2021年9月にも発表・発売が予想されるアップルの新型モデル「iPhone13」の登場に伴い、アップルは旧モデルiPhone 12シリーズ(iPhone12/iPhone12 Pro/iPhone12 mini/iPhone12 Pr Max)を販売終了させるのかどうか、在庫状況や値下げ情報を解説します。
アップルは例年、iPhoneの新型モデルを9月から10月に掛けて発表・発売するスケジュールが恒例となっており、2021年も秋頃に新型「iPhone 13」シリーズが登場する見込みです。
2021年9月初旬時点ではまだアップルから正式な新製品発表イベントの告知情報は出ていないものの、過去の例に従えば、まず間違いなくそろそろ関係者に招待状が届き、発表会が開かれます。
「iPhone 13」の発売日も気になるところですが、事前の噂・リーク情報から2021年モデルのiPhone13シリーズは現行モデル2020年型のiPhone 12シリーズとほぼ同じようなラインナップとなる、「iPhone 13」「iPhone 13 mini」「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」の4モデルが出ると見られ、現行シリーズからのマイナーチェンジになると予想されます。
iPhoneの場合、毎年新しいモデルが発売されているものの年によって、デザインがわずかに変更されるのみ/内部のCPUチップやカメラが若干変更される/耐久性やバッテリー容量が少し変わるといった、軽微な変更を行うこともあります。
この「iPhone13がiPhone12のマイナーチェンジである」という状況になった場合、2021年モデルによって型落ちとなるiPhone12シリーズは販売終了・生産終了となる可能性があります。
iPhone12登場で販売終了になったiPhone11Proシリーズ
2020年10月に発表・発売開始となったApple iPhone 12シリーズは、旧モデル「iPhone 11シリーズ」の新型機種となりました。
iPhone 12シリーズでは新しい大きさの「ミニ 5.4インチ」と「マックス 6.7インチ」サイズが追加され、デザインも旧型から少し変更されています。
iPhone 11とiPhone12では決定的な違いとして「4G対応」→「5G対応」という進化をしたため、スタンダードモデルのiPhone 11だけは型落ちしてもアップルおよびワイモバイル/ahamo/UQモバイルのサブブランドで値下げ・継続販売されています。
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しかし、上位モデルであったiPhone 11 ProとiPhone 11 Pro MaxはiPhone 12Proの登場と共にアップル公式サイトでの取り扱いは終わり、各携帯ショップでも売れ残りの在庫が僅かにある程度となっています(ドコモ・au・ソフトバンク各社の公式オンラインでは取り扱い終了済み)。
iPhone 13がiPhone 12と全く異なるデザインや機能を搭載した場合には「旧モデルのお買い得機種」としてiPhone12シリーズが継続販売される可能性もありますが、2021年8月~9月時点における各社のiPhone 12シリーズの在庫状況を見ると、どうやらすでにiPhone12シリーズは生産が終了/納品も終わっている可能性があります。
欠品が多いiPhone12Proシリーズ/予約受付も終了
2021年9月時点において、国内でiPhone12シリーズをアップルストアの他、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル・UQモバイル、そして楽天モバイルでも販売が行われています。
通常、現行モデルのiPhoneは発売直後を除くと各社で十分な在庫を取り揃えて販売を行いますが、iPhone12シリーズの場合にはモデル・色・容量によっては2021年9月時点ですでに購入が困難・入荷の見込みが無い機種が出てきています。
例えば、auの場合には一部機種を2021年8月時点で入荷状況を鑑みて、予約受付を終了しています。
<ご予約停止する商品>
・iPhone 12 Pro Max 128GB / 256GB / 512GB
・iPhone 12 Pro 512GB
・iPhone 12 mini 256GB
*一部カラーは継続販売していることがあります。
特に容量別ではiPhone 12/miniの256GBなど、大容量ストレージモデルの欠品が多く見られます。この傾向はauだけでなく、他社も同様です。
ソフトバンクの公式サイトでは、iPhone 12 Pro/Pro Max/ miniで購入できない機種、予約が出来ない状態のモデルが多数あります。普通の状態であれば一時的に在庫切れになっていることがあっても「予約購入」が出来るのが公式サイトの強みなのですが、auと同様に入荷の見込みが無いため、ウェブ予約を打ち切っているのでしょう。
アップルから十分な納品予定があれば、このような「公式ショップで現行モデルのiPhoneが買えない」なんてことにはならないはずなのです。
アップルは公式にiPhoneの生産終了を公表することはないはずですが、各社のiPhone12シリーズの販売状況・在庫状況・入荷の見込み状況を見る限り、すでに生産はiPhone13に完全移行しており、iPhone12シリーズの販売終了が感じられる状況となっています。
楽天モバイルではiPhone12シリーズの一斉値下げも実施
新型製品が発売される場合の兆候のひとつ、「iPhoneの値下げ」もすでに始まっています。
楽天モバイルは2021年9月3日からiPhone 12シリーズ・iPhone SE(第二世代)の楽天モバイル楽天市場販売価格を改定し、アップルストアよりも安い「キャリア最安のiPhone価格」を実現しています。
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楽天では他のキャリアよりもiPhone 12シリーズの取り扱い開始時期は遅れましたが、アップルの正規販売店として、2021年9月時点ではたくさんの在庫を抱えているようです。他社オンラインサイトでは購入できないiPhone 12 Pro/Pro Maxの在庫もまだ残っていることがあります。
前述のとおり、iPhone 13シリーズが発売されるとPro/Pro Maxはすぐに販売終了する可能性も高いため、欲しい方は在庫があるうちに購入しておく/新型が欲しい人はもう少しの辛抱かもしれません。
iPhone12/iPhone12 miniの販売は続くかも?
過去のアップルによるiPhoneシリーズの販売終了・生産終了動向を分析すると、比較的価格の安いモデルは新型と並行販売を継続する事例もあります。
2021年9月時点で、2019年モデルのiPhone 11、そしてさらに旧モデルのiPhone XRも販売が継続しています。iPhone XR→11→12シリーズはいずれも新旧モデルの関係にありますが、型落ちモデルを「買いやすいiPhone」として引き続き生産しているようです。
国内の販売事情では、iPhone 12とiPhone 12 miniはサブブランドのワイモバイル・UQモバイルでも取り扱っており、すぐにiPhone13に入れ替えるのはソフトバンクとauのブランドだけに留めることも十分に予想されます。
iPhone 12/ iPhone 12 miniを「iPhone 13/iPhone 13 miniより安いモデルを、安い料金で」という目的でワイモバイル/UQモバイルでの購入意向・需要は新型機種が出たあとも続くため、Proシリーズ以外のiPhoneは急いで買わなくても、今後の値下げが期待出来る可能性もありそうです。