従来の「単に”安いだけ”な格安スマホ」という印象を遥かに超える性能・豊富な機能性で2021年を代表するモデルになることがほぼ確実な新機種「OPPO Reno5 A」(おっぽ りのふぁいぶえー)と「Mi 11 Lite 5G」(みーいれぶんらいと ふぁいぶじー)の違い、スペックや対応サービスの差、評価を行っていきます。

OPPO Reno5 Aは2021年6月3日にワイモバイルバージョン、2021年6月11日にSIMフリー(Dual SIM)モデルが発売されました。Mi 11 Lite 5Gは2021年7月2日発売(イエローのみ7月9日)です。

この同時期に発売される2機種は、どちらもメーカー市場想定価格が全く同じ43,800円に設定されたライバル機種です(実売価格・キャンペーンや特典などは一部異なることがあります。お得なセール・値引き情報についても本稿下部で解説)。そして、キャンペーン・割引価格を使うと一括1万円台というお手軽価格に値引きすることも出来てしまいます。

日本でシェアを急速に拡大しているOPPOの最新定番モデル Reno5Aと、日本でのシェア拡大の大本命となりそうな本機種 Mi 11 Lite 5Gは似ている部分と違う部分がいくつかありますので、購入前の比較をじっくり行わないと後悔する可能性があります。

Reno5AもMi 11 Lite 5Gも一言で行ってしまえば「性能とコスパが良い機種」となりますが、実際に使い比べるとどのような違いが感じられるか・どの機能、性能を優先してスマホを選びたいかによって買うべきスマホの判断をする参考にしてみてください。

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの大きさ比較

スマートフォンを”大きさ”や”持ち持ち易さ”で選びたい場合、Reno5 AとMi11 Lite 5Gには大きな違いがあります。

スマホの大きさ Reno5 A Mi 11 Lite 5G(日本仕様)
ディスプレイサイズ 6.5インチ 6.55インチ
縦幅 162.0mm 160.53mm
横幅 74.6mm 75.73mm
厚み 8.2mm 6.81mm
重量 182グラム 159グラム

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの大きさの違いは、横幅の広さ・スマホの分厚さ・重量にあります。

スマートフォンを手で保持する場合、一般的に横幅が小さい(細い)ほうが持ちやすくなっています。幅の細さではReno5 Aのほうが1.1mm小さいため有利です。

一方で、本体の厚みは圧倒的にMi 11 Lite 5Gが薄く、業界最高峰の薄さです。

スマホの厚みで6.81mmという数字は、一般的なスマートフォン・iPhoneを大幅に下回る薄さです。例えばiPhone 12 (2020年型)の厚みは7.4mmです。

さらにMi 11 Lite 5Gの159グラムという重量も6.5インチの大画面スマホとしては非常に軽い仕様となっています。大画面であるため”一番軽いスマホ”というわけではありませんが、一般的なスマホとは比べ物にならない軽量感です(単純な軽さ勝負ならシャープのAQUOS zero2が6.4インチ・約141gを実現していました)。

OPPOのReno5 Aの大きさ・重さは標準的なレベルです。決してReno5Aが持ちにくい、扱いにくいサイズというわけではないものの、持ち易さ最優先でスマホを選びたいなら、Reno5AよりもMi 11 Lite 5Gを買うべきです。

☆「Xiaomi Mi 11 Lite 5G 6+128GB SIMフリー 【日本正規代理店品】

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの処理性能の違い

スマートフォンでゲームアプリを楽しみたい場合、処理性能の違いを優先して機種を選ぶことになります。この場合も、Reno5AとMi 11 Lite 5Gでは大きな違いがあります。

まずOPPO Reno5 Aに採用されているSoC, CPUは、Qualcomm Snapdragon 765Gというものです。このチップは一般的なゲームであれば十分スムーズに遊べる高い処理性能があります。

一方で、Mi 11 Lite 5GのSoCはQualcomm Snapdragon 780Gという、765Gに比べて1~2世代分くらい性能が高い最新チップが使われています。

具体的にいうと、

Mi 11 Lite 5G → 2019年発売の最高性能モデル並(SDM855相当)
Reno5 A → 2018年発売の最高性能モデル並(SDM845相当)

このくらいの差があります(ベンチマークテストのスコア、処理性能テストの結果による比較)。いずれも当然ながら2021年の最新超高性能モデルと比べると性能は劣りますが、eスポーツでもしない限り2~3年前の高性能モデルであれば遊べないゲームなど滅多にありません。

