2019年夏モデルスマートフォンが携帯各社から発売され、新しいデザインや進化した性能が魅力のモデルも人気があるようです。
しかし、最新モデルにこだわりがない・10万円もするスマホは高くて買いたくないというのなら、2019年春~夏モデルによって世代落ちとなった”SDM845”を搭載した2018年のハイエンドモデルが今、お買い得です。
“SDM845″とは、2018年の春モデル~冬モデル頃に発売された多くのハイエンドAndroidスマートフォンに搭載されたQualcomm製チップ(SoC)です。その処理性能は2019年時点からみても十分に高く、どんなゲームやツールアプリを使う場合にも快適に動作する水準の高速処理が可能なCPUが内蔵されています。
2019年夏モデルはこのSDM845より1つ新しい”SDM855”が搭載されており、もちろんより新しいSDM855のほうが処理性能は高くなりますが、最新モデルなのでスマホ代金も高く設定されており、SDM855搭載機の場合スマホ本体の端末代金だけで100,000円超えも当たりまえです。
例えば、ソニーの2019年夏モデルXperia 1はSDM855を搭載した最新機種で、ソフトバンクでは136,320円(税込)で販売されています。
一方、半年~1年前には同じように10万円近くの価格で販売されていた2018年モデルのSDM845搭載モデルは当時の半額程度まで値下げされ、在処分特価となっているお得なスマホが存在します。
一例としてソニーの2018年冬モデルと2019年夏モデルを比べてみると・・・
2019/07/05 調査価格 |
ドコモで 機種変更する場合 |
ソフトバンクで 機種変更する場合 |
auで 機種変更する場合 |
2019年夏モデル Xperia 1 |
103,032円 | 136,320円 | 109,080円 |
2018年冬モデル Xperia XZ3 |
91,368円 | 64,800円 | 43,200円 |
1世代落ちで 節約出来る スマホ代 |
11,664円安い! | 71,520円安い! | 65,880円安い! |
(それぞれ税込み、公式サイトの価格による)
ドコモの場合は差が小さめですが、ソフトバンク・auの価格差は信じがたいレベルになっています。何年も昔のスマホと比べているのではなく、ほんの半年程度まえには最先端とされていたXZ3が、今やこんな在庫処分価格になっているのです。
発売からまだ1年未満の元最先端モデルを激安で買いたいのなら、2019年夏モデルと完全に入れ替わってしまう前の今が一番の買い時です。時間が経ちすぎると2018年モデルの多くはすでに生産が打ち切られてしまっているため、再入荷の見込みはなく、在庫を探すのが難しくなりますので、これから機種変更の候補を探している方は早めに2019年夏モデルの人気機種と比較検討してみることをオススメします。
2019年時点のSDM845スマホ値下げ情報
2018年に発売されたSDM845搭載スマホのすべてが2019年夏の時点で安く買えるようになっているわけではありません。
まだほとんど値下げ・値引きをしていないキャリア・すでに在庫処分が完了してしまっているモデルもあり、キャリア公式サイトで完全に取り扱いが終わったスマホもありますので、最新の価格・在庫をよく確認してお得になっているのかどうか判断が必要です。
ドコモのSDM845スマホ在庫状況
ドコモから発売されていたSnapdragon 845搭載スマートフォンおよび在庫状況は以下のとおりです。
モデル名 | 発売日 | 在庫状況 |
Pixel 3 | 2018年11月1日 | ホワイト:あり ブラック:あり ピンク:あり |
Pixel 3 XL | 2018年11月1日 | ホワイト:あり ブラック:あり |
Galaxy S9 SC-02K |
2018年5月18日 | グレー:なし ブラック:なし パープル:あり |
Galaxy S9+ SC-03K |
2018年5月18日 | 販売終了 |
Galaxy Note 9 SC-01L |
2018年10月25日 | ブルー:あり ブラック:あり |
Xperia XZ2 Premium SO-04K |
2018年7月27日 | ブラック:なし シルバー:販売終了 |
Xperia XZ2 SO-03K |
2018年5月31日 | 在庫なし |
Xperia XZ2 Compact SO-05K |
2018年6月22日 | シルバー:なし ブラック:なし ピンク:あり グリーン:なし |
Xperia XZ3 SO-01L |
2018年11月9日 | レッド:あり シルバー:あり ブラック:あり グリーン:なし |
AQUOS R2 SH-03K |
2018年6月8日 | ホワイト:あり ブラック:あり ピンク:あり |
ドコモスマホの実機レポート・評価はこちらのページにまとめています。
ドコモでは2019年7月時点においても、SDM845スマホは売れ残っているモデルが多くあります。
ドコモのSDM845スマホで安く機種変更するには?
