最近では音声・スマホを使ってリモートで部屋の照明・ライトをコントロール出来る「スマート家電」もありますが、トイレや廊下といった ”人が居るときだけ確実に点く”ことが条件の場合、人感センサーによる照明が活用できます。
人感センサー付きのランプを使うことで自動点灯・自動消灯が出来るため、「電気のスイッチを押す」という一手間がなくなるだけではなく電気の消し忘れもなくなります。
人感センサー付きのランプはさまざまなメーカー・製品が販売されていますが、今回は口コミ評価が高いパナソニック製のややお高い製品と、価格の安いアイリスオーヤマの2種類のライトを購入して、感度や明るさを比較してみました。
今回はトイレに設置することを前提に、明るさは40形相当・E26口金器具という規格の製品を買いました。
価格差2倍以上!安物買いの銭失いをしないように
人感センサー付きのLED電球を探すと、価格が安いものだと明るさ・機能はほとんど同じなのに1個あたり1,000円程度から買える格安品から、その数倍もの価格の製品があります。
製品上の機能が同じなら安いほうが良い・・・と考えてしまうかもしれませんが、今回高いライトと安いライトを購入して分かったのは、「良い製品が高いのにはわけがある(あるいは安さにはワケがある)」ということでした。
パナソニック製 vs. アイリスオーヤマ製の人感センサーLED球
まず、製品の説明に書かれていた高級なパナソニック製と、安価なアイリスオーヤマ製の人感センサーLED電球の仕様を比較してみましょう。
スペック | パナソニック製 | アイリスオーヤマ製 |
購入時価格 | 3,120円 【製品ページはこちら】 |
1,190円 【製品ページはこちら】 |
明るさ | 40W相当 | 40W相当 |
定格消費電力 | 5.0W | 5.6W |
待機消費電力 | 0.2W | 0.2W |
サイズ | 5.6×11.8センチ | 6×10.6センチ |
全光束 | 485lm | 485lm |
定格寿命 | 40,000時間 | 25,000時間 |
製品の仕様上の違いは上記の通り、どちらも明るさは同程度です。
実際に取り付けて点灯させてみた感想としては、若干アイリスオーヤマのほうが明るく感じるような気もしますが、色合い・明るさともに大差はありません。どちらもトイレ用として十分な明るさがあります。
消費電力は1割ほどアイリスオーヤマのほうが大きく、待機電力はほぼ同等のようです。トイレ用ですので一日中電気がついているわけでもなく、大きな消費量ではないため、電気料金の差は無視してよい範囲でしょう。
定格寿命(設計寿命)は、1.6倍もパナソニック製のほうが長く、4万時間とは電気をつけっぱなしにしたとしても4年以上点灯が可能という数字です(本製品は5年保証あり)。
一方で、価格は購入時で2.6倍もパナソニック製のほうが高かったです。耐用年数を考慮してもややパナソニック製のほうが割高なのですが・・・実際に使ってみると、パナソニック製の購入が絶対にオススメでした。
パナソニック製の人感センサーは優秀で、トイレのドアを開けた瞬間に確実に電気が点きます。人感センサーの検知範囲は最大直径5メートルもあるため、一般的なトイレの広さであればトイレのある部屋(空間)に入らなくても(廊下に居る時点で)点くはずです。
一方で、アイリスオーヤマのLED電球の人感センサーも同じ検知範囲(最大5メートル、検知しやすい範囲1.5メートル)とされているにも関わらず、トイレの狭い空間に入ってもすぐ電気がつかない/全く点かないことが多々ありました。
アイリスオーヤマのライトはタイムラグも大きく、検知範囲に入りライトの真下に移動して手をふると1~2秒で点く、という感じです。
また、人感センサーLED電球の仕組み上の問題で、温度が高い/肌の露出部分が少ない場合に感知しづらくなるということがあるそうですが、アイリスオーヤマ製のライトでは夏場に全く反応しなくなる症状が出ました(エアコンのついていない玄関-廊下に設置した場合に発生)。一方、パナソニック製では全く同じ環境で感知しないトラブルは一度も発生していません。
アイリスオーヤマ製もちゃんと点くときは、トイレに入って1~2秒程度の遅延があったとしてもそれほど気にならないという場合もあるかもしれませんが、「トイレのドアを開けてすぐについて欲しい」という要望があるのなら、高くてもパナソニック製の人感センサー電球を買うことを推奨します。
パナソニック製の人感センサー電球には40Wのほか、60Wタイプ/電球色・昼白色・昼光色など、明るさ・色合いが異なるタイプがいくつかあります。感度の良いLED電球も使用場所・好みに合わせて選ぶことも可能です。
*LED電球の人感センサーは利用環境・設置器具によって反応しづらくなる・使えない場合もあります。利用用途・状況によって選ぶべき製品は変わります。詳しくは製品ページ・メーカーにお問い合わせください。