Xperia 10 IVやOPPO Reno7 A、AQUOS wish2をはじめとする2022年春モデル頃から発売される「安くてそれなりに性能が良いスマホ」に使われる事が多いCPU(SoC)チップ Qualcomm Snapdragon 695 5G を搭載したスマホのまとめ・比較の詳細を解説、実際の使用感とレビュー,さらに値下げ情報も随時更新でお届けします。
Qualcomm Snapdragon 695 5Gチップは2021年冬に発表されたスマホ/モバイルデバイス用のパーツであり、主に日本では2022年春以降~2023年に発売されるスマートフォンに使われています。
(ソニーのスタンダードモデル Xperia 10 IV実機)
Snapdragon 695 5Gのパーツナンバー(型番)は「SM6375」です。メーカーによってはチップ名である「Snapdragon 695 5G」と記載する場合とパーツナンバーを記載する場合がありますが、どちらも同じものです。
Snapdragon 695 5Gはその名称のとおり、5G通信に対応したスマホに使われており、主にミドルスペック(低性能と高性能の中間)帯のスマートフォンに採用されています。
ハイエンド(10万円~):Snapdragon 8 Gen 1
ミドルスペック(4~6万円):Snapdragon 695 5G
エントリーモデル(2~3万円):Snapdragon 480 5G
(*価格はざっくりとした目安。上記より高い/安いモデルもあります)
ハイエンドモデルほど価格が高くはなく、エントリーモデルよりも高性能・多機能で「最新機能にこだわらず、実用として十分な性能のスマホ」を求めているユーザーは、Snapdragon 695 5G搭載機種から選ぶと満足度が高いはずです。
Snapdragon 695 5Gのスペック/仕様
スマートフォンのSoCは、そのチップの特性・仕様によって対応できる性能・機能が決まってきます。Snapdragon 695 5Gの”チップ”としてスペックは以下のとおりです。
Snapdragon 695 5G/項目 | 主な仕様 |
パーツナンバー |
SM6375 |
CPU | 最大 2.2GHz/Octa-core CPU/64-bit |
AI Engine | Adreno™ 619 GPU Kryo™ 660 CPU Hexagon™ 686 Processor |
5Gモデム | Snapdragon™ X51 5G Modem-RF System |
下り最大通信速度 | 5G/ 2.5Gbps 4G/ 800Mbps |
上り最大通信速度 | 5G/ 1.5Gbps 4G/ 210Mbps |
CPU | Adreno™ 619 GPU |
プロセス | 6nm |
ディスプレイ | 最大FHD+/120Hz |
*より詳しい仕様・実際のスマホでの対応はメーカーHPなどを参照ください。
Snapdragon 695 5G搭載スマホのスペック
Snapdragon 695 5Gを搭載したスマートフォンには、値段と性能のバランスが良い機種が豊富です。
同じCPUを積んだモデルは基本性能も似ているものが多いものの、メーカー・機種ごとのコンセプトによって性能に差がありますので、用途と好みに合わせて選んでみてください。
OPPO Reno7 A
ディスプレイ (解像度) |
6.4インチ AMOLED (2400×1080) |
生体認証 | 指紋認証/顔認証 |
サイズ | 縦:160 mm 横:74 mm 厚さ:7.6 mm 重さ:175グラム |
カメラ | 4800万画素 +800万画素 +200万画素 |
バッテリー | 4500mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM |
充電速度 | 18W PD |
おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695 5G |
防水/防塵 | IPX8/IP6X対応 |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 価格 |
SIMフリー:44,800円 YM:43,200円 au: 43,720円 楽天:45,800円 |
*au向けモデル(OPG04)を参照しています。
OPPO Reno7 Aは2022年6月23日以降、au/UQ/ワイモバイル/楽天モバイル、および多数のMVNO・通販サイトで順次販売開始されます。
一般通販向け(SIMフリー)の場合、限定BOXとして無線イヤホン「Enco Buds」が同梱されるバージョンがあります(価格は同額)。
2022年12月15日よりワイモバイルでReno7 Aが大幅値下げされ、機種変更で21,600円にて提供されています(割引額は変更される場合があります)。
OPPO Reno9 A(購入レビュー)
ディスプレイ (解像度) |
6.4インチ AMOLED (2400×1080) |
生体認証 | 指紋認証/顔認証 |
サイズ | 縦:160 mm 横:74 mm 厚さ:7.8 mm 重さ:183グラム |
カメラ | 4800万画素 +800万画素 +200万画素 |
バッテリー | 4500mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM |
充電速度 | 18W PD |
おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695 5G |
