7.9インチシリーズのiPad mini (iPad mini 4や5/2019年モデルなど)や10.2インチ/10.5インチ/11.0インチ/12.9インチのiPadシリーズを、ノートパソコンのディスプレイ+キーボードのように角度調整が出来るヒンジ付きキーボードを買ってみたのでレビューします。

今回購入したのは「Brydge」(ブジッジ)というメーカーが出しているiPad向けのキーボード。2022年5月時点でさまざまなiPad mini/iPad/iPad Proシリーズ向けの専用キーボードがあります(各iPadモデル向け情報は本ページ下段で列挙しています)。

このキーボードを購入した理由は、おもに新幹線や飛行機などの移動中に文章入力をしたくて、

しっかりとした、打ちやすいキーボード
膝上でも安定して使えるヒンジ(折りたたみ)機構

この2点を重視しました。

普段管理人はデスクトップパソコン用に「Logicool KX800」を愛用しており、iPad mini用のキーボードとの違いに戸惑うこともありましたので、実際の使い勝手と良い点・悪い点をレポートしていきます。

iPad mini5/4(7.9インチ)用が安く輸入出来た

実は今回購入したキーボードは、型落ちで古くなった7.9インチ・iPad mini 5(第5世代)向けの製品。日本国内ではもう販売しているショップは少なくなっているようです。

しかし、アメリカのアマゾンにて安売りされていたので試しに買ってみることにしたのです。

☆「amazon.com Brydge 7.9 Keyboard for iPad Mini (5th Generation) and iPad Mini (4th Generation)

パッケージ・文字配列は英語用ですが、主な機能・仕様は日本国内で販売されたものと同じはずです。購入時の価格でおよそ7千円ほどで輸入できました(アメリカのアマゾン個人輸入のやり方はこちら)。

日本向けの製品(型番BRY5201JP)は2021年時点で13,800円ほどで売られていたようです(当時の情報が見当たらなかったため詳細不明ですが、AppleストアでもBrydgeのキーボードは売られていたようです)。

円安効果で本来なら1.5万円以上しても可怪しくない相場ながら、米アマゾンの価格が国内価格に比べて安く感じられたので、思わず輸入しちゃいました。

*今回輸入したモデルは日本の技適マーク・番号印字があります。技適未取得の電波を発する製品を国内で利用すると罰せられる可能性がありますので他製品・類似品の購入はご注意ください。

ヒンジで180度調整出来る、特許取得機構

Brydge 7.9 Keyboard for iPad Mini の特長は、特許を取得しているというiPadを固定するためのヒンジにあります。

iPad本体は、上記の写真にあるような「J」のような形をした2つのパーツに差し込むことで固定します。ゴムのような素材で、グイグイと押し込むだけです(がっちりと固定するロック機構は無い)。もちろん各機種用に専用設計されていますので、ぴったりとハマり安定します。iPad部分を掴んで吊り下げても、キーボードがカンタンに外れ落ちることはありません(強い衝撃・振り揺らすと外れることもありえるため、乱暴な取り扱いには注意してください)。

膝上・デスクの上・あるいは少し高い位置にiPadを置いても、ヒンジの程よい硬さでどの角度でもピタリと固定出来ます。

持ち運ぶときはiPadのディスプレイ面を内側にして、ノートパソコンを閉じるように畳むことが出来ます。上記の写真ではiPad miniを立て掛けられる「超薄い貼り付け型スタンドFold Stand」をiPadに貼り付けた状態ですが、スタンドに被ることなく併用が出来ます(これを狙ってBrydgeのキーボードを選んだという理由もあります)。

このiPadとキーボードの接続パーツはiPad本体にケースを付けていない状態を前提に設計されていますので、iPadの保護ケース・バンパー製品などを装着した状態だと利用できない点には注意が(ケースを外し、iPad本体のみをキーボードに取り付ける事が)必要です。

打鍵感は良好、キー配置はちょっと特殊

Brydge 7.9 Keyboard for iPad Miniのキーボード部分は、一般的なWindows/Macシリーズのノートパソコン用とはやや異なる配置・設計です。

 

7.9インチのiPad miniではどうしてもキーを配置できる面積が限られるため、いくつかのキー配置・サイズが特殊です。特に実際に入力作業をして一番気になったのは、エンターキーのサイズ。。。

このキーボードのEnterキーは、普通の英字ボタンのサイズと同じです。一般的なキーボードだと2行分のサイズで押しやすいキーボタンになっていることが普通であるため、普段のキーボードとの差に強い違和感を感じます。

それ以外はiPad専用らしく、便利なキーも用意されています。

キーボードの左上にある「□」ボタンを押せば、iPadのホームへ一発で戻れたり、明るさ調整・音量調整・メディアコントロール(Youtubeで再生・一時停止・次コンテンツへ移動)などの各種ボタンも正常に動作しています(iPad OS 15.4で確認)。

キーボードは薄めで、そのままノートパソコンのキーボードに似た打鍵感。小型の割に押しやすく、たくさんの文章を入力したい場合には向いています。

なお、iPad mini用にはありませんが、iPad Pro 12.9インチ・11インチ用のBrydge製キーボードにはトラックパッドがある製品もあります。

キーボードにはバックライトも付いています。

バックライトの明るさは3段階に調整できて、もちろんオフ(消灯)することも出来ます。

バッテリーは本体横にあるmicroUSBにて充電出来ます。Lightningではないので注意してください。電池持ちは1日2時間で最長12ヶ月も保つそうです。

キーボードのみの重さは349グラム。アルミニウムの金属ボディで作られているため決してキーボードとして軽量とはいえませんが、iPad mini 5+Fold Standもセットにして実測687グラムでした。

モバイルのキーボードとしては重いものの、”ノートパソコン化”していると考えるのなら超小型・超軽量PC並の重さであるため、持ち運びにも便利です。

Brydgeのヒンジ付きキーボードシリーズ

BrydgeのiPadをノートパソコンのように使うことが出来るヒンジ機構のキーボードは、iPadのモデル(大きさ)に依存して専用のモデルを購入する必要があります。

購入する場合は、大きさ・互換性に注意してください。

製品名 対応モデル
Brydge 7.9 キーボード
(今回レビューしたもの*)
7.9インチ iPad mini4/iPad mini5
BRYDGE BRY5003 9.7 9.7インチ iPad mini 3/2/1
BRYDGE BRY6001 12.9 12.9インチ iPad Pro
BRYDGE BRYTP6022 12.9インチ iPad Pro (第4/3世代)
BRYDGE BRYTP4012 11.0インチ iPad Pro (第2/1世代)
BRYDGE BRY80032JP 10.2インチ iPad (第8/7世代)
BRYDGE BRY8003-CJP 10.5インチ iPad Air(第3世代)/iPad Pro

*日本向けではありません。JPモデルは過去にヨドバシカメラやヤマダ電機などで販売されていましたが、2022年5月時点在庫が確認出来ませんでした。カラーによってモデルの型番末尾が異なります。

今回レビューした「J」のようなパーツで取り付けるタイプと、ハードケース一体型の製品もあります。

[レビュー]iPadをノートパソコンっぽく出来るヒンジ角度調整Brydgeワイヤレスキーボード良い点・悪い点