2023年春時点で最新モデルの「iPhone14」シリーズではなく、あえて価格重視・安さ優先で子供(主に中・高校生以上)に旧モデルの中古iPhoneを買おうと考えている親御さん向けの解説です。

2023年1月時点において、NTTドコモ・KDDI(au)・SoftBank各社は、お手頃価格で購入できるiPhoneの選択肢として「Certified」と呼ばれる、自社の認定整備品・認定中古品(リユース)在庫を公式サイト限定で提供しています。

「Certified iPhone」の特徴は一般的な中古ショップ・リサイクル店で販売される中古品とは異なり、各携帯会社が認定している高品質・購入後の動作保証がある/契約時に割引が使えるという強いメリットがあります。

もちろん新品ではないため、一切の傷や汚れがない/バッテリー劣化がないことを保証するものではないものの、iPhoneは何年も継続して使えるほど長いサポートが続くため、旧モデルのiPhoneもまだまだ現役で使える在庫です。

2023年1月末時点、ドコモとauがそれぞれiPhone 12シリーズの認定中古品の取り扱いを開始しました(現時点でソフトバンクはiPhone11シリーズまで)。

iPhone 12は2世代古い2020年モデル、iPhone 11は3世代前の2019年モデルです。

最近のスマートフォンは「新型でも進歩が少ない・ほとんど同じ」なんて言われることもありますが、この「11→12」のモデルチェンジは劇的な変更があった世代です。

どちらのモデルも「子供用のiPhone」としては十分に実用に足る性能・機能があります。しかし、価格と機能を天秤にかけて「どちらを買ったほうが長く使えるか/コスパが良いか」という判断が分かれるところでもあります。

子供用にiPhoneを買う場合、それぞれの違いを理解・相談して、満足できるiPhoneデビューをさせましょう。

iPhone 12とiPhone 11のラインナップ

まず、2023年時点で買えるiPhone 11シリーズとiPhone 12シリーズのラインナップの違いを確認しましょう。

iPhone 11シリーズとiPhone 12シリーズは、最新モデル・現行モデルには無いサイズ・カラーのラインナップがあります。

2019年モデル 2020年モデル
iPhone 11 Pro Max(6.5インチ)
iPhone 11 Pro(5.8インチ)
iPhone 11 (6.1インチ)
iPhone 12 Pro Max(6.7インチ)
iPhone 12 Pro(6.1インチ)
iPhone 12 (6.1インチ)
iPhone 12 mini (5.4インチ)

まず、小型のiPhoneが欲しい場合には「iPhone 12 mini」があります。iPhone 11 miniは存在しませんので、手の小さい子供にはiPhone 12 miniが合う場合があります。

(ポケットにも入りやすいサイズ)

2019年モデルは3サイズで3モデル、2020年モデルは6.1インチモデルが2種「無印とPro」があり、より性能が高いモデルが欲しいなら「Pro」グレードのiPhoneを選ぶのも良いでしょう。

ただし、古いProモデルの販売はCertified品の販売をしていない携帯会社があります(詳細は本ページ下部参照)。

iPhone 12を買うメリット/デメリット

2020年モデルのスタンダードモデル「iPhone 12」を買うメリットは以下のようなものが挙げられます(iPhone11に比べて)。

シリーズ初の「5G対応」で高速通信が可能
CPU/GPU性能が20%くらいアップ
全モデルが有機ELパネルに変更され、発色が綺麗
ボディが30グラム以上も軽い
MagSafeに対応
耐水性能がアップ(水深2m→6mで30分)
今後長く続くアップデート・サポート

iPhone 11とiPhone 12 (それぞれ6.1インチ)では、ディスプレイパネルが大幅に変更された影響で、本体が急激に軽くなりました。

iPhone 11
本体194グラム
iPhone 12
本体162グラム
Liquid Retina HDディスプレイ
6.1インチ LCD
1792×828ピクセル
326ppi
Super Retina XDRディスプレイ
6.1インチOLED
2532×1170ピクセル
460ppi
ピーク輝度 1200二ト(HDR)

ディスプレイの大きさは同じ6.1インチでも、iPhone 12のほうが解像度が高く鮮明になっています。

画面がきれいなiPhoneを子供に買い与えたいと考えているのなら、iPhone 11よりもiPhone 12を強くオススメします。

カメラ性能で比べる場合、「11」か「12」であるかだけでなく、「無印」か「Pro」モデルを選ぶかによっても性能が違います。

モデル メイン 超広角 望遠
iPhone 12 Pro Max f/1.6 f/2.4 f2.2
光学2.5倍ズーム
iPhone 12 Pro f/1.6 f/2.4 f2.0
光学2倍ズーム
iPhone 12/mini f/1.6 f/2.4
iPhone 11 Pro/Max f/1.8 f/2.4 f2.0
光学2倍ズーム
iPhone 11 f/1.8 f/2.4