NTTドコモでは2019年6月1日以降、スマホ購入時に”月々サポート”や”端末購入サポート”といった割引が適用されなくなったことから、SDM845搭載機種の価格が他社に比べて割高となりました。
また、2019年7月上旬時点ではSDM845搭載機の大きな値引きはしておらず(2019年6月1日に新料金プラン用に価格調整が行われ、全体的に少しだけ安くなった)、ドコモから買ってもあまり安くなりません。
参考:「NTTドコモ スマートフォン販売価格一覧」
ドコモではSDM855搭載の最新モデルは他社よりも安く買えるのですが、SDM845機種の値下げが進んでいないため、今後の価格改定を待ったほうが良いかもしれません(値下げ情報は現時点ではありません)。
2019年7月7日時点で安くドコモのスマホを手に入れたいのなら、安くなった白ロム(本体のみ)を扱うショップで端末だけを買う方法があります。ドコモショップで回線と一緒に買う場合とは異なり、SIMカードを入れ替えることによって機種変更を行うことが出来ます。
白ロム=中古品というわけではなく、未使用品・新品の在庫でも、ドコモから直接機種変更購入するよりも数万円のスマホ代節約が可能なモデルもあります。
モデル名 | ドコモの機種変更価格 | 白ロム店の新品価格* |
Pixel 3 | 91,368円 | 59,800円~ (SB版64GBの SIMロック解除済み) |
Pixel 3 XL | 99,144円 | 84,800円~ |
Galaxy S9 SC-02K | 85,536円 | 57,800円~ (SIMロック解除済み) |
Galaxy Note 9 SC-01L | 118,584円 | 92,800円~ (SIMロック解除済み) |
Xperia XZ2 SO-03K | 81,648円 | 49,800円~ |
Xperia XZ2 Compact SO-05K |
56,376円 | 49,800円~ (SIMロック解除解除済み) |
AQUOS R2 SH-03K | 75,816円 | 49,800円~ |
(各税込み。白ロムの価格・在庫は「イオシス」で販売しているものを参照しています。価格は在庫状況によって変わることがあります)
白ロムで買う場合は購入元によっては保証がない・サポートを受けられない・状態が説明と違うこともあるというリスクがある反面、上記の通り格安に設定されたものがあります(イオシスには赤ロム永久保証があります)。新品/未使用に拘らなければ、上記よりももっと安い中古在庫がいくらでもあります。
ドコモで買う場合にはドコモの正規保証、サービス保証が受けられる、分割払いなどが選べるといったメリットもありますので、どちらが良いかは各自で選択してください。
ソフトバンクのSDM845スマホお買い得情報
ソフトバンクでは他社に比べてSDM845搭載機種の取扱が早めに終わってしまっていますが、いくつかお買い得に買えるモデルがあります。
機種名 | ソフトバンクモデル 2019年7月価格 |
比較用docomoモデル の2019年7月価格 |
Pixel 3 128GB (ホワイトのみ 在庫あり) |
64,800円 |
64GBモデル 91,368円 |
Xperia XZ3 | 64,800円 | 91,368円 |
AQUOS zero | 64,800円 | — |
AQUOS R2 Compact | 82,080円 | — |
ソフトバンク公式サイトではXperiaXZ2 , AQUOS R2の取扱は終了しています。
Pixel 3シリーズは2019年6月に値下げされ、Google Pixel 3シリーズは64GBモデルはほぼ完売、Pixle 3 XLもすでにほとんど在庫がありません。再入荷の見込みは非常に低いため、在庫を探すのならお急ぎ下さい。
関連記事:ソフトバンクPixel3,3 XLを機種変更でも大幅値下げ!2年負担2.9万円~ Pixel3aならキャッシュバック・還元も
AQUOS zeroは2018年12月に約10万円で販売開始されたソフトバンクの限定モデル(SIMフリー版 SH-M10もあります)で、2019年7月に値下げされたばかりのお買い得機種となっています。
auのSDM845スマホお買い得情報
auも2019年に入ってからSDM845搭載機を激安価格に変更しているモデルがあります。
機種名 | auモデル2019年7月 価格機種変更 |