防水/防塵 | IPX8/IP6X対応 |
RAM/ROM | 8GB/128GB | 価格 |
SIMフリー:46,800円 YM:41,400円 楽天:53,900円 |
*SIMフリー版はnano SIM×2+eSIM。ワイモバイルモデルはnano SIMスロットは1個。
OPPO Reno9 Aは2023年6月22日発売です。
RAMが6GB→8GBへアップしたこと以外、基本的な性能はほぼReno7Aを引き継いだ、マイナーチェンジモデルとなりました。
OPPO公式楽天店では発売記念としてポイントアップ(6/30まで)、無料でワイヤレスイヤホンのEnco Air2 Pro (定価8,480円)が貰えるキャンペーンを実施しています。
関連記事:OPPO Reno9 A(ワイモバイル版)/Reno10 Pro 5G購入 実機レビュー
シャープ AQUOS sense7
ディスプレイ (解像度) |
6.1インチ IGZO OLED (2432×1080) |
生体認証 | 指紋認証 (本体横) +顔認証 |
サイズ | 縦:152 mm 横:70 mm 厚さ:8.0 mm 重さ:158グラム |
カメラ | 5030万画素 (1/1.55″センサー) +800万画素(広角) |
バッテリー | 4570mAh | SIMスロット | nano SIM |
充電速度 | — | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695 5G |
防水/防塵 | IPX5/IPX8/IP6X対応 |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 価格 |
d:54,230円 au/UQ:59,500円 |
AQUOS sense7は2022年11月以降、ドコモからSH-53C/au・UQからSHG10として発売予定です。
AQUOS sense7の特長は、低価格モデルとしては高画質な5030万画素・1/1.55″インチのセンサーを積んだメインカメラです。旧モデルから望遠レンズを無くし、メインカメラの高画質化+大型センサー化で差別化を図ってきました。
6.1インチの程よいサイズ感・158グラムで軽量なボディかつ米国国防省の調達基準を満たす頑丈な作りで、長く安心して使えるスタンダードモデルです。
5Gにも対応しており、sub6 n3/n28/n41/n77/n78/n79の主要キャリアのバンドに対応しています。
関連記事:AQUOS sense7実機レビュー
シャープ AQUOS sense7 plus
ディスプレイ (解像度) |
6.4インチ IGZO OLED (2340×1080) |
生体認証 | 指紋認証 (本体横) +顔認証 |
サイズ | 縦:160 mm 横:76 mm 厚さ:8.2 mm 重さ:172グラム |
カメラ | 5030万画素+ 800万画素 |
バッテリー | 5050mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM |
充電速度 | — | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695 5G |
防水/防塵 | IPX5/IPX8/IP6X対応 |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 価格 |
SB:69,840円 |
AQUOS sense7 Plusはソフトバンクより2022年10月上旬以降に発売予定の大画面&大型バッテリー搭載モデルです。
低価格帯でありながらディスプレイリフレッシュレートは240Hz、色彩階調10億色・最大1300nitの明るく、キレイなパネルを採用しています。
ディスプレイの上下にステレオスピーカーを採用、カメラはsense7と同じ5030万画素+800万画素の超広角レンズのデュアルカメラ構成です。
AQUOS sense7 plusは2022年10月7日よりソフトバンクで発売されます。
続きを読む → AQUOS sense7 Plus超特価セール
シャープ AQUOS wish2(実機レビュー)
ディスプレイ (解像度) |
5.7インチ TFT (1520×720) |
生体認証 | 指紋認証 (本体横) |
サイズ | 縦:147 mm 横:71 mm 厚さ:8.9 mm 重さ:162グラム |
カメラ | 1300万画素 |
バッテリー | 3730mAh | SIMスロット | nano SIM |
充電速度 | 急速充電対応 | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695 5G |
防水/防塵 | IPX5/IPX7/IP6X対応 |
RAM/ROM | 4GB/64GB | 価格 |
d:22,000円 YM:26,640円 |
*2022年6月5日時点。
AQUOS wish2(SH-51C)はNTTドコモより2022年6月下旬以降/ワイモバイルから2022年6月23日に発売されました。
Snapdragon 695 5G搭載モデルの中では性能がやや低めながら、圧倒的な安さが魅力です。
→実機入手しました。AQUOS wish2のベンチマーク/カメラ性能など実機レビューはこちら
ワイモバイルでは機種変更でも割引が適用され、本体価格は一括19,440円~(オンライン手続きで事務手数料無料)と超激安です。
