ソフトバンクは2018年9月6日よりスマートフォン・iPhone向けの料金プランシステムを大きく変更します。
新プランの提供開始に合わせて現行の「スマ放題/スマ放題ライト」の新規加入・プラン変更も順次終了させるため、ソフトバンクで2018年モデルの新型iPhone XSなどを新規購入する場合には新プランを契約する必要が出てきました。アップルの2018年新製品発表会前にソフトバンクの新プランについて理解を深めておきましょう (→ iPhone XS, iPhone XS Max購入に新プランを適用した場合の料金・キャッシュバック情報を追加しました)。
2018年9月6日から受付が始まる新データプラン「ウルトラギガモンスター+」・「ミニモンスター」と組み合わせて契約が必要な「通話基本プラン」も、従来の料金体系から変更された部分があります。
もし旧プランで契約をしたいのなら2018年9月5日までに申し込む必要がありますので、各自の使い方に合わせて有利なほうを選びましょう。
新プラン「通話基本プラン」の種類
9月6日から始まる「通話基本プラン」は以下のような3つの使い方・9種類の契約プランが選択出来るサービスになっています。
構成 | サービス内容 | 契約タイプ |
通話基本プランのみ | 従量課金制 (かけ放題サービス無し) |
・2年契約 ・2年契約(フリープラン) ・定期契約なし |
通話基本プラン+ 準定額オプション |
1回5分以内のかけ放題 | ・2年契約(自動更新) ・2年契約(フリープラン) ・定期契約なし |
通話基本プラン+ 定額オプション |
時間制限無し 国内通話かけ放題 |
・2年契約(自動更新) ・2年契約(フリープラン) ・定期契約なし |
ソフトバンクの新しい音声サービスの契約体系では、「5分のかけ放題または制限無しのかけ放題を付けるか、かけ放題を付けないか」を選べるシステムになりました。イメージとしては、格安スマホサービスが提供している音声SIMプランと通話定額サービスオプションに似ています。
また、2年間の自動更新がある定期契約と、契約後2年間が経過すると自動更新されなくなる「2年契約(フリープラン)」を選択時の基本料金に差を設けました。始めから定期契約無しでも契約することは可能ですが、月額料金は自動更新プランよりも割高に設定されています。
旧プランとの対応・料金比較
5分間のかけ放題(準定額オプション)と時間制限無しのかけ放題(定額オプション)は、従来のスマ放題/スマ放題ライトとほぼ同じサービス内容です。旧プランとの対応を図にすると以下のようになります。
通話サービスの内容 | 新プラン (通話基本プラン) |
旧プラン |
かけ放題なし |
【オプション無し】 | 該当なし** |
5分間のかけ放題 | 【準定額オプション】 | 【スマ放題ライト】 |
かけ放題 | 【定額オプション】 | 【スマ放題】 |
*ウェブ使用料(300円)を含む。 **旧プランにおいて通話かけ放題無しのプランは、更に古いホワイトプラン系はありますが、すでに新規受付を停止している&パケットプランのシステムも大きく違うので「該当なし」としました。
9月から始まる新プランにおいて、5分間・かけ放題オプションを追加した場合には、実は旧プランのスマ放題/スマ放題ライトと基本料金負担・サービス内容は全く変わりません。
旧プランの時点でもほとんど定期契約無し(2年契約未加入)でソフトバンクの回線契約を行うユーザーは極限られた数だったのかもしれませんが、新プラン導入後は最低でも2年間ソフトバンクと定期契約を行うことが事実上必須と言えるサービスに改定されたということになります。
スマ放題/スマ放題ライト/おてがるプラン廃止
ソフトバンクでは新しい「通話基本プラン」の導入に伴い、2018年9月5日をもって旧プランの「スマ放題/スマ放題ライト」・「おてがるプラン」への新規加入・機種変更を順次停止することを発表しています。
受付終了のタイミングは以下の通りです。
