日本国内で買える5Gスマホの中でも破格の設定、4万円台で買える高コスパモデル P40 lite 5Gの実機レビューです。

2020年春より本格的に商用サービスの提供が始まった5Gスマホは、2020年春・夏モデル以降~多くのメーカーが5G対応の新モデルを出しています。

新しい高速通信時代の幕開けということで、各社の5Gスマホはハイエンド・フラッグシップモデルとして4G世代のスマホにくらべて新機能を搭載・非常に高性能なモデルの開発に注力しており、10万円以上の高級モデルも少なくありません。

一方で、このP40 lite 5は本体価格定価が4万円程度と、他社ハイエンドクラスの5Gスマホの半額以下で5Gを体験出来ます

IIJmioでも販売中)

P40 lite 5Gは「格安で5Gを試せる高コスパスマホ」でありますが、ここでは上位モデルのP40 Pro 5Gおよび複数の他社5Gスマホと使い比べた感想を元に、価格の安いP40 lite 5Gで満足できるのか?物足りない点、メリット/デメリットを中心にレビューをしていきます。

上位モデル P40 Pro 5Gのレビュー・感想はこちら → [P40Pro実機レビュー]Googleサービス非対応でも最強カメラ&eSIMも使えるDSDVスマホ スペック&性能評価

P40 lite 5Gは1-2年前ハイエンドクラスの処理性能

2020年モデルのファーウェイP40シリーズでは、3モデルの価格・スペックの異なるモデルがあります。

・P40 Pro 5G → 最上位の高級スマホ / 価格10万円台
・P40 lite 5G → 5G対応の格安スマホ / 価格4万円台
・P40 lite E → 4G対応のエントリーモデル/ 価格2万円台

(価格はメーカー定価基準、2020年9月1日時点)

ハイエンドモデルであるP40 Pro 5Gは2020年夏モデルとして、他社ライバル機種と並ぶ超ハイスペックモデルであるのに対して、価格が半額以下のP40 lite 5Gは、P40 Proよりも性能・機能は劣ります。

しかし、P40 lite 5Gは一般的なイメージでいう「格安スマホ」を大きく上回る処理性能を発揮できる「Kirin 820」チップを搭載しています。

 

このKirin 820の処理性能イメージは、1~2年前に10万円前後で売られていたような当時のハイエンドクラスと同等という感じです。メモリーは6GB、本体ストレージも128GBが積まれています。

2020年夏モデルの最高峰チップセット Qualcomm Snapdragon 865/Exynos 990/Kirin 990やiPhoneのA13チップといった最新・最高のチップシリーズには勝てませんが、1-2年前にハイエンドモデルを購入したユーザーがKirin 820搭載のP40 lite 5Gに機種変更しても、ゲーム性能などに不満を感じることは少ないと思います。

スマホの処理性能の目安を数値化することが出来るアプリ「Antutu Benchmark」を利用して、P40 lite 5Gのスコアを測ってみました。

P40 lite 5GのAntutuスコアは通常時で36万点程度、パフォーマンスモードをオンにすると最大で約38万点を記録しています。

搭載CPU(SoC)による同じアプリバージョンでのスコア目安は、

・Snapdragon 865搭載機種(2020年主要モデル):50~60万点前後
・Snapdragon 855搭載機種(2019年主要モデル):40~45万点前後
・Snapdragon 845搭載機種(2018年主要モデル):30~35万点前後
・Snapdragon 835搭載機種(2017年主要モデル):25万点前後

ベンチマークのスコアは測定時の状況や各種総合スペックによって多少変動しますが、P40 lite 5Gの38万点という数字は、2年前のハイエンドクラスより高く、1年前の最高峰ランクより若干下、という程度でしょう。

また、40万点弱というスコアは2019年モデルのP30 Pro・nova 5Tに使われていた、Kirin 980のスコアとも近い数字です。この点でも1年前の最上位クラスの性能が、4万円台のP40 lite 5Gでも実現出来ていると言っていいでしょう。

P40 lite 5Gの処理性能があれば、ほとんどのゲームはスムーズに動く水準です。3Dキャラクター・アニメーションが多様されているような高負荷アプリも十分に楽しめるはずです(動作状況はアプリとの相性の問題もありますので、アプリごとの動作状況はメーカーにお問い合わせください)。

2~3年くらいに発売されたハイエンドスマホ・あるいはもっと安い低価格スマホからP40 lite 5Gに買い換える場合は大きな処理性能の進化を感じられると思います。

カメラ性能はProシリーズには及ばず

P40 lite 5Gには4個のレンズが搭載された「クアッドカメラ」が採用されています。

P40 lite 5Gのカメラ構成は、

・6400万画素のメインカメラ
・800万画素の超広角カメラ
・200万画素のマクロ(接写)カメラ
・200万画素の被写界深度カメラ

この4つです。

(タップで拡大出来ます)

実際にP40 lite 5Gで写真撮影をしてみたところ、明るい環境で色合いもきれいな写真を簡単に撮ることが出来ます。

(P40 lite 5Gで撮影した写真)

