2019年冬モデル Google Pixel4ユーザーの多くが感じている「電池の持ちが悪い」問題をなんとか解決・軽減出来ないかと、頑張りました(現在も頑張り中)。
2018年より国内でも正式に発売されることになったグーグルのスマホ「Pixelシリーズ」の最新作 Pixel 4では旧モデルに比べても処理性能がアップ・カメラ機能がアップ・eSIMによるDual SIM利用が可能・高速な顔認証が使える、天体撮影が出来る(これはアップデートによりPixel3でもすでに利用可能)、そして日本ではまだ使えないものの新機種「モーションセンス」に対応するといった目玉機能もあり、管理人も喜々としてPixel 3から機種変更をしてみたのですが・・・
Pixel 4のあまりの電池の持ちの悪さに、結局普段使いのスマホはPixel 3に戻してしまいました。
Pixel 4の電池の持ち以外の部分については特に不満もなく、IIJのeSIMプランを追加して料金節約も出来て最高!と思っていましたけれど、電池の持ちがコレでは・・・
上記はPixel4を購入から約1ヶ月が過ぎた時点における、ほぼ静置状態での電池の減りをバッテリーアプリで追跡したものです。
管理人のPixel 4はほとんど追加アプリを入れず、全く触らない状態であっても1時間あたり2%くらいの電池が減り続けるという、10年前のスマホでももっとマシなのではないかと思うほど、残念な電池状態になってしまいました。
上記の状態ではさまざまな節電設定を試した後であり、省エネ設定をしても結果はほとんど変わりませんでした。
関連記事:[購入レビュー]Google Pixel4電池持ち 10日間(+1ヶ月)使ってみてのバッテリー消耗の印象は「かなり悪い」
もうPixel 4の電池の持ちは「これが仕様」だと諦めるしかない、というレベルにまで設定を変更して試したのですが、最後にPixel 4を初期化し、もう一度はじめから電池消耗に関する検証をしてみようと思い至り、現在この「消耗日記」を書いております。
さて、前置きはこのくらいにしまして、実は現在(2019年12月9日)時点において、管理人のPixel 4の電池消耗はスタンバイ時の状態において1時間あたり0.5%くらいにまで改善しています(電池追跡アプリを入れていないため、グラフはありません)。
まだこれでも「電池が良く持つ」とは言い難いレベルですが、初期化前に比べてスタンバイ時の電池の減りは1/4にまで減っていることになります。逆に言えば、初期化前には節電設定を行ったつもりだったのに4倍も電池を浪費する状態になっていた、とも言えます。
もしPixel 4/Pixel 4 XLを購入して電池の持ちが悪い!と感じている方は、以下に記した「初期化後の全設定変更・電池消耗ログ」を流し読みしてください。何か「これが電池激減に影響していそうだ」という、ひらめきがあるかもしれません。
*2019年12月10日時点において、まだ「何が電池を消費していたか」の特定には至っていませんが、少なくとも”電池の浪費・省エネに大きな影響を与えていない”(はず)の設定項目はいくつか判明しています。Pixel 4の電池持ちを何とかしたいと試行錯誤をしている人の設定の指針になれば幸いです。変更した全ログを公開していくつもりなので、Pixel4をお持ちの方は再現実験も出来ると思います(個体差による多少の差が生じることが予想されます)。
(随時更新)Pixel 4の初期化後設定変更・電池消耗ログ
充電1回目:初期化~様々な設定変更を試す
【検証スタート】:Pixel 4をeSIMのプロファイルのみを残して、リセットする(リセット方法はこちら)ビルド番号はQD1A.190821.007.A3/バッテリー残量 91%
[特記事項] 初期化後、Wi-Fiの設定(5GHz帯)のみを行い、その他の設定はすべてスキップ/デフォルトのままにする(Googleのアカウントも追加しない。起動後一切の設定を弄らない状態)
・電池チェック/バッテリー残量 84%(初期化から12時間後)
(12時間で7%の減少)
・電池チェック/バッテリー残量 81%(初期化から17時間後)
(前回より5時間で3%の減少)
[設定変更] ここで「デバイスを持ち上げて通知チェック」をオフ
・電池チェック/バッテリー残量 76% (初期化から24時間)
(前回より7時間で5%の減少)
・電池チェック/バッテリー残量 73% (初期化から27時間)
(前回より3時間で3%の減少)
”デバイスを持ち上げて通知チェック”をオフにすることで電池持ちが良くなることを期待したのに、むしろ電池持ちが少し悪化している?
