2023年モデルのGoogle製スマートウォッチ「Pixel Watch2」(ぴくせるうぉっち・つー)のGPS精度を検証してみました。
2023年10月12日に発売されたPixel Watch2は、スマートウォッチ本体にGPSを内蔵しており、ペアリングされたスマホが付近にない状態でも距離や高度を記録する事が可能です(GPSモデル/LTEモデルともに可)。
また、Google Pixel Watchの初代モデルは「Quasi-Zenith Satellite」(QZSS:みちびき)に非対応であったのに対して、新型Pixel Watch 2は新たにみちびきに対応しています。これにより、新型Pixel Watch2のGPS精度は向上しているはずです。
初代Pixel Watchは買わなかったので、今回は比較用としてApple Watch Series4とPixel Watch2を同時に装着してウォーキングを行い、歩行距離を測定してみることにしました。
Pixel watch2のGPS精度悪い?アップルウォッチと差が出る
今回Pixel watch2とApple WatchのGPS精度検証を行うに当たり、複数回の測定を実行しました。その結果、何度測定しても(短い距離でも、長い距離でも)Apple Watchに比べてPixel watch2のほうが長い距離の数字が出る傾向にあることが判りました。
測定する距離が長いほどApple WatchとPixel Watch2のGPS距離表示はズレが大きくなっていきます。
測定回 | Apple Watchの表示 | Pixel Watch2の表示 |
1回目 | 1.30 km | 1.38km |
2回目 | 1.33 km | 1.42km |
3回目 | 1.82 km | 1.86km |
4回目 | 3.55 km | 3.62km |
5回目* | 3.52 km | 3.69km |
1~4回目はApple Watch/Pixel Watchともに本体のみ(ペアリング端末不携帯)、5回目はPixel Watchのみペアリング端末携帯(スマホも位置情報オン)。パーソナルデータはすべて同じものを入力してあります。
歩行中にウォッチの距離表示を確認してみると、最初の200メートルくらい歩いた時点で30~40mほどPixel watch2のほうが長い距離が出ることがあり、そこからどんどん数字の差は大きくなりました。
5回目の歩行ルートをGoogleマップの距離測定機能を使って(多ポイントを指定してなるべく精確な数字が出るようにした)算出したところ、約3.5km(小数点2桁以下は表示されない)でした。Apple Watchの誤差は約0.6%、Pixel Watch2の誤差は約5.4%という結果です。
Googleマップ上での測距結果を信じるなら、2023年モデルのPixel Watch2よりも2018年モデルのApple Watch Series4のGPS測定結果のほうが近い数字になります。
Pixel Watch2でアクティビティを測定後、スマートフォンアプリ(Fitbit)と同期して確認したルートはほぼ精確でした。Pixel watch2が位置情報を見失う・途切れることもなく、歩いたルートをそのまま地図で確認することが出来ました。Pixel Watch2単体とペアリングしたスマホを携帯した場合でGPSの測定結果・精度に特に差も無さそうです。
今回の結果からはPixel Watch2とApple WatchのGPSで「どちらが正しい」という判定は出来ません(Googleマップの測定にも誤差があり、”正しい数字”は測定できていないため)。スマートウォッチのGPSは測量用ではありませんので、あくまで相対的な数字の比較しか出来ません。
上記の結果でもApple Watchの表示距離に対して誤差が小さい測定回では2%ほどの差となっており、1キロに対して20メートル程度の差。これを大きな差とみるか小さな差とみるかは・・・人それぞれの感性と目的によるでしょう。
Pixel watch2でもApple Watchでも、ワークアウトでウォーキングを選ぶと1kmごとのラップタイムや消費カロリーなどを知ることが出来ます。
運動の目安とするだけであれば「GPSの精確さ」よりも「毎回安定して測定できるか」が重要です。その意味ではPixel Watch2のGPS精度には利用上の問題は感じられない、という結果でした。
Pixel Watch2でウォーキング・ジョギング・トレイルランなどを行う場合は、十分に精確なGPSで移動ルートや距離の目安を知ることが可能なはずです。