NTTグループが運営する最大手の格安スマホサービスのひとつ、「OCNモバイルONE」は2019年11月20日より、格安SIMサービスの料金の全面的見直しを実施し、従来プランよりもさらに「格安」なスマホ購入が出来るようになりました(OCNモバイルONEは2021年3月に新料金プランを発表します)。

OCNモバイルONEの2019年11月新プランでは「最低利用期間無し・違約金無しの音声プランが月額1078円~、かけ放題オプションもたったの330円で追加出来る」という、OCNの旧プランだけでなく、同業他社の格安SIMサービスの料金設定を下回る激安プランを作ってきました。

ただし、この「月額1078円」で維持するためには一部条件があります。また、OCNモバイルONEといえば「スマホセット販売/セット契約のスマホセール」の印象も強く、今回の新プラン登場に伴って一部セール適用条件が変更されています。

これから初めてOCNモバイルONEを契約してスマホ代の節約を行いたい方も、既存のOCN利用者の方も、改めて新料金プランの場合の節約術をマスターしておきましょう。

OCNモバイルONEで実施中のスマホセール情報・価格リストを見たい人はこちら → 「OCNモバイルONE スマホセール価格ログ

OCN新料金プランは最低利用期間・違約金廃止

OCNモバイルONEでは大きく分けてドコモ回線を利用したデータ通信専用プラン・SMS機能付きデータ通信プラン、そして音声通話機能付きプランの3種類のサービスを提供しています。この点については旧プランも2019年11月時点の新プランも変わっていません。

このうち、音声通話が可能なプランについては従来「契約後6ヶ月以内に解約すると違約金」が設定された、最低利用期間が存在していました。従来の違約金は2019年9月以前は8,000円2019年10月~11月19日までの契約分は1,000円に値下げされていたところです(利用開始の起算日に関するルールも変更されています)。

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しかし、OCNモバイルONEの「違約金1000円」期間は2ヶ月足らずで終了することになりました。

新料金プランでは、データ通信プランはもちろんのこと、音声通話が可能な全プランが最低利用期間無し・違約金無しに設定されています。

2019年11月20日以降にOCNモバイルONEの新コースを新規に契約する場合は前項の通り最低利用期間・違約金が完全に廃止されていますが、すでにOCNモバイルONEでサービスを利用中のユーザー・旧プラン契約ユーザーには、下記の特例が適用されます。

新コースにコース変更されても、コース変更前にお申し込みされた音声対応SIMカードの最低利用期間を引き継ぎ、最低利用期間中に解約された場合、コース変更前と同額の解約違約金がかかります

他社では一部「旧プランから新プランに変更すると違約金に関わるルールも新プランの提供条件を上書きできる」というルールになっているサービスもあるのですが、OCNモバイルONEの場合は新プランに変更しても旧プランの最低利用期間・違約金を引き継ぐため、契約した当時の条件をしっかりと把握してから回線の解約時期・転出時期を検討してください。

OCNモバイルONE新プランは音声付き980円/月~

OCNモバイルONEでは従来「日次」コースと呼ばれる、1日あたりに利用できる容量が設定されたプランもありましたが、2019年11月20日からの新コース料金は、データ容量が1GB/3GB/6GB/10GB/20GB/30GBの6種類の月間データ定額コース(1GBプランがあるのは音声SIMのみ。データ専用プランは3GB以上から契約可能)に刷新されています。


OCNモバイルONEの新コースでは、全プランにおいてOCNの光インターネットサービスとのセット割引「OCN光モバイル割」の適用により、月額値引きを使うことが出来ます。プランによって光割引額が変更されることはなく、一律です。

OCN光モバイル割を使えるのは以下のネット回線利用者です(2019年11月21日時点)。

OCN 光 ファミリー/OCN 光 マンション/OCN 光 2段階定額 ファミリー/OCN for ドコモ光/OCN 光 with フレッツ/OCN 光 おまかせプラン with フレッツ/OCN 光 「フレッツ」(OCN 光 「フレッツ」 WiFiアクセスを除きます)/OCN 光 おまかせプラン 「フレッツ」/OCN 光 あんしんプラン 「フレッツ」

各OCN光の契約・OCNモバイルONEの契約時に付与されるそれぞれの「お客さま番号」を連携させることでOCN光モバイル割の適用を開始出来ます。

OCNモバイルONEの新コース料金の光モバイル割適用前価格も業界最安値水準ではありますが、家族複数人で乗り換えるのなら、光回線も併せてOCN光に切り替えることを推奨します。

300円のかけ放題オプションは12ヶ月限定価格

新コース提供開始記念として、新コースの新規契約と共に「OCNでんわ 10分かけ放題」オプションに加入することで、通常850円のオプション代が最大12ヶ月間たったの330円で利用が可能となります。