より性能が高いモデルが欲しいならMi 11 Lite 5Gのほうが、スペック上の性能は上です。

ただし、Mi 11 Lite 5GとReno5 Aはスマホのメーカーが違うため、実際のアプリ動作・体感速度でどちらが速いかは、アプリ次第となります。

ベンチマークのスコアが高い=処理性能が高いことは間違いありませんが、「ベンチマークが高い=スマホの動作が速い」とは限りません。ベンチマークの結果は良いのに実感として表示が遅く感じる/もたつきが出ることもありえるため、特定のゲームを快適に遊びたいという明確な目的がある場合は、メーカーに問い合わせることを推奨します。

一般的な意味で「快適に動けばいい」と思っているのなら、Reno5A, Mi 11 Lite 5Gのどちらを選んでもサクサクとした快適な動作を体感出来ます

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの耐久性の違い

より安全に、安心してスマホを使いたいという場合、防水性能と防塵性能の違いを理解してスマホを選ぶ必要があります。

OPPO Reno5 AはIP68の防水防塵性能があります。一方で、Mi 11 Lite 5Gは防水ではなく防滴(IP53)です。スマホを水没させるとMi 11 Lite 5Gは壊れる可能性が高いため、水回りで使うことが多い場合は絶対にReno 5Aを選んでください。

IP68・・・水中でも壊れない(水面下に入ってもOK)
IP53・・・水しぶきが掛かっても壊れない(水没NG)

*防水性能に関わる評価は、スマホを静置・常温など特定の条件下で行われるテストに対する規格です。IP68だからといって、水中で自由に使っても壊れないことを保証するものでありません。

等級的に防水性能も防塵性能もReno5Aのほうが上となっていますので、安心して長く使いたいと考えるならReno5Aを推奨します。

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの電池・バッテリーの違い

電池の使用 Reno5 A Mi 11 Lite 5G (JP)
バッテリー容量 4,000mAh 4,250mAh
急速充電規格 18W急速充電対応 33W急速充電対応

電池・バッテリー性能でスマホを選ぶ場合、Mi 11 Lite 5Gのほうが少し電池容量が大きく、かつ速い充電速度に対応しています。

Reno5 A(ワイモバイルモデル)の場合、ほぼ初期設定の状態で電池消耗は1時間あたり0.3~0.4%程度であり、待機状態であれば10日以上の利用が可能です。

Reno5 Aの充電速度は特に早くも遅くもなく、一般的な充電器を使った場合だと満充電には130分程度掛かることが多いです。充電速度重視ならMi 11 Lite 5Gに軍配が上がるでしょう。

Reno5AとMi 11 Lite 5Gのカメラの違い

携帯・スマホで簡単にキレイな写真を撮りたい場合、Reno5A とMi 11 Lite 5Gにはややカメラの仕様としての違いが出てきます。

カメラの仕様 Reno5A Mi 11 Lite 5G
メインカメラ 6400万画素 6400万画素
超広角カメラ 800万画素 800万画素
モノクロカメラ 200万画素
マクロカメラ 200万画素 500万画素

Reno5AとMi11 Lite 5Gでは、よく使われるメイン(標準)のカメラと超広角カメラの画素数は同じです。どちらも望遠レンズ(ズームレンズ)は無いため、ズームはデジタルズームによる倍率アップのみとなります。

マクロ(接写)性能についてはMi 11 Lite 5Gのほうが2倍以上の画素数で対応します。

(Reno5Aの接写撮影の様子)

Reno5Aの接写最短距離は4センチ~、Mi 11 Lite 5Gは3センチ~7センチとされています。

Reno5AとMi 11 Lite 5Gはいずれも「カメラ性能特化の最新・最高性能モデル」と比べると画質・機能がやや劣るものの、誰でも簡単に撮れるオートでAIシーン判定や自動設定で綺麗な写真を撮れるモードがあります。

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの生体認証の違い

これは好みの差が出ますので、どちらが使いやすいと感じるか購入前にイメージトレーニングをしてください。

OPPO Reno5Aの指紋認証センサーは背面の後ろにある、丸いボタン(タッチセンサー)に内蔵されています。一方のMi 11 Lite 5Gはボディの側面にセンサーが搭載されています。

いずれも”スマホを手に持った時”の動作で画面ロック解除が出来る位置と言えますが、これまでiPhoneや他社のフロントタッチセンサーを使っていた場合や、異なる認証方法・位置で使っていたユーザーにとって慣れるまで使いにくいと感じる可能性があります。

