スマートホーム・スマート家電でどんな事ができるのか、どんなものがあれば/何が出来るのか、アイデアをまとめておきます。
スマートフォンの普及とともに急速に一般化してきた「スマートホーム/スマート家電」は、まだ試したことがない・詳しく知らない人にとっては”なんだか便利そうだけど、どうすれば出来るのか/何があれば/どこまで出来るのか?”というメリットが分かりづらいものです。
筆者も使ってみるまでは「家電の自動化?そんなの従来通りのリモコンや電源スイッチで十分でしょ」と思っていた側の人間ですが、実際に使い始めると”アレもコレも、全部自動化・スマートホーム化すれば生活がちょっと便利”になると実感できました。
ここでは個々のスマートホーム家電や製品についての詳細な解説・使い方は説明せず、「このアイテムがあればこういうことが出来る」というアイデアだけを中心に紹介していきます。スマートホーム・スマート家電を使いこなしている人ではなく、漠然と”スマートホームで生活を便利に出来るかな?遊んでみたいな~”という人は参考にしてみてください。
アイデア1:スマートホームで操作できるもの
まず、スマートホームで操作できるさまざまな製品カテゴリーを列挙していきます。
テレビ
エアコン
オーディオ機器
掃除機
照明
ホームセキュリティ(施錠・監視カメラなど)
スマートホームでは、「インターネットにつながる機能がある(はじめからスマートホームに対応した製品である)」または「リモコン・スイッチで操作できる」製品の多くをコントロールすることが可能です。
いまはいろんな製品がスマートホーム化することが出来ますので、今ある家電をそのまま使うか、新しく対応製品に買い替えるか検討しましょう(各種スマートホーム化用の製品は下記で紹介しています)。
アイデア2:スマートホーム化に必要なもの
「アイデア1」で列挙したカテゴリーのうち、スマートホーム化できる/できない製品があります。既存の製品をスマートホーム化する/新しくスマートホームに対応した家電を買うのかどうかによってコントロール出来る内容や必要なアイテムが変わります。
例えば、リビングの明かりをコントールするには、
パターン1. スマートホーム機能が内蔵された照明を買う
パターン2. 通常照明+赤外線リモコン機能でスマートホーム化する
パターン3. 通常照明+物理ボタンを押す部品でスマートホーム化する
などの方法があります。
*上記以外の基本的な設備として、インターネット接続環境(Wi-Fi)・設定のためのスマホやタブレットデバイス(iPhone/Androidなど)も必須です。
上記はスマートリモコンのハブ機能を有した、「Switchbot LEDシーリングライトプロ」という商品です。”プロ”が付いたモデルなら照明が赤外線リモコンの送信機としても動作するため、室内に複数の赤外線対応家電があるなら、これ1台を起点としてさまざまな製品をスマートホーム化可能です。
アイデア2.5:スマート家電では無い製品を操作する
前述の「通常照明をスマートホームとして操作する」場合は、既存の商品の機能・仕様に応じてスマートホーム化の可否が変わる場合があります。
赤外線リモコンでライトをオン/オフ/調光できるタイプの照明を持っているなら、以下の「Switchbot ハブ2」にリコモン機能を学習/コピーすることで、通常のリモコンを使わずスマホや声でコントロールすることが可能になります。
このスイッチボットハブ2は、基本的にあらゆる赤外線リモコンの命令を覚える事が可能です(アプリに登録されている各種メーカーのリモコンを自動で覚えさせる/リモコンから実際に赤外線を出して、その情報を記録させることも可能)。テレビでもオーディオでも、何でも操れます(ただし一部メーカー品などは分析・学習できない場合もありました)。
一方で、リモコン型ではない照明の場合、照明自体にスマートホームとしての機能を持った機器を手に入れる/物理的なスイッチでオン・オフが出来るなら「スイッチボット指ロボット」のような商品で、ボタンをオン/オフ出来る可能性があります(製品によっては操作できない場合があります)。
もっとシンプルに電源をオン/オフするだけで良いならスマートプラグという製品もあります。
スマートプラグは電源プラグを指す場所に設置することで、通電だけをコントロールするものです。例えばリモコンのない扇風機のコンセントをスマートプラグ経由にしておけば、実質的なリモコン化・スマート家電化が出来ます。
スマートホーム化するためにすべての家電を買い替える必要はなく、出来るところから始めていくのが良いでしょう。
アイデア3:スマート化した家具家電を操作する
「スマートホーム」に対応した製品・コントロールを可能にした家電などを操る方法として一般的には、
・iPhone/スマホから操作
・スマートスピーカー(マイク)を使って声で操作
・センサーを使って自動操作
・時間や条件に応じて自動で操作
などが考えられます。最も基本的な操作はスマートホーム化する際に使ったスマホアプリ(例えばAlexa、Googleアシスタントなど)から操作する方法です。スマホ1つでいろんな家電の電源を入れたり切ったり、自宅内に居なくてもネット経由でコントロールが出来るはずです。
一方で、声で呼びかけて家電を操作するなら、スマートスピーカーがあると便利です。
スマートスピーカーとして有名なのは、アマゾンのEchoシリーズです。
安価なEchoシリーズのスマートスピーカーと連携させておくと、常時マイクが待機して「Alexa,電気をつけて」などと呼びかけてスマートホーム化させた各種製品を操れます。Alexaのアプリでは数多くの製品を操作できるように詳細な設定ができます。
スマートホーム製品には、人感センサー・温度/湿度センサーなども販売されており、「玄関に人が来たら照明・エアコンを自動でつける」・「部屋が乾燥したら自動で加湿器をつける」といったことも可能です(個別の製品に対して操作を行うのではなく、複数の命令を一度にプログラムすることもできます)。
アイデア4:スマートホーム化出来る具体的製品例
既存の家具家電をスマートホーム化する場合、最初はスマートスピーカー/スマートリモコン/スマートプラグなどから始めると良いでしょう。
筆者はアマゾンの「Alexa」で操れる製品でスマートホーム商品を集めましたが、いろんなメーカー/アシスタント機能に対応した製品があります。
カテゴリー | 製品名/価格例 |
スマートリモコン | Switchbot ハブ2/定価8,980円 |
スマートスピーカー/マイク | Echo Pop/定価5,980円 |
照明+スマートリモコン | Switchbot シーリングプロ /約1万円~ |
スマートホームロック | Qrio Lock/約2万円~ |
スマートカメラ | Google Nest Cam/ 屋内・屋外用各種あり |
スマートプラグ | Amazon純正 スマートプラグ/定価1,980円 |
スマートカーテン開閉 | Switchbotカーテン自動開閉/定価9,980円 |
*2023年11月20日時点の価格・販売しているもの。動作状況・サポート状況は各社へお問い合わせください。Google Nest デバイスはGoogleアシスタントではなくAmazon Alexaでも操作できるスキルが配信されています。