ドコモの2017年夏モデルスマホの中で富士通製の arrows Be F-05Jと共に新しい料金プラン(割引システム)”docomo with”の対象機種となった、Galaxy Feel SC-04J(2017年6月15日発売)の実機を購入したので、サムスンの国内向けスマホとしては初の「コンパクトモデル」としてどのような仕上がりになっているのか、どのような人が購入すべき端末なのかじっくりと解説・レビューしていきます。
Samsungからは夏モデルとして最新高性能モデル Galaxy S8およびGalaxy S8+ も2017年6月に発売予定です。小型モデルではなく大画面・超高性能モデルのスマホが欲しい人はS8シリーズを検討しましょう。S8/S8+については以下の公式特集ページを参照下さい。
☆「ドコモ 選べるGalaxy登場! 2017年夏モデル特集」
Galaxy Feelのスペックデータ
Galaxy Feel SC-04Jはこれまでのドコモ向けモデルには無かったコンパクトなエントリー~ミドルスペックスマホです。最新モデル=高性能というわけではなく、価格を抑えるために控えめな性能になっている部分もあります。まずはそのあたりを数値的データで把握しましょう。
カラーラインナップは3種類、インディゴブラック・ムーンホワイト・オパールピンクです。いずれもギラつくようなカラーではなく、シンプルな印象です。
私は一番人気のホワイトを買いました。
ユニークなデザインというわけではありませんが、ガラス・メタルフレーム素材で高級感があります。
ここではコンパクトモデルのライバルとして同じく夏モデルとして発売されるarrows Be F-05Jのほか、同じ4インチクラスのMONO MO-01J、ソニー Xperia X Compact SO-02Jと比べてみましょう。
モデル | arrows Be F-05J | Galaxy Feel SC-04J | MONO MO-01J | Xperia X Compact SO-02J |
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モデル | arrows Be F-05J | Galaxy Feel SC-04J | MONO MO-01J | Xperia X Compact SO-02J |
発売日 | 2017年6月1日 | 2017年6月15日 | 2016年12月9日 | 2016年11月2日 |
画面サイズ (解像度) | 5.0インチ (HD) | 4.7インチ (HD) | 4.7インチ (HD) | 4.6インチ (HD) |
重さ | 141グラム | 149グラム | 138グラム | 135グラム |
縦幅 | 144mm | 138mm | 136mm | 129mm |
横幅 | 72mm | 67mm | 69mm | 65mm |
厚み | 7.8mm | 8.3mm | 8.8mm | 9.5mm |
電池容量 | 2580mAh | 3000mAh | 2440mAh | 2700mAh |
LTE連続待受時間 | 640時間 | 500時間 | 580時間 | 540時間 |
電池の持ち時間 | 105時間 | 170時間 | 80時間 | 95時間 |
CPU | スナドラ410 | Exynos 7870 | スナドラ617 | スナドラ650 |
RAM | 2GB | 3GB | 2GB | 3GB |
ROM | 16GB | 32GB | 32GB | 32GB |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/○ | ○/○ |
テレビ/おサイフ | ワンセグ/○ | ワンセグ/○ | ×/× | ワンセグ/○ |
生体認証 | 無し | 指紋センサー | 無し | 指紋センサー |
Xperia X Compactについては管理人も実際に購入して利用中ですので、詳しくは当サイト内の各種レビューをどうぞ(→ タグ:「SO-02J」をすべて見る)
この3機種を比べると、全体の性能ではXperia X Compactが最も高く、次がGalaxy Feel, arrows BeおよびMONOが一番処理性能は低くなっています。Xperia X Compactは”docomo with”対象機種ではありませんが、機種変更でも実質1.5万円と非常にお買い得度が高いモデルなので、今まで通りの月々サポートの割引を使いたいならオススメです。
では、改めてGalaxy Feelの特徴をサムスン電子ジャパンの担当者さんに聞いてきたポイントを中心に見ていきます。
使いやすさを感じられる「Feel」は日本オリジナルモデル
Galaxy Feelは日本のユーザーをターゲットにした、国内専売モデルということです。ベースとなったモデルとしては「Galaxy A3(2016)」がそっくりなデザインですが、中身や機能が変更されています。
Galaxy Feel | A3(2016) | A3(2017) |
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Galaxy Feel SC-04Jの見た目は2016年モデルのA3に、スペックは2017年モデルのA3にやや似ています。A3(2016)はスナドラ410、A3(2017)はGalaxy Feelと同じExynos 7870&防水対応になっています。
☆「http://www.samsung.com/uk/smartphones/galaxy-a3-2016-a310f/SM-A310FZDABTU/」
☆「http://www.samsung.com/ae/smartphones/galaxy-a3-2017-a320f/SM-A320FZBDXSG/」
海外モデルでは2350mAhしか無かったバッテリーが、SC-04Jでは3000mAhまで増やされていたり、サイズもデザインも微妙に変わっています。
例えば、日本のガラケー文化から続くストラップホールが追加されています。A3にはもちろんこのようなストラップ穴はありません。
実際にSC-04Jにストラップをつけるとこんな感じになります↓