ただ、どちらも慣れてしまえばスムーズ・素早いロック解除が可能であることは間違い有りません

また、どちらの機種も顔認証にも対応していますので、マスクを付けている時/付けていない時それぞれで指紋・顔認証を同時設定して使い分けることが出来る便利で安心な生体認証です。

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの通信・SIMの違い

Reno5AとMi 11 Lite 5Gは、どちらも5G対応スマートフォンです。しかし、使いたい電話回線・複数の回線を使いたいなどの特殊用途がある場合は、仕様の違いを把握しておく必要があります。

OPPO Reno5Aの場合、SIMフリーモデル(型番CPH2199)かワイモバイルモデル(A101OP)かによって、使えるSIMカード・SDカードの組み合わせが違います。

SIMスロット Reno5A
(CPH2199)
Reno5A
(ワイモバイル)
Mi 11 Lite 5G
(JP)
nano SIMカード (1)
nano SIMカード(2)
(micro SDと排他)
×
(micro SDと排他)
e SIM ○* × ×
外部SDカード
(SIM2と排他)

(SIM2と排他)

SIMフリーモデルのReno5Aの場合、2枚の物理SIMカードスロットとeSIMカードによるデュアルSIM利用が可能です(3つの回線を同時利用することは不可)。ワイモバイル版のReno5AはシングルSIMとなっています(eSIM利用不可)。

micro SDカードを使いたい場合、ワイモバイルのReno5AとMi 11 Lite 5Gではデュアル回線利用は不可能となりますが、SIMフリー版のReno 5Aならばnano SIM+eSIM+micro SDカードのトリプル利用が可能となります。

上記の通り、デュアルSIMで使いたいかどうか(nano SIM/eSIM)、SDカードも使いたいのかどうかで利用可否が変わるため、購入前にSIMスロットの仕様はしっかりと把握しておいてください。

Reno5AとMi 11 Lite 5Gの安売りの違い

SIMフリー版のOPPO Reno5AとMi 11 Lite 5Gは、OCNモバイルONEが発売記念セール・キャンペーンにより安売りをしています。

Reno5A, Mi 11 Lite 5Gの定価は4万3800円ですが、格安SIMセットで半額以下になるOCNのキャンペーンで手に入れることを推奨します(たとえ回線が必要なくても、電話料金の維持費<割引額になるため)。

ワイモバイルモデルの場合、2021年7月時点で新規でも機種変更でも、オフィシャルサイトでReno 5Aは一括18,000円で販売中です。

さらに、発売記念キャンペーンとしてReno5Aを買えば3000円相当のPayPayボーナスも貰えます(機種変更でも対象)。

ワイモバイルユーザーになれば、高性能なReno 5Aを実質たったの15,000円で手に入れる事ができてしまいます。

おサイフケータイ対応、防水対応、5G対応、ゲームも出来る処理性能、カメラ機能も結構高いReno5Aがこの価格で手に入れられる(しかも機種変更でも同額)という衝撃的な割引となっています。

関連記事:ワイモバイル 高コスパで人気のReno5Aを機種変更値下げで一括1.8万円+PayPay3千円分+事務手数料タダ

結論:Reno5AとMi11 Lite 5Gどちらが優れているか?

以上、スマホの重さや処理性能、防水対応の有無などにReno5AとMi 11 Lite 5Gでは、それなりに違いがあることは判ったと思います。

それぞれの違いを理解した上で「どちらを買うべきか」とまだ決められない場合には・・・両方を買って実際に使ってみれば良いと思います。

フツーの高級なスマホを買う場合とは異なり、Reno5AとMi 11 Lite 5Gは2台買っても大した金額ではありません。最新のiPhoneを1台買うと思えば、Reno 5AとMi 11 Lite 5Gの両方を買って余りあるコストで買えてしまうのですから、どうしても「どちらが自分に合うか分らない・決められない」のなら、両方買うのが正解です(そして使いやすい方だけを残し、要らないスマホは家族にあげたり予備スマホとして保管したり、売却してしまえば良いです)。

「いくら安いスマホでも2台も買う余裕は無い」というユーザーには、、、管理人の個人的なオススメをするならば、ワイモバイルモデルのOPPO Reno5Aをまず先に試すのが良いかと思います。なんと言っても、ワイモバイルの料金プランには最低利用期間も縛りもなく、5Gも使える安い料金プランでたったの実質1.5万円なので。

*価格・機種仕様は記事執筆時点のもの。機種やキャンペーンの詳細は各社公式HPを参照ください。

新世代格安スマホの定番 Reno5AとMi11Lite5Gの違い・スペック比較と評価 1万円台から買える5Gスマホ