☆「ワイモバイル公式サイトで最新料金・割引キャンペーンをみる」/最新情報は必ず公式HPで確認してください
シャープ AQUOS sense6s
ディスプレイ (解像度) |
6.1インチ IGZO OLED (2432×1080) |
生体認証 | 指紋認証 (画面内蔵) +顔認証 |
サイズ | 縦:152 mm 横:70 mm 厚さ:7.9 mm 重さ:156グラム |
カメラ | 4800万画素 +800万画素(広角) +800万画素(望遠) |
バッテリー | 4570mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM |
充電速度 | 急速充電対応 | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695G |
防水/防塵 | IPX5/IPX8/IP6X対応 |
RAM/ROM | 4GB/64GB | 価格 |
au: 40,470円 楽天:39,800円 |
AQUOS sense6sは2021年モデルの「AQUOS sense6」の新チップバージョンです。基本性能は旧型と殆ど変わりませんが、シリーズの特長である「1週間の電池持ち」など人気の機能を継承しています。
AQUOS sense6s(SHG07)はau・UQモバイルから発売済み、J:comでも取り扱いがあります。楽天モバイルでは2022年7月29日より発売します。
UQモバイルでは割引適用時価格 18,470円~と格安の5Gスマホとなっています。
ソニー Xperia 10 IV(実機レビュー)
ディスプレイ (解像度) |
6.0インチ 有機EL (2520×1080) |
生体認証 | 指紋認証 (本体横) |
サイズ | 縦:153 mm 横:67 mm 厚さ:8.3 mm 重さ:161グラム |
カメラ | 1200万画素 +800万画素(広角) +800万画素(望遠) |
バッテリー | 5000mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM (ドコモ版はnano SIM) |
充電速度 | 急速充電対応 | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695G |
防水/防塵 | IPX5/IPX8/IP6X対応 |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 価格 |
d: 64,152円 au:69,985円 SB:74,880円 楽:59,800円 その他MVNO各種 |
Xperia 10 IVは2022年7月8日以降、順次発売です。
本機種はバッテリー容量は5000mAhと大型ながら横幅が細め、軽めのバランスに優れたスマートフォンです。
Xperia 10 IVはSnapdragon 695 5G搭載機としては比較的多機能で、キャリアでの定価は高めです。
ドコモモデルはSO-52C/auモデルはSOV07/ソフトバンクモデル、楽天とMVNO向けSIMフリー「XQ-CC44」もあります。
ソニー Xperia 10 V
ディスプレイ (解像度) |
6.1インチ 有機EL (2520×1080) |
生体認証 | 指紋認証 (本体横) |
サイズ | 縦:155mm 横:68 mm 厚さ:8.3 mm 重さ:159グラム |
カメラ | 4800万画素 (1/2.0インチ) +800万画素(広角) +800万画素(望遠) |
バッテリー | 5000mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM |
充電速度 | 急速充電対応 | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695G |
防水/防塵 | IPX5/IPX8/IP6X対応 |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 価格 |
d: 79,860円 au:69,550円 SB:未定 楽:72,800円 その他MVNO各種 |
Xperia 10 Vは2023年7月以降、順次発売です。
2023年モデルのXperia 10 VはIVと同じCPU/RAM/ROMを継続したマイナーチェンジモデルで、値上げされてしまいました。
主な変更点はメインカメラの高画質化・ディスプレイの輝度が1.5倍にアップ、ステレオスピーカーの採用などです。
CPUが変わらなかったために処理性能はほぼ据え置きとなりますが、上記のアップグレードにより使い勝手は良くなっています。
motorola moto g52j/g52j II
ディスプレイ (解像度) |
6.8インチ IPS (2460×1080) |
生体認証 | 指紋認証 +顔認証 |
サイズ | 縦:171 mm 横:76.8 mm 厚さ:9.1 mm 重さ:206グラム |
カメラ | 5000万画素 +800万画素(広角) +200万画素(マクロ) |
バッテリー | 5000mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM |
充電速度 | 15W TurboPower | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695G |
防水/防塵 | IP68対応 |
RAM/ROM | 6GB/128GB IIは8GB/128GB |
