docomoは2018年5月18日より、Galaxyシリーズの最新ハイエンドスマートフォン「Galaxy S9+ SC-03K」を発売開始します。
この機種は昨年発売されたGalaxy S8+ SC-03Jと正面からの見た目はそっくりなのですが、その中身は大きく旧モデルから進化したエンタメ&万能系ハイエンドモデル仕様になりました。
管理人は2017年モデルのGalaxy S8(SC-02J)とGalaxy Note8(SC-02K)を持っていますが、2018年モデルのGalaxy S9+ SC-02Kは旧モデルの2台の良いところをかけ合わせた、カメラ良し・サイズ良し・映像再生やアプリまであらゆる機能を向上させています。
新型モデルの進化点・特徴をいち早く実機を使ってみた感想とメーカー担当さんのおすすめポイントを聞いてきた話を交えて紹介していきます。
Galaxy S8+とGalaxy S9+の主要スペック比較
項目 | 2018年モデル Galaxy S9+ SC-03K |
2017年モデル Galaxy S8+ SC-03J |
ディスプレイ | 約6.2インチ Super AMOLED QHD+(1,440×2,960) |
|
サイズ | 高さ 158 mm | 160 mm |
横幅 74 mm | 73 mm | |
厚さ 8.5mm | 8.1 mm | |
重さ | 187 g | 173 g |
CPU | 【大幅性能アップ】 Snapdragon 845 |
Snapdragon 835 |
RAM/ROM | 【大幅性能アップ】 6GB/64GB |
4GB/64GB |
バッテリー | 3,500 mAh | |
メインカメラ | 【大幅機能アップ】 1220万画素 広角(スーパースピードデュアル, F値1.5/2.4切替) +望遠(F値2.4) |
1220万画素 (F値1.7) |
サブカメラ | 800万画素 | |
通信最大速度 | 【大幅性能アップ】 下り988Mbos |
下り 788Mbps |
基本性能 | 防水防塵 IPX5/8, IP6X ワンセグ/フルセグ Type-C USB、ワイヤレス充電 |
|
生体認証 | 【利便性アップ】 虹彩/顔/指紋認証 (Intelligent scan) |
虹彩/顔/指紋認証 |
ざっくりと2017年モデルと2018年モデルの「S+」を比べると、このような数値的・仕様的な違いがあります。
それぞれのポイントについては以下で詳しく解説しますが、ディスプレイのサイズはほぼそのままであり、縦・横のサイズもほぼ変わりありません。
高さはGalaxy S9+の方が2mm短くなります。ディスプレイのサイズは全く一緒ですので、少しベゼルが狭くなったということのようです。
横幅は1mm幅広になりました。差としては1.4%ほどの変化ですので、2台をそれぞれ握り比べても違いを感じることは難しいでしょう。
厚みは+0.4mm増えており、ほんの僅かですがカメラユニットがボディ表面より飛び出しているデザインとなっています。
全体のサイズはほとんど変わっていない2機種ですが、重量に関しては14グラムほどの増量になりました。比率で7.5%ほど増加になり、これは2機種を持ち比べると明らかに重くなったと分かるほどの違いがあります。
ただ、重くなったGalaxy S9+ SC-03Kの187グラムは、6インチオーバーの大画面スマホの中ではそれほど重いというわけではなく、ディスプレイの大きさの恩恵を考えれば妥当なレベルだと言えるでしょう。
外観上は、背面のパネルにデュアルカメラを搭載したこと・指紋認証の場所が変わった影響があるため、裏側から見ればGalaxy S8+とS9+を見分けることは簡単です。
2017-2018年モデルのGalaxy 5機種比較
続いて、2017年・2018年発売のフラッグシップモデルGalaxyシリーズの主要性能を比較してみましょう。
項目 | S9+ SC-03K |
S8+ SC-03J |
S9 SC-02K |
S8 SC-02J |
Note8 SC-01K |
ディスプレイ | 約6.2インチ | 5.8インチ | 6.3インチ | ||
サイズ | 高さ 158 mm | 160 mm | 148 mm | 149 mm | 163 mm |
横幅 74 mm | 73 mm | 69 mm | 68 mm | 75 mm | |
厚さ 8.5mm | 8.1 mm | 8.5 mm | 8.0 mm | 8.7 mm | |
重さ | 187 g | 173 g | 161 g | 150 g | 190 g |
CPU | 【大幅性能アップ】 Snapdragon 845 |
SDM 835 | 【大幅性能アップ】 SDM845 |
SDM835 | SDM835 |
RAM/ROM | 【大幅性能アップ】 6GB/64GB |
4GB/64GB | 6GB/64GB | ||
バッテリー | 3,500 mAh | 3,000 mAh | 3,300 mAh | ||
メインカメラ | 【大幅機能アップ】 1220万画素 広角(スーパースピードデュアル, F値1.5/2.4切替) +望遠(F値2.4) |
1220万画素 (F値1.7) |
1220万画素 (F値1.5/ 2.4切替) |
1220万画素 (F値1.7) |
1220万画素 広角(F値1.7/ 2.4切替) +望遠(F値2.4) |
サブカメラ | 800万画素 | ||||
通信最大速度 | 【大幅性能アップ】 下り988Mbps |
下り 788Mbps | 【大幅性能アップ】 下り988Mbos |
下り 788Mbps | |
基本性能 | 防水防塵 IPX5/8, IP6X ワンセグ/フルセグ Type-C USB、ワイヤレス充電 |
||||
生体認証 | 【利便性アップ】 虹彩/顔/指紋認証 (Intelligent scan) |
虹彩/顔/ 指紋認証 |
【利便性アップ】 虹彩/顔/指紋認証 (Intelligent scan) |
虹彩/顔/ 指紋認証 |
虹彩/顔/ 指紋認証 |
5.8インチシリーズのGalaxy S8とS9、6.2インチサイズのGalaxy S8+とS9+,そして6.3インチのペン付きスマホ Galaxy Note8 SC-01Kを比較するとこのような違いになります。
Galaxy Note8だけに搭載されていたデュアルカメラ・RAM 6GBという最上位モデル向けの仕様が2018年モデルのGalaxy S9+にも搭載された、と考えてOKです(Noteシリーズ最大の特徴であるSペンは、S9+には内蔵されません)。
しかもただGalaxy Note8の性能をS9+に移植したというだけでなく、CPU・カメラユニット・通信用モデム・生体認証もアップグレードされています。
「スマホでスタイラスペン」を使いたいのなら今後もGalaxy Note8で十分にハイエンドモデル性能を満喫出来るとは思いますが、それを除けばGalaxy S9+のほうが最新モデルだけあって、より新しく・より高い性能を感じられます。
2年前モデルGalaxy S7 edgeとS9+の比較
さらにもう一つ昔のモデル Galaxy S7 edge(SC-02H)との比較もしてみましょう。
項目 | 2018年モデル Galaxy S9+ SC-03K |
2016年モデル Galaxy S7 edge SC-03J |
ディスプレイ | 約6.2インチ QHD+(1,440×2,960) |
約5.5インチ QHD(1,440×2,560) |
サイズ | 高さ 158 mm | 151 mm |
横幅 74 mm | 73 mm | |
厚さ 8.5mm | 7.7 mm | |
重さ | 187 g | 158 g |
CPU | 【大幅性能アップ】 Snapdragon 845 |
Snapdragon 820 |
RAM/ROM | 【大幅性能アップ】 6GB/64GB |
4GB/32GB |
バッテリー | 3,500 mAh | 3,600 mAh |
メインカメラ | 【大幅機能アップ】 1220万画素 広角(スーパースピードデュアル, F値1.5/2.4切替) +望遠(F値2.4) |
1220万画素 (F値1.7) |
サブカメラ | 800万画素 | 500万画素 |
通信最大速度 | 【大幅性能アップ】 下り988Mbos |
下り 375Mbps |
基本性能 | 防水防塵 IPX5/8, IP6X ワンセグ/フルセグ Type-C USB、 ワイヤレス充電 |
防水防塵 IPX5/8, IP6X ワンセグ/フルセグ Type-B USB、 ワイヤレス充電 |
生体認証 | 【利便性アップ】 虹彩/顔/指紋認証 (Intelligent scan) |
指紋認証 |
2016年5月19日に発売されたGalaxy S7 edge SC-02Hでは、いろいろと最新モデルから比べると劣る性能部分が出てきました。
Galaxy S7 edgeはディスプレイの両側が滑らかにカーブしたガラスパネルを利用して、「エッジ」で操作が出来るモデルでした。しかし、最近流行りの「Infinite Display」が開発される前のモデルであるため、Galaxy S8シリーズ以降のモデルに比べてディスプレイサイズの割に本体が大きく感じられます。
充電接続インターフェイスも当時はまだType-Cが主流ではなく、通常のmicro USB対応。バッテリーだけはS7 edgeの方が大容量でした。しかし、それでも省エネ性能がアップしているので利用可能時間はSC-02H 100時間→SC-03K 120時間に増えていますので、旧モデルより新モデルのほうがあらゆる意味で上回っています。
(管理人のGalaxy所有ラインナップ)
Galaxy S7 edgeも管理人は持っており、今でもまだ十分使える高性能モデルであると感じるものの、S9+と比べてしまうと時代の変化を目の当たりに出来るはず。そろそろS7 edgeを購入して2年が経つという人は、SC-02H, SCV33を下取りに出してS9+へ機種変更するにはタイミング的にも悪くないかも知れません。
Galaxy S9+ SC-03Kの価格情報
2018年5月18日発売日時点のGalaxy S9+の新規・機種変更・のりかえ価格は以下の通りです。
SC-03K | 新規/機種変更 | のりかえ |
本体価格 | 月額 4,644円×24回 (総額 111,456円) |
|
月々サポート | −1,944円×24回 (最大 46,656円引) |
−2,646円×24回 (最大 63,504円引) |
実質負担額 | 月々 2,700円~ (総額64,800円) |
月々 1,998円~ (総額47,952円) |
Galaxy S9+ SC-03Kはドコモの歴代スマートフォンの中でもトップクラスの高性能・高機能モデルであるため、機種変更の負担額はやや高めです。
そのままの価格はちょっとお高いですが、ドコモの公式ウェブサイトで機種変更申し込みをすると事務手数料無料(Xiスマホの買い換え時)・店頭では5,000円~8,000円かかる頭金手数料が無条件で無料で買えますので、少しでも安く機種変したい人はウェブ予約・購入を活用してください。
Galaxy S9+ SC-03K向けのキャンペーン
Galaxy S9/S9+の発売記念として、2018年6月30日までに購入して専用サイトから応募すると、全員に5,000円分のdポイントプレゼントがあります。
対象機種:Galaxy S9(SC-02K), Galaxy S9+(SC-03K)
実施・対象期間:2018年6月30日まで
エントリー・応募:必要(2018年7月8日まで)
特典内容:5000dポイント
特典付与時期:2018年7月下旬より順次
→ 5000 dポイントあればこんなものが買えます:Galaxy S9用フリップケース(2,916円)、Type-C用急速充電器 ACアダプタ 07(2,592円)、ドコモセレクトSC-02K専用衝撃吸収反射防止フィルム(1,404円)
その他の割引キャンペーンも豊富にありますので、詳しくは「ドコモ 実施中のキャンペーン一覧」を参照ください。
進化したカメラ
Galaxy S8+になく、Galaxy S9+に追加された最もわかり易い進化ポイントは、やはり背面に搭載されたデュアルカメラです。昨今のスマートフォンでは当たり前のようにデュアルカメラを搭載する機種が増えており、S9+のカメラもさらに画質と機能を向上させています。
デュアルレンズ化の意味
スマートフォン機種に搭載された「デュアルカメラ/デュアルレンズ」では、メーカーやモデルごとによってレンズの効果が違うことがあります。
Galaxy S9+に搭載された2つのカメラは、1つが広角(広い範囲を写す)用のメインレンズ、もう一つが望遠(ズーム)レンズとなっています。
普段はメインカメラで、被写体に近づいて・アップで撮りたい場合にはカメラモードに表示された拡大アイコンで、簡単に望遠レンズに切り替える事ができます。
望遠レンズはおよそ2倍の光学ズームに相当します。これは単眼レンズスマホで「画像を2倍に大きくする」という効果とは意味合いがことなっており、画質を下げること無く綺麗な写真をズーム状態でも保存することが出来ます。
デュアルアパチャーとは
アパチャー(Aperture)とは、一般的な意味としては窓やすき間、カメラ用語ではレンズの口径のことを表します。
Galaxy S9/S9+では、このレンズの口径・光が通る”すき間”をメカニカルな機構によって調整することで、撮影される写真の明るさとボケ味をシーンに合わせて自動調整する新機能が追加されています(S9+では広角側レンズのみ)。
レンズの絞りが切り替わる様子は、本体のレンズを見ることでも確認出来ます。
さらにカメラレンズの明るさ(絞り)を表すF値は、Galaxyスマホだけでなく、ドコモスマホで最高峰となるF1.5にリニューアルされ、新しい「スーパースピードデュアルピクセル技術」と「マルチフレームノイズリダクション」により、暗い場所でも明るく・ノイズの少ない写真が撮れるようになりました。
これはGalaxy S8+だけでなく、Galaxy Note8の画質すら上回ることを意味しています(Galaxy Note8の作例はこちら)。Galaxy歴代最強のカメラ性能を試したいのなら、Galaxy S9+ SC-03Kへ買い換える意味があるはずです。
スーパースローモーション対応
これは百聞は一見にしかず、実際にGalaxyS9/S9+で撮影されたスローモーション動画がありますので、そちらを見ればどんな機能か理解出来るでしょう。
上記はGalaxyの公式プロモーションムービーです。960fpsのスローモーション動画機能は1分15秒あたりから始まります。
1秒間に960コマに相当する速度で、0.2秒分の動画を6秒のスローモーションに変換してくれます。
スローモーションの撮影自体も自動化されており、事前にフォーカスエリアに指定した場所へ動く物体が映り込むと、自動でスローモーションの記録を開始するという便利機能も追加されており、ここぞというタイミングをスローモーション撮影出来る工夫も追加されました。
AR絵文字対応
これもGalaxy S9/S9+からの新機能として、Appleでは「animoji(アニ文字)」とも呼ばれるアバター作成機能が利用できるようになりました。
GalaxyのAR絵文字では、フロントカメラで人の表情を追尾しつつ、顔の向き・表情・目の動きまでを再現したアニメーションを撮影することが出来ます。
さらにアバターを作ることで18種類(サービス開始時点)の専用スタンプを自動で作成する機能があります。
このスタンプは特殊な形式ではなく、GIFアニメーションとして保存されるため、さまざまなメッセージアプリなどに貼り付けることが出来ます(アニメーションに対応しないアプリ上では静止画として表示されます)。
Galaxy S9/S9+はコミュニケーションツールとしても楽しい機能が追加されていますので、日常の利用でも新しさを体験できるはずです。
ステレオスピーカーに変更
Galaxy S9/S9+では、ディスプレイ上とボディ下にある2つのスピーカーからサウンドを再生することが出来るようになりました。
この変更により、Galaxy S8に比べて1.4倍の大ボリュームでの再生と、360度のサラウンドを楽しめるようになります。
また、ドルビーアトモスによる立体的なサウンド再生にも対応しており、現実世界のドップラー効果のような音が近づく・遠ざかる感覚を手のひらサイズのスマホで体験可能になりました。
Galaxy S9+は6.2インチという綺麗で大きな有機ELディスプレイを搭載していますので、迫力のある映像+音楽による相乗効果で映画やドラマ、アニメなどを楽しむことが出来ます。
まとめ
以上、Galaxy S9+の新しい機能と、旧モデルからの進化・注目のポイントをざっと紹介しました。
旧機種に比べて販売価格は高くなりましたが、その分だけ高性能・多機能・最新機能を利用できると思えば、Galaxy S9+ SC-03Kへ買い換える価値を感じられる部分も多くあったと思います。
Galaxy S9 SC-02Kのほうが価格面では少し安いため、使いたい機能と価格を比較して、どちらへ機種変更するか検討してみてください。
☆「ドコモ公式オンラインショップでSC-03Kを予約/購入する」
☆「ドコモ公式オンラインショップでSC-02Kを見る」