2020年10月23日発売のアップル最新モデル iPhone 12およびiPhone 12 Proと、ディスプレイサイズが同じ旧型モデル iPhone 11 (2019年モデル)・iPhone XR (2018年モデル)のケースや保護フィルムなど、アクセサリーの互換性について解説します。
2020年モデルの最新iPhoneは、3つのサイズ・4モデルのラインナップが用意されています。10月23日に発売されるは「iPhone 12」と「iPhone 12 Pro」は全く同じディスプレイサイズの6.1インチ、11月13日に遅れて発売されるiPhone 12 miniは5.4インチ・iPhone 12 Pro Maxは6.7インチの新サイズとなっています。
iPhone 12とiPhone 12 Proの「6.1インチ」というサイズは、旧モデルのiPhone 11とiPhone XRと同じディスプレイサイズとなっており、サイズ感も非常によく似ています。
2020年モデルは旧モデルと若干のサイズ変更・仕様変更があるため、アクセサリーの使いまわし・互換性に注意スべき点がありますので、ケースやフィルム製品などを購入する場合には注意が必要です。
同じ「6.1インチ」でもサイズが違うiPhone 12と旧モデル
iPhone 12とiPhone 12 Pro、そして型落ちとなるiPhone 11・iPhone XRは、ディスプレイのインチサイズは「6.1インチ」で同じパネルサイズとなっていますが、ボディのサイズはそれぞれ以下のように異なります。
項目 | 2020年モデル iPhone 12 Pro |
2020年モデル iPhone 12 |
2019年モデル iPhone 11 |
2018年モデル iPhone XR |
縦幅 | 146.7 mm | 146.7 mm | 150.9 mm | 150.9 mm |
横幅 | 71.5 mm | 71.5 mm | 75.7 mm | 75.7 mm |
厚み | 7.4 mm | 7.4 mm | 8.2 mm | 8.2 mm |
重さ | 187グラム | 162グラム | 194グラム | 194グラム |
2018年モデルのiPhone XRと2019年モデルのiPhone 11では、ボディサイズ・重さともに全く同じであったため、ケースやフィルムには互換性がありました(同じものが使いまわし可能)。
しかし、2020年モデルと過去のモデルではボディサイズが縦に4mm・横にも4mmほどコンパクト化しているため、ケース・ジャケット類は使い回しはまず出来ないと考えたほうが良いでしょう(サイズ設計に余裕のあるデザイン、フリーサイズのものなら使えるかもしれません)。
また、iPhone 12シリーズでは新たに「MagSafe」と呼ばれるマグネットを使用した固定機構が組み込まれたため、アップルが販売するケースも専用のものとなっています。
サイズ面の変更だけでなく、このMagSafeによる変更もあるため、iPhone 12/12 Pro用のケースは専用のものを用意する必要があると考えましょう。アップルの表記でも、iPhone 12/iPhone 12 Pro用のアクセサリーは専用となっており、フィルム・ケースについてiPhone11/XR用の旧製品で互換性が確認されているものはありません(2020年11月8日確認時点)。
なお、iPhone 12とiPhone 12 Proについては前述の通り(重さを除く)ボディサイズが全く同じであるため、それぞれで互換性があり、ケースやフィルムなどはiPhone12/iPhone 12 Pro両対応となっています(カメラレンズパーツは異なるため、”背面保護”や”カメラレンズ保護フィルム”などの場合は互換性がありません)。
iPhone12の保護フィルムの互換性について
ボディのサイズが違うため、iPhone 12/12 Proと旧モデルのケース・ジャケット類が使い回せないことは誰でもすぐに察せられるところですが、保護フィルム・ガラスフィルムの場合にも、互換性に注意が必要です。
iPhone 12およびiPhone 12 Proの2020年モデル同士の場合は、同じディスプレイパネルが採用されているため、基本的には同じフィルムが使えます。
「au公式オンラインサイト」にて販売予定の保護フィルム(保護シート)も、iPhone12とProは共通で使えます。
一方で、2020年10月17日時点においてアップルの公式ストアではiPhone 12/iPhone 12 Pro向けにフィルムアクセサリーの公式販売はされておらず、iPhone11/XR向け製品との互換性について記載はありません。