<新規契約時の申し込み受け付け> 2018年9月5日をもって終了:スマ放題「通話定額プラン」 スマ放題ライト「通話定額ライトプラン」 データ定額ミニ 1GB データ定額ミニ 2GB データ定額 5GB ギガモンスター(データ定額 20GB) ウルトラギガモンスター(データ定額 50GB) おてがるプラン
<機種変更時の申し込み受け付け> 「おてがるプラン」の申し込み受け付けを、2018年10月31日をもって終了。
<プラン変更の申し込み受け付け> 「ホワイトプラン」からのプラン変更(「通話定額プラン」 スマ放題ライト「通話定額ライトプラン」)の申し込み受け付けを、2018年10月31日をもって終了
もし現行のプランで契約したい場合は2018年9月5日までに契約・プラン変更の手続きを行って下さい。
月月割が事実上廃止
新プランの「通話基本プラン」を割引価格で契約する場合、機種購入時に適用される月額値引き(月月割)が適用されなくなることが発表されています。
通話基本プランは2年契約のほか、2年契約(フリープラン)(月額1,500円)、2年契約なし(月額3,900円)から選べます。2年契約および2年契約(フリープラン)に加入の場合、「月月割」は適用されません.
逆に言えば2年契約なしを選べば今後も月月割が適用されるようですが、料金プラン維持費が先述の通り最大毎月2,700円も割高になるため、月月割を付けるより2年契約をしたほうが現実的だと見られます(他のキャンペーン・割引にもおそらく2年定期契約への加入が条件となると予想されます)。
また、旧プランのスマ放題/スマ放題ライトを今後契約し続けた場合も、機種変更時に月月割が使えなくなります。
スマ放題「通話定額プラン」およびスマ放題ライト「通話定額ライトプラン」、「ホワイトプラン」を継続して利用するお客さまが、新たに機種変更する際の「月月割」の提供を、2019年1月31日をもって終了
上記の文章を読む限りでは2019年1月31日までならば機種変更をしても月月割が適用されるはずですが、それ以降は機種値引きが一切適用されないまま旧プランを使い続けるしか選択肢がなくなる可能性があります。
おうち割 光セットの割引額変更
ソフトバンクのスマートフォンプランとセットで利用することで月額料金値引きが適用される「おうち割光セット」についても、新プランと旧プランで割引額が変更となります。
現行のスマ放題/スマ放題ライトとセットでは、契約しているプラン容量に応じて月額500円または1000円の割引が適用されています。
現在スマ放題系プランでおうち割ひかりセットを適用している場合は今後も継続して割引を受けることは可能です。
2018年9月6日からの新プランでは、ウルトラギガモンスター+/ミニモンスターの場合のどちらでもおうち割ひかりセットの値引き額は毎月1100円に統一されます。
詳しくは対象のネットサービスの適用条件をご確認ください。
☆「SoftBank Air」
☆「ソフトバンク光」
iPhone XS, XS Maxの新プラン加入時料金
2018年9月21日より、2018年モデルiPhone XS, iPhone XS Maxがソフトバンクより発売されます(14日16時~予約受付開始)。本モデルは旧プランの受付終了後に発売となりましたので、契約時は新プランでの購入が必要となった最初のiPhoneということになります。
特にiPhone史上最大モデルとなった iPhone XS Maxでは本体定価が非常に高くなり、最大で20万円近い負担額となりますので、安い料金プラン・割引、そしてキャッシュバックをもらって契約しないとスマホ代が家計を圧迫しかねませんので、安く使える新プランを研究してから購入することをオススメします。
ソフトバンクiPhone XS, XS Maxの価格リスト(発売時点)
機種/容量 | 64GB | 256GB | 512GB |
iPhone XS (5.8インチ) |
5,700円/月 (136,800円) |
6,460円/月 (155,040円) |
7,500円/月 (180,000円) |
iPhone XS Max (6.5インチ) |
6,240円/月 (149,760円) |
7,000円/月 (168,000円) |
