”価格”を優先するか、”最先端”を優先するか。
日本で非常に安く利用できる2022年モデルの高性能モデル「Xiaomi 12T Pro」と、海外で発売されている新型モデル「Xiaomi 13 Pro」の違い・激安で買う方法を解説します。
日本でもエントリーモデルからハイスペックモデルまで多数の携帯ショップ向けおよびSIMフリーモデルを発売している「Xiaomi」のスマートフォンは、同程度の性能を持った他ブランドのモデルより安めに設定されていることが多く、コスパ優先ユーザーに人気です。
2023年春時点で最も性能が高い日本向けスマホ「Xiaomi 12T Pro」は投げ売りされており、各種割引を使うことで実質負担月額1円で在庫処分の段階に入っています。
一方で、日本では発売されたことのないXiaomiのスマートフォンには、更に上位の ”T”が付かない「Pro」シリーズが存在しており、すでに2023年モデル「Xiaomi 13」シリーズへと移行しています。
日本未発売モデルは一般の携帯ショップで買うことは出来ませんが、海外通販や輸入商品を取り扱うショップで流通していますので、スマホに強いこだわりのあるユーザーは、激安で手に入るXiaomi 12T Proと海外版の最高峰次世代機種「Xiaomi 13 Pro」の性能と価格比較をして選んでみましょう。
Xiaomi 13 ProとXiaomi 12T Proの違い
Xiaomi 12T Proは日本向けの2022年ハイスペックモデル、Xiaomi 13 Proは海外向けの2023年フラグシップモデルです。発売されたタイミング的にはそれほど期間はズレていないのですが、仕様・性能には結構差があります。
スペック・仕様 | 2022年モデル Xiaomi 12T Pro |
2022-23年モデル Xiaomi 13 Pro |
発売日 |
2022年12月16日 |
2022年12月~ (海外向け) |
ディスプレイ | 6.7インチ 1.5K (2712×1220) 有機ELパネル |
6.73インチ 2K (3200×1440) 有機ELパネル |
リフレッシュレート |
最大120Hz |
最大120Hz |
ピーク輝度 |
900 nit |
1900 nit |
サイズ | 163 × 76 × 8.8 mm |
162.9 × 74.6 × 8.38/8.7 mm |
重さ | 205グラム |
210グラム/229グラム |
SIMスロット |
nano SIM+eSIM |
nano SIM×2枚 |
電池容量 | 5000mAh | 4820mAh |
急速充電 |
最大120W (19分フル充電) |
最大120W (19分フル充電) |
CPU | Snapdragon 8+ Gen1 |
Snapdragon 8 Gen2 |
Antutuスコア |
約100万点 |
約130万点 |
RAM | 8GB | 8/12GB |
ROM | 256GB |
128/256/512GB |
5G通信 | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ |
対応 |
非対応 |
ワンセグ/フルセグ |
非対応 |
非対応 |
ワイヤレス充電 |
非対応 |
対応(50W) |
外部ストレージ |
非対応 | 非対応 |
カメラ | 2億画素[メイン] +800万画素[超広角] +200万画素[マクロ] | 5000万画素[メイン] +5000万画素[超広角] +5000万画素[望遠] |
カメラセンサー |
メイン 1/1.22インチセンサー |
メイン 1.0インチセンサー |
防水防塵 |
IPX3/IP5X | IP68 |
生体認証 |
顔+指紋(画面内蔵) | 顔+指紋(画面内蔵) |
価格* | SB:143,280円 (8+256GB) |
約9.7万円~ (4,999元~) |
*Xiaomi 13 Proはエリアによって発売日・仕様が一部異なります(カラーモデルによっても重さ・サイズが少し違います)。購入時には販売サイトで仕様・型番を良く確認してください。現地価格は2023年5月7日時点における為替相場のもの。Antutuスコアはver9系での目安。
上記の通り、Xiaomi 12T ProとXiaomi 13 Proはほぼ同時期に発表されているにも関わらず、Xiaomi 13 Proのほうが新機能・優れた仕様となっている部分があります。
Xiaomi 13 Proでは、
ディスプレイがより明るく、高解像度
新チップ Snapdragon 8 Gen2搭載
50Wワイヤレス充電対応
1インチセンサーのメインカメラ
高画素の望遠・広角カメラ搭載
IP68の高い防水防塵性能
といった長所があります。
特に大きな違いはカメラ性能です。
日本のモデルXiaomi 12T Proも新しい2億画素カメラを搭載しており、一般的な他社スマホに比べれば大きなセンサー(1/1.22インチ)を積んでおり、そのメインとなる広角カメラ性能は高めです。しかし、ワイドな撮影に使う超広角カメラは800万画素、望遠(ズーム)レンズはありません。
Xiaomi 13 Proの場合は超広角用・望遠レンズ用にも5000万画素カメラを採用しており、全領域における高画質な写真を撮影可能となっています(特にズーム性能では専用レンズのないXiaomi 12T Proを圧倒します)。
一方で、日本向けモデルのXiaomi 12T Proを選ぶメリットもたくさんあります。
実質24円~の投げ売り価格で買える
120Wの超急速充電が使える
おサイフケータイ(Felica)が使える
24ヶ月バッテリー無料交換保証あり
日本国内でサポートを受けられる
もともとXiaomi 12T Proも10万円超の高性能機種ですから、前述の通りまだまだ2023年春時点でもハイエンドクラスであることは間違いありません。
日本モデルではないXiaomi 13 Proは「海外現地の定価」としては割安ながら、日本でタダ同然で買うことは絶対に出来ないでしょう。
海外スマホは日本の携帯ショップでサポートを通常は受けることも出来ず、修理・故障時は海外のメーカーとやりとりするか、諦めるしかありません(販売ショップ独自のサポートなどを受けることができる場合はあります)。
「それでも1インチセンサー・最新モデルに憧れる!」という人は、日本からでも簡単に購入できる輸入代理店でXiaomi 13 Proを注文することは可能です。
日本語で注文できる輸入サイト「Etoren」の場合、2023年5月7日時点で以下のような価格に設定されています(税込み)。
モデル・仕様 | 価格 |
中国版 Xiaomi 13 Pro | 112,800円~ |
グローバル版 Xiaomi 13 Pro(12+256GB~) | 169,400円~ |
*価格は2023年5月7日時点。
さらに上級者向けなら、海外通販サイト・AliExpress経由で輸入するという手も。
価格はセラーに依りますが、現時点でおよそ700ドル弱(約9.5万円~)くらいから輸入が可能です(販売者により送料や関税などの負担が別途生じる場合もあります)。
なお、Xiaomi 13シリーズには更に上位の「Xiaomi 13 Ultra」もあります。
*Xiaomi 13 Proは日本向けモデルではありません。国内での一般利用は想定されていません。この意味が分からない人はXiaomi 12T Proを選ぶことを推奨します。
Xiaomi 12T Proの期間限定特価なら「悩む時間が無駄なので、とりあえず買っておけばOK」というレベルです。