価格 |
6GB/39,800円 8GB/40,800円 |
moto g52jは2022年6月3日より発売したSIMフリーモデルです。
ボディは大型ながら、Snapdragon 695 5G搭載機種として破格の価格設定です。
2023年6月時点、楽天市場ではいきなり35%ポイント還元(各種キャンペーンを併用すれば50%以上も到達可能)・1,000円値引きクーポンでお得に買えます。
☆「楽天公式スーパーDEALショップ – moto g52j」
2023年マイナーチェンジモデル moto g52j IIは2023年7月7日に発売されます。
Redmi Note 11 Pro 5G
ディスプレイ (解像度) |
6.67インチ AMOLED (2400×1080) |
生体認証 | 指紋認証 (本体横) +顔認証 |
サイズ | 縦:164.19 mm 横:76.1 mm 厚さ:8.12 mm 重さ:202グラム |
カメラ | 10800万画素 +800万画素(広角) +200万画素(マクロ) |
バッテリー | 5000mAh | SIMスロット | nano SIM/eSIM |
充電速度 | 67W急速充電 | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695G |
防水/防塵 | IPX3/IP5X |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 価格 |
SIMフリー:44,800円 楽天:42,980円 IIJ:38,800円 |
(2022年6月5日時点の価格)
Redmi Note 11 Pro 5Gはミドルスペック価格帯ながらかなり高出力な充電に対応しており15分で約50%・フル充電もわずか42分です。
Redmi Note 11 Proは防水ではなく”防滴”(IPX3等級)である点に注意してください。
楽天モバイルでは最大20,000ポイント還元、IIJmioではMNP特価22,800円に設定されています(2022年6月時点)。
☆「IIJmio 公式サイトで最新情報・キャンペーン情報をみる」
各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。
HTC Desire 22 Pro
ディスプレイ (解像度) |
6.6インチ フルHD+ (2412×1080) 120Hz |
生体認証 | 指紋認証 +顔認証 |
サイズ | 縦:166.3 mm 横:76.9 mm 厚さ:9.4 mm 重さ:205.グラム |
カメラ | 6400万画素 +1300万画素(超広角) +500万画素(深度センサー) |
バッテリー | 4520mAh | SIMスロット | nano SIM×2 |
充電速度 | 18W急速充電 | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695G |
防水/防塵 | IP67対応 |
RAM/ROM | 8GB/128GB | 価格 |
64,900円 |
HTC Desire 22 Proは2022年10月1日より順次日本で発売されます(カラーによって一部発売日が異なる)。VR用のゴーグル「VIVE Flow」とのセット価格は114,900円と案内されています。
arrows N
ディスプレイ (解像度) |
6.24インチ フルHD+ |
生体認証 | 指紋認証 +顔認証 |
サイズ | 縦:155 mm 横:72 mm 厚さ:8.6 mm 重さ:171グラム |
カメラ | 5030万画素 +810万画素(超広角) |
バッテリー | 4600 mAh | SIMスロット | nano SIM+eSIM |
充電速度 | — | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 695G |
防水/防塵 | IPX5/8 IP6X対応 |
RAM/ROM | 8GB/128GB | 価格 |
98,780円 |
再生プラスチック材料等を使って作られたリサイクルスマホ arrows N F-51Cは2023年2月10日発売のスマートフォンです。
エコでエシカルでサステナブルな技術やソフトウェアが特徴のスマートフォンであり、OSを最大で3回・セキュリティ更新を最大4年提供することをアピールしています。
日本向けモデル以外のSnapdragon 695 5G搭載機種
*以下のモデルは2022年6月5日時点で国内向けモデルが発売されていない機種情報です。発売国・エリアによって搭載されるSoCが違う場合もあるため、購入時には注意してください。
・POCO X4 Pro
・realme 9 Pro
・OnePlus Nord CE Lite 5G
・motorola moto g82
・motorola moto G Stylus 5G (2022)
・Vivo iQOO Z6
・Honor Magic 4 Lite
・OPPO Reno7 Lite 5G
・Honor X30
・realme Q5
Snapdragon 695搭載機種でグローバルモデルの場合、およその価格目安は300ドル~500ドル前後の機種に採用されるケースが多いようです。
Snapdragon 695 5GのAntutuスコア目安
スマートフォンの処理性能をわかりやすくスコアリングするアプリ「Antutu Benchmark」のSnapdragon 695 5Gのテスト結果目安を解説します。