8,040円/月 (192,960円) |
新プランでMNP購入した場合の料金シミュレーション
MNP時料金負担 | 月額料金(税込み) |
通話基本プラン | 1,296円~ |
ウェブ使用料 | 324円 |
ミニモンスター(データプラン) | 2,678円~ (1GBまで) |
1年おトク割 | -1080円×12ヶ月 |
ガラケ→スマホ割 | -2,138円×12ヶ月 |
iPhone XS 64GB | 2850円×48ヶ月 (半額サポート利用時 最大25ヶ月目以降残債免除) |
月額支払額 | 1年目 月額3,930円~ (本体代金コミ,半額サポート利用) |
キャッシュバック | 現金60,000円 (2018年12月時点、最大額) |
*キャッシュバック額は実施時期によって異なります。ウルトラギガモンスターだとさらにCBがアップします。
新プランでは従来の月月割が付かないため、48分割ではなく24分割を選ぶと最も安いiPhone XS 64GBモデルでも本体負担だけで月額5,700円~、最も高いiPhone XS Max 512GBだと月額8,040円にまで跳ね上がります。
また、上記の料金シミュレーションにしても、1年目だけ適用される「1年おトク割」・「ガラケ→スマホ割」を使っているため、2年目以降の負担はもっともっと高くなってしまいます。
ここで半額サポート for iPhoneを使うことで、最大9万円以上の残債を2年後に支払わずに済みます。19万円の本代金をすべて支払って購入しても良いですが、2年後以降も使い続けるより、中古状態のiPhoneを事実上9万円でソフトバンクに引き取ってもらえるに等しい半額サポートは、iPhone XS Maxの購入にとってはかなり有利な条件です(詳しい考え方は「18万円超えのiPhone XS Maxを安く使う鍵-3キャリアの半額/端末返却システムが効果的に」のページを参照)。
*キャッシュバックは公式サイトではやっていません。他社からMNPする場合に現金還元が貰いたい場合は以下の一文を問い合せフォームにコピペし、在庫確認・申し込みを行なってください(本キャンペーン価格は2018年12月末確認時点。新規/機種変の手続きは公式サイトで行なってください)。
iPhone予約キャッシュバックキャンペーン(ID:2501)を見ました。iPhoneのMNP料金プラン・契約条件と在庫状況を案内してください。
*キャンペーンIDを記載せずに問い合わせてもキャッシュバックは貰えませんので注意してください。キャンペーンID・特典は施策実施時期によって変更されますので、最新情報は「おとくケータイ IDリスト」のページも参照ください。
さらに別の代理店では最大35,000円のキャッシュバックも行なっています(2018年9月14日時点)。
ソフトバンクのスマートフォン販売のシステムは上記の通り大きく変更され、従来どおりのプラン維持・スマホ購入の割引が適用できなくなるため、新プラン移行後にソフトバンクで契約する場合は良く提供条件とサービス内容を理解してから契約を行って下さい。
月額0円のプリモバイル・安心ケータイは継続
今回発表された料金プラン変更では、スマホ向けの料金プランは一新されることになりましたが、ソフトバンクで人気のプリペイド携帯・プリペイドスマホ(シンプルスタイル)およびあんしんファミリーケータイ向けのプラン変更・終了の案内はありませんでした。
通話かけ放題やネットも全く必要なく、通常のスマホプラン・ケータイプランが割高に感じる人は、月額料金0円のプリペイドケータイ・プリペイドスマホ、2年間0円で維持できるあんしんファミリーケータイ(204HW)を今後も契約することは可能です。
ソフトバンクのプリペイドサービス・あんしんファミリーケータイの格安維持方法については以下の契約体験・解説ページを参照下さい・
☆「[レビュー]電話を受けるだけなら年間3千円でOK 超シンプルプリペイド携帯 Simplyで出来る事・買い方解説」
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