2017年のiPhone8/8 Plusは旧モデルから進化したところが少ないとして話題に欠けている印象が広がっていますが、iPhone 8 Plusを分解したレポートを行っている「 TechInsights」によると、iPhone8/8 Plusのカメラモジュールにはソニー製の積層型メモリーセンサーが使われているというニュースがあったようです。
積層型イメージセンサーを搭載したスマホとしては2017年夏モデルのXperia XZs(各キャリアモデル), Xperia XZ Premium SO-04Jがありましたので、それと同じものがiPhone 8/8 Plusにも使われているということ・・・なのでしょうか。
積層型イメージセンサーの特性により動く被写体の歪みを少なくしたり、高フレームレート・スローモーション撮影が出来るといったメリットが合ったかと思います。
iPhone 8シリーズではスローモーション撮影のモードに「1080p HD/240fps」が追加されました。「Xperia XZ Premium SO-04J」の960fpsに比べるとフレーム数は少ないですが、iPhone 7 Plusまでの「1080 p HD/120fps」の2倍のコマ数(720p HDは240fps)を実現しています。
また、ムービーの撮影にも4Kビデオ 30fps→ 60fpsも増えました(24fps/30fps/60fpsで選択可能)。
管理人のiPhone 8 Plusを分解するわけにはいかないので国内モデルにも同じセンサーが搭載されているのかは確かめようがありません(Antutu Benchmarkのinfo欄はすべてUnknown)が、まずは手持ちのiPhone旧シリーズと同じ構図・光量の環境で写真を撮り比べてみることにしました。
2016年モデルのiPhone 7でも夜景撮影に強い・暗い場所でも比較的綺麗な写真が撮れた(参考:iPhone7で夜景撮影にチャレンジ キレイに撮るためのコツ)ものですが、どう変わっているのか気になる人は参考にどうぞ。
常夜灯下で撮り比べ
今回は室内の電気を常夜灯(豆球)のみの暗い環境を作り、さまざまなスマートフォン・iPhoneで全く同じ位置からオートモードで撮影比較を行いました。サイズをホームページ用に縮小していますが、色合いは無調整です。
照明をつけた状態が上記の写真です(iPhone 7で撮影)。では、照明を消してみましょう。
*以下の画像をクリックすると拡大表示出来ます。データサイズが大きめなので、モバイル回線で拡大する場合は注意してください。
さて、これらの写真を見てみなさんはどう感じたでしょうか?
豆電球一つの部屋という写真撮影には厳しい条件にしたため、月額1500円継続値引きが人気のGalaxy Feel SC-04Jは真っ暗な画像になってしまうような環境です(SC-04Jも明るい部屋での撮影・暗所用設定にすればそれなりに撮れます。作例参考:[レビュー]Galaxy Feel SC-04Jのカメラ性能を実機でチェック 逆光・室内・暗い場所で撮り比べ)。
iPhoneシリーズ同士では、iPhone 5s, iPhone SEに比べて明らかにiPhone 7, 8 Plusの方が鮮明な画像になりました。iPhone SEと5sは外観は同じですが、カメラはSEが1200万画素・5sは800万画素という違いもあります。
iPhone 7と iPhone 8 Plusの画像を横に並べてみましょう。
ISOはiPhone 7の方が小さいのに、iPhone 8 Plusの方が暗く感じます。ひまわりのおもちゃの土台に書かれた文字がiPhone 8 Plusで撮影した画像では判別できないほどに暗くなってしまいました。どちらもISOがそれなりに高い状態になっているため拡大するとノイズも目立ちますが、「iPhone」の文字やアップルのロゴも十分判別が出来るレベルには撮影出来ました。
これのような撮影特性が積層型センサーによるものなのかどうかも判断できかねますが、普通にiPhone 8/8 Plusのカメラはスマホなかでも最高峰であるということは間違いないでしょう。
ソニーが2017年に発表した積層型CMOSイメージセンサーに関するニュースリリースは「https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201702/17-013/index.html」を参照ください。
暗い環境での撮影ではあまり違いを感じられませんでしたが、高画質なスローモーション・滑らかな4K動画撮影を試したい人はiPhone7ではなくiPhone 8シリーズに機種変更すると違いを実感できそうです。