かつて、ビジネスマンや現場で働くガラケーユーザーではネックストラップをつけてすぐに応答できるように携帯電話をぶら下げている光景が見られたものですが、昨今のスマホではなかなかストラップホールがあるモデルは少ないですね。スマホケース側にストラップホールがある製品を使えば対応できることもありますが、本体にストラップを直接付ければより安心出来るでしょう。
片手で使いやすいサイズ感&大型バッテリー
先程スペックデータで比較したとおり、4.6インチであるXperia X Compactよりも一回り大きいながら十分に片手での操作が可能な使いやすさがGalaxy Feelにもあります。
今夏モデルとしては4.7インチモデルのGalaxy Feel SC-04Jは最小のモデルとなります。よりコンパクトなモデルが欲しいのならXperia X Compactでも良いでしょうけれど、電池容量の大きさではSC-04Jが上を行きます。
ドコモの急速充電にも対応しており、約110分で満充電が可能(Quick Charge 2.0対応)。これはXperia X CompactのQuick Charge 3.0対応充電器で2700mAhを充電するのに掛かる時間(約155分)より速いです。「1回の充電で長時間使える」・「電池切れ状態からの回復も速い」という、日常利用する携帯電話にとって大事なポイントを突いています。
歴代のスマートフォンでも最長の実利用可能時間となる約170時間は、利用時・スタンバイ時も本当に良い電池の持ちです。
ガラケーからの買い替えも安心な各種機能性
ベースとなっているGalaxy A3のグローバルモデルでも2017年モデルでは防水に対応しているそうですが、国内ユーザーの要望に応えるためにSC-04Jではおサイフケータイ・ワンセグ機能にも対応します。ガラケー時代からおサイフケータイ・ワンセグを重視していた人のスマホデビューでも不満なく使えることでしょう。
また、Galaxy Feelは有機ELディスプレイを採用しているため、ガラケーのサブディスプレイのようにいつでも画面上で情報が確認したい人のためにAlways On Displayが使えます。表示内容は時計・カレンダー・電池残量・不在着信などカスタマイズも可能。
普通のスマホでも画面をタッチ・ホームボタンを1度押せばこのような画面を出すことが出来ますが、その手間さえ惜しい・デスクワーク時に直ぐ側に置いておきチェックできるのはGalaxyシリーズの特長です(2018年に配信されたアップデートにより、待受表示に選べるデザインが増えました)。この機能は旧モデルのGalaxy S7 edgeなどでも対応していましたが、しっかりとGalaxy Feelにも引き継がれています。
ハイエンドではないが、妥協しない多機能性
先述の大容量バッテリーもその一つですが、一般的に「低コストで作るスマートフォン」・「コンパクトに詰め込んだスマートフォン」では、そのコンセプトから性能や機能をかなり削ぎ落としたモデルが多い反面、Galaxy Feelはコンパクトであること・低価格であることだけを目指すのではない多機能性があります。
・多少重くなっても良いから電池の持ちを重視 → 3000mAhバッテリー
・使うときに迷わない物理ホームホタン → 指紋認証センサーも内蔵
・安心の防水機能 → 充電端子もキャップレス(micro USB)
・メモリ、ストレージもたっぷり → RAM 3GB/ ROM 32GB、外部SDカードは256GBまで対応
・自撮り用カメラも高性能 → f値 1.9, 5メガピクセルのインカメラ
・音楽も楽しめる → ハイレゾ再生可能、Bluetooth接続も出来る
・初心者にも安心 → 簡単表示モードで大きな文字・シンプルなメニューにも出来る
2016年発売の「ドコモ MONO MO-01J」では、同様に片手でも持ちやすい低価格スマホを目指して一括648円という驚きの価格で提供されはしましたが、指紋認証無し・ワンセグ無し・おサイフケータイ非対応でした。これらの機能を妥協出来る人であればMONOは安くて買いやすかったはずですが、ちょっと機能を絞りすぎたお陰で大ヒットというわけにはいかなかったようです(1万円以上高くても、高性能なXperia X Compactが圧倒的な人気になった)。
Galaxy Feelは最先端機能を詰め込みすぎず、かつ妥協しない使い勝手の良さを重視した、誰でも簡単に使えるスマートフォンを目指して作られたということがスペック・機能を見ても良くわかります。
Galaxy FeelとXperia X Compact(SO-02J)の写真の撮り比べ(明るい環境・暗い環境など)を行なった結果・作例は以下の記事にアップしています。
Galaxy Feelの価格
Galaxy Feelの価格は新規・機種変更・MNPすべてで同額です。
販売価格は36,288円で、一括払い・24回払い(月々1,512円)・12回払い(月々3,024円)から選べます。
ここから”docomo with”の適用プランに加入することで、月額最安280円~からスマホの利用が可能となります。月々の利用料金イメージについてはarrows Be F-05Jとも全く同じなので、詳しくはそちらの記事を参照下さい。
☆「最安月額280円でスマホ追加契約が可能”docomo with”(ドコモ・ウィズ)割引のお得な運用方法」
ドコモ・ウィズの割引は毎月1,500円を月額基本料金から値引きすることで適用されます。税込みベースで計算すれば、23ヶ月目の適用でSC-04Jの本体代金分を下回り、従来の月々サポートと同様の考え方をすれば2年で実質0円以下で利用出来るということになります。それ以上の期間を使い続けても同じ割引価格で使い続けられますので、大切に端末を使えばそれだけ節約になったということも出来ます。
スマートフォンに最先端を求める人はもっと高性能なスマホを選べば良いのですが、「どんなスマホを買って良いのかよくわからない」・「しょぼすぎるスマホはイヤだけど、なるべくなら本体代金・利用料金は安い方が良い」という人こそ、Galaxy Feelへの機種変更を検討してみると良いでしょう。
Galaxy Feel SC-04Jは2017年6月15日の発売以来、ドコモの公式サイト上で高い人気を得続けており、今季のスマホの中では機種変更用として最高レベルにオススメ出来る機種です。
「Alwasy on Display」とかw
一体ディスプレイに何を表示しようってんですかね(苦笑) すみません、すぐに直しておきますm(_ _)m