すでにSIMフリーモデルとして単体販売は2019年12月から始まっていた格安スマホ「TCL PLEX」がOCNモバイルONEでも買えるようになりました。
TCL PLEXは回線セット契約でなくても29,800円でアマゾンにて売られています(2020年2月21日時点)。OCNモバイルでは「回線セット」契約をすることで他の機種も数万円の割引を受けられる機種がありますので、「値引き幅」としては、TCL PLEXの発売記念価格も”驚くほど安い”水準ではありません。
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しかしTCL PLEXはまだ発売されたばかりの新機種であること、そしてもともとの「3万円」という価格自体が”格安スマホ”のジャンルでもかなり安く設定されています。
OCNのセット契約で一括6.6千円(オプション加入時)で買える機種としては十分に高い性能を持っていると言えます。
TCL PLEXはRAM 6GB/ROM128GB仕様
TCL PLEXは「最先端のハイエンドモデル」と呼べるほどではありませんが、3万円前後で購入できるスマホとしてはトップレベルのRAM(メモリー)6GBとROM(ストレージ容量)128GBを搭載しています。
今でこそスマホのメモリには8GB/12GB/16GBといった並の家庭用パソコンすら超越するほどの性能を持たせたハイエンドモデルスマホも存在しますが、2~3年前であればRAM 6GB/ROM 128GBという組み合わせはトップモデルの一部にしか採用されなかったほどの大容量です。
また、CPUにはSnapdragon 675を採用し、多くのスマホゲームが快適に遊べる水準に達しています。
この「SDM675」というチップは同じ「600番台」のシリーズの中でもかなり性能が高めであり、例えばシャープのAQUOS sense3(市場相場価格3万円強)やXperia Ace(市場相場価格5万円弱)に搭載されたSDM630よりも数割は高い処理性能を持っています。
ベンチマークテストソフトのAntutu Benchmarkのスコアで言えば、SDM675は20万点前後・SDM630が11~12万点ほどです(ver8系統でのスコア基準)。
「低価格の格安スマホではゲームが出来ない」というイメージがありますが、TCL PLEXについてはよほど高負荷が掛かるゲームアプリでなければスムーズに処理が可能です。
カメラはトリプルレンズ
TCL PLEXの背面には1,600万画素の広角レンズカメラ、4,800万画素のメインレンズカメラ、そして暗い場所で動画を撮れる専用のレンズ(200万画素)、合計3個のカメラが搭載されています。
今では格安スマホでも2個のレンズを搭載したモデルは少なくありませんが、4,800万画素の高画質メインカメラや、動画専用のカメラを別途搭載することで、利用シーンに合わせてワンランク上の写真・動画が撮れるように設計されています。
ディスプレイは大画面の6.53インチ
TCL PLEXには2400万画素のインカメラが搭載されていますが、このカメラレンズはディスプレイパネルの左上に「小さな穴」として切り取ることで、スマホの画面占有率を高めたデザインを採用しています。
本体のサイズは結構大きめですので、「小さいスマホが好き」という人にはオススメできないものの、「6.5インチ」というタブレット並のインチ数から感じるほどの巨大感ではありません。
TCL PLEXの大きさ | 数値 |
ディスプレイサイズ | 6.53インチ |
本体重量 | 192グラム |
縦幅 | 162.2mm |
横幅 | 76.56mm |
厚み | 7.99mm |
*より詳細なスペックデータはOCNモバイルの販売サイトを参照。
DSDS対応で複数回線利用可能
OCNモバイルONEはドコモの回線を利用した格安SIMサービスですが、TCL PLEXにはnano SIMスロットが2個あり、DSDS(Dual SIM, Dual Standby)が可能です。
【通信方式】
LTE:B1/3/5/7/8/19/20/28/38/40
3G:B1/2/5/6/8/9/19
GSM:850/900/1,800/1,900MHz
*VoLTE非対応であるため、「DSDV」は出来ません。また、バンド的にau回線での利用は想定されていません。また、nano SIMスロットとmicro SDカードは排他利用であるため、SDカード装着時には1枚のSIMカードしか利用できません。
OCNモバイルONEのセール価格
OCNモバイルONEでは2020年3月25日11時までの期間、「TLC PLEX発売記念価格」として、通常より値引きされた価格でスマホセット購入が可能です。
値引き条件のあんしんモバイルパックは、2020年3月31日11時までの期間、3ヶ月無料キャンペーンを実施しています。オプション加入の維持指定期間はありません(ただし初月解約をすると1ヶ月分の料金が掛かります)、TLC PLEXを購入するのならオプション加入値引きを適用することをオススメします。
OCNモバイルONEの大幅値引き条件には「音声SIMプランへの加入」が必須条件になっていますが、OCNでは2019年11月より新料金プランを提供しており、通話機能ありプランも月額料金は1,180円~と破格です。
防水・防塵、おさいふケータイがほしいならReno Aがおすすめ
TLC PLEXは「3万円のスマホ」としては高いカメラ性能・処理性能を持っていますが、安さには理由もあります。
PLEXは防水性能やおさいふケータイ機能がありません。もし防水機能やおさいふケータイを使いたいのであれば、同じくOCNモバイルONEでセール実施中のOPPO Reno Aをおすすめします。
Reno AはSDM710搭載、RAM 6GBというハイスペック仕様な上、おさいふケータイと防水仕様に対応した大ヒットモデルです。
Reno AとTCL PLEXの比較
主な仕様 | Reno A | TCL PLEX |
ディスプレイ | 6.4インチ | 6.53インチ |
本体重量 | 169.5グラム | 192グラム |
電池容量 | 3600mAh | 3820mAh |
CPU | SDM710 | SDM675 |
RAM | 6GB | 6GB |
ROM | 64GB | 128GB |
カメラ | 1600万画素 +200万画素 |
4800万画素 +1600万画素 +200万画素 |
おさいふケータイ | Felica対応 | 非対応 |
防水・防塵 | IP67相当 | 非対応 |
Dual SIM | DSDV対応 | DSDS対応 |
単品参考価格* | 35,800円 | 27,090円 |
*2020年2月時点。割引条件はOCNのサイトを確認してください。
**Reno Aはdocomo, au, Rakuten. YモバイルのVoLTEに対応しています。