docomoは9月25日より「カケホーダイライト」という、新しい料金プランを追加します。ドコモでは昨年2014年4月に現行の「新プラン」と呼ばれる「カケホーダイ&パケあえる」を発表、同6月から導入してきていますが、基本料金用のプランとして選べる新しい選択肢が出るのは久しぶりです。
新しいカケホーダイ・ライトは、月額1870円のプランとなりますが、若干クセのあるプランなので、利用者を選びそうです。このプランを使うことで月々料金が安くなる人もいると思いますが、セットで契約必須なプランが制限されていますので、既存ドコモユーザーの方は変更するかどうかよく考えてみた方が良いです。
【2018年3月新着情報:2017年5月24日より、カケホライトプランよりさらに基本料金が安くなる、「シンプルプラン」が登場しました!さらに月額1500円の値引きがずっと続く「docomo with」と組み合わせることで維持費が最安280円~になる節約テクニックが人気となっています。詳しくは本ページ下部で触れています】
では詳しく、且つ料金に関する重要なところだけ抜き出して、どんな料金プランで、節約に使えるのかどうか検討してみましょう。
基本料金プランに2つの選択肢が出来る
今までドコモでスマートフォンを契約すれば、通話し放題となる「カケホーダイ=月額2700円」の基本料金プランへの加入が求められることがほとんどだったと思います(一部データプランなどでも契約できるケースもあるので、絶対ではないのですけど)。この2700円の基本料金プランに追加して、現在は1700円の「カケホーダイライト」(面倒なので以下カケホライトと書きます)も選べるようになりました。
カケホライトは、すでに契約済みの場合でもプラン変更は可能です。
カケホーダイライトのサービス内容、節約のポイント
コレは極めて単純明快です。通常のカケホは「通話料無制限に無料」。新プランのカケホライトでは、「5分以内の電話は何回でも無料、5分を超えると家族間通話以外は20円/30秒」というサービスです。要は、家族以外にたくさん、長時間(5分は長時間というほどでもないですが)電話したい方は+1000円の通常プランを選び、電話をあまりしない・未時間電話ばかり・家族との電話がほとんど、という方はカケホライトにすれば、余計なランニングコストを削減出来る可能性があるのです。
カケホーダイライトとセットで契約が必要な「データパック」
カケホーダイ・カケホーダイライトは、「通話に関する基本プラン」であり、これだけではスマートフォンは通常利用できません。この他にデータ通信をするための「データパック」用のプランを必ずセットで選択する必要が出てきます。その選択できるデータパックに、通常カケホとカケホライトでは差がありますので、この点に要注意です。
こちらはドコモの公式HPに掲載されたセット料金プランのイメージですが、「対象となるパケットパック」の項に注目してください。本来、ドコモではココに出ている5つのデータパック以外にも、「データSパック(3500円)」および「シェアパック10(9500円)」という料金の小さなプランがあったのですが、カケホライトの場合は、これらが対象外になっています。つまり、カケホライトは通話に対しては確かに「ライト」なプランになったのですが、データ通信に関しては
最低でも5GB以上の契約が必須となり、「一般的な利用者は1ヶ月に3GBも使わない」と言われているのに、無駄に高い料金のデータパックを契約しなければならなくなります。
もちろん毎月5GB以上のデータを使ってきた人にとっては最低契約ラインが「5GB以上」となっても関係ないのかもしれません。しかし、データ通信よりも通話料金の安さを重んじるのであれば、新プランはむしろ勿体無いことになります。
【追記】2016年3月1日より、ライトプランの適用範囲が拡大されました!詳しくはこちら「ドコモのスマホ維持費が安くなる!シェアパック5GBプランを追加&カケホライトでも適用可能に」をご覧下さい。
では、通常プランとカケホライトプランで、最小構成のプランを選ぶと料金がどう変わるのか表にしてみましょう。
*2016年3月以降、これは最小プランではなくなりました。以下の記述は参考用にそのまま残しておきますが、現在は「カケホーダイライト+2GB=5500円~」で契約が可能です。
最小プラン構成 |
通常のカケホーダイ (1回線分) |
カケホーダイライト (1回線分) |
基本料金 | 2700円 (通話し放題) |
1700円 (5分以上は有料) |
spモード | 300円 | |
パケットパック | 3500円 (データ通信2GB) |
5000円 (データ通信5GB) |
最低月額料金 | 6500円 | 7000円 |
サービス内容に違いがあるので直接の「コストパフォーマンスの比較」が意味を成さないのですが、新プランを選ぶと料金の支払としては、絶対的に高くなることが避けられません。決して「新プランを選べば料金が安くなる」わけではありません。
カケホーダイライト+2GBのプラン契約が組み合わせ可能になったため、2017年時点ではこちらの契約が個人で1回線のみスマホを使う場合の最も安いプランとなります。
最小プラン構成 |
通常のカケホーダイ (1回線分) |
カケホーダイライト (1回線分) |
基本料金 | 2700円 (通話し放題) |
1700円 (5分以上は有料) |
spモード | 300円 | |
パケットパック | 3500円 (データ通信2GB) |
3500円 (データ通信2GB) |
最低月額料金 | 6500円 | 5500円 |
*この他にスマホデビューをする場合の「ドコモ はじめてスマホ割」、ドコモ光とのセット割引などを併用することも可能です。
一方で、家族でデータ通信量をシェアしており、シェア15GB以上のプランをすでに契約中の場合で節約がしたいのなら、こんなシミュレーションも成り立ちます。例えば、4人家族(父母2+子2人)の料金をシェアパックで契約したとしましょう。両親はたくさん電話するので通常のカケホーダイ、子供は家族での通話がほとんどなので「カケホライト」を選ぶとします。すると、、、