このかけ放題オプションを使うことで、OCN光モバイル割を適用した場合には、

【最安プランなら】10分かけ放題+月間1GBまでのデータ通信=月額1,408円~
【一般向けなら】10分かけ放題+月間3GBまでのデータ通信=月額1,738円~

という価格を実現出来ます(ネット回線に利用料金は別途。戸建てやマンションなどの提供形式によって月額料金が異なります)。

ここで比較用にドコモ本家回線で似たようなプランを作ると、税込み時は月額4千円を超えてしまいます。

条件:定期契約なし(dカード支払い非設定)+通話オプション/5分以内かけ放題+ドコモ利用の家族無し+ギガライト+ドコモ光スマホセット割あり

料金内訳 月額負担
基本料金 ギガライト
~1GB:3,150円/月
通話オプション 5分通話無料オプション
家族割引 みんなドコモ割
対象外
ネット割引 ドコモ光セット割
~1GB:割引対象外
ギガホ割 対象外
月々の支払い総額
(機種負担別途)
データ量に応じて変動
~1GB:4千円以上~

ドコモではdカードを月額料金の支払いに設定すると、定期契約なしでも月額料金が定期契約ありの場合と同額になる(-170円/値引き)サービスや、家族の人数・ネットセット割引もあるのですが、1人だけの契約・1GB未満のライトユーザーでは割引の効果が発揮されません。単身・スマホライトユーザーであるのなら、OCNモバイルONEの新コースのほうが圧倒的に料金を下げることが出来るでしょう。

一方でドコモ本家回線では家族の利用者が多い場合・データ通信容量が大きい場合に割引が増えることがあるため、詳細なシミュレーションは公式サイトのツールを使って試算してみてください。

OCNモバイルONEの10分かけ放題オプションも2年目以降は通常価格の月額850円に戻るため、維持費は+550円上がりますが、オプションサービスにも最低利用期間などはないため、自由に解約することが可能です(オプションは月単位の契約になるため、料金日割り計算はありません)。

新コースの低速通信時に関する新速度制限

OCNモバイルONEの格安SIMサービスでは、従来パケット容量を使い切った後(「ギガ」が無くなった後)にも200kbpsで通信が出来る「低速通信」が可能です。

ここに、新コースを契約した場合には混雑緩和を目的として、低速通信時の通信容量に対しても速度制限を課す場合があることを発表しました。

新しい方式では、最大200kbpsでの低速通信について、基本通信容量の半分を基準とし、これを超えた際に200kbpsを下回る速度に制限させていただく場合があります

200kbpsという通信速度は、低画質のものであっても動画を閲覧するにはたびたびムービーが止まるほどの低速状態です。この状態で”基本通信容量の半分”を使うケースはそれほどあるとは思えませんが、公平な利用および低速であっても塵も積もれば回線を圧迫する利用が想定されるため、通常ユーザーの回線品質維持のために新制限を設けたということのようです。

低速状態になっても1GB当たり500円で高速データ通信の回復が出来ますので、すぐにギガを使い切ってしまうユーザーは追加オプションを購入するか、基本プラン自体を変更すべきです。

新コースもスマホセールの対象に!

OCNモバイルONEでは新規・乗り換えで回線を契約する場合において、セット購入のスマートフォンを大幅値引きするセールを随時開催しています。

スマホの販売価格・値引き額は変動することもありますが、2019年11月時点では本体代金一括1円から買えるスマホがあります。もちろん最低利用期間・違約金無しの新コースも対象(現時点では音声プランの新規/乗り換え契約が対象)です。

11月21日時点で一括1円で買えるスマホは、電池容量の大きなZenFone Max Pro (M1)や、2019年モデルのZenFone Max (M2)、HUAWEI nova lite 3などがあります(別途事務手数料・SIMカード手配料が掛かります)。

OCNモバイルONEではさまざまなメーカーのスマホを扱っており、最近ではアップルのiPhone, ソニーのXperia、OPPOのRenoなどが大人気となり品薄状態になったほどです。

他社では「スマホの一括値引きを提供後、一定期間内に解約すると”割引解除料”を請求」するといったシステムで販売を行っていることもありますが、OCNモバイルONEの新コースには最低利用期間も解除料もありません(2019年11月時点)。トラップは一切ありません。

ただし、OCNモバイルONEのスマホセット販売はお一人様1台限りの販売制限があります。

ご購入はお一人様1台とさせていただきます。 過去にOCNの入退会を繰り返す等転売目的のおそれがある場合や、取引実績その他総合的な与信判断の観点から、注文をお断りする場合や注文確定後にキャンセルさせていただく場合があります

いくらスマホが安いからと言って、大量にスマホを購入・契約することは出来ません。悪質な契約を繰り返すとブラックリスト(BL)入り/初期契約解除制度を用いて回線契約を破棄した場合、通常端末価格の請求(最大10万円以上の機種も)があるためご注意ください。

なお、OCNモバイルONEの音声プランは1名義あたり5回線まで契約可能です。同時申し込み・既存回線とあわせて6回線以上の状態になる場合は申込みをしても契約を拒否・審査で落とされますので注意が必要です。

2019年11月20日~2019年12月24日までの新コース開始記念セールでは、一部の対象機種において同時にオプション加入をすると割引が増える機種もあります。

オプションの維持費を考慮しても割引を付けたほうがお得であるため、割引対象機種の場合はオプション加入をオススメします(契約後に自由にオプションも解約することが出来ます)

 

[詳細解説]2019年11月OCNモバイルONE新料金プラン値下げ 激安スマホ購入と安い維持費を実現する方法-違約金や割引ルール

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