2014年夏モデルとして発売されたSONY Xperia Z3(SO-01G,SOL26,401SOおよびグローバルモデルD6603等)をとことん安く直したい人向けに、Z3の修理パーツを集めてみました。
Xperia Z3は国内3キャリアから初めて同時期に、同一モデルとして発売されて人気を博したスマホです。発売からすでに1年10ヶ月が経過しているものの、Z3はスマホの一つの完成形を見たといっても過言ではないほどバランスの取れた良い機種でした。
発売からおよそ2年というタイミングなのでそろそろ乗り換え時期でもありますが、まだ月サポが切れていないのでもう少しZ3を使い続けなければならない、高いお金を掛けてまで修理はしたくないな・・・という方は、DIYで修理にチャレンジしてみるのも一興です。
【ご注意】以下で紹介する修理パーツは純正品ではありません。交換パーツが上手く動作するとは限らず、個人でバラしてしまうと正規の修理保証が受けられなくなる可能性が高いため、すべて自己責任で実行して下さい。特に、1度でも分解した場合は防水性能は無くなると考えましょう(防水用両面テープも一応紹介はします)。勇気のない方はおとなしく正規メーカー修理を行うか、新しい機種に買い換えましょう。
スマホ正面のガラスパネルが割れている・タッチパネル操作が効かない・液晶が漏れているなど、ディスプレイ部分が破損している場合に使うパーツが「デジタイザーセット」です。
通常、デジタイザーといえば表面のガラス部分とタッチパネル・液晶表示を実現するユニットが一揃いになっています。表面の「ガラスパネルのみ」を交換することも不可能ではないですが、ガラス部分と液晶部分は接着剤でガッチリくっついているので、液晶基盤を壊さずに綺麗にガラスを剥がし・再接着させるのは至難の業です。
ガラスのみを外したい場合、以下の動画のように少しずつ表面に切り込みを入れて、ピアノ線のようなもので隙間を広げていくのが良いようです。
XperiaのデジタイザーはiPhoneシリーズほど国内での入手が容易ではなく、購入価格が高くなる場合が想定されます。少しでも安く直したいのなら、中国から輸入すると安いです。アリエクスプレスではおよそ20ドル~30ドルほどで購入が可能です。
☆「AliExpress :For Sony Xperia Z3 D6603 D6653 L55t LCD Display + Touch Screen with Digitizer Assembly + Tools + Adhesive Free shipping」
上記はディスプレイパネルと接着剤+修理用キットがセットになって28ドル(2016年8月8日時点)、日本への送料も無料です。
Xperia Zシリーズでは背面もガラス仕様のパネルになっており、落とすとヒビが入ったり割れたりします。バックパネルを交換する場合にも接着剤で密封された箇所を剥がすことになるため、やはり修理後の防水性能は期待できなくなります。ただ、ディスプレイ交換とは違って電子基板を交換するわけではないため、パーツは安価&交換は容易です。
バックパネルはシールのみで固定されているため、ネジ外し等は不要です。
イヤホンの端子・基盤・接続部位が壊れてしまった場合は、イヤホン回りの基盤だけを交換する事もできます。
☆「Original For Sony Xperia Z3 D6603 D6643 D6653 Ear Earphone Headphone Jack Audio Flex Cable Repair Parts Free Shipping 」/ 4.5ドル(2016年8月8日時点)
電源ボタンを押しても反応しなくなってしまった場合、本体ボタンから続くケーブルユニットを交換する必要があるかもしれません。
☆「 For Sony Xperia Z3 L55T D6603 D6653 Power On Off Switch Volume Button Key Flex Cable Repair Part」/7.59ドル
音量調整キー(Up/Down)も同じケーブルから接続されています。
Xperia Z3は通常はユーザーによる電池交換は対応していませんが、本体を分解してしまうのなら電池交換も出来ます。
ちなみにドコモでXperia Z3 SO-01Gの純正品と交換すると預かり修理で8,800円掛かります。それと比べてみて、自分でトライする価値が有るかどうか判断して下さい。
パネルを固定している本来のシールを一度でも剥がしてしまうと粘着力が落ちます。また、パネル自体を交換する場合には必ず接着用のシールが必要になってきます。
自分で1-2mmほどの細い両面テープをカットして利用することも出来るかもしれませんが、XperiaZ3では専用の形に始めから形成されたStickerが国内外で流通しています。
この接着用両面テープはデジタイザーとセットになっていることもあります。バッテリー交換だけを行う場合は背面用のシールの入手をオススメします。なお、海外から輸入すれば5枚セットで8ドルくらいです。
機種変更と修理コストの比較
さて、ここまで色々な修理用パーツの価格が出てきましたが、バッテリー交換のみ・海外から安くパネルを輸入できた場合ならば比較的お手軽と言えますが、パーツの全取り換えが必要なケースではコストが嵩んでしまう可能性もあります。そんな場合は白ロムでの本体取り換え、キャリアでの機種変更のコストも把握しておきましょう。
以下、2017年5時点での価格相場です。Z3から見て、XZは4世代新しいモデルです(2017年5月10日情報更新)。
販売店 | 機種名 | 機種変更 実質価格 |
Xperia Z3 下取り価格 |
ドコモオンラインショップ | Xperia XZ SO-01J | 25,920円 | 22000円 |
au Online shop | Xperia XZ SOV34 | 27,000円 | 3000円 |
ソフトバンクオンラインショップ | Xperia XZ | 35,520円 | 9600円 (24ヶ月の割り引き) |
*下取り以外の各種割り引きも併用出来る場合があります。詳しい価格・下取り最新情報については上記ウェブショップの公式サイトを参照ください。
2016年夏モデルのXperia X Performanceではドコモが最も高い実質負担額を設定しているものの、Z3を下取りに出すと一転してソフトバンク並の安さになり、回線を4年以上利用しているのなら下取り込みで3社で最も安い機種変更額となります。
以前はau,Softbankも旧モデルのAndroidに高い金額をつけていた時期もあったのですが、8月では大きく減額されています。各社の下取りプログラムは毎月変更されるため、今後に期待しましょう。