能」は有していないながら、実利用時間130時間程度の長持ちなバッテリー、持ちやすく・見やすいサイズの5.8インチパネルを搭載しています。
また、有線のイヤホンが使える3.5mmイヤホンジャック・ストラップホールもありますので、ガラケーと同じような感覚で安心して使いたいユーザー向けです。
プリインストールアプリとして「radiko+FMアプリ」が入っており、人気のネットラジオをカンタンに楽しむことが出来ます。
2019年夏~冬の低価格モデル価格比較
機種名 | 価格 |
Xperia Ace SO-02L | 49,896円 |
arrows Be3 F-02L | 34,056円 |
AQUOS sense3 SH-02M | 31,680円 |
Galaxy A20 SC-02M | 21,384円 |
(それぞれ2019年10月11日時点、税込み価格)
より詳しい情報はドコモ公式サイトをご確認ください。