比較用docomoモデル の2019年7月価格 |
Xperia XZ3 SOV39 | 43,200円 | 91,368円 |
Galaxy Note9 SCV40 | 97,200円 | 118,584円 |
Galaxy S9 SCV38 | 95,040円 | 85,536円 |
(2019年7月7日時点、税込み本体価格)
auの場合、Xperia XZ3を3キャリアで最も大きく値下げしており、最新モデルのXperia 1の半額以下という大特価設定です。一方、Galaxy S9 SCV38は発売当時から値下げしておらず、相対的に高くなってしまっています。
au公式サイトではXperia XZ2, Xperia XZ2 Premium, AQUOS R2はすでに販売終了となっています。
auの場合、ダイレクトメールや関連ネットサービスなどから配布される機種変更値引きクーポンを持っていれば、さらに安くスマホを買うことが出来るチャンスもあります。
関連記事:[2019年7月]auキャッシュバッククーポン情報 最新iPhone機種変更で最大2万円還元
海外・SIMフリーモデルのSDM845搭載機
2019年7月時点でドコモ・au・ソフトバンクの三大キャリアで取扱が続いているSDM845搭載機種は上記の通り限られたモデルしか残っていない・安くなっていないモデルもありますが、海外向け・SIMフリー向けとして発売されていたSnapdragon 845搭載機種も当然ながら価格相場が下がっています。
SIMフリーモデルとして国内で販売されていたSDM845搭載機は、
・ASUS ZenFone 5Z (発売当時約7.5万円)
・HTC U12+ (発売当時 約10万円)
・OPPO Find X (発売当時 約12万円)
・ROG Phone (発売当時 約13万円)
などがありました。SIMフリーモデルはスマホ本体のみでの販売となるため、携帯ショップで売られているほどの大きな値引き・割引は通常ありませんが、それぞれ半年~1年ほどで2-3割程度安く販売しているショップが見られます(アマゾンなどでも在庫があります → アマゾン-SDM845搭載スマートフォン)。
日本では販売されていないスマホも含めると30種類近くのSDM845搭載モデルが存在しますので、去年は高くて買うのを見送った・魅力は感じていたけれど買い換えるタイミングではなかったという方は、最新の価格を検索して見る価値がありそうです。
関連記事: 2018年春~ハイエンドスマホ用SoC Snapdragon845搭載機種を比較(SDM845)
イチオシはSIMフリーのPixel 3!9.5万円→6万円
SDM845搭載のSIMフリースマホとして、初めて日本へ投入されたGoogleの「Pixel」シリーズの上位モデル Pixel 3 (上記写真右)は、2018年の発売当時95,000円~という超高額スマホでした。
しかし、2019年春頃にソフトバンクでは投げ売りが進み、SIMロック解除された新品の在庫が安く流通しています。
☆「イオシス Google Pixel 3 G013B」/ (2019年7月7日時点、未使用品59,800円)
2019年の夏モデルとしてドコモとソフトバンクでは廉価版の「Pixel 3a」も発売されていますが、ソフトバンクの場合には廉価なはずなのに5.7万円もします。
Pixel 3aもとても使いやすい良いスマホだとは思いますが、SDM845搭載であるPixel 3には及びません。
関連記事:ドコモピクセル3a開封の儀&レビュー Pixel3と使い比べて物足りない部分・満足な部分
Pixel 3aは「9.5万円のPixel 3に対して、およそ半額で買える」と考える場合には素晴らしいコスパの良機です。しかし「59,800円で買えるPixel 3」が相手だと、Pixel 3aの最大の魅力である”コスパの良さ”が揺らいでしまいます。
今買うのなら、Pixel 3の白ロム(SIMロック解除されていないものはソフトバンク・ドコモそれぞれの回線でしか使えない可能性があるため、元のキャリア以外の回線で使う場合はSIMロック解除済みを選択してください)を断然オススメします。SIMフリー(ロック解除済みを含む)のPixel 3はドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル、すべてのキャリアで利用可能です。