Snapdragon 695 5Gは前項で解説したとおり、「スマホ全体として中間レベル/ミドルスペック」の機種であるため、超高性能な処理性能を示すとは言えない水準です。
Snapdragon 695 5Gを搭載したスマホのAntutuスコアはおよそ35万~40万点前後になります(アプリバージョン 9.x系の場合。機種・測定環境によって若干の前後があります)。
Antutuベンチマークのスコアと搭載CPUの目安を比較表にしてみると、以下のような感じです。
Antutuスコア(ver.9.x) | 搭載CPU/目安 |
90万点~100万点前後 | Snapdragon 8 Gen 1 /2022年の最高峰機種 |
70万点~80万点前後 | Snapdragon 888 /2021年のハイエンドクラス |
60万点~70万点前後 | Snapdragon 865 /2020年のハイエンドクラス |
50万点~55万点前後 | Snapdragon 855 /2019年のハイエンドクラス |
35万点~40万点前後 | Snapdragon 765 5G・ Snapdragon 695 5Gの水準 /2021-2022年のミドルクラス |
30万点~35万点前後 |
Snapdragon 690 5G /2021年のミドルクラス |
25万点~30万点前後 | Snapdragon 480 /2022年のエントリーモデルクラス |
このように、Snapdragon 695 5Gの性能は3年位前のハイエンドモデルにはやや及ばず、エントリーモデルよりはワンランク上という評価です(あくまでベンチマークスコアでの比較です。スコアはモデルによって多少差があります)。1世代前のSnapdragon 690 5GやSnapdragon 765 5Gと同等~やや高いくらいの数値が出ます。
極端に高い処理性能を必要とするゲーム、およびあらゆるゲームアプリを快適に遊びたいのなら70~80万点クラス以上の高性能モデルが欲しいところですが、もちろん値段は高めです。
一方で昨今のCPUはエントリークラスでも軽快に動作する機種もあり、基本的なスマホ操作・カンタンなゲームアプリなら高い処理性能を必要としないため、Snapdragon 695 5G搭載機でも遊べるアプリはたくさんあります。
ゲームに命をかけるようなユーザーにはSnapdragon 695 5G機種はオススメしません。それ以外の「たまにゲームで遊ぶ/シビアなタイミングゲームや滑らかさに拘らない」というライトゲームユーザーなら問題なく楽しめるはずです。
*各アプリの体感動作は、アプリのバージョン・スマホのソフト処理により異なります。同じSoC/同程度のベンチマーク結果でも体感が変わることがありますので、アプリ個々の動作状況は各メーカーにお問い合わせください。
Snapdragon 695搭載スマホで安いのは?
日本向けに発売されている・発売が予定されている各Snapdragon 695 5Gの値引き・セール・安売り情報をいくつかピックアップしておきます。
まず定価での比較をしてみましょう。
モデル | 本体定価* |
AQUOS wish2 (docomo) |
22,000円 |
moto g52j | 39,800円 |
AQUOS sense6s | 40,470円 |
Reno7 A |
44,800円 |
Redmi Note 11 Pro 5G | 44,800円 |
Reno9 A |
46,800円 |
Xperia 10 IV (SO-52C) | 64,152円 |
arrows N F-51C |
98,780円 |
Xperia 10 V (SO-52D) |
79,860円 |
*価格は公式サイトまたは主要量販店等の発売日時点の価格設定を参照しています。実際の価格はショップにより異なる可能性もあります。
2022年8月までに発売されたSnapdratgon 695搭載機で、最も定価が安いのはドコモ向けAQUOS wish2の22000円でした。割引前の定価で2.2万円は安すぎです。
☆「ドコモ AQUOS wish2 SH-51C 価格・スペックをみる」
契約ありでの比較なら、ソフトバンクのXperia 10 IVが最強に安いです(2023年6月22日時点)。
Snapdragon 695スマホ安売り情報
2022年夏以降、Snapdragon 695 5G搭載スマホが出揃ったタイミングで、各社値下げに踏み切っている機種が出てきました。定価時点でも安いスマホを更に安く買うチャンスです。
モデル | 本体定価* | セール価格 |
AQUOS wish2 (ワイモバ) |
26,640円 |
定価21,960円に値下げ →MNPなら一括1円~ 「ワイモバイル公式HP」 |
moto g52j | 39,800円 | 「Yahoo!ショッピング」にて複数ショップが28800円に値下げ |
AQUOS sense6s | 40,470円 | |
Reno7 A |
44,800円 | ワイモバイルでMNP特価4,980円に値下げ (2023年2月7日) |
Redmi Note 11 Pro 5G | 44,800円 | Qoo10メガ割で34,000円 (2022年8月24日時点) |
Xperia 10 IV (SB) | 74,880円 | 「ノジマ」で新古品が32,000円に値下げ (2023年2月7日時点) |
*記事執筆時点の価格・セール情報に基づいています。最新の価格は販売サイト等を参照ください。