AIによる自動判定機能があり、草木や食べ物、風景などさまざまなシーンで、特に設定を気にせずとも映える写真を撮ることが出来ました。

一方で、メインカメラは高画質なものとなっていますが、望遠(ズームレンズ)がないため、ファーウェイの最上位「P Pro」シリーズのような超ズーム性能はありません。

P40 lite 5Gの写真倍率は広角レンズで0.6倍~デジタル10倍までとなっています。

画像をスマホ画面用に小さく表示している場合は十分な画質に感じられますが、10倍ズーム状態だと微細な部分は塗り絵のようにベタッとした絵になります。

P30 Pro, P40 Proでは月面のクレーターまで見えるほどのズームが出来ますが、P40 lite 5Gでは月面の模様まで確認するのは困難です。

関連記事:[iPhone11 Proカメラレビュー] 月面が撮れると有名なP30 Pro HW-02Lと撮り比べ(Pixel3, Xperia1とも比較)

P40 lite 5Gのカメラ性能は格安スマホの中では標準か、それ以上の機能・性能を有していると評価しますが、最上位のP30 Pro, P40 Proと比べてしまうと画質・ズーム・機能性ともに劣るため、カメラを何よりも重視したいというのならP40 Pro 5Gを選んだほうが満足できると思います。

P40 lite 5GはDSDV利用可能

P40 lite 5Gは「5Gスマホ」というだけでなく、2枚のSIMカードを同時に待ち受け出来る「Dual SIM, Dual VoLTE Standby」にも対応しています。

2020年時点ではまだ5G通信プランを契約している人は少ないかもしれませんが、過去に3G→4Gプランに移行していったように、いずれ5G通信が出来るスマホが標準になるでしょう。

5G NR: n1/3/28 (TX: 703-733 MHz, RX: 758-788 MHz) /38/41/77/78/79
LTE: B1/2/3/4/5/6/7/8/12/17/18/19/20/26/28/34/38/39/40/41/66
3G: B1/2/4/5/6/8/19
GSM: 850/900/1800/1900MHz

P40 lite 5Gは上記の5G通信でしか使えないのではなく、4G/3Gのバンドにも対応していますので、格安SIM+キャリアSIMを併用して使う・仕事とプライベートで電話番号を分けたい場合にも便利な一台です。

P40 lite 5Gで格安SIMを使うのは非常に簡単で、IIJmio(Aプラン)のSIMカードを挿入すると以下のようにau 5G通信を含むAPNがプリセットされています。

*IIJmioでは2020年9月時点、5G通信は利用できません。5Gでのデュアルスタンバイは出来ず、5G回線は一つのSIMのみとなる仕様です。

P40 lite 5Gの物足りない点・気になる点

続いて、多数の最新5Gスマホを使ってきたユーザー視点で「格安な5Gスマホ」というポジションのP40 lite 5Gを使っていて感じた(他社ハイエンドモデルにくらべて)物足りない・気になった点を挙げていきます。

まず、P40 lite 5Gは結構大きめのスマホです。

横幅は75.0ミリ、縦幅162.3ミリ、厚みは8.58ミリほどあります。ディスプレイが6.5インチという大型であるため、どうしてもボディも”小型”とは言えないサイズ感です。本体重量は189グラムとなっており、アップルのiPhoneシリーズでいうとiPhone 11 Pro (188グラム)と同じくらいの重さです。

P40 lite 5Gのインカメラは本体左上に小さな穴をあけることで高占有率のパネルを搭載しています。

P40 lite 5Gのパネルは有機ELではなく、フルHD+のTFT(液晶)パネルとなっています。文字が見づらい・発色が悪いという印象はありませんが、有機ELパネル搭載のスマホと並べると色の違いが気になる人もいるかもしれまん。

これは好みの問題もありますが、P40 lite 5Gは最近流行りの「ディスプレイ面(下)内蔵指紋認証」ではなく、本体横に指紋センサーがあります。

指紋センサーの認証精度・速度は全く問題ありませんが、指紋センサーの位置がパネル前面/背面についていた機種から買い換えると、慣れるのに多少時間が掛かるかもしれません。

機能面ではP40 lite 5Gは防水防塵に非対応、おサイフケータイにも非対応となっています。上位のP40 Pro, P30 Proなどは防水対応です(ドコモモデル P30 Proはおサイフケータイにも対応)。防水・おサイフケータイが必須というユーザーはP40 lite 5G以外のスマホを選ぶ必要があります。

また、P40 lite 5GではGMS(グーグル・モバイル・サービス)は非対応となっており、Google Playストアは利用不可となります。YoutubeやTwitter、Facebookなどの人気アプリも使えないものがあります。

Googleサービス関連の機能を類似のApp Galleryで配信されているアプリで代替する必要があるため、新しいアプリに慣れることが必要となる場合があるでしょう。

IIJmioでキャシュバック付きキャンペーンあり

2020年9月時点において、ファーウェイのP40シリーズ3機種をすべて取り扱う格安スマホサービス「IIJmio」では、他社からの乗り換えで条件を満たすとスマホを安く買えるキャシュバック特典があります。


各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。

P40 lite 5Gは単品価格でも他の5Gスマホに比べれば破格ですが、キャンペーンをうまく活用して初期費用・維持費も節約できる契約特典をセットで使うと効果的です。

また、とにかく料金が安いプランにしたいのなら、2020年から始まった新しい従量プランもあります。

☆「IIJmio公式HP 従量プランの詳細をみる

[実機レビュー]4万円格安5GスマホP40lite 5Gは買いか?驚異的なAntutuスコア/カメラ性能評価