2018年9月1日より値下げされたドコモのiPhone8, iPhone8 Plusシリーズを他社からの乗り換えで契約する場合、1人で乗り換える場合・2人以上の家族で乗り換える場合の最安値料金維持費シミュレーションを行なってみます。
docomoでは1人(1回線)だけでもそれなりに安く契約できるプランもありますが、家族で複数回線を持ったときにこそ、割引/割安効果を発揮するプランやキャンペーンが多めです。
9月と言えば新型モデルのiPhoneが登場する時期ではありますが、2年前のiPhone 7/ 7 Plusをauやソフトバンクで使っている人がドコモで乗り換え契約を行えば、機種代金・維持費ともにそのままau・ソフトバンクで機種変更を続けるより安くなる可能性があります。
2018年モデルのiPhoneはiPhone X型のデザインに仕様変更されるため、iPhone7/7 Plusのホームボタン・指紋認証の使い勝手を維持したい人は在庫があるうちに安いiPhone 8/8 Plusに買い替えましょう。
すでにドコモのiPhone8シリーズは一部品薄になってきています。一度売り切れると再入荷の見込みがなくなりそうなので、買いたい容量・カラー・サイズが決まっている場合は注意してください → [随時更新] ドコモ iPhoneシリーズ在庫情報
iPhone 8/8 Plusシリーズの購入価格
ドコモのiPhone 8および iPhone 8 PlusをMNP購入する場合は、本体代金に対して機種値引きが一括で行われる「端末購入サポート」が適用できます。
購入後1年間同じ機種を使うことを前提とした値引きとなりますが、13ヶ月目以降なら短期解除料無しで機種変更が出来るようになります。
通常の割引:毎月3267円を24分割で適用(24ヶ月維持しないと全額割引を受けられない)
購入サポ割引:購入時に78,408円全額(3267円×24回相当)を割引する(24ヶ月維持しなくても全額割引を受けられる)
一般的な月々サポートを24ヶ月分適用される2年間を待たずに機種変更が出来ますので、次々と新しい機種に取り替えたいユーザーに向いています。
2018年9月1日時点における、iPhone 8, iPhone 8 Plus 64GBモデルの乗り換え(MNP)値引きは以下の通りです。
モデル | 容量 | 本体定価 | 購入サポ 値引き |
一括価格 |
iPhone8 | 64GB | 88,776円 | −78,408円 | 10,368円 |
256GB | 106,920円 | −78,408円 | 28,512円 | |
IPhone 8 Plus |
64GB | 100,440円 | −78,408円 | 22,032円 |
256GB | 118,584円 | −78,408円 | 40,176円 |
*本体代金はクレジットカードによる一括払いや代引きのほか、分割手数料無料で12回・24回払いも自由に選べます。
参照:「NTT docomo – 選べるお支払い方法/ご利用ガイド」
以下のシミュレーションでは最も一般的なiPhone 8 64GBモデルの場合を分割払いする前提で計算していきます(消費税は8%としています。以下、2018年9月1日時点価格・消費税・公式オンラインショップでの情報に基づき記載していますので、最新情報は公式HPを参照してください)。
1人でドコモにMNPする場合
契約する最安プラン:シンプルプラン(スマホ)+ ベーシックパック(料金変動~20GB)+ spモード × 1人分
事務手数料:0円
頭金:0円
端末代金:0円(分割払いのため)
1回線分の毎月の支払い料金
内訳 | 月額料金 |
端末代金 | 400円 (24回払い) |
月額値引き | 0円 (一括値引きのため) |
シンプルプラン(スマホ) | 980円 |
spモード | 300円 |
ベーシックパック(~1GB) | 2900円 |
機種代金込み 支払額合計 |
4,580円/ 4,946円(税込) |
