Appleの誇る完全ワイヤレスイヤホンの最高峰 「AirPods Pro」のノイズキャンセル機能による音楽視聴をさらにワンランク上質なものに変えてくれる、専用イヤーチップ「Comply(コンプライ) 」を購入&装着してみた感想・評価レポートです(以下でレビューしている製品はAirPodsPro(第一世代/2019~)およびAirPodsPro(第2世代/2022~)どちらにも使えます)。
Apple AirPod Proはイヤホン装着部分にケーブルが一切ない、いわゆる「完全ワイヤレス」「トゥルーワイヤレス」タイプのBleutoothイヤホンです。最新モデルのiPhone12シリーズには有線イヤホン用の3.5mmジャックプラグを指す穴がありません。有線イヤホンを使いたい場合にはLightning端子を経由した変換プラグ等を使うことも出来なくはありませんが、ワイヤレスで接続できるAirPod Proはとても便利です。
そして、AirPods Proの最大の魅力は業界最高峰のノイズキャンセル機能。
イヤホン本体についたマイクで外の音を取り込み、逆位相の音をぶつけることで騒音を消し去ります。
最近ではノイズキャンセル機能がついたイヤホンもいくつか種類がありますが、AirPods Proのキャンセル性能は間違いなくトップクラスです。
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ただし、このノイズキャンセル性能はイヤーチップの耳の形状にも依存し、耳に上手くフィットしない場合には騒音が漏れ聞こえてしまうこともあります。
そこで、AirPods Pro純正のイヤーチップが合わない場合・より高い遮音性を求める場合は、コンプライの専用イヤーチップの利用をおすすめします。
AirPods Proのために作られたウレタン素材の交換チップ
AirPods Pro用のイヤーチップは一般的なイヤホンのノズルと形状が異なり、専用のイヤーチップが必要となります。他のイヤホン用製品をAirPods Proに使う・AirPods Pro用のチップをAirPodsなどには使うことが出来ません。
Complyのイヤーチップはスポンジのような、体温で柔らかくなる特殊な素材で出来ています。
AirPods Pro用のチップはオリジナルのイヤーチップとほぼ同じ形状・サイズで作られています。
純正のイヤーチップと同じようにゴムのような素材でイヤホン本体に取り付けられます。
写真では少し見づらいですが、イヤホンチップの内部には耳垢ガードも付いています。
イヤーチップの大きさもほぼ純正そのままであるため、交換チップをつけたままケースに入れる・イヤホンを充電する事ができます。
2020年12月時点でComlyのイヤーチップはブラックのみ、AirPods Proのボディはホワイトのみであるため、色は少し不釣り合いになってしまいますが、純正のイヤーチップを上回る遮音性を手に入れることが可能です。
2022年版AirPods Pro2(第2世代)にも互換性あり
2022年9月23日より発売開始となった新型のAirPods Pro (第2世代/型番 MQD83J/A)は、ノイズキャンセル機能が更に向上・電池持ちも良くなった新型です。
コンプライのウレタンフォームチップは、初代AirPods Proでも第2世代AirPods Proでも、どちらにも装着可能です。
第2世代のAirPods Proに付属するアップル純正のイヤーチップは、第1世代のものとわずかに仕様が変更されており、アップルのサイト上は互換性の記載がなく、第1世代・第2世代用それぞれ専用の交換イヤーチップが販売されています。
しかし、実際にはAirPods Pro1とPro2のイヤーチップの装着部の形状・全体の大きさはほぼ変わりないため、Complyのイヤーチップであれば第1世代から第2世代へ買い替えた場合でも継続して利用できることが確認されています。
AirPods Pro用Comply Mサイズを試してみた
管理人はAirPods Proの純正チップでMサイズを使ってぴったりとフィットしていたため、コンプライのイヤーチップもMサイズを購入してみました。
AirPods Pro用のイヤーチップは、充電ケースに合うようにオリジナルのイヤーチップとほぼ同じ大きさにするため、フォームチップが他機種用のものに比べて薄く作られている印象です。
上記は他社のワイヤレスイヤホンにのcomplyチップを装着している写真です。AirPods Pro用とは異なり、まさに「耳栓」のような形状で耳に入れることが出来るため、高い密閉性を感じられます。
*以下、すべて個人の感想です。耳の形状やイヤーチップサイズの適応によって、感じ方は変わります
一方で、AirPods Pro用のComplyイヤーチップは耳に入れる奥行き部分が短いためか、他機種用ほど密閉感が高くありません。
Complyのイヤーチップは体温に応じて柔らかくなるため、適切なサイズであれば耳につけている間は痛みなども感じず、快適に音楽を聞くことが出来ます。管理人の場合はAirPods Proの充電が切れるまで(4時間以上)連続装着しても、痛みは感じませんでした。
デフォルトのイヤーチップではペラペラなシリコンゴムのような素材が耳を覆うだけですが、Complyのイヤーチップは上記のように2mm程度の低反発素材で覆うため、遮音性はアップします。
しかしながらデフォルトのイヤーチップとComplyのチップでノイズキャンセル機能を利用して消音性を聴き比べてみると、初期のイヤーチップでも低音側はかなりノイズを低減出来るためか、大きな差は感じられませんでした。
初期チップ装着時にノイズキャンセルで消しきれない音が、Complyに変えると聞こえなくなる、というような劇的な効果はありません。大きめの換気扇の音や道路の車の走行音など、大きな音はComplyのチップに変えてもある程度は聞こえます。
一方で、装着感は個人的には初期チップよりも快適です。最初に耳に入れる前に指でチップを潰してから入れる、という手順はやや面倒くさく感じることもありますが、その後の膨張で耳にぴったりとフィットするため、耳からの外れにくさも向上していると感じられました。
*膨張時点で耳にフィットしない/隙間があるように感じる場合は、サイズがあっていません。Complyのイヤーチップ素材はさらさらしており、体温で温まっていないと純正よりもスルっと抜けやすい傾向があるため、利用前に装着感をよく確認することを推奨します。
AirPods Pro用のComplyチップにはS・M・Lの3種類がありますので、耳に合ったものを選んで試してみてください(Apple純正のチップと同じサイズで合うと思いますが、耳の形状によってComplyのチップでは合うサイズが変わる場合もあります)
Complyのイヤーチップはアマゾンや各種家電量販店のオンラインサイトで購入可能です(2020年12月上旬時点、Mサイズは売り切れになっていることが多くあります)。
S・M・Lのサイズがそれぞれ1ペアずつ入った商品、同じサイズが3ペア入った商品などがありますので、目的に応じて購入を間違えないよう気をつけてください。
☆「アマゾン Complyストア」
☆「エントリージャパン 楽天市場店 Comply公式 AirPods Pro用交換チップ」
☆「e-イヤホン 楽天市場店」
日本に在庫がない場合、アメリカから個人輸入することも可能です(今回レビューした製品もアメリカから購入しました)。
続きを読む:Apple AirPodsPro用Comply(コンプライ)交換イヤーチップを米アマゾンから個人輸入する方法