SIMフリーのスマートフォンを購入して国内で使う場合、スマートフォンの仕様と利用する回線(SIM)の電波の仕様が一致していないとデータ通信や通話ができないことがあります。

国内でMVNOといえばそのほとんどのシェアはドコモ系回線になっていますが(2015年6月時点では、au系は数%程度らしいです)、ドコモで使う場合にはLTE(Xi)の利用周波数帯と、3G/W-CDMA(FOMA)の利用周波数帯をチェックする必要があります。1つのキャリアでは複数の周波数帯(バンド)を利用しているため、これが結構複雑です。

以下に国内で入手可能な一般的なSIMフリースマートフォンと、ドコモの周波数対応表を作ってみました。

機種名
型番
LTE(Xi)    W-CDMA (3G・音声用) 
バンド数band1band3band19band21band28band1band6band9band19
周波数2100MHz1800MHz800MHz1500MHz700MHz2100MHz800MHz1700MHz800MHz
ASUS ZenFone 2(JP)
ASUS ZenFone 5(JP)   
ファーウェイ
Ascend Mate 7
    
ファーウェイ
honor6 Plus
ファーウェイ
P8 lite(日本版)
Google Nexus 5
(LG-D821)
    
Google
Nexus 6
 
Apple
iPhone 6 /6+
    
Sony
Xperia Z Ultra C6833
icon
Sony Xperia J
compact
VAIO Phone
VA-10J
京セラ TORQUE
SKT01-ST
Microsoft
Lumia 640 RM-1113
icon
バンド数band1band3band19band21band28band1band6band9band19

*海外モデルは日本の表記と異なっている場合もあります。特に「3G/850MHz」と書かれている場合は800MHzを掴む機種も掴まない機種もあるそうですので、詳しくはメーカーに直接問い合わせて確認してみて下さい。各種HPで確認して表を作っていますが、確実に適用バンドで使えるという保証は出来ません^^;(いずれかのバンドで通信が出来るかどうかというレベルであれば、ここに出したモデルは使えるはずです)

Zenfone2の日本版はW-CDMAで800MHzに対応しますが、公式ページには「band6」のみ表記されており、「band19」はどうなのかよく判りませんでした。band19は現在LTE用に使われている地域が多いそうなので、実情ではあまり関係ないらしいです。

ズルトラ(Xperia Z Ultra)の場合、初期の仕様ではFOMAプラスエリア(band6,19)には対応していないはずなのですが、とある手順を踏むことでプラスエリアをプラス出来るらしいので、「△」にしておきました。

また、VAIO Phoneはband6には対応しませんが、band19(800MHz)には対応しており、このバンドを使ってFOMAプラスエリア内での利用が可能になっているとのことです。

SIMフリースマホとdocomoのLTE・FOMAプラスエリア対応表