*上記のほか、ユニバーサル料金・無料対象外の通話やオプションを追加した場合は料金が変動します。
ドコモへ1回線のみをMNP転入させた場合は、上記のシンプルプラン+ベーシックパックが最安値維持になります。使えるデータ容量は1ヶ月に最大20GBまで速度制限を掛けずに使用することは可能ですが、たくさんネットを使うと料金は上記よりも高くなります。
通話・ネットをたくさん使いたいユーザーは通話し放題・大容量パケットプランを選んだほうが便利で安くなる可能性はあります(上記はあくまで「最安プラン」を算出するための限定的プランです)。
ベーシックパックはスマホ初心者~自宅にWi-Fi環境があり、パケット節約術を心得ている人向けですので、用途に合わせて選んで下さい。
☆「ドコモの新スマホ料金「ベーシックパック」の罠を解説 変更して安くなる人・損をする人」
2人でドコモにMNPする場合
契約する最安プラン:シンプルプラン(スマホ)×2台+ ベーシックシェアパック(代表回線)/シェアオプション(小回線)+ spモード×2台
事務手数料:0円
頭金:0円
端末代金:0円(分割払いのため)
2回線分の毎月の支払い料金
内訳 | 月額料金 |
端末代金 | 400円×2台分 (24回払い) |
月額値引き | 0円×2台分 (一括値引きのため) |
シンプルプラン(スマホ) | 980円×2台分 |
spモード | 300円×2台分 |
ベーシックシェアパック(~5GB) | 6500円 |
シェアオプション | 500円 |
機種代金込み 支払額合計 |
10,360円/ 11,189円(税込) |
1回線あたりの支払額(平均) |
5,594円(税込) |
先程の1人あたりの回線契約の場合は1ヶ月で1GB以下のデータ通信量を想定して月額4,946円(税込)のシミュレーションでしたが、今回は2人で5GBまで使えるプラン料金で1人あたり5,594円となります。
単純に料金を安くするのなら、2回線までならばベーシックシェアパックではなく、ベーシックパック×2回線を契約したほうが安くなります。
ドコモのシェアグループシステム(家族グループ)が効果を発揮するのは、以下の3回線以上の場合です。
3人でドコモにMNPする場合
契約する最安プラン:シンプルプラン(スマホ)×3台+ ベーシックシェアパック(代表回線)/シェアオプション(小回線×2台)+ spモード×3台
事務手数料:0円
頭金:0円
端末代金:0円(分割払いのため)
3回線分の毎月の支払い料金
内訳 | 月額料金 |
端末代金 | 400円×3台分 (24回払い) |
月額値引き | 0円×3台分 (一括値引きのため) |
シンプルプラン(スマホ) | 980円×3台分 |
spモード | 300円×3台分 |
ベーシックシェアパック(~5GB) | 6500円 |
シェアオプション | 500円×2台分 |
機種代金込み 支払額合計 |
12,840円/ 13,867円(税込) |
1回線あたりの支払額(平均) |
4,622円(税込) |
代表回線1,子回線2回線に増えると、1回線あたりの月額料金は4,622円まで下がります。
ではさらに人数(回線)を増やしていきましょう。
5人でドコモにMNPする場合
契約する最安プラン:シンプルプラン(スマホ)×5台+ ベーシックシェアパック(代表回線)/シェアオプション(小回線×4台)+ spモード×5台
事務手数料:0円
頭金:0円
端末代金:0円(分割払いのため)
5回線分の毎月の支払い料金
内訳 | 月額料金 |
端末代金 | 400円×5台分 (24回払い) |
月額値引き | 0円×5台分 (一括値引きのため) |
シンプルプラン(スマホ) | 980円×5台分 |
spモード | 300円×5台分 |
ベーシックシェアパック(~5GB) | 6500円 |
シェアオプション | 500円×4台分 |
機種代金込み 支払額合計 |
16,900円/ 18,252円(税込) |
1回線あたりの支払額(平均) |