[設定変更] ここで「スマートフォンをタップしてチェック」をオフ
・電池チェック/バッテリー残量 60% (初期化から49時間)
(前回より22時間で13%の減少)
[設定変更] ここで「Bluetooth」をオフ
・電池チェック/バッテリー残量53%(初期化から59時間)
(前回より10時間で7%の減少)
[設定変更] ここで「バッテリーセーバー」をオン
・電池チェック/バッテリー残量46%(初期化から64時間)
(前回より15時間で7%の減少)
[設定変更] ここで「バッテリーセーバー」をオフ
・電池チェック/バッテリー残量41%(初期化から74時間)
(前回より10時間で5%の減少)
もともとバックグラウンドで動いているアプリが殆どないためか、バッテリーセーバーをオンにしてもオフにしても大差はなかった
[設定変更] ここで「位置情報」をオフ
・電池チェック/バッテリー残量36%(初期化から88時間)
(前回より14時間で5%の減少)
[設定変更] ここで「NFC」をオフ
・電池チェック/バッテリー残量32%(初期化から96時間)
(前回より8時間で4%の減少)
・電池チェック/バッテリー残量25%(初期化から110時間)
(前回より14時間で7%の減少)
・電池チェック/バッテリー残量21%(初期化から119時間)
(前回より9時間で4%の減少)
[設定変更] ここで「Active Edge」の機能を全てオフ
・電池チェック/バッテリー残量11%(初期化から134時間)
ここで1回目の電池消耗チェックを終了し、再充電しています。
初期化~1回目の電池消耗考察
ここまでの検証に1週間掛かりっております。もうかなりウンザリしています。
お気付きの通り、この1週間、Pixel 4の設定をちょこちょこと変更し続けるだけで、実際の電話・スマホとしての主要機能を一切使わない・使えない状態のまま検証しています。eSIMとWi-Fiは繋がっているので電波の受信はしているはずですが、その他の設定を一切していませんから。。。
今回の検証で重要なポイントは、
・Googleや各種アカウントを入れない状態では、特に異常な電池消費は見られない
(Googleアカウントを入れるとどう変わるのかは次の日記で登場予定)
・「デバイスを持ち上げて通知チェック」をオフにすると、若干悪化する?(要追加検証)
・「アクティブエッジ」関連機能もスタンバイ電池消耗にほぼ影響しない
・「位置情報」の設定もスタンバイ電池消耗にほぼ影響しない
・「NFC」の設定もスタンバイ電池消耗にほぼ影響しない
以上のようなことが判りました(各設定を変更することによる、複合的な影響は未検証です。設定の組み合わせがありすぎるため、検証不能)。
スタンバイ時の電池消耗に影響しそうな項目から順番に設定変更を試してみましたが、1回目の充電では各項目の設定を変えても全体を通じて1時間あたり0.5%前後の消耗に収まっています(1時間単位でしか記録していないため、多少の誤差はあります)。初期化前の通常利用状態では1時間あたり2%前後の浪費をしていたことを考えると、大きな改善です。
ただし、1回目の充電消耗チェック時点では「一般的なスマホとして使える状態ではない設定」(eSIMしか入っていないので電話も出来ない)になっており、基本的な設定変更における消耗変化を確認したに過ぎません。
[Update] ▶ Pixel 4電池消耗チェックの続きはこちら
現在、設定を変更してチェックを続けています。日記は引き続き検証が済んだ部分から追記していきます。