上記のauで発売予定のフィルムや、ソフトバンクの公式アクセサリー販売サイトである「ソフトバンクセレクション」にあるiPhone 12/12 Pro用フィルムも、それぞれ2020年モデル専用となっており、旧モデルとの互換性が確認されていません。
これは全く同じ「6.1インチサイズ」であっても、iPhone 12シリーズとiPhone 11/XRのボディ・ディスプレイパネルの仕様が変更されていることに起因すると見られます。
iPhone XRとiPhone 12の写真を並べてみると、ディスプレイの大きさこそ同じですが、前述のとおり横幅が異なるため、メーカー・製品によって画面を覆うフィルムの大きさが若干異なる作りになっていると推測されます。
ここで注意が必要なのは「メーカー・製品によって異なる」という部分です。
ディスプレイの上部が凹んだ(ノッチ)iPhone用のフィルムの場合、製品によってインカメラ分・ディスプレイの左右部分を覆う範囲が違います。
ディスプレイの「表示領域」だけをカバーするガラスフィルムと、その周辺まで覆うように作られたガラスフィルムでは、iPhone 12/12 Pro及び旧型のiPhone 11, iPhone XRでの互換性が変わります。
例えば、下記のサードパーティ製ガラスフィルム「NIMASO iPhone 12 ガラスフィルム」では、iPhone 11/XRとの互換性がありとされてます。
写真を見ると分かるように、このフィルムは縁の部分を覆わず、ディスプレイの表示領域部分だけを保護するタイプであるため、同じ6.1インチ同士であれば互換性があるということのようです。
フィルム素材によるiPhone12/11/XR旧型との互換性について
また、保護フィルムでも「ガラスフィルム」と「PETフィルム」の素材によって互換性が変わることもありえます。
これはiPhone SE (第2世代)のときに発生した問題ですが、同じ4.7インチ同士のiPhone SE2と旧モデルiPhone 7/iPhone 8でもガラスパネルの曲率がわずかに変更されていたようで、ガラスフィルムタイプの場合には上記写真のように気泡が入ってしまうケースが見られました。
参照:[購入レビュー]iPhone SE2(2020)に100円均一のiPhone8/7用全面吸着ガラスフィルムを貼れる?浮き・互換性チェック
同じように、iPhone 12/12 Proと旧モデルのiPhone 11/XRでは表示領域のインチサイズは同じでも、ガラスパーツの大きさ・湾曲具合が変わっていると、剛性の高いガラスタイプのフィルムでは空気が入る・気泡が出来る可能性があります。逆に、柔らかいPET素材のフィルムなら多少の曲率変更にも対応出来る可能性があるとも言えます。
その他、iPhone 12/12 ProとiPhone 11以前の6.1インチサイズモデルではボディサイズが異なるため、フィルム貼り付け用のガイド(フレーム)がある商品の場合、付属品は役に立たない可能性が高いです(通常貼り付け用のフレームはぴったりサイズに作られているため、)。保護フィルム貼り付けを失敗しないためにガイド付きの製品を買いたい場合はiPhone 12/12 Pro専用のものを選ぶようにしてください。
これらの事情により、iPhone 12/12 ProにiPhone 11・iPhone XRの保護フィルムが使えるかどうかは製品次第、貼ってみないと解らない、ということになります。そして、少なくともアップルストアのオフィシャル製品では互換性の記載が無い(使い回せることを保証していない)ことを理解して、iPhone12・iPhone 12 Proと一緒にフィルムを買う場合は、12シリーズ専用とされるアイテムを購入することを推奨します。
iPhone12, iPhone 12 Pro用のケースやフィルムは、アップルストアや各キャリアのホームページで販売されていますので、iPhone12シリーズを保護したい場合は互換性が確認されたものをセットで買うことも出来ます。
AirPodsなどのイヤホン互換性について
最新のiPhone13・iPhone 12・iPhone 11などのモデルはすべて有線イヤホンの3.5mmイヤホンジャックは非対応となります。一方で、ワイヤレスタイプ(Bluetooth)接続・Lightning接続タイプであれば互換性があるため、AirPods・AirPods Proなどは使い回す事が可能です。
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