3,650円(税込) |
5人で5GB以下の通信量に収めることが出来るのなら、5台の新品iPhone 8を1人あたり毎月3,650円の維持費で入手出来ます。
ドコモのベーシックシェアパックには最大20回線で分け合うことが可能です。ここから1人ずつ増やしてシミュレーションをしても良いのですが、面倒くさいので最後に20回線の場合まで飛ばしましょう。
20人でドコモにMNPする場合
契約する最安プラン:シンプルプラン(スマホ)×20台+ ベーシックシェアパック(代表回線)/シェアオプション(小回線×19台)+ spモード×20台
事務手数料:0円
頭金:0円
端末代金:0円(分割払いのため)
20回線分の毎月の支払い料金
内訳 | 月額料金 |
端末代金 | 400円×20台分 (24回払い) |
月額値引き | 0円×20台分 (一括値引きのため) |
シンプルプラン(スマホ) | 980円×20台分 |
spモード | 300円×20台分 |
ベーシックシェアパック(~5GB) | 6500円 |
シェアオプション | 500円×19台分 |
機種代金込み 支払額合計 |
49,600円/ 53,568円(税込) |
1回線あたりの支払額(平均) |
2,678円(税込) |
ここまで来ると机上の空論レベルですけれど、20回線のシェアを組む事ができれば1回線あたりの料金を2,678円にまで減らすことが計算上は可能です(ただし5GBの容量を20回線で分け合う計算)。
ドコモのシェアは同じ家に住んでいる血族だけでなく、ドコモが定める3親等以内の範囲であれば離れて住む家族・親族も含むことが出来ます。1人で1回線ではなく複数の契約をすることも可能です。
家族で使うと割安になるポイント
上記のシミュレーションで示した通り、ドコモの家族向けパケット料金「ベーシックシェアパック」では、シェアに追加する2回線目以降は「シェアオプション(500円)」を付けることで、最大20回線までどんどん増やすことが出来るため、通常のパケットパックを個別に契約するよりも負担額を小さくすることが可能になります。
端末代金を一括で買う場合・ベーシックパックの利用料金が上がった場合・ウルトラシェアパック(30GB/50GB/100GB)などの高額プランを使う場合は、ドコモのクレカを持っていると、ドコモ料金の10%相当のポイント(dポイントクラブの特典)が貰えて節約効果が高くなります。
また、今回は「みんなでドコモにMNPする」直後の料金シミュレーションのため省略しましたが、ドコモで契約を長く続けた場合は利用年数・ステージに応じて「ずっとドコモ割」による、料金値引き or ポイント還元を受けることも出来ます。
(ステージの決まり方は利用年数または過去6ヶ月の対象ポイント獲得数による)
ドコモのiPhone 8, iPhone 8 Plusは2018年9月に値下げされた影響で一気に在庫が少なくなり始めています。すでにアップルはiPhone8, iPhone 8 Plusの生産・納品を終了して新型製造に移行してしまっていると思われますので、安いiPhone8が買えるのは今のうちかもしれません。
詳しい解説をありがとうございます。
この手のサイトではシェアオプションを前提に書かれていることが多いので、私のようなMNP素人(養分と呼ばれる人になるのでしょうか?)にはハードルが高く、見てもチンプンカンプンの場合が多かったのです。
今回の記事のおかげで一番知りたかった「ドコモを1人で使う場合の最低金額」が初めてわかりました。
家族みんなでドコモへ一斉に移行とはなかなかいかないので、ドコモへ1人でMNPした場合の最低料金が知りたかったのです。(携帯かくしゃのあまりに各種割引が複雑なので、、、、)
今回はMNP素人にもたいへんわかりやすい記事を書いていただきありがとうございました。
20回線運用、ケーコジの人には机上の空論どころか、前提条件かとw
20人で5GB以下は今の時代もはやギガではなく飢餓レベルなので、2つめ・3つめのシェアグループが必要ですね!(笑)