*iPhone12/11シリーズのハイメンカメラはすべて12MPです。

メインはiPhone 11シリーズ→12シリーズで少し明るいレンズに変わりました。望遠性能はiPhone 11 Pro/12 Proに大きな差はありませんが、iPhone 12 Pro Maxだけ2.5倍相当の望遠アップがされています。

また、iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Maxには「LiDARスキャナ」機能があります。

LiDARスキャナ機能を使ったアプリの利用を考えているなら、iPhone12以降の最上位クラスに限定されます。

参照:[実機レビュー]iPhone12ProMax新機能 LiDARスキャナの使い方/3D空間データの取り込み

ただし、iPhone 11よりもiPhone 12のほうが高価です。

認定中古iPhone 11/12の販売価格・セール情報

各携帯会社が公式に販売している「Certified」モデルの在庫・価格情報です(2023年1月31日時点)。

*端末の傷や汚れの具合(品質)や保証は販売ショップにより多少異なります。詳しくは各社の説明ページを参照ください。販売・在庫がないモデルの価格は省略しています。

iPhone 11モデル docomo
Certified
SoftBank
Certified
(YM向け含む)
au
Certified
(UQ向け含む)
64GB 19,800円~
3/1~値下げ
9,800円~
128GB 29,880円~
18,440円~

*それぞれ割引には適用条件があります(ワイモバイル価格は毎日21時~開催タイムセールのもの)。価格・条件は各サイトの表記をご確認ください。

値段重視で選ぶなら、iPhone 11が一番オススメです。前述の通りiPhone12に比べて見劣りする部分が無いとは言えないものの、この価格は魅力です。

☆「ワイモバイル公式サイトで最新料金・割引キャンペーンをみる」/最新情報は必ず公式HPで確認してください

iPhone 11 Proモデル docomo
Certified
SoftBank
Certified
au
Certified
64GB A 74,800円~ 33,600円~
256GB A 86,460円~ 42,480円~

安さとカメラ性能のバランスを重視するならiPhone 11 Proです。望遠を含むトリプルカメラは、廉価なiPhone SEシリーズより圧倒的に写真撮影を楽しめる機能です。

☆「ソフトバンク公式「オンラインショップ割」対象機種・値引き額をみる」(*自宅受取りで送料無料/事務手数料無料)

*他社からののりかえ・対象プラン加入で機種代金値引き。最新情報は公式HPで確認してください

2023年1月時点、iPhone 11 Pro MaxのCertified在庫は各社取り扱いがありません。このモデルは通常販売当時も早々に在庫がなくなっていたような記憶がありますので、今後公式認定中古の在庫が出てくる可能性はかなり低いでしょう。

どうしてもiPhone 11 Pro Maxが欲しい場合は中古携帯ショップ・リサイクル店なら在庫が見つかる可能性はあります。

iPhone 12モデル docomo
Certified
SoftBank
Certified
(YM向け含む)
au
Certified
(UQ向け含む)
64GB A 60,500円~ 33,400円~
128GB A  71,500円~
40,640円~

11より進化した性能と、Proシリーズほど高くない価格設定は長く使い続けたい・でも安い方が良いという人にはiPhone 12がぴったりです。

iPhone 12Pro モデル docomo
Certified
SoftBank
Certified
(YM向け含む)
au
Certified
(UQ向け含む)
128GB A 93,500円~ 53,600円~
256GB A 104,500円~ 57,920円~
512GB
A 137,500円~

ちょっとお値段は高くなりますが、カメラ性能が高いモデルが欲しいならiPhone 12 Proです。最新のiPhone 14 Pro/iPhone 13 Proは10万円を超えてしまいますので、5G対応のProシリーズの中で現実的な価格で買えるのがこのiPhone 12 Proです。

iPhone 12 Pro Maxモデル docomo
Certified
SoftBank
Certified
(YM向け含む)
au
Certified
(UQ向け含む)
64GB
128GB

iPhone 12 Pro Maxの認定中古を扱っているのは2023年1月時点でドコモだけです(ただし在庫は発売日から1台も入荷していません)。

iPhone 12 miniモデル docomo
Certified
SoftBank
Certified
(YM向け含む)
au
Certified
(UQ向け含む)
64GB A 38,500円~
128GB A 49,500円~
256GB
A 82,500円

型落ち人気iPhone11とiPhone12の違い/2023年の今こそ整備品が安い子供用iPhoneセール

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