2024年2月の発売当時から「世界最安」(MNO4キャリア。ICT総研調べ 2024年2月20日時点)を公称していたワイモバイルの超お手頃価格な折りたたみスマートフォン「Libero Flip」を”オンライン一括9800円”で買うことが出来たのでレポートします。
ワイモバイルの折りたたみスマートフォン「Libero Flip」(型番A304ZT)は2024年2月29日が発売日の現行モデルですが、発売当時の価格(63,000円)に比べて2024年8月時点で本体定価はほぼ半額の31,680円に改定されています。
Libero Flipの主な機能や仕様は、ワイモバイルのサイトを参照ください。
☆「ワイモバイルオンライン ヤフー店」
☆「ワイモバイル公式サイト」
*2024年8月25日時点の情報です。最新情報は上記公式リンク先で各自確認してください。
Libero Flipの主な特徴
折りたたみスマートフォンとしては廉価なLibero Flipは、折りたためるという特徴以外は一般的なスマートフォンとさほど変わりません。
開くと6.9インチになるディスプレイ
折りたたんだまま操作できる1.43インチミニパネル
ゲームもそれなりに動くSnapdragon7 Gen1搭載
5000万画素のカメラ搭載
指紋認証+顔認証のダブル生体認証対応
nanoSIM+eSIMのデュアルSIM仕様
おサイフケータイ対応
詐欺/迷惑電話対策用の録音機能
33W急速充電に対応
特に優れている部分としては、滑らかな120Hzリフレッシュレートに対応+約73分でフル充電できる33Wの急速充電対応などです。
(30W超で充電されている様子)
Libero Flipに充電器・アダプターは同梱されていないため、急速充電器が別途必要です。ソフトバンクの公式オンラインサイトで販売されている「CIO GaN 65W 充電器」で充電してみたところ、急速充電表示(カミナリのマークが2つ)となり、高出力での充電が確認出来ました。
この充電速度は他社の折りたたみスマホより比較的高速です(Galaxy Z Flip6は25Wまで)。
そして、折りたたみスマホならではの「折り曲げた状態でのコンパクトさ」。画面を折ることで厚みは2倍になってしまいますが、縦の長さは文字通り半分になるため、ポケット等に入れやすくはなります。タッチ操作ができるサブディスプレイから通知を確認したり、簡単な機能操作も出来ます(カメラ・ボイスレコーダー・タイマーなど)。
一方で、他社の10万円超えハイエンド級折りたたみスマホと比べた場合には、処理性能はそこまで高くはない・防水/防塵性能は「 IPX2 / IP4X」等級の防滴水準どまりであるなど、控えめな機能・性能である部分も少なくはありません。
Libero Flipのスペック・主な仕様
ディスプレイ (解像度) /リフレッシュレート |
6.9インチ 有機EL (2790×1080) /120Hz +1.43インチ |
生体認証 | 指紋認証 + 顔認証 |
サイズ | 縦:170 mm 横:76 mm 厚さ:7.3 mm 重さ:214グラム |
カメラ | 5000万画素 +深度センサー /インカメラ 1300万画素 |
バッテリー | 4310mAh | SIMスロット | nano SIM+eSIM |
充電速度 | 33W急速充電 | おサイフケータイ | 対応 |
CPU | Snapdragon 7 Gen 1 |
防水/防塵 | IPX2 / IP4X |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 発売時価格 |
63,000円 |
*サイズは開いた場合。閉じたときは縦に半分、厚み2倍です。より詳しい仕様・対応サービスは公式サイトを参照ください。
Libero Flipの弱点・デメリット・不満点
続いて、他の一般的なスマートフォン・他社の折りたたみモデルと比べた場合に感じるかもしれない、Libero Flipの気になる仕様について筆者の個人的感想も書いておきます。
まず、Libero Flipは折りたたみモデルのなかでも”縦折り”と呼ばれることが多い”フリップ”タイプのスマホです。
他社で”Fold”とされる折りたたみモデルのようなタブレット級サイズになるわけではなく、開いた状態で大きめのスマホくらいのサイズ感です。
(Libero Flip(左)と6.8インチのGalaxy S22 Ultra (右))
Libero Flipは開いだ状態だと縦に長く、本体重量もやや重めです(6.9インチ級のディスプレイ搭載機としては標準)。大画面ディスプレイ・重厚なモデルを使い慣れていない人だと、Libero Flipの操作感・ホールド感に難を感じる可能性があります。
また、指紋認証・顔認証の認証速度・精度も高く快適ではあるのですが、スマホを開いたときに電源ボタン一体型の指紋センサーが右上に配置されているため、スマホを開いてから指紋でロック解除をするには、両手で操作しないと(片手で操作するには大きく指をずらさなければならないため)落としてしまいそうで怖いです。
(スマホを開く動作時に、右手は本体下部を支えるため、指紋認証を親指でタッチするには厳しい)
また、カメラ機能がやや低めでメインカメラは1つだけ(もう一つは深度測定用)。超広角・望遠レンズはなく、高デジタルズーム時のプレビュー画面はブレブレです。
以下では3倍相当の望遠レンズを搭載したiPhone 14 Proとズーム性能を比較してみました。
iPhone 14 Proのカメラであればズームによって細かく見える線も、Libero Flipではぐちゃぐちゃになってしまいます。
しかしながら、メインカメラ自体は5000万画素+夜景モードやポートレート、プロショット(マニュアル)で細かなカメラ設定ができるなど、機能はエントリーモデルより豊富であるため、ある程度は写真撮影を楽しめる仕様です。
(夜景モードのオン/オフで劇的に暗所撮影の画質が変わる)
そして最大の懸念点は、折りたたみ構造による物理的な耐久性です。
Libero Flipに限らず、ディスプレイを折りたたむことができるスマートフォンは壊れやすい傾向にあります。Libero Flipのレビュー・口コミでも、短期間でディスプレイが壊れた・機能不全になったという情報が見られます。
Libero Flipはワイモバイルによる1年間の製品保証は付いています。もし1年以上の利用を想定している・故障が怖い場合は別途保証・保険サービスに加入したほうが良いかもしれません。
*Libero Flipには初期フィルムが初めから貼り付けられており、これを剥がすと保証期間でも無料修理対象外となります(改造扱いになるため)。折りたたみスマホのフィルムはディスプレイを守るために付いているため、絶対に剥がさないでください(自然に剥がれてしまった場合は修理扱いで貼り直すことになります)。
これらの懸念点・弱点・不満点と感じられるかもしれないポイントを前提としても、割引価格9800円は安すぎます。
折りたたみスマホに興味がある、試してみたかったというワイモバイルユーザーは、この機会を逃さず手に入れておきましょう。
*価格・情報は2024年8月25日時点のもの。特別価格での購入には専用のURLからの申込みが必要です。詳しくはワイモバイル公式サイトの最新表記を確認してください。