プラン構成 |
通常のカケホーダイ (4回線分) |
カケホ(2回線)+ カケホーダイライト (2回線分) |
基本料金 | 2700円×4台 | 2700円×2台 1700円×2台 |
spモード | 300円×4台 | |
パケットパック | 12500円(15GBプラン) | |
シェアオプション | 500円×3台 | |
月額料金 | 26000円 | 24000円 |
この構成だと、両親は2人ともたくさん通話しまくりでOK, 子供は家族へは通話し放題&友達への電話でも5分以内ならいくらでも可能、データ通信は1人あたり3GB以上の通信が行えます。これをシェアを組まずに、1個まえのテーブルで計算した「月額6000円の通常プラン」×2+「月額7000円のカケホライト」×2=合計26000円(データ通信トータル14GB分)となります。・・・ぶっちゃけ、あまり大きくは変わらないのですが、それでも子供が他社へ長時間を電話をすることなく契約させられていたカケホーダイの料金を節約することは出来るのです。
でも、、、
プラン構成 | 通常のカケホーダイ (4回線分) |
カケホ(2回線)+ カケホーダイライト (2回線分) |
基本料金 | 2700円×4台 | 2700円×2台 1700円×2台 |
spモード | 300円×4台 | |
パケットパック | 9500円 (10GBプラン) |
12500円 (15GBプラン) |
シェアオプション | 500円×3台 | |
月額料金 | 23000円 (税込み25300円) |
24000円 (税込み26400円) |
家族4人で10GB未満で済むなら、通常カケホの方がお安いんですよね・・・。このあたりの選択が難しいのです。
以上から、「今まで通話し放題プランに加入していながら、あまり通話はしてこなかった」という人にとっては変更の余地があるのですが、それ以外の方にとってはあまり節約に繋がるようなプランとも言いがたいのが、今回のカケホライトの仕様となっています。
上記は2年契約を前提とした料金です。定期契約をしないと割引きが利かないですし、この他にもたくさんドコモでは割引きに併用できるキャンペーンがありますので、上記の試算はあくまでシンプルに通常プランとの差額を比べているだけです。実際の料金はもっと安く、お得に使える組合せはありえますのでプランの特性をよく理解し、各自考えてみると良いですね。
2017年5月24日~さらに安い「シンプルプラン追加」
ドコモは新しく無料通話定額を含まない(家族間通話は無料対象あり)、最安のスマホ向け通話プラン「シンプルプラン」を発表しました。加入できるのはシェアグループ内(代表回線・子回線どちらでもOK)に限られますが、携帯維持費をさらに下げられる節約プランとなります。
本記事のシミュレーションでは「カケホーダイライトプラン(月額1870円)」を契約した場合が最安値維持となっていましたが、カケホライトよりシンプルプランのほうが1回線あたり720円も基本月額料金が安くなります。
シンプルプランを契約した場合には一部の月額割引タイプのキャンペーンを併用できない(はじめてスマホ割・ドコモの学割など)こと、無料対象外の電話番号へたくさん電話を掛けてしまうと通話料金が定額プラン(カケホーダイ)に比べて高くなってしまう可能性はありますので、よく考えてプラン選択を行って下さい。家族以外へ電話をこちらから掛けることは滅多にない・データシェアを行っている人であれば大きな節約効果を発揮する可能性もありますので、家族みんなでドコモを契約する場合などにはスマホ代金が安くなりえます。
激安!月額302円でスマホ回線を持てる契約方法
上記のシンプルプランに続き、ドコモが2017年6月よりスタートさせた新しいスマートフォンの割引手法「docomo with 対象機種とキャンペーン適用条件詳細」を使うことで最安280円のドコモスマホ回線を維持できるようになりました。格安SIMよりも安く、サポートがしっかりとした回線をドコモ本家でも契約できる時代がやってきました。
詳しい解説はこちら →最安月額280円でスマホ追加契約が可能”docomo with”(ドコモ・ウィズ)割引のお得な運用方法
上記のページでも計算していますが、「シンプルプラン+ドコモウィズ割引」を組み合わせることによって、スマホ回線の基本料金が280円になります。
プラン内訳 | 月額料金 |
シンプルプラン(スマホ) | 980円 |
spモード | 300円 |
シェアオプション | 500円 |
docomo with | -1500円 |
毎月の支払い | 月額280円 税込み302円 |
シンプルプランを選んだ場合には先日の通り無料通話がありませんので、家族以外にたくさん電話をすると料金が高くなりますが、パケットはシェア・通話はLINEなどのアプリを使えば問題無いという人にはオススメです。MVNOで音声SIMを契約しても月額2000円前後掛かりますので、家族みんなでドコモを使えば格安SIMより安くスマホを持つことも不可能ではなくなりました。
docomo withを申込むためには対象の機種へ機種変更する必要があります。2017年6月時点では低価格でも比較的高性能なGalaxy Feel SC-04Jが高い人気となっています。
管理人もGalaxy Feelを買って使っています。バッテリーの持ちが非常によく、ガラケーユーザーの買い換えにもオススメ出来ます(2018年3月までに発売されたドコモスマートフォンの中で、最も長い実利用可能時間を持つスマホがSC-04Jです)。
☆「Galaxy Feel SC-04Jの機種変更価格をみる」
新プランの申し込みは、ドコモのwebサイトやドコモショップ店頭で可能です。もちろん新しく契約をする場合にも公式サイトにてカケホーダイライトプラン・シンプルプランを選ぶことが出来ます。詳しい注文手順は